ARKのクラスターサーバーとは、複数のARKサーバーを連携させて、キャラクター・恐竜・アイテムをマップ間で自由に転送できるようにする仕組みです。
例えば、アイランドサーバーでブリーディングしたティラノサウルスをフィヨルドサーバーに持っていく、アベレーションで入手したロックドレイクをラグナロクで使う、といった遊び方が可能になります。公式サーバーでは当たり前の機能ですが、非公式サーバーで実現するには自分でクラスター設定を行う必要があります。
この記事では、クラスターサーバーの仕組み、必要な環境(VPS台数・スペック)、clusteridの設定方法、転送の許可設定、実際のマップ間転送の操作手順、そしてクラスター運用時の注意点を解説します。
この記事で分かることは、クラスターサーバーの仕組みと必要環境、clusteridとクラスターディレクトリの設定方法、GameUserSettings.iniの転送許可パラメータ、ConoHa / Xserverでの具体的な構築手順、マップ間転送の操作手順(プレイヤー側)、そしてクラスター運用時のトラブルと対処法です。
サーバーの基本的な立て方がまだの方は先に →「ARK: Survival Ascended サーバーの立て方」
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クラスターには複数VPSが必要です
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クラスターサーバーの核となるのが「clusterid」という識別子です。同じclusteridを持つ複数のARKサーバーは一つのクラスターとして認識され、サーバー間でキャラクター・恐竜・アイテムの転送が可能になります。
転送のデータは「クラスターディレクトリ」と呼ばれる共有フォルダに一時保存されます。プレイヤーがアイランドサーバーのオベリスクからキャラクターをアップロードすると、そのデータがクラスターディレクトリに保存されます。次にフィヨルドサーバーに接続した際、オベリスクでキャラクターをダウンロードすることで転送が完了します。
クラスターサーバーを構築するには、マップ数ぶんのVPSインスタンスが必要です。例えばアイランドとフィヨルドの2マップクラスターなら2台、アイランド・ラグナロク・フィヨルドの3マップなら3台のVPSを契約します。
1台のVPSで複数のARKサーバーを同時稼働させることも技術的には可能ですが、ARKは1サーバーあたりのメモリ消費量が非常に大きいため、32GB以上のVPSが必要になります。基本的にはマップ1つにつきVPS1台を割り当てるのが安定運用のベストプラクティスです。
クラスターサーバーの構築に必要なVPSのスペックと費用目安を紹介します。
2マップクラスター(例:アイランド+フィヨルド)の場合、1〜5人のプレイであればVPS 2台(各4〜8GB)が必要です。ConoHa for GAMEの4GBプラン長期割引の場合、1台あたり月額約394円〜なので、2台で月額約788円〜となります。Xserver VPS for Gameの4GBプランの場合、2台で月額約1,660円〜です。
3マップクラスター(例:アイランド+ラグナロク+フィヨルド)の場合、VPS 3台が必要で、ConoHaなら月額約1,182円〜、Xserverなら月額約2,490円〜が目安です。
プレイ人数が10人以上の場合や、大型マップ(ラグナロク、フィヨルド)を含む場合は8GB以上のプランを推奨します。各マップの推奨スペックについては「ARKサーバー推奨スペック|人数別おすすめプラン」を参照してください。
ステップ1:clusteridを決める
clusteridはクラスターを識別するための文字列で、任意の英数字で設定できます。クラスターに参加するすべてのサーバーで同一のclusteridを使用する必要があります。
例:mycluster2026、arkjp01、kawatani-cluster など、他のクラスターと重複しにくい文字列を選びましょう。
ステップ2:クラスターディレクトリを作成する
クラスターディレクトリは、転送データを一時保存するためのフォルダです。同一VPS上で複数サーバーを動かす場合は共有フォルダとして設定しますが、VPSが別々の場合は各VPSにそれぞれクラスターディレクトリを作成します。
SSHでVPSに接続し、以下のコマンドでディレクトリを作成します。
mkdir -p /opt/ark/cluster
このパスはARKのインストール先に応じて変更してください。ConoHaテンプレートの場合は /opt/ark/ 配下、Xserverテンプレートの場合は /home/arkserver/ 配下が一般的です。
ステップ3:起動オプションにclusteridを追加する
ARKサーバーの起動コマンドに以下のオプションを追加します。
-clusterid=mycluster2026 -ClusterDirOverride=/opt/ark/cluster -NoTransferFromFiltering
-clusterid= の後にステップ1で決めたclusteridを指定します。-ClusterDirOverride= にステップ2で作成したクラスターディレクトリのパスを指定します。-NoTransferFromFiltering はクラスター外からの転送をフィルタリングしないオプションで、非公式クラスターでは基本的に有効にします。
起動スクリプトの編集方法はVPSサービスによって異なります。ConoHa for GAMEの場合はSSHで起動スクリプト(例:/opt/ark/start.sh)を編集し、ARKサーバーの起動コマンドに上記オプションを追記します。Xserver VPS for Gameの場合はゲームパネルの設定画面から起動オプションを追加できる場合があります。起動オプションの追加方法が不明な場合はSSHで直接スクリプトを編集してください。
クラスターに参加するすべてのVPSで同じclusteridと同じ手順を実施します。
clusteridに加えて、GameUserSettings.ini の [ServerSettings] セクションに転送を許可するパラメータを設定する必要があります。
NoTributeDownloads=False
PreventDownloadSurvivors=False
PreventDownloadItems=False
PreventDownloadDinos=False
PreventUploadSurvivors=False
PreventUploadItems=False
PreventUploadDinos=False
各パラメータの意味は以下のとおりです。NoTributeDownloads=False はクラスター外からのデータダウンロードを許可します(Trueにするとクラスター外からの転送をブロックします)。PreventDownloadSurvivors・PreventDownloadItems・PreventDownloadDinos はそれぞれサバイバー・アイテム・恐竜のダウンロード(受け入れ)を許可するかどうかです。PreventUpload〜 は同様にアップロード(送り出し)の許可設定です。
すべて False にすることで、キャラクター・恐竜・アイテムの双方向の転送が有効になります。特定のアイテムだけ転送を禁止したい場合や、恐竜の持ち込みを制限したい場合は個別にTrueに設定してください。
設定変更後はサーバーを再起動して反映させてください。
🔧 SSH操作が不安なら
ConoHa for GAME なら ini 編集がコンパネから可能
GameUserSettings.iniの転送許可設定はコントロールパネルから直接編集可能。起動オプションの追加もSSHで1行追記するだけです。月額394円〜、ARKテンプレート搭載。2台目のVPSも同一アカウントで管理できます。
VPSが別々の物理サーバーで動作している場合、クラスターディレクトリの「共有」が課題になります。同一VPS上であればディレクトリを共有するだけですが、別VPSの場合はネットワーク越しに転送データをやり取りする仕組みが必要です。
ARKのクラスターシステムは、実は各サーバーが独自にクラスターディレクトリを保持する仕組みで動作しています。clusteridが同じであれば、プレイヤーがサーバーAでアップロードしたデータはサーバーAのクラスターディレクトリに保存され、プレイヤーがサーバーBに接続してダウンロードを試みると、サーバーBがサーバーAと通信してデータを取得します。
ただし、この自動通信は同一ネットワーク内(LAN内)で動作する前提です。異なるVPS間でクラスターを構成する場合は、以下のいずれかの方法で対応します。
方法1として、NFS(Network File System)やsshfsなどを使ってVPS間で共有ディレクトリをマウントする方法があります。技術的な知識が必要ですが、最も確実な方法です。
方法2として、同一のVPSプロバイダー内でVPSを契約し、プロバイダーのプライベートネットワーク機能を活用する方法があります。ConoHa for GAMEではVPS間のローカルネットワーク接続が可能です。
方法3として、1台の高スペックVPS(32GB以上)で複数のARKサーバーインスタンスを起動し、同一VPS内でクラスターディレクトリを共有する方法があります。VPSのメモリが十分にあれば、この方法が最もシンプルです。
初心者には方法3が最も推奨です。ConoHa for GAMEの32GBプランやXserver VPS for Gameの32GBプランであれば、2〜3マップの同時稼働が現実的です。
クラスターサーバーの設定が完了したら、プレイヤーは以下の手順でマップ間転送を行います。
キャラクターの転送
転送元マップでオベリスクまたはTEKトランスミッターに近づき、インベントリを開きます。上部メニューの「ARKデータ」タブを選択し、「サバイバーのアップロード」ボタンをクリックします。確認画面が表示されるので「OK」を押すとキャラクターがクラスターにアップロードされます。
次に、ゲームメニューからサーバー一覧を開き、転送先のマップサーバーに接続します。キャラクター作成画面で「サバイバーのダウンロード」を選択すると、アップロードしたキャラクターをダウンロードしてそのマップでプレイを開始できます。
恐竜の転送
オベリスクのインベントリを開き、転送したい恐竜を近くに配置します。「生物」タブを選択し、「アップロード」を押すと恐竜がクラスターにアップロードされます。転送先マップでオベリスクの「生物」タブから「ダウンロード」を選択して受け取ります。
恐竜のアップロードにはクールタイム(デフォルト12時間)が設定されている場合があるため、設定で TributeCharacterExpirationSeconds や TributeDinoExpirationSeconds を調整してください。
アイテムの転送
オベリスクの「ARKデータ」タブで、インベントリ内のアイテムを個別にアップロードできます。転送先マップで同様にダウンロードします。転送可能なアイテム数にはスロット制限がある(デフォルト50スロット)ため、大量のアイテムを転送する場合は複数回に分けて行います。
🛡️ クラスター転送中にデータが消えたら?
自動バックアップ付きのVPSで転送データを保護
マップ間転送中にサーバーがクラッシュすると、転送中のキャラクターや恐竜が消失するリスクがあります。Xserver VPS for Gameの14日間自動バックアップがあれば、万が一の際も前日の状態に復元可能です。
転送したキャラクターがダウンロードできない
clusteridが転送元と転送先で一致しているか確認してください。1文字でも異なると別クラスターとして認識され、データが参照できません。また、NoTributeDownloads=True や PreventDownloadSurvivors=True になっていないか確認してください。
転送中にサーバーがクラッシュしてキャラクターが消えた
転送中のキャラクターは「宙ぶらりん」状態になっている可能性があります。まずはサーバーを再起動し、オベリスクの「ダウンロード」欄にキャラクターが表示されないか確認してください。表示されない場合は、クラスターディレクトリ内の一時ファイルを確認します。最終手段として、バックアップからの復元を行います。クラスター運用時は特にバックアップが重要なので、「ARK バックアップ&移行ガイド」を必ず参照してください。
恐竜のアップロード後にクールタイムが長すぎる
デフォルトのクールタイムは転送後24時間に設定されている場合があります。GameUserSettings.ini に TributeDinoExpirationSeconds=86400(秒数)を追加し、値を短く設定することで調整できます。例えば3600(1時間)に設定すれば、1時間後に再度アップロード可能になります。
特定のアイテムが転送できない
一部のアイテム(TEKレプリケーターなど)はデフォルトで転送不可に設定されている場合があります。Game.ini の [/Script/ShooterGame.ShooterGameMode] セクションでアイテムの転送制限を緩和できます。
クラスター内のサーバー一覧に表示されない
プレイヤーがサーバーブラウザで転送先サーバーを見つけられない場合は、サーバー名にクラスター名を含めて検索しやすくしましょう。例えば「[MyCluster] アイランド」「[MyCluster] フィヨルド」のように命名すると、プレイヤーが同一クラスターのサーバーを見つけやすくなります。
クラスターサーバーは、ARKの遊び方を劇的に広げる仕組みです。アイランドで育てたティラノサウルスをフィヨルドのボス戦に投入する、アベレーションで入手したロックドレイクを他のマップで活用するなど、マップの枠を超えた冒険が可能になります。
設定の核心は、すべてのサーバーに同一のclusteridと起動オプションを設定すること、GameUserSettings.iniで転送を許可すること、そして万が一に備えてバックアップを取ることの3点です。
各マップの特徴やおすすめ順については「ARK マップおすすめ比較ガイド」を、ボス攻略での恐竜転送については「ARK ボス攻略ガイド」を参照してください。
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