「Rustサーバーのワイプってどうやるの?」「マップワイプとBPワイプの違いがわからない」「フォースワイプの日程を知りたい」と悩んでいませんか。
Rustサーバーの運営においてワイプ(Wipe)は避けて通れない重要な作業です。しかし、削除すべきファイルの種類や手順を間違えると、意図しないデータが消えたり、逆にリセットされるべきデータが残ってしまうといった事故が起こりかねません。
この記事では、Rustサーバーのワイプに関するすべてを1ページにまとめました。ワイプの種類と違い、2026年のフォースワイプ全日程、ConoHa for GAME・XServer VPS・自宅PCそれぞれでのコピペ用コマンド、ワイプの自動化スクリプト、さらにはワイプ後にやるべき設定まで、この記事を見ながら操作すればミスなくワイプを完了できます。
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ワイプの基本概念
ワイプ(Wipe)とは、Rustサーバー上のプレイヤーデータ・建築物・マップ・ブループリント(設計図)などをリセットし、全員がゼロからスタートし直す仕組みのことです。
Rustのゲーム設計上、時間が経つにつれてサーバー内にはプレイヤーの拠点・寝袋・ドロップアイテムなどの「エンティティ」が蓄積されていきます。エンティティが増えすぎるとサーバーFPSが低下し、ラグやフリーズが頻発するようになります。また、先行プレイヤーと新規プレイヤーの間に埋めがたい資産格差が生まれ、新規参入が困難になるという問題もあります。
定期的なワイプは、パフォーマンスの回復とゲームバランスのリセットを同時に実現する、Rustサーバー運営の根幹となる仕組みです。
サーバーのパフォーマンスが低下する原因と対策について詳しく知りたい方は「Rustサーバーのパフォーマンス最適化ガイド」をご覧ください。
ワイプの3つの種類を理解する
Rustのワイプには大きく分けて3つの種類があります。それぞれリセットされるデータの範囲が異なるため、目的に応じて使い分ける必要があります。
| 種類 | リセット対象 | 残るデータ | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| マップワイプ(Map Wipe) | マップ地形・建築物・プレイヤーインベントリ・ドロップアイテム・TC権限・寝袋 | ブループリント(設計図)・Steamデータ・プラグイン設定 | 定期リセット・ワイプサイクル運用 |
| BPワイプ(Blueprint Wipe) | ブループリント(習得済み設計図)・テックツリー進捗 | マップデータ(単独実施の場合) | 大型アップデート後・テックツリー調整時 |
| フルワイプ(Full Wipe) | マップ+ブループリント+プレイヤーデータすべて | プラグイン設定・Oxide設定 | フォースワイプ時・完全リセット |
重要なのは、マップワイプではブループリントが残るという点です。つまり、マップワイプ後もプレイヤーはAKやC4など高度なアイテムの作り方を覚えたままです。一方、BPワイプを行うと全プレイヤーが石の斧と包帯からやり直しになるため、ゲーム体験が大きく変わります。
実際の運用では、マップワイプは週次〜月次で定期実施し、BPワイプはマップワイプと同時に数ヶ月に1回行うのが一般的です。BPワイプだけを単独で実施するケースはほとんどありません。
フォースワイプの仕組み
フォースワイプ(Force Wipe)とは、Rust開発元のFacepunch Studiosが毎月実施する強制ワイプのことです。毎月第1木曜日にRust本体のアップデートが配信され、それに伴いすべてのサーバー(公式・コミュニティ・MODサーバー含む)でマップワイプが強制的に実行されます。
フォースワイプでは必ずマップがリセットされますが、ブループリントがリセットされるかどうかはFacepunchの判断によります。通常、BPワイプは3〜6ヶ月に1回程度の頻度で、大型コンテンツアップデートやテックツリーの再調整に合わせて実施されます。BPワイプの有無はフォースワイプの数日前にFacepunchの公式ブログやX(旧Twitter)の@playrustで告知されます。
サーバー管理者がフォースワイプをスキップすることはできません。Rustクライアントのバージョンが更新されると、古いバージョンのサーバーにはプレイヤーが接続できなくなるためです。フォースワイプ当日はサーバーの更新作業が必須です。
2026年フォースワイプ年間スケジュール
以下が2026年のフォースワイプ全日程です。すべて毎月第1木曜日で、ワイプ時刻は日本時間(JST)で翌日午前3:00〜4:00頃(米国東部時間14:00 / 太平洋時間11:00)が目安です。
| 月 | 日付 | 曜日 | 日本時間(目安) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 2026年1月1日 | 木曜日 | 1/2(金)午前3:00頃 | 元旦でも実施 |
| 2月 | 2026年2月5日 | 木曜日 | 2/6(金)午前3:00頃 | |
| 3月 | 2026年3月5日 | 木曜日 | 3/6(金)午前3:00頃 | |
| 4月 | 2026年4月2日 | 木曜日 | 4/3(金)午前3:00頃 | |
| 5月 | 2026年5月7日 | 木曜日 | 5/8(金)午前3:00頃 | ✅ 直近のワイプ済み |
| 6月 | 2026年6月4日 | 木曜日 | 6/5(金)午前3:00頃 | ⬅ 次回フォースワイプ |
| 7月 | 2026年7月2日 | 木曜日 | 7/3(金)午前3:00頃 | |
| 8月 | 2026年8月6日 | 木曜日 | 8/7(金)午前3:00頃 | |
| 9月 | 2026年9月3日 | 木曜日 | 9/4(金)午前3:00頃 | |
| 10月 | 2026年10月1日 | 木曜日 | 10/2(金)午前3:00頃 | |
| 11月 | 2026年11月5日 | 木曜日 | 11/6(金)午前3:00頃 | |
| 12月 | 2026年12月3日 | 木曜日 | 12/4(金)午前3:00頃 |
フォースワイプの最新カウントダウンはRust Force Wipeで確認できます。また、RustMaps.comのスケジュールページでは、マップ生成のステージング期間や削除タイミングも確認可能です。
ステップ1:サーバーデータのバックアップ
ワイプ作業に入る前に、必ずサーバーデータのバックアップを取りましょう。万一ファイルの削除を誤った場合でも、バックアップがあれば復元できます。
バックアップ対象は、サーバーのidentityフォルダ全体です。VPS環境での具体的なパスは以下のとおりです。
| 環境 | パス |
|---|---|
| ConoHa for GAME | /opt/rust_server/server/サーバー名/ |
| XServer VPS | /home/steam/rust_server/server/サーバー名/ |
| 自宅PC(Windows) | C:\RustServer\server\server1\ |
| 自宅PC(Linux) | /home/rust/server/server/server1/ |
# Linux環境でのバックアップ例
# 日付付きのバックアップフォルダを作成
mkdir -p /home/backups/rust
cp -r /opt/rust_server/server/サーバー名/ /home/backups/rust/backup_$(date +%Y%m%d_%H%M%S)/
Windows環境の場合は、identityフォルダをまるごとコピーしてデスクトップなどに保存しておきましょう。
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ワイプの告知は最低でも24時間前に行いましょう。告知方法としてはDiscordサーバーでのアナウンス、ゲーム内チャットでの定期メッセージ配信が一般的です。
RCONまたはサーバーコンソールから以下のコマンドでゲーム内全体告知を送信できます。
say [告知] 明日5/15(木) 午前5:00にマップワイプを実施します。BPは維持されます。
cronで定期的に告知メッセージを配信する方法については「管理者コマンド&RCON活用ガイド」の「管理の自動化」セクションで解説しています。
ステップ3:プラグインの更新確認
フォースワイプの場合はRust本体のバージョンが変わるため、Oxide(uMod)やプラグインの互換性が崩れることがあります。ワイプ当日にサーバーを更新する前に、使用しているプラグインの最新版がumod.orgで公開されているか確認してください。
主要プラグインは通常フォースワイプ後1〜2時間以内に更新版がリリースされますが、マイナーなプラグインは数日かかることもあります。心配な場合は、サーバー更新を1〜2時間遅らせてプラグインの対応を待つのも有効な戦略です。
マップワイプは、マップ地形・建築物・プレイヤーインベントリ・寝袋などをリセットし、ブループリントは残す最も一般的なワイプです。削除するファイルは.sav(セーブデータ)と.map(マップデータ)です。
マップワイプで削除するファイル
サーバーのidentityフォルダ(例:/opt/rust_server/server/RustServer/)内にある以下のファイルを削除します。
| ファイルパターン | 内容 | 削除する? |
|---|---|---|
*.sav | ワールドセーブデータ(建築物・エンティティ等) | ✅ 削除 |
*.sav.* | セーブデータのバックアップ | ✅ 削除 |
*.map | マップキャッシュ | ✅ 削除 |
player.deaths.*.db | プレイヤー死亡記録 | 任意(削除推奨) |
player.identities.*.db | プレイヤー識別情報 | 任意(削除推奨) |
player.states.*.db | プレイヤーの状態データ(HP・空腹等) | 任意(削除推奨) |
player.tokens.*.db | プレイヤートークン | 任意(削除推奨) |
sv.files.*.db | 看板画像等のファイルキャッシュ | 任意 |
player.blueprints.*.db | ブループリント(設計図)データ | ❌ 削除しない |
重要:player.blueprints.*.db は絶対に削除しないでください。このファイルを削除するとBPワイプになり、全プレイヤーの設計図がリセットされてしまいます。
ConoHa for GAMEでのマップワイプ手順
ConoHa for GAMEのRustテンプレートを使用している場合、以下のコマンドをSSHコンソールで順番に実行してください。
# ステップ1:サーバーを停止する
systemctl stop rust-server.service
# ステップ2:identityフォルダに移動する
cd /opt/rust_server/server/RustServer/
# ステップ3:マップ・セーブファイルを削除する
rm -f *.sav *.sav.* *.map
# ステップ4(推奨):プレイヤーステートデータも削除する
rm -f player.deaths.*.db player.identities.*.db player.states.*.db player.tokens.*.db sv.files.*.db
# ステップ5:サーバーを起動する
systemctl start rust-server.service
サーバーの起動にはマップ再生成のため10〜30分かかります。journalctl -u rust-server.service -f でログを確認し、「Server startup complete」と表示されれば起動完了です。
ConoHa for GAME でのRustサーバー構築がまだの方はこちら。
テンプレート選択からポート開放・RCON設定まで全手順を図解しています。
ConoHa for GAMEでのRustサーバー構築方法は「ConoHa for GAMEでRustサーバーを立てる方法」で解説しています。
XServer VPSでのマップワイプ手順
# ステップ1:サーバーを停止する
systemctl stop rust-server.service
# ステップ2:identityフォルダに移動する
cd /home/steam/rust_server/server/RustServer/
# ステップ3:マップ・セーブファイルを削除する
rm -f *.sav *.sav.* *.map
# ステップ4(推奨):プレイヤーステートデータも削除する
rm -f player.deaths.*.db player.identities.*.db player.states.*.db player.tokens.*.db sv.files.*.db
# ステップ5:サーバーを起動する
systemctl start rust-server.service
XServer VPSでのRustサーバー構築方法は「XServer VPSでRustサーバーを立てる方法」で解説しています。
自宅PC(Windows)でのマップワイプ手順
Windowsの場合は、サーバーのコマンドプロンプトを閉じて(またはquitコマンドで停止して)から、エクスプローラーで以下のフォルダを開きます。
C:\RustServer\server\server1\
フォルダ内の以下のファイルを選択して削除します。
.savで終わるファイルすべて.sav.を含むファイルすべて(例:proceduralmap.3000.12345.sav.1).mapで終わるファイルすべて- (推奨)
player.deaths、player.identities、player.states、player.tokensで始まる.dbファイル
player.blueprints で始まるファイルは削除しないでください。
削除後、StartServer.bat をダブルクリックしてサーバーを再起動すれば、新しいマップが生成されます。自宅PCでのサーバー構築方法は「Rustサーバーを無料で立てる方法」で解説しています。
マップワイプ時にシード値を変更する(任意)
マップワイプのタイミングでserver.seedの値を変更すると、まったく別の地形が生成されます。同じシード値のままワイプすると、モニュメントや道路の配置は同一のマップが再生成されます。
プレイヤーに新鮮さを提供したい場合はシード値の変更がおすすめです。変更方法は以下のとおりです。
# ConoHa / XServer VPSの場合
# systemdのサービスファイルを編集する
systemctl edit --full rust-server.service
# ExecStart行内の +server.seed の値を変更する
# 例:+server.seed 12345 → +server.seed 67890
# 保存後にデーモンをリロードする
systemctl daemon-reload
Windowsの場合はStartServer.bat内の+server.seedの数値を変更してください。シード値の候補はRustMaps.comでマップサイズとシード値を指定してプレビューを確認してから決めるのがおすすめです。
カスタムマップを使用している場合はserver.seedではなくserver.levelurlでマップを指定しているため、シード値の変更は不要です。カスタムマップのURL差し替え方法は「Rustカスタムマップ導入ガイド」を参照してください。
BPワイプ(ブループリントワイプ)は、プレイヤーが習得した設計図データのみをリセットするワイプです。通常はマップワイプと同時に実施しますが、ここではBP単体のリセット手順も合わせて解説します。
BPワイプで削除するファイル
| ファイルパターン | 内容 | 削除する? |
|---|---|---|
player.blueprints.*.db | ブループリント(設計図)データ | ✅ 削除 |
player.blueprints.*.db-wal | BPデータベースのWALファイル | ✅ 削除 |
player.blueprints.*.db-journal | BPデータベースのジャーナルファイル | ✅ 削除 |
BPワイプのコマンド(Linux VPS共通)
# サーバーを停止する
systemctl stop rust-server.service
# identityフォルダに移動する
# ConoHaの場合:cd /opt/rust_server/server/RustServer/
# XServerの場合:cd /home/steam/rust_server/server/RustServer/
# BPファイルを削除する
rm -f player.blueprints.*.db player.blueprints.*.db-wal player.blueprints.*.db-journal
# サーバーを起動する
systemctl start rust-server.service
Windowsの場合も同様に、identityフォルダ内のplayer.blueprintsで始まるファイルをすべて削除してからサーバーを再起動します。
フルワイプ(マップ+BP同時ワイプ)の手順
マップワイプとBPワイプを同時に行うフルワイプの場合は、上記の両方のファイルをまとめて削除します。
# サーバーを停止する
systemctl stop rust-server.service
# identityフォルダに移動する
cd /opt/rust_server/server/RustServer/
# マップ・セーブ・BP・プレイヤーデータをすべて削除する
rm -f *.sav *.sav.* *.map
rm -f player.blueprints.*.db player.blueprints.*.db-wal player.blueprints.*.db-journal
rm -f player.deaths.*.db player.identities.*.db player.states.*.db player.tokens.*.db sv.files.*.db
# サーバーを起動する
systemctl start rust-server.service
フルワイプは全プレイヤーが完全にゼロスタートになるため、実施する際は十分な告知期間を設けてください。
毎月第1木曜日のフォースワイプ当日は、Rust本体の更新とワイプ作業を同時に行う必要があります。以下の手順に従ってください。
手順1:サーバーを停止する
systemctl stop rust-server.service
手順2:Rust Dedicated Serverを最新版に更新する
# ConoHa for GAMEの場合
cd /opt/rust_server
steamcmd +login anonymous +force_install_dir /opt/rust_server +app_update 258550 validate +quit
# XServer VPSの場合
cd /home/steam/rust_server
steamcmd +login anonymous +force_install_dir /home/steam/rust_server +app_update 258550 validate +quit
更新には5〜15分程度かかります。「Success! App ‘258550’ already up to date.」と表示されれば更新完了です。
手順3:Oxide(uMod)を更新する
Oxideを導入している場合は、umod.orgから最新版をダウンロードして上書きします。フォースワイプ直後はOxideの対応版リリースまで30分〜2時間程度かかることがあります。
# Oxideの更新例(Linux)
cd /tmp
wget https://umod.org/games/rust/download -O Oxide.Rust.zip
unzip -o Oxide.Rust.zip -d /opt/rust_server/ # ConoHaの場合
# XServerの場合は -d /home/steam/rust_server/
手順4:ワイプ作業を実行する
前述のマップワイプ(またはフルワイプ)のファイル削除コマンドを実行します。フォースワイプの際にBPワイプも行うかどうかは、Facepunchの告知に従ってください。
手順5:サーバーを起動して動作確認する
# サーバーを起動する
systemctl start rust-server.service
# ログを確認する
journalctl -u rust-server.service -f
# 起動完了後、RCONで動作確認する
# ゲーム内コンソールまたはWebRCONから以下を実行
status
oxide.version
statusコマンドでサーバーFPSが28〜30を示していれば正常です。oxide.versionでOxideのバージョンが最新であることを確認してください。
管理者コマンドの詳しい使い方は「Rust管理者コマンド&RCON活用ガイド」をご覧ください。
毎週のワイプ作業を手動で行うのは面倒ですし、深夜帯に実施したい場合は起きていられません。ここではLinux環境でのcronによる自動化と、Oxideプラグインによる自動化の2つの方法を紹介します。
方法1:cronとシェルスクリプトで自動化する
以下は、毎週木曜日の午前5:00に自動でマップワイプを実行するシェルスクリプトの例です。
#!/bin/bash
# ファイル名:/home/scripts/rust-wipe.sh
# 説明:Rustサーバーの自動マップワイプスクリプト
IDENTITY_PATH="/opt/rust_server/server/RustServer"
SERVICE_NAME="rust-server.service"
LOG_FILE="/var/log/rust-wipe.log"
echo "$(date) - ワイプ処理を開始します" >> $LOG_FILE
# サーバーを停止する
systemctl stop $SERVICE_NAME
sleep 10
# セーブ・マップファイルを削除する
rm -f ${IDENTITY_PATH}/*.sav
rm -f ${IDENTITY_PATH}/*.sav.*
rm -f ${IDENTITY_PATH}/*.map
rm -f ${IDENTITY_PATH}/player.deaths.*.db
rm -f ${IDENTITY_PATH}/player.identities.*.db
rm -f ${IDENTITY_PATH}/player.states.*.db
rm -f ${IDENTITY_PATH}/player.tokens.*.db
echo "$(date) - ファイル削除完了" >> $LOG_FILE
# サーバーを起動する
systemctl start $SERVICE_NAME
echo "$(date) - ワイプ処理が完了しました" >> $LOG_FILE
スクリプトに実行権限を付与し、cronに登録します。
# 実行権限を付与する
chmod +x /home/scripts/rust-wipe.sh
# cronに登録する(crontab -e で編集)
# 毎週木曜 午前4:55にゲーム内告知
55 4 * * 4 /usr/local/bin/mcrcon -H 127.0.0.1 -P YourRCONpassword -p 28016 "say [告知] 5分後にマップワイプを実施します。BPは維持されます。"
# 毎週木曜 午前5:00にワイプスクリプトを実行
0 5 * * 4 /home/scripts/rust-wipe.sh
XServer VPSを使用している場合は、IDENTITY_PATHを/home/steam/rust_server/server/RustServerに変更してください。
ゲーム内告知にはmcrcon(RCONのCLIクライアント)が必要です。インストール方法は「管理者コマンド&RCON活用ガイド」で解説しています。
方法2:Auto Wipeプラグイン(Oxide)で自動化する
Linuxのcron操作に不慣れな方には、Oxide向けの「Auto Wipe」プラグイン(Codefling)がおすすめです。このプラグインはサーバー内部でワイプスケジュールを管理し、指定した日時に自動的にワイプを実行します。
Auto Wipeプラグインの主な機能は以下のとおりです。
- cron式でワイプスケジュールを柔軟に設定できる(毎週・隔週・月次など)
- マップワイプ・BPワイプ・Oxideデータワイプを個別に設定できる
- ワイプ時にserver.seedを自動変更できる
- ワイプ前にバックアップを自動作成できる
- Discordへのワイプ通知を送信できる
- ワイプ後にOxideの設定ファイルを自動差し替えできる
設定例(毎週木曜 午前5:00にマップワイプ):
{
"Wipe restart seconds": 300,
"Enabled wipe presets": ["weekly"],
"Backup files before wiping them?": true,
"Wipe presets": {
"weekly": {
"Identity/Map files that should be wiped.": [
".sav",
"player.deaths.",
"player.identities.",
"player.states.",
"player.tokens.",
"sv.files."
],
"Oxide files that should be wiped.": [
"logs\\"
],
"ConVar commands (executed on server start)": [
"server.seed \"12345\"",
"server.worldsize \"3500\""
],
"Cron Wipe schedule": {
"Cron Expression (Second Minute Hour Day Month Day-Of-Week)": "* 0 5 * * 4",
"Use UTC time? (If false, local time will be used)": false
}
}
}
}
Auto Wipeプラグインを使用するには、サーバー停止後に自動で再起動する仕組み(systemdのRestart=on-failure設定またはバッチファイルの無限ループ)が必要です。プラグインはサーバーの停止コマンドを発行するだけで、再起動機能は含まれていません。
もう1つの便利なプラグインとして「Wipe Settings」があります。ワイプ直後にサーバー名に「JUST WIPED」を自動挿入し、一定時間後に元に戻す機能があり、ワイプ直後のプレイヤー集客に効果的です。
ワイプ後にサーバーが重くなる場合はパフォーマンス最適化の設定を見直しましょう。
server.cfg チューニング・エンティティ管理・Grafana 監視まで解説しています。
起動確認とRCONチェック
ワイプ後にサーバーが起動したら、まず以下のコマンドで動作状況を確認してください。
# サーバーの基本情報を確認する
status
# エンティティ数を確認する(ワイプ直後は数千が正常)
global.entities
# サーバーFPSを確認する(28〜30が正常)
server.fps
# Oxideのバージョンを確認する
oxide.version
サーバータグの更新
プレイヤーがサーバーブラウザでワイプ頻度を確認できるよう、サーバータグを設定しておきましょう。systemdのサービスファイル(またはバッチファイル)の起動パラメータに以下を追加します。
# 週次ワイプの場合
+server.tags "weekly"
# 隔週の場合
+server.tags "biweekly"
# 月次(フォースワイプのみ)の場合
+server.tags "monthly"
サーバータグはサーバー一覧の検索フィルターとしても機能するため、ターゲットとなるプレイヤー層に正確にリーチするために正しく設定してください。
ワイプ後のパフォーマンス確認
ワイプ直後はエンティティ数が最小のため、サーバーFPSは最も高い状態です。この時点で28〜30 FPSに達していない場合は、プラグインの問題やスペック不足が疑われます。「パフォーマンス最適化ガイド」を参考に原因を切り分けてください。
荒らし・チーター対策の再確認
ワイプ直後は新規プレイヤーとともにチーターも集まりやすい時間帯です。アンチチートプラグインが正常に動作していることを確認し、管理者が最初の数時間はオンラインで監視できる体制を整えてください。具体的な対策方法は「Rust荒らし・チーター対策ガイド」で解説しています。
ワイプ後のサーバー設定やセキュリティ対策については「Rustサーバーの立て方から運用まで体系的に学べる完全ガイド」を参照してください。
サーバーのワイプ頻度は、プレイヤー体験と運営負荷の両面に大きく影響します。以下の比較を参考に、自分のサーバーに最適なサイクルを選んでください。
| ワイプ頻度 | メリット | デメリット | 向いているサーバー |
|---|---|---|---|
| 週次 | 常にフレッシュ・新規が入りやすい・エンティティ増加の問題が起きにくい | 建築にじっくり取り組めない・運営作業が毎週発生 | PvP特化・高レート・競技系 |
| 隔週 | 建築と戦闘のバランスが良い・適度な緊張感 | 2週目後半はパフォーマンスが低下しやすい | 汎用コミュニティサーバー(最もおすすめ) |
| 月次(フォースワイプのみ) | 大規模建築が楽しめる・運営負荷が最小 | 3〜4週目にサーバーが重くなる・後半は過疎化しやすい | PvE・RP・建築メイン |
初めてサーバーを運営する場合は隔週ワイプから始めることをおすすめします。プレイヤーの反応を見ながら、必要に応じて週次や月次に変更していきましょう。
PvEサーバーの場合は月次ワイプが主流ですが、エンティティの増加対策が必須です。デキャイ設定やAutoPurgeプラグインの導入方法は「PvEサーバーの作り方ガイド」で解説しています。
Q1:ワイプ後にマップが再生成されない
原因:.savファイルが削除されていない、または別のidentityフォルダのファイルを削除している可能性があります。
対処法:server.identityで指定しているフォルダ名を確認してください。デフォルトはRustServerやserver1ですが、環境によって異なります。ls -la /opt/rust_server/server/でフォルダを確認し、正しいパスのファイルを削除してください。
Q2:ワイプしたのにブループリントが残っている
原因:マップワイプだけを実行した場合、BPは意図的に残る仕様です。BPもリセットしたい場合はplayer.blueprints.*.dbファイルの削除が必要です。
Q3:ワイプ後にプラグインが動作しない
原因:フォースワイプ後のRust本体バージョン更新により、OxideまたはプラグインのAPIに互換性の問題が発生しています。
対処法:Oxideを最新版に更新してください。それでも動作しないプラグインは、oxide/logs/内のエラーログを確認し、プラグイン作者のGitHubやCodeflingの更新を待ちましょう。
Q4:ワイプ後のマップ生成が終わらない(30分以上かかる)
原因:マップサイズが大きすぎる、またはVPSのRAMが不足しています。
対処法:server.worldsizeを3000〜3500に縮小するか、VPSプランをアップグレードしてください。マップサイズ4000以上ではRAM 8GB以上を推奨します。VPSの選び方は「Rustレンタルサーバーおすすめ5選」で比較しています。
Q5:カスタムマップ使用時のワイプ方法は?
カスタムマップを使用している場合でも、ワイプ手順は同じです。.savと.mapファイルを削除すれば、server.levelurlで指定したカスタムマップが再度ダウンロード・適用されます。別のカスタムマップに変更したい場合は、URLを差し替えてからワイプしてください。詳しくは「カスタムマップ導入ガイド」を参照してください。
最後に、ワイプ作業の流れをチェックリスト形式でまとめます。毎回のワイプ時にこのリストを確認すれば、漏れなく作業を完了できます。
| 順序 | 作業内容 | チェック |
|---|---|---|
| 1 | プレイヤーに24時間前告知を行う | ☐ |
| 2 | サーバーデータをバックアップする | ☐ |
| 3 | (フォースワイプ時)Rust本体を更新する | ☐ |
| 4 | (フォースワイプ時)Oxide/プラグインを更新する | ☐ |
| 5 | サーバーを停止する | ☐ |
| 6 | 対象ファイルを削除する(マップ/BP/フル) | ☐ |
| 7 | (任意)server.seedを変更する | ☐ |
| 8 | サーバーを起動する | ☐ |
| 9 | RCONでstatus・oxide.versionを確認する | ☐ |
| 10 | ゲーム内に接続して動作確認する | ☐ |
ワイプはRustサーバー運営の中核を成す作業です。正しい手順を理解し、自動化の仕組みを整えることで、運営の手間を最小限に抑えながら、プレイヤーに常にフレッシュなゲーム体験を提供できます。
サーバーの構築からまだの方は、テンプレートで10分で完了するレンタルサーバーがおすすめです。以下の記事で詳しく解説しています。
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