マイクラのマルチサーバーを立てたいけれど、「メモリは何GBあればいいの?」「自分のPCでサーバーを動かせるの?」と迷っていませんか。
スペックが不足したサーバーではブロックの設置が遅延したり、プレイヤーがログインした瞬間にサーバーがクラッシュしたりします。逆にオーバースペックのVPSを契約すると、毎月無駄なコストが発生します。
この記事では、マイクラサーバーに必要なスペックを「人数別」「MOD有無別」「Java版・統合版別」に一覧表で整理しました。自宅PCでサーバーを建てる場合の推奨構成と電気代、VPSのプラン別比較まで、この1記事でスペック選びの悩みがすべて解消します。
サーバーの立て方そのものを知りたい方はマイクラサーバーの立て方完全ガイドを、レンタルサーバーの料金比較はマイクラレンタルサーバーおすすめ10選をご覧ください。
まず結論として、プレイ人数別の推奨スペックを一覧表にまとめます。迷ったら自分の想定人数の行を見て、その数値以上のスペックを用意してください。
バニラ(MODなし)サーバーの場合
| プレイ人数 | メモリ(RAM) | CPU | ストレージ | 回線速度(上り) |
|---|---|---|---|---|
| 1〜4人 | 2GB | 2コア / 3.0GHz以上 | SSD 10GB以上 | 10Mbps以上 |
| 5〜10人 | 4GB | 2コア / 3.5GHz以上 | SSD 15GB以上 | 20Mbps以上 |
| 11〜20人 | 6GB | 4コア / 3.5GHz以上 | SSD 20GB以上 | 30Mbps以上 |
| 21〜50人 | 8〜12GB | 4コア / 4.0GHz以上 | SSD 30GB以上 | 50Mbps以上 |
| 51〜100人 | 16〜32GB | 6コア / 4.0GHz以上 | NVMe SSD 50GB以上 | 100Mbps以上 |
MODサーバーの場合
| プレイ人数 | 軽量MOD(10個以下) | 中規模MOD(10〜50個) | 大規模MODパック(50個以上) |
|---|---|---|---|
| 1〜4人 | 4GB | 6GB | 8〜12GB |
| 5〜10人 | 6GB | 8GB | 12〜16GB |
| 11〜20人 | 8GB | 12GB | 16〜24GB |
| 21人以上 | 12GB以上 | 16GB以上 | 32GB以上 |
MODの導入方法はマイクラMODの入れ方完全ガイドで解説しています。
統合版(Bedrock)サーバーの場合
統合版サーバー(BDS:Bedrock Dedicated Server)はJava版と比較してメモリ消費量が少ない傾向にあります。
| プレイ人数 | メモリ(RAM) | CPU | ストレージ |
|---|---|---|---|
| 1〜4人 | 1〜2GB | 2コア / 2.5GHz以上 | SSD 5GB以上 |
| 5〜10人 | 2〜4GB | 2コア / 3.0GHz以上 | SSD 10GB以上 |
| 11〜20人 | 4〜6GB | 4コア / 3.5GHz以上 | SSD 15GB以上 |
| 21人以上 | 8GB以上 | 4コア以上 | SSD 20GB以上 |
統合版サーバーの立て方はマイクラ統合版サーバーの立て方で詳しく解説しています。
メモリはマイクラサーバーの安定動作に最も影響するスペックです。メモリが不足すると、チャンクの読み込みが遅延し、プレイヤーの動きがカクつき、最悪の場合サーバーがクラッシュします。
メモリ消費量を左右する5つの要素
マイクラサーバーのメモリ消費量は、単純な人数だけでなく以下の5つの要素で大きく変動します。
第一に、同時接続プレイヤー数です。プレイヤー1人あたり約100〜500MBのメモリを消費します。バニラ環境で1人あたり約200MB、MOD環境では1人あたり300〜500MBが目安です。
第二に、ワールドの広さ(読み込みチャンク数)です。プレイヤーが広範囲を探索すると、それだけ多くのチャンクがメモリに読み込まれます。server.propertiesのview-distance(描画距離)設定を10から6に下げるだけで、メモリ消費を約40%削減できます。
第三に、MODの数と種類です。工業系MOD(Mekanism、Applied Energistics等)や大型MODパック(All the Mods等)はメモリ消費が非常に大きく、MODパック単体で4〜8GBを消費するケースもあります。
第四に、プラグインの数です。Spigot/PaperなどのプラグインサーバーでEssentialsX、WorldGuard、LuckPermsなどを複数導入すると、プラグイン1つあたり50〜200MB程度のメモリを追加で消費します。
第五に、レッドストーン回路やエンティティの量です。大規模なレッドストーン装置やトラップタワーなど、多数のエンティティが存在するワールドではメモリ消費が急増します。
人数別のメモリ割り当て計算式
マイクラサーバーに必要なメモリ量は、以下の計算式で概算できます。
必要メモリ = OS予約分(0.5〜1GB)+ サーバー基礎消費(1〜2GB)+ プレイヤー数 × 1人あたりメモリ(0.2〜0.5GB)+ MOD/プラグイン分
具体的な計算例を3パターン示します。
バニラ10人サーバーの場合は、OS予約0.5GB+基礎1.5GB+10人×0.2GB+MODなし=4GBとなります。
MOD20個の5人サーバーの場合は、OS予約1GB+基礎2GB+5人×0.3GB+MOD分3GB=7.5GBで、8GBプランが目安です。
大規模MODパック(ATM10等)の10人サーバーの場合は、OS予約1GB+基礎2GB+10人×0.5GB+MODパック8GB=16GBとなります。
メモリ不足の症状と対処法
メモリが不足すると以下のような症状が発生します。
サーバーコンソールに「Can’t keep up! Is the server overloaded?」というメッセージが頻繁に表示される場合は、メモリ不足またはCPU不足の可能性が高いです。プレイヤーがログインした瞬間にサーバーがフリーズする、チャンクの読み込みが遅くブロックが透明になる、TNTやレッドストーンの動作が極端に遅くなるなどの症状もメモリ不足が原因であることが多いです。
対処法としては、まずJVM起動引数で割り当てメモリを増やしてください。例えば4GBを割り当てる場合は「-Xms4G -Xmx4G」と設定します。server.propertiesのview-distanceを10から6〜8に下げることも効果的です。また、PaperやPurpurなどの軽量サーバーソフトウェアに切り替えることで、同じメモリ量でもパフォーマンスが大幅に向上します。
サーバーが重い場合の詳しい対処法はマイクラサーバーが重い原因と軽くする方法10選を参照してください。
マイクラサーバーのCPU選びで最も重要なのは「シングルスレッド性能」です。コア数が多いことよりも、1コアあたりのクロック周波数が高いCPUのほうがマイクラサーバーでは高いパフォーマンスを発揮します。
なぜシングルスレッド性能が重要なのか
マイクラのゲームロジック(チャンクの生成、エンティティの処理、レッドストーンの計算など)は基本的にシングルスレッドで処理されます。つまり、CPUのコアが8個あっても、メインの処理は1コアで行われるため、1コアの処理速度が遅いとサーバー全体のパフォーマンスが低下します。
マルチスレッドが活用されるのは、ネットワーク処理、チャンクの読み書き、一部のプラグイン処理など限定的な場面のみです。そのため、「4コア / 4.5GHz」のCPUのほうが「8コア / 2.5GHz」のCPUよりもマイクラサーバーでは高いパフォーマンスを発揮します。
CPU選びの目安
| 人数規模 | 推奨CPUクラス | 具体例 |
|---|---|---|
| 1〜10人 | ミドルクラス | Intel Core i5(第10世代以降)、AMD Ryzen 5 3600以上 |
| 11〜30人 | ハイクラス | Intel Core i7(第10世代以降)、AMD Ryzen 7 5800X以上 |
| 31〜100人 | ハイエンド | Intel Core i9、AMD Ryzen 9、またはXeon E-2300シリーズ |
VPSを利用する場合は、CPUのスペックを直接選択することはできませんが、一般的に上位プランほど高性能なCPUが割り当てられます。XServer VPS for GameやConoHa for GAMEの4GBプラン以上であれば、20人程度までは快適に動作します。
マイクラサーバーのストレージは必ずSSD(できればNVMe SSD)を選んでください。HDD(ハードディスク)ではチャンクの読み書き速度が遅く、プレイヤーが移動するたびにカクつきが発生します。
ストレージの種類別比較
| ストレージ種類 | 読み書き速度 | マイクラサーバーとの相性 | 価格目安 |
|---|---|---|---|
| NVMe SSD | 3,000〜7,000MB/s | 最適。大規模サーバーに推奨 | 高い |
| SATA SSD | 500〜550MB/s | 十分実用的。10人以下なら問題なし | 中程度 |
| HDD | 100〜200MB/s | 非推奨。チャンク読み込みが遅延する | 安い |
必要な容量の目安
マイクラサーバーのワールドデータは、プレイ時間とともに増加します。バニラのワールドデータは初期状態で約500MB〜1GB程度ですが、多くのプレイヤーが広範囲を探索すると数GB〜数十GBに膨れ上がります。
MODサーバーの場合は、MODファイル自体の容量も考慮する必要があります。大型MODパックでは10GB以上のストレージを消費するケースもあります。
バックアップ用の容量も含めて、少なくともワールドデータの2倍程度の空き容量を確保しておくのが安全です。10人規模のバニラサーバーなら15〜20GB、MODサーバーなら30〜50GBを目安にしてください。
マイクラサーバーの通信量は、プレイヤー1人あたり上り約0.5〜1Mbps程度です。10人接続なら上り10Mbps、20人なら上り20Mbpsが目安になります。
VPSの場合は、国内の主要VPSサービスであれば回線速度が問題になることはまずありません。100Mbps〜1Gbpsの帯域が標準で提供されています。
自宅サーバーの場合は、自宅インターネット回線の「上り速度」に注意してください。光回線であれば通常100Mbps〜1Gbpsの上り速度がありますが、マンションタイプの回線や混雑時間帯では実測で10〜30Mbps程度まで低下することがあります。10人以上のサーバーを自宅で運用する場合は、事前にスピードテストで上り速度を確認しておきましょう。
推奨PC構成(人数別3パターン)
| 構成 | 少人数(1〜5人) | 中規模(6〜15人) | 大規模(16人以上) |
|---|---|---|---|
| CPU | Intel Core i5(第10世代以降)またはRyzen 5 3600 | Intel Core i7(第10世代以降)またはRyzen 7 5800X | Intel Core i9 またはRyzen 9 |
| メモリ | 8GB(サーバーに4GB割当) | 16GB(サーバーに8GB割当) | 32GB以上(サーバーに16GB以上割当) |
| ストレージ | SATA SSD 256GB以上 | NVMe SSD 512GB以上 | NVMe SSD 1TB以上 |
| OS | Windows 10/11 またはUbuntu | Windows 10/11 またはUbuntu | Ubuntu推奨 |
自宅PCでサーバーを動かす場合、ゲームプレイとサーバーを同時に1台のPCで動かすのは推奨しません。サーバー専用のPCを用意するか、ゲーム用PCとは別にサーバー用の古いPCを使うのがベストです。
24時間稼働の電気代シミュレーション
自宅PCでマイクラサーバーを24時間稼働させた場合の電気代を試算します。電気料金は1kWhあたり31円で計算しています。
| PCタイプ | 消費電力(アイドル〜負荷時) | 月額電気代の目安 |
|---|---|---|
| 省電力デスクトップ(Core i5 / SSD) | 50〜80W | 約1,100〜1,800円/月 |
| 標準デスクトップ(Core i7 / GPU搭載) | 80〜150W | 約1,800〜3,300円/月 |
| ハイスペックPC(Core i9 / グラボ搭載) | 150〜250W | 約3,300〜5,600円/月 |
| ミニPC / Raspberry Pi 5 | 10〜25W | 約220〜560円/月 |
ミニPC(Intel N100搭載など)を使えば月額500円以下に抑えられますが、メモリ上限が8〜16GBの製品が多く、10人程度が上限です。
VPSであれば月額394円(ConoHa for GAME 1GBプラン)〜利用可能で、電気代・メンテナンス・セキュリティの手間を考えると、5人以上の常時稼働サーバーはVPSのほうがコストパフォーマンスが良いケースが多いです。
自宅サーバーのメリット・デメリット
自宅PCでサーバーを建てるメリットは、初期費用がゼロ(手持ちのPCを使う場合)であること、設定の自由度が最も高いこと、月額課金が不要で電気代のみで運用できることです。
デメリットは、24時間稼働によるPCの寿命短縮リスク、ポート開放によるセキュリティリスク、停電やPC故障時にサーバーが停止すること、電気代が月額1,000〜3,000円程度かかることです。
「初めてサーバーを立てる」「5人以上で安定稼働させたい」という場合は、VPSの利用がおすすめです。
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