「Rustのサーバーを立てたはいいけど、管理者コマンドがわからなくて何もできない…」「RCONって聞いたことはあるけど、どうやって使うの?」と悩んでいませんか。
Rustサーバーの管理者コマンドは数百種類以上あり、英語の情報源しかないため日本語で体系的にまとめられた資料はほとんどありません。結論から言えば、本記事で紹介するコマンドとRCONツールさえ押さえておけば、サーバー運営に必要な操作はすべてカバーできます。
この記事では、Rustサーバー管理者が日常的に使うコマンドをカテゴリ別に完全網羅し、RCONクライアントの導入方法から外出先でのスマホ管理、Discord連携による自動化まで、実践的な活用術を1ページにまとめました。ブックマークしておけば、サーバー運営中に困ったときいつでも参照できる辞書として活用できます。
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管理者権限の2つのレベル(AuthLevel)
Rustサーバーには、一般プレイヤーとは異なる「管理者権限」が用意されています。管理者権限を持つプレイヤーは、ゲーム内コンソール(F1キー)やRCON経由で管理者コマンドを実行できます。
管理者権限には2つのレベルがあり、それぞれ実行できるコマンドの範囲が異なります。
| 権限レベル | AuthLevel | 設定コマンド | できること |
|---|---|---|---|
| Owner(オーナー) | 2 | ownerid | すべてのコマンドを実行可能。他のプレイヤーにowner/moderator権限を付与・剥奪できる。サーバーの起動・停止・設定変更も可能 |
| Moderator(モデレーター) | 1 | moderatorid | プレイヤーのkick・ban・mute、テレポートなど基本的な管理コマンドを実行可能。ただしサーバー設定の変更や他の管理者の権限変更は不可 |
サーバーを立てた本人は「Owner」権限を設定し、信頼できる仲間には「Moderator」権限を付与するのが一般的な運用です。
Steam64 IDの調べ方
管理者権限の付与にはプレイヤーのSteam64 ID(17桁の数字)が必要です。Steam64 IDは以下の方法で確認できます。
方法1:steamid.ioを使う(最も簡単)
ブラウザで https://steamid.io/ にアクセスし、SteamプロフィールのURLまたはカスタムURLを入力すると、Steam64 IDが表示されます。
方法2:Steamクライアントで確認する
Steamクライアントの「表示」→「設定」→「インターフェイス」で「WebアドレスバーにSteam URLを表示する」を有効にします。その後、自分のプロフィールページを開くと、URLバーに表示される数字がSteam64 IDです。
管理者権限を付与する3つの方法
管理者権限の付与方法は3つあります。サーバーの構築方法や環境に応じて使いやすい方法を選んでください。
方法1:RCONまたはサーバーコンソールからコマンドで付与する
サーバーが起動している状態で、RCONクライアントまたはサーバーのコンソール画面から以下のコマンドを入力します。
ownerid 76561198XXXXXXXXX "PlayerName" "Owner権限を付与"
server.writecfg
76561198XXXXXXXXX の部分を対象プレイヤーのSteam64 IDに置き換えてください。"PlayerName" はメモ用の任意の名前(省略可)、3つ目の引数は理由メモ(省略可)です。
Moderator権限を付与する場合は、ownerid を moderatorid に変更します。
moderatorid 76561198XXXXXXXXX "PlayerName" "Moderator権限を付与"
server.writecfg
server.writecfg を実行すると、権限情報が users.cfg ファイルに保存されます。これを実行しないとサーバー再起動時に権限がリセットされるため、必ず実行してください。
方法2:users.cfgファイルを直接編集する
サーバーを停止した状態で、設定ファイルを直接編集する方法です。users.cfg ファイルのパスはサーバー環境によって異なりますが、一般的には以下の場所にあります。
# ConoHa for GAME / XServer VPS(Rustテンプレート使用時)
/opt/rust_server/server/サーバー名/cfg/users.cfg
# 自宅PC(Windows)
C:\RustServer\server\server1\cfg\users.cfg
# 自宅PC(Linux)
/home/rust/server/server/server1/cfg/users.cfg
ファイルをテキストエディタで開き、以下の形式で追記します。
ownerid 76561198XXXXXXXXX "PlayerName" "Owner"
moderatorid 76561198YYYYYYYYY "FriendName" "Moderator"
保存後にサーバーを起動すれば、権限が反映されます。
方法3:Oxideプラグイン経由で付与する(Oxide導入済みの場合)
Oxide(uMod)を導入している場合は、Oxideの権限システムを使って管理者権限を付与することもできます。
oxide.grant user 76561198XXXXXXXXX admin
ただし、Oxideの権限システムはOxideプラグイン専用であり、バニラ(Oxide未導入)の管理者コマンドとは別の仕組みです。バニラコマンドを使うためには、前述の ownerid / moderatorid による権限設定が必要です。
管理者権限を剥奪する方法
付与した権限を取り消す場合は、以下のコマンドを使用します。
removeowner 76561198XXXXXXXXX
removemoderator 76561198YYYYYYYYY
server.writecfg
または、users.cfg ファイルから該当行を削除してサーバーを再起動しても同じ結果が得られます。
ここからは、Rustサーバーの管理者コマンドをカテゴリ別に整理して紹介します。各コマンドはRCONクライアントまたはゲーム内コンソール(F1キー)から実行できます。
サーバー管理・保存・再起動コマンド
サーバーの状態確認や保存、再起動など、サーバー全体を管理するためのコマンドです。
| コマンド | 短縮形 | 説明 |
|---|---|---|
server.save | save | ワールドデータを手動で強制保存する。大型イベント前やメンテナンス前に実行推奨 |
server.writecfg | writecfg | 現在のサーバー設定をcfgファイルに書き出す。ownerid/moderatoridの変更後は必ず実行 |
server.readcfg | — | cfgファイルからサーバー設定を再読み込みする |
server.backup | — | サーバーフォルダのバックアップを作成する |
server.start | — | サーバーを起動する(停止状態からの起動時に使用) |
server.stop | — | サーバーを停止する。引数にメッセージを指定可能(例:server.stop "メンテナンスのため停止します") |
global.restart | restart | 300秒のカウントダウン後にサーバーを停止する。※注意:名前は「restart」だが実際は停止のみ。自動再起動はされないため、systemdやバッチファイルによる自動再起動の仕組みが別途必要 |
global.quit | quit | サーバーを即時シャットダウンする(カウントダウンなし) |
global.status | status | サーバーの状態(ホスト名、ポート、バージョン、接続中プレイヤー数)を表示する |
server.fps | — | 現在のサーバーFPSを表示する。数値が低い場合はパフォーマンスに問題がある可能性が高い |
global.perf | perf | パフォーマンス情報(メモリ使用量・エンティティ数など)を表示する。値を0〜5で指定し、高い数値ほど詳細情報が表示される |
プレイヤー管理コマンド(kick・ban・mute)
問題のあるプレイヤーの排除や、ボイスチャット・テキストチャットの制限に使用するコマンドです。
| コマンド | 短縮形 | 説明 |
|---|---|---|
global.kick "プレイヤー名" | kick | 指定プレイヤーをサーバーから追い出す(再接続は可能) |
global.kickall "理由" | kickall | 接続中の全プレイヤーを追い出す。メンテナンス前に使用 |
global.ban "プレイヤー名" | ban | 指定プレイヤーをBANする(再接続不可) |
global.banid "Steam64ID" "名前" "理由" | banid | Steam64 IDを指定してBANする。オフラインのプレイヤーもBAN可能 |
global.unban "Steam64ID" | unban | BANを解除する |
global.banlist | banlist | BANリストを表示する |
global.banlistex | banlistex | 理由・プレイヤー名付きでBANリストを表示する |
global.listid | listid | BANされたプレイヤーのSteam IDリストを表示する |
global.players | players | 接続中のプレイヤー一覧を表示する |
global.users | users | 接続中プレイヤーのユーザー情報を表示する |
admin.mutevoice "プレイヤー名" | — | 指定プレイヤーのボイスチャットをミュートする |
admin.unmutevoice "プレイヤー名" | — | ボイスチャットのミュートを解除する |
admin.mutechat "プレイヤー名" | — | 指定プレイヤーのテキストチャットをミュートする |
admin.unmutechat "プレイヤー名" | — | テキストチャットのミュートを解除する |
テレポート・移動コマンド
管理者が素早く移動したり、プレイヤーを特定の場所に移動させるためのコマンドです。
| コマンド | 短縮形 | 説明 |
|---|---|---|
global.teleport "プレイヤー名" | teleport | 指定プレイヤーの位置にテレポートする |
global.teleport2me "プレイヤー名" | teleport2me | 指定プレイヤーを自分の位置にテレポートさせる |
global.teleportany "エンティティ名" | teleportany | 指定した種類のエンティティ(bear、deerなど)の近くにテレポートする |
global.teleportpos "x" "y" "z" | — | 指定した座標にテレポートする |
global.spectate "プレイヤー名" | spectate | 指定プレイヤーの視点でスペクテート(観戦)モードに入る。不正行為の監視に有効 |
global.noclip | noclip | 壁や地形を通り抜けられるノークリップモードの切り替え。建築物の内部確認や巡回に便利 |
アイテム付与・ブループリントコマンド
プレイヤーにアイテムやブループリント(設計図)を配布するためのコマンドです。イベント開催時やテスト時に活用します。
| コマンド | 説明 | 使用例 |
|---|---|---|
inventory.give "アイテム名" 数量 | 自分にアイテムを付与する | inventory.give "rifle.ak" 1 |
inventory.giveto "プレイヤー名" "アイテム名" 数量 | 指定プレイヤーにアイテムを付与する | inventory.giveto "Player1" "wood" 1000 |
inventory.giveid アイテムID 数量 | アイテムIDを指定して自分に付与する | inventory.giveid -1461508848 1 |
inventory.giveall "アイテム名" 数量 | 全プレイヤーにアイテムを配布する | inventory.giveall "bandage" 5 |
inventory.givebp "アイテム名" | 自分にブループリントを付与する | inventory.givebp "rifle.ak" |
inventory.givebpall | 自分に全ブループリントを付与する | — |
inventory.givearm | 自分にフル装備の防具を付与する | — |
環境制御コマンド(時間・天候・ゲームモード)
ゲーム内の時間や天候を変更して、サーバーの雰囲気を演出するためのコマンドです。イベント開催時に特に活躍します。
| コマンド | 説明 | 値の範囲 | 使用例 |
|---|---|---|---|
env.time | ゲーム内の時間を設定する。12が正午、0が深夜 | 0〜24 | env.time 12(正午に設定) |
env.addtime 数値 | 現在時刻から指定した時間分を早送りする | 任意の数値 | env.addtime 6(6時間早送り) |
env.progresstime true/false | 時間の自動進行を有効/無効にする | true / false | env.progresstime false(時間を固定) |
weather.rain 数値 | 雨の強さを設定する。0で無し、1で最大 | 0〜1 | weather.rain 0.8 |
weather.fog 数値 | 霧の濃さを設定する | 0〜1 | weather.fog 0.5 |
weather.wind 数値 | 風の強さを設定する | 0〜1 | weather.wind 0.3 |
weather.clouds 数値 | 雲の量を設定する | 0〜1 | weather.clouds 1(曇天) |
weather.load "プリセット名" | 天候プリセットを読み込む | — | weather.load "rain" |
天候コマンドに有効な値以外(例:weather.rain -1)を指定すると、天候が「auto」モードに戻り、自然な天候変化が再開されます。
エンティティ操作コマンド
ゲーム内のオブジェクト(エンティティ)を操作するためのコマンドです。不正な建築物の撤去やテスト用オブジェクトの配置に使用します。
| コマンド | 短縮形 | 説明 |
|---|---|---|
global.ent kill | ent kill | 照準を合わせているエンティティを削除する。管理者のキーバインドに設定すると便利(例:bind q ent kill) |
global.ent lock | ent lock | 照準を合わせている看板・絵画をロックする(編集不可にする) |
global.ent unlock | ent unlock | ロックされた看板・絵画のロックを解除する |
entity.spawn "エンティティ名" | — | 指定したエンティティを自分の目の前にスポーンさせる |
entity.spawnitem "アイテム名" | — | 指定したアイテムを地面にドロップスポーンさせる |
entity.spawngrid "エンティティ名" 数量 | — | 指定したエンティティをグリッド状に複数スポーンさせる |
メッセージ・チャット・情報コマンド
プレイヤーへの告知やサーバー情報の確認に使用するコマンドです。
| コマンド | 短縮形 | 説明 |
|---|---|---|
global.say "メッセージ" | say | サーバーからのシステムメッセージとして全プレイヤーのチャットにメッセージを表示する |
chat.say "メッセージ" | — | 自分の名前でチャットにメッセージを送信する |
global.find "キーワード" | find | 指定したキーワードに一致するコマンドを検索する。コマンド名がわからないときに便利 |
global.echo "テキスト" | echo | デバッグ出力にテキストを表示する |
global.dump | dump | サーバー診断情報をファイルに出力する |
world.monuments | — | マップ上のすべてのモニュメント(遺跡・建造物)の座標を表示する |
管理者専用のゲームモードコマンド
サーバー管理時に便利なゲームモード切り替えコマンドです。
| コマンド | 説明 |
|---|---|
global.god true | ゴッドモード(無敵モード)を有効にする。管理者のみ使用可能 |
global.noclip | ノークリップモード(壁抜け・飛行)を切り替える |
debug.heal | 自分のHP・空腹・水分をすべて回復する。引数にプレイヤー名を指定すると対象者を回復 |
debug.hurt 数値 | 自分に指定した量のダメージを与える(テスト用) |
debug.invis | 管理者を他のプレイヤーから透明(不可視)にする。不正監視に有効 |
よく使うサーバー変数(Server Variables)
コマンドではなく「変数」として設定することで、サーバーのゲームプレイやパフォーマンスを制御する値です。RCONやserver.cfgから設定できます。
| 変数名 | デフォルト値 | 説明 |
|---|---|---|
server.hostname | — | サーバーの表示名 |
server.maxplayers | 200 | 最大接続プレイヤー数 |
server.worldsize | 4000 | マップサイズ(1000〜6000) |
server.seed | 8675309 | マップのシード値 |
server.saveinterval | 300 | 自動セーブ間隔(秒)。デフォルトは5分 |
server.tickrate | 10 | サーバーのティックレート。高い値ほど処理精度が上がるがCPU負荷も増大 |
server.pve | false | PvEモード。trueでプレイヤー間の攻撃を無効化 |
server.radiation | false | 放射線の有無 |
server.stability | true | 建築物の安定性計算。falseにすると宙に浮く建築が可能になる |
server.itemdespawn | 180 | ドロップアイテムが消滅するまでの秒数 |
server.description | — | サーバー一覧に表示される説明文 |
server.headerimage | — | サーバー一覧に表示されるヘッダー画像URL |
server.url | — | サーバーのWebサイトURL |
craft.instant | false | クラフトを即完了にする |
decay.scale | 1 | 建築物の劣化速度倍率。0で劣化無効、2で2倍速 |
server.globalchat | true | グローバルチャットの有効/無効 |
これらの変数は server.cfg に記述するか、RCONから直接入力した後に server.writecfg を実行して保存します。ただし、server.writecfg はownerid/moderatoridの保存には有効ですが、server.hostname や server.seed などの一部変数は起動パラメータ(ExecStartやバッチファイル)で指定する必要がある点に注意してください。
荒らし・チーターへの実践的な対処フローは荒らし・チーター対策ガイドで解説しています。PvEサーバーの作り方・TruePVEプラグインの導入方法
RCONとは?なぜ必要なのか
RCON(Remote Console)とは、Rustサーバーをリモート(遠隔)から操作するための仕組みです。サーバーに直接SSHログインしなくても、前述の管理者コマンドをすべてRCON経由で実行できます。
RCONが必要な場面は主に以下のとおりです。
ゲームをプレイしながらサーバー管理を行いたいとき。問題プレイヤーの即時BANなど、緊急対応が必要なとき。外出先からスマホでサーバーの状態を確認・操作したいとき。複数のサーバー管理者でサーバーを分担管理するとき。
RustのRCONは、デフォルトでポート 28016 を使用し、WebSocket方式で通信します。
RCONの有効化と設定
ConoHa for GAMEやXServer VPSのRustテンプレートを使用している場合、RCONはデフォルトで有効になっています。自宅PCやLinux環境でサーバーを立てた場合は、起動パラメータに以下のオプションが含まれていることを確認してください。
+rcon.port 28016
+rcon.password "あなたのRCONパスワード"
+rcon.web true
+rcon.web true は、WebSocket経由でのRCON接続を有効にするオプションです。WebRCONやRustAdminなどのツールはWebSocket方式で接続するため、このオプションが true に設定されている必要があります。
RCONパスワードは必ず複雑な文字列に変更してください。デフォルトのパスワードのまま運用すると、第三者にサーバーを乗っ取られるリスクがあります。
RCONクライアント3種比較|RustAdmin・WebRCON・rcon.io
RCONクライアントは複数の選択肢がありますが、代表的な3つのツールを比較します。それぞれ特徴が異なるため、用途に合ったものを選んでください。
| ツール名 | タイプ | 対応OS | 特徴 | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|---|
| WebRCON(Facepunch公式) | Webアプリ | ブラウザがあればどこでも | Rust開発元が公開。軽量でシンプル。スマホからもアクセス可能 | 初心者・外出先管理 |
| RustAdmin | デスクトップアプリ | Windows | GUI画面でプレイヤー管理・ログ確認・コマンド実行が可能。多機能 | 本格運用する管理者 |
| rcon.io | Webアプリ | ブラウザがあればどこでも | WebRCONよりUI が整っている。コマンド補完機能あり | WebRCONより高機能がほしい方 |
WebRCON(Facepunch公式)の使い方
WebRCONは、Rustの開発元であるFacepunch Studiosが公式に公開しているブラウザベースのRCONツールです。インストール不要で、ブラウザからアクセスするだけで使えます。
接続手順
- ブラウザで以下のURLにアクセスする
http://facepunch.github.io/webrcon/
- 「Address」欄にサーバーのIPアドレスとRCONポートを入力する
あなたのIPアドレス:28016
- 「Password」欄にRCONパスワードを入力する
- 「Connect」ボタンをクリックする
接続に成功すると、サーバー情報やパフォーマンスグラフが表示されます。左メニューの「Console」をクリックすると、コマンド入力画面に切り替わります。画面下部の入力欄にコマンドを入力し、Enterキーで実行します。
WebRCONはスマートフォンのブラウザからもアクセスできるため、外出先からサーバーの状態確認やプレイヤーBANなどの緊急対応が可能です。
RustAdminの導入と使い方
RustAdminは、Windows向けのデスクトップ型RCONクライアントです。プレイヤー一覧のGUI表示、チャットログの確認、コマンド履歴の保存など、WebRCONにはない多機能な管理が行えます。
導入手順
- RustAdmin公式サイト(
https://www.rustadmin.com/)からアプリケーションをダウンロードする - ZIPファイルを展開し、
RustAdmin.exeを起動する - メニューの「Server」→「Connect」を選択する
- 接続情報を入力する
| 項目 | 入力する値 |
|---|---|
| Server IP | サーバーのIPアドレス |
| Server Port | 28015(ゲームポート) |
| RCON Port | 28016 |
| RCON Password | 設定したRCONパスワード |
| RCON Type | WebRcon(必ずこれを選択) |
- 「Connect」をクリックして接続する
画面下部に「Connected」と表示されれば接続成功です。
RustAdminの主な画面構成は以下のとおりです。
Consoleタブ:コマンドの入力と実行結果の確認。コマンド履歴が保存されるため、よく使うコマンドを再実行しやすい。
Chatタブ:ゲーム内チャットのリアルタイム表示。ここからサーバーメッセージを送信することも可能。
Playersタブ:接続中プレイヤーの一覧をGUIで表示。右クリックメニューからkick・ban・muteなどを直接実行できる。
Server Infoタブ:サーバーの基本情報(バージョン・マップサイズ・接続数など)を表示。
rcon.ioの使い方
rcon.ioは、ブラウザベースのRCONクライアントで、WebRCONよりもUIが整理されており、コマンドの自動補完機能が搭載されています。
ブラウザで https://rcon.io/ にアクセスし、IPアドレス・ポート・パスワードを入力して接続します。操作方法はWebRCONとほぼ同じですが、コマンド入力時に候補が表示されるため、コマンドを暗記していなくても操作しやすいのが利点です。
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管理者コマンドを手動で実行するだけでなく、自動化することでサーバー運営の手間を大幅に削減できます。ここでは、Linux(VPS)環境での自動化スクリプト例を紹介します。
cronで定時リスタートを自動化する
Rustサーバーは長時間稼働するとメモリ使用量が増加し、パフォーマンスが低下しがちです。毎日決まった時間にサーバーを自動再起動することで、パフォーマンスを維持できます。
以下は、毎朝5:00にサーバーを再起動するcronジョブの設定例です。
# RCONでリスタート告知 → 5分後に再起動
# crontab -e で以下を追記する
# 毎朝4:55にゲーム内告知メッセージを送信
55 4 * * * /usr/bin/rcon -H サーバーIP -p 28016 -P RCONパスワード "say [告知] 5分後にメンテナンスのためサーバーを再起動します"
# 毎朝5:00にサーバーを再起動
0 5 * * * /bin/systemctl restart rust-server.service
RCONコマンドをcronから実行するには、コマンドライン用のRCONツール(例:rcon-cli や mcrcon)を別途インストールする必要があります。
mcrconのインストールと使い方(Ubuntu/Debian)
# mcrconをインストール
sudo apt update
sudo apt install -y git build-essential
git clone https://github.com/Tiiffi/mcrcon.git
cd mcrcon
make
sudo make install
# コマンドの実行例
mcrcon -H サーバーIP -P RCONパスワード -p 28016 "say [告知] テストメッセージです"
ゲーム内定期メッセージの自動配信
サーバーのルール告知やDiscord招待リンクなどを、ゲーム内チャットに定期的に自動配信するスクリプトです。
# 30分ごとにサーバールールを告知する
*/30 * * * * /usr/local/bin/mcrcon -H サーバーIP -P RCONパスワード -p 28016 "say [ルール] 荒らし行為・チート使用は即BANです。問題があればDiscordで報告してください"
Discord Webhookでサーバー状態を自動通知する
サーバーの起動・停止やプレイヤーの接続状況をDiscordに自動通知することで、管理者がリアルタイムでサーバーの状態を把握できます。
手順1:Discord WebhookのURLを取得する
Discordサーバーの設定 →「連携サービス」→「ウェブフック」→「新しいウェブフック」をクリックし、Webhook URLをコピーします。
手順2:通知スクリプトを作成する
以下のシェルスクリプトを作成し、cronで定期実行します。
#!/bin/bash
# Rustサーバー状態をDiscordに通知するスクリプト
# ファイル名: /home/rust/discord_notify.sh
WEBHOOK_URL="https://discord.com/api/webhooks/YOUR_WEBHOOK_URL"
SERVER_IP="あなたのサーバーIP"
RCON_PASS="あなたのRCONパスワード"
# サーバーの接続プレイヤー数を取得
PLAYER_COUNT=$(mcrcon -H $SERVER_IP -P $RCON_PASS -p 28016 "status" 2>/dev/null | grep -oP '\d+(?= players)')
# サーバーFPSを取得
SERVER_FPS=$(mcrcon -H $SERVER_IP -P $RCON_PASS -p 28016 "server.fps" 2>/dev/null | grep -oP '\d+(?=fps)')
# Discordに通知を送信
curl -H "Content-Type: application/json" \
-d "{\"content\": \"📊 **Rustサーバー定期レポート**\n👥 接続プレイヤー数: ${PLAYER_COUNT:-取得失敗}人\n⚡ サーバーFPS: ${SERVER_FPS:-取得失敗}\n🕐 取得時刻: $(date '+%Y-%m-%d %H:%M')\"}" \
$WEBHOOK_URL
# 1時間ごとにDiscordに状態を通知する
0 * * * * /bin/bash /home/rust/discord_notify.sh
Oxide(uMod)を導入している場合は、「Discord Messages」や「Discord Core」などのプラグインを使うことで、プレイヤーの接続/切断、キル/デス、チャットメッセージなどをリアルタイムでDiscordに連携することも可能です。プラグインを使った連携方法の詳細は、別途記事で解説予定です。
RCONはサーバーの全権限をリモートで操作できる強力な機能であるため、セキュリティ対策を怠ると重大なリスクにつながります。以下の対策を必ず実施してください。
RCONパスワードを強力なものに設定する
RCONパスワードは、英大文字・英小文字・数字・記号を組み合わせた16文字以上の複雑なパスワードを設定してください。「rcon」「admin」「password」「12345」などの推測しやすいパスワードは絶対に使用しないでください。
RCONポートをファイアウォールで制限する
RCONポート(デフォルト28016)への接続を、管理者のIPアドレスのみに制限することを強く推奨します。
# 特定のIPアドレスからのみRCONポートを許可する(UFW使用)
sudo ufw deny 28016
sudo ufw allow from あなたのIPアドレス to any port 28016
sudo ufw reload
管理者が複数いる場合は、各管理者のIPアドレスごとに allow ルールを追加します。固定IPアドレスを持っていない場合は、VPNを経由して接続する方法も検討してください。
RCONパスワードの定期変更
管理者の入れ替わりがあった場合や、パスワードの漏洩が疑われる場合は、直ちにRCONパスワードを変更してください。パスワードの変更は起動パラメータの +rcon.password の値を変更し、サーバーを再起動すれば反映されます。
findコマンドで目的のコマンドを素早く探す
Rustのコマンドは数百種類以上あり、すべてを暗記するのは現実的ではありません。find コマンドを使えば、キーワードに一致するコマンドを瞬時に検索できます。
# "weather"に関連するコマンドを検索
find weather
# "ban"に関連するコマンドを検索
find ban
# "decay"に関連する変数を検索
find decay
よく使うコマンドをキーバインドに設定する
ゲーム内コンソール(F1キー)から以下のように入力すると、キーにコマンドをバインドできます。
# Qキーで照準のエンティティを削除
bind q ent kill
# F5キーでノークリップモードを切り替え
bind f5 noclip
# F6キーでゴッドモードを切り替え
bind f6 "god true"
不正プレイヤーの特定と対処フロー
管理者として不正プレイヤーに対処する基本的なフローは以下のとおりです。
STEP 1:報告の受理 ── プレイヤーからDiscordやゲーム内チャットで報告を受ける
STEP 2:調査 ── spectate コマンドで対象プレイヤーの視点に入り、不正行為の有無を目視確認。debug.invis で透明になりながら観察
STEP 3:証拠の記録 ── 不正を確認した場合、スクリーンショットやRCONログを保存
STEP 4:対処 ── kick(警告として)または ban(悪質な場合)を実行
STEP 5:記録 ── BANの理由と日時をDiscordの管理者チャンネルに記録
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本記事では、Rustサーバーの管理者コマンドをカテゴリ別に網羅し、RCONクライアントの導入方法から自動化、セキュリティ対策まで解説しました。
最後に、本記事の要点を振り返ります。
管理者権限:OwnerはAuthLevel 2(全権限)、ModeratorはAuthLevel 1(制限付き)。ownerid / moderatorid コマンドで付与し、server.writecfg で保存する。
頻出コマンド:status(状態確認)、kick / ban(プレイヤー管理)、save(手動保存)、say(告知)、teleport(移動)は日常的に使用する。
RCONクライアント:手軽さ重視ならWebRCON(ブラウザ・スマホ対応)、本格管理ならRustAdmin(Windows)がおすすめ。
自動化:cronジョブ + mcrconで定時リスタート・告知・Discord通知を自動化すると、運営の手間が大幅に減る。
セキュリティ:RCONパスワードの強化、ポートのIP制限、パスワードの定期変更は必須。
この記事をブックマークしておけば、サーバー運営中にコマンドがわからなくなった時にいつでも参照できます。
サーバーの立て方やレンタルサーバーの選び方については、以下の関連記事もあわせてご覧ください。
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