「Looker StudioとSearch Consoleを連携したいけれど、設定方法がわからない」「SEOデータを効果的に可視化したい」とお悩みではありませんか?
Looker StudioとGoogle Search Consoleの連携は、公式コネクタを使えば5つのステップで簡単に実現できます。この連携により、検索パフォーマンスデータをビジュアル化し、データドリブンなSEO改善が可能になります。
本記事では、初心者の方でも確実に設定できるよう、画像付きで詳しく解説します。GA4との統合方法やよくあるエラーの解決策まで網羅していますので、ぜひ最後までお読みください。
Search Console連携でできること
Looker StudioとSearch Consoleを連携することで、SEOデータの可視化と分析が劇的に効率化されます。
具体的には以下の3つの分析が可能になります。
検索パフォーマンスの可視化 Search Consoleの生データをグラフやチャートで表現でき、クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位などの推移を一目で把握できます。レポート形式で関係者と共有することも容易になります。
クエリ・ページ別の詳細分析 どの検索キーワードでどのページが表示されているか、それぞれのパフォーマンスはどうかを詳細に分析できます。検索クエリごとのCTRや掲載順位の変化を追跡し、SEO施策の効果測定に活用できます。
GA4データとの統合分析 データブレンド機能を使えば、Search ConsoleのSEOデータとGA4のユーザー行動データを組み合わせた分析が可能です。検索流入からコンバージョンまでの一連の流れを一つのダッシュボードで把握できるようになります。
連携に必要な準備
スムーズに連携を進めるために、事前に3つの準備を整えましょう。
Googleアカウントの権限確認 Search Consoleで対象サイトの「オーナー」または「フルユーザー」権限を持っている必要があります。Search Consoleにログインし、左上のプロパティ選択から「設定」→「ユーザーと権限」で自分の権限レベルを確認してください。権限が不足している場合は、サイト管理者に権限付与を依頼しましょう。
Search Consoleのプロパティ設定 連携したいウェブサイトがSearch Consoleに登録済みであることを確認します。未登録の場合は、Search Consoleでプロパティを追加し、所有権の確認を完了させてください。ドメインプロパティまたはURLプレフィックスのどちらでも連携可能ですが、それぞれデータの範囲が異なるため用途に応じて選択します。
Looker Studioアカウントの準備 Googleアカウントがあれば、Looker Studioは無料で利用できます。https://lookerstudio.google.com/ にアクセスし、Search Consoleと同じGoogleアカウントでログインしてください。複数のGoogleアカウントを使い分けている場合は、Search Consoleの権限があるアカウントで操作することが重要です。
ステップ1: Looker Studioでデータソースを作成
データソースの作成は連携の最初のステップです。
Looker Studioのホーム画面にアクセスしたら、画面左上の「作成」ボタンをクリックします。表示されるメニューから「データソース」を選択してください。これにより新しいデータソースの作成画面に移行します。
Search Consoleコネクタの見つけ方 データソース作成画面では、Google公式コネクタが一覧表示されます。検索ボックスに「Search Console」と入力するか、スクロールして「Search Console」コネクタを探してください。アイコンは青地に白い虫眼鏡マークが目印です。見つけたらコネクタをクリックして選択します。
初めて利用する場合は、Googleアカウントとの連携許可を求められることがありますので、「承認」をクリックして次のステップに進みましょう。
ステップ2: Googleアカウントで承認
アカウント認証は連携の安全性を確保するための重要なプロセスです。
Search Consoleコネクタを選択すると、Googleの認証画面が表示されます。「承認」ボタンをクリックすると、Looker StudioがSearch Consoleのデータにアクセスする許可を求める画面が表示されます。アクセス許可の内容を確認し、問題なければ「許可」をクリックしてください。
権限エラーが出た場合の対処法 「このアカウントにはアクセス権限がありません」というエラーが表示される場合は、以下を確認してください。
- 正しいGoogleアカウントでログインしているか(複数アカウント使用時は切り替えが必要)
- Search Consoleで対象サイトの適切な権限を持っているか
- ブラウザのキャッシュをクリアして再試行する
権限が不足している場合は、Search Console管理者に連絡して「オーナー」または「フルユーザー」権限を付与してもらう必要があります。
ステップ3: 対象サイトの選択
認証完了後、データを取得するサイトを選択します。
「プロパティを選択」のドロップダウンメニューには、自分が権限を持つすべてのSearch Consoleプロパティが表示されます。連携したいウェブサイトを選択してください。複数サイトを管理している場合は、間違えないように注意が必要です。
ドメインプロパティとURLプレフィックスの違い Search Consoleには2種類のプロパティタイプがあります。
| プロパティタイプ | 対象範囲 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| ドメインプロパティ | example.com配下すべて(サブドメイン・プロトコル含む) | サイト全体の総合分析 |
| URLプレフィックス | 指定したURL配下のみ(例:https://example.com/) | 特定ディレクトリの詳細分析 |
サイト全体のSEOパフォーマンスを把握したい場合はドメインプロパティ、特定セクションの分析には URLプレフィックスが適しています。
ステップ4: インプレッションタイプの選択
Search Consoleデータの集計単位を選択する重要なステップです。
プロパティ選択後、「テーブル」のドロップダウンから「URLのインプレッション」または「サイトのインプレッション」のいずれかを選択します。
「URLのインプレッション」vs「サイトのインプレッション」
| インプレッションタイプ | データ単位 | 推奨ケース |
|---|---|---|
| URLのインプレッション | ページURL単位 | ページ別の詳細分析・GA4との統合 |
| サイトのインプレッション | サイト全体の集計 | サイト全体のトレンド把握 |
用途別の推奨設定 ほとんどの場合、「URLのインプレッション」を選択することをおすすめします。ページごとの検索パフォーマンスを分析できるため、改善施策の立案に役立ちます。特にGA4データと統合する予定がある場合は、必ず「URLのインプレッション」を選択してください。
一方、サイト全体の大まかなトレンドだけを確認したい場合は「サイトのインプレッション」でも十分です。
ステップ5: データソースの接続完了
設定の最終確認と接続完了の手順です。
インプレッションタイプを選択したら、画面右上の「接続」ボタンをクリックします。数秒でSearch Consoleとの接続が確立され、フィールドパネルが表示されます。
フィールドパネルの確認方法 接続完了後、以下のフィールド(項目)が表示されていることを確認してください。
- ディメンション:Landing Page(ランディングページ)、Query(検索クエリ)、Country(国)、Device(デバイス)、Date(日付)など
- 指標:Clicks(クリック数)、Impressions(表示回数)、CTR、Average Position(平均掲載順位)
これらのフィールドが表示されていれば、連携は正常に完了しています。
レポート作成への移行 画面右上の「レポートを作成」ボタンをクリックすると、このデータソースを使った新しいレポートが自動生成されます。または、データソースを保存して既存のレポートに追加することも可能です。
これでSearch Console連携の基本設定は完了です。次のセクションでは、取得できるデータの詳細を解説します。
主要ディメンション
ディメンションはデータを分類する軸となる項目です。
Search Consoleコネクタで取得できる主要なディメンションは以下の通りです。
ランディングページ(Landing Page) 検索結果からユーザーが最初に訪れたページのURLです。どのページが検索経由でアクセスされているかを把握できます。フィルターをかければ、特定ページやディレクトリ単位での分析も可能です。
検索クエリ(Query) ユーザーがGoogle検索で入力したキーワードです。どんな検索語句でサイトが表示されているかがわかります。ただし、プライバシー保護のため、一部のクエリは「(other)」として表示され、詳細が確認できない場合があります。
国、デバイス、日付
- Country(国):検索が行われた国
- Device(デバイス):DESKTOP、MOBILE、TABLETの3種類
- Date(日付):データの日付(YYYY-MM-DD形式)
これらのディメンションを組み合わせることで、「モバイルからのアクセスが多いページ」「特定期間の検索クエリランキング」など、多角的な分析が可能になります。
主要指標
指標はパフォーマンスを測定する数値データです。
Search Consoleで取得できる4つの重要指標を理解しましょう。
クリック数、表示回数
- Clicks(クリック数):検索結果からサイトへの実際のクリック数
- Impressions(表示回数):検索結果にサイトが表示された回数
これらはSEOの基本指標です。表示回数が多くてもクリック数が少ない場合は、タイトルやメタディスクリプションの改善が必要かもしれません。
CTR、平均掲載順位
- CTR(Click Through Rate):クリック数÷表示回数で算出されるクリック率(%)
- Average Position(平均掲載順位):検索結果での平均表示位置
CTRは検索結果での魅力度を示し、平均掲載順位はSEO施策の効果を測る重要な指標です。一般的に、掲載順位が上がるほどCTRも高くなる傾向があります。
データの集計期間と制限 Search Consoleのデータは最大16ヶ月分保持され、通常2〜3日前までのデータが利用可能です。リアルタイムデータではない点に注意してください。また、データ量が多い場合は一部がサンプリングされることがあります。
データブレンド機能を使った統合手順
データブレンドは異なるデータソースを結合する強力な機能です。
GA4とSearch Consoleのデータを統合することで、「検索流入からコンバージョンまでの全体像」を一つのレポートで把握できます。
左外部結合の設定方法 Looker Studioのレポート編集画面で、メニューから「リソース」→「追加したデータソースを管理」を選択します。「データをブレンド」をクリックし、以下の設定を行います。
- 最初のデータソースとしてSearch Consoleを選択
- 2番目のデータソースとしてGA4を選択
- 結合の種類で「左外部結合」を選択
左外部結合を選ぶことで、Search Consoleのすべてのデータを保持しながら、GA4の対応するデータを追加できます。
結合キーの指定(ページURL + 日付) 正確にデータを結合するため、共通の結合キーを設定します。
- Search Console側:Landing Page、Date
- GA4側:Landing Page(または計算フィールドで作成したフルURL)、Date
両方のデータソースで日付とページURLが一致するレコードが結合されます。これにより、特定ページへの検索流入とその後のユーザー行動を連携して分析できます。
GA4側の計算フィールド作成
GA4のランディングページはパスのみのため、フルURLへの変換が必要です。
Search ConsoleのLanding PageはフルURL形式(https://example.com/page/)ですが、GA4のLanding Pageはパス形式(/page/)で記録されています。この形式の違いを解消するため、計算フィールドを作成します。
CONCATでフルURL作成の数式 GA4データソースの編集画面で、「フィールドを追加」をクリックし、以下の計算式を入力します。
CONCAT("https://example.com", Landing Page)
「example.com」の部分は実際のドメインに置き換えてください。フィールド名は「Full URL」など分かりやすい名前にします。
ランディングページの正規化 URLの末尾スラッシュの有無やパラメータの違いで結合が失敗することがあります。必要に応じてREGEXP_REPLACEなどの関数で正規化を行うと、より正確なデータブレンドが実現できます。
例:末尾スラッシュを統一する
CONCAT("https://example.com", REGEXP_REPLACE(Landing Page, "/$", ""), "/")
この計算フィールドを結合キーとして使用することで、Search ConsoleとGA4のデータが正確に結合されます。
指標の集約設定
データブレンド後の指標集約方法を適切に設定します。
データブレンドを行うと、同じページ・日付の組み合わせが複数回カウントされる可能性があります。これを防ぐため、指標の集約方法を調整する必要があります。
平均値への変更理由 デフォルトでは指標は「合計」で集約されますが、ブレンドデータでは「平均」に変更することを推奨します。特にAverage Position(平均掲載順位)は、もともと平均値なので必ず平均で集約してください。
設定方法:
- レポート編集画面で指標を右クリック
- 「集計」から「平均」を選択
重複カウント防止のポイント Clicks(クリック数)やImpressions(表示回数)も、データブレンドによって重複カウントされる可能性があります。以下の対策を検討してください。
- 可能な限りディメンションを絞り込む(日付単位での集計など)
- 必要に応じてフィルターを活用する
- 元のデータソースとブレンドデータの数値を比較して検証する
適切な集約設定により、正確なSEOパフォーマンス分析が可能になります。
「データソースに接続できません」エラー
接続エラーは権限設定が原因であることがほとんどです。
このエラーが表示される場合、Looker StudioがSearch Consoleのデータにアクセスできない状態になっています。以下の手順で解決しましょう。
Search Console権限の確認 まず、Search Consoleにログインして権限を確認します。
- Search Consoleで対象プロパティを選択
- 左メニューの「設定」をクリック
- 「ユーザーと権限」を開く
- 自分のGoogleアカウントが「オーナー」または「フルユーザー」であることを確認
「制限付きユーザー」の権限では、Looker Studioからのデータ取得ができません。権限が不足している場合は、サイト管理者に権限昇格を依頼してください。
再認証の手順 権限を確認したら、Looker Studioで再認証を行います。
- Looker Studioのデータソース画面を開く
- 問題のSearch Consoleデータソースを選択
- 「認証情報を編集」をクリック
- 「新しい認証情報を追加」を選択
- Googleアカウントで再度承認
複数のGoogleアカウントを使用している場合は、Search Consoleの権限を持つアカウントで認証されているか確認してください。アカウントの切り替えが必要な場合もあります。
クエリデータが表示されない
一部のクエリが非表示になるのはGoogleのプライバシー保護機能です。
Search Consoleのクエリ(検索キーワード)データを見ると、多くのクエリが「(other)」や「匿名化されたクエリ」として表示されることがあります。これは正常な動作です。
プライバシー保護による制限 Googleは、検索ユーザーのプライバシーを保護するため、以下の条件でクエリデータを匿名化します。
- 検索頻度が極端に低いクエリ
- 個人を特定できる可能性があるクエリ
- 成人向けコンテンツに関連するクエリ
全体のクエリデータの30〜50%が匿名化されることも珍しくありません。これはLooker Studio側の問題ではなく、Search Console API自体の仕様です。
代替分析方法 クエリデータの制限を補うため、以下の分析アプローチを試してください。
- ランディングページ単位での分析にフォーカスする
- 表示されているクエリからトレンドやパターンを読み取る
- Search Console本体で「検索パフォーマンス」レポートを直接確認する
- Google AnalyticsのOrganicSearch関連データも併用する
完全なクエリデータは取得できませんが、利用可能なデータから十分に有益な洞察を得ることができます。
データが古い・更新されない
Search Consoleのデータ反映には時間がかかります。
「レポートに最新データが表示されない」という問題は、Search Consoleのデータ更新タイミングに起因していることが多いです。
Search Consoleのデータ反映タイミング Search Consoleのデータは、通常2〜3日のタイムラグがあります。
- 当日〜前日のデータ:まだ集計中で利用不可
- 2〜3日前のデータ:ほぼ確定したデータが利用可能
- それ以前のデータ:完全に確定
例えば、1月15日にレポートを見る場合、最新のデータは1月12〜13日頃までになります。これはSearch Console自体の仕様なので、Looker Studioで対処することはできません。
キャッシュのクリア方法 データは更新されているはずなのにレポートに反映されない場合は、以下の手順でキャッシュをクリアしてください。
- Looker Studioのレポート編集画面を開く
- メニューから「ファイル」→「レポート設定」を選択
- 「データ認証情報」セクションを確認
- データソースを右クリックして「データソースを更新」を選択
- ブラウザのキャッシュもクリア(Ctrl+Shift+Delete)
それでも更新されない場合は、データソース自体を再作成することも検討してください。
【すぐ解決】Looker Studioエラー対処法|よくある10の問題と解決手順
「オーナーの認証情報」と「閲覧者の認証情報」の違い
認証情報の設定は、レポート共有時のアクセス制御に関わる重要な項目です。
Looker Studioでは、データソースへのアクセスに使用する認証情報を2種類から選択できます。
オーナーの認証情報 レポート作成者(オーナー)のGoogleアカウント認証情報でデータにアクセスします。この設定の場合、レポートを共有された人は自分のSearch Console権限がなくてもデータを閲覧できます。つまり、オーナーがデータへのアクセス権を「貸し出す」形になります。
閲覧者の認証情報 レポートを見る人それぞれの認証情報でデータにアクセスします。閲覧者が自分でSearch Consoleの権限を持っている必要があり、権限がない人はデータを見ることができません。セキュリティレベルは高くなりますが、共有の手間が増えます。
| 認証情報タイプ | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| オーナーの認証情報 | 閲覧者に権限不要・共有が簡単 | オーナーの権限範囲でデータが見える |
| 閲覧者の認証情報 | 個別権限で制御可能・セキュリティ高 | 閲覧者全員に権限設定が必要 |
チーム共有する際の推奨設定
実務でのチーム共有では「オーナーの認証情報」が一般的です。
社内のマーケティングチームやクライアントとレポートを共有する場合、以下の設定をおすすめします。
推奨設定手順
- データソース編集画面を開く
- 右上の「認証情報」欄で「オーナーの認証情報」を選択
- 「保存」をクリック
この設定により、レポートのURLを共有するだけで、受け取った人がすぐにデータを閲覧できます。クライアントレポートや定期報告書など、広く共有するレポートに最適です。
共有範囲の設定 レポート画面右上の「共有」ボタンから、以下のいずれかで共有します。
- 特定のユーザーにメールで共有(閲覧のみ or 編集可能)
- リンクを知っている全員が閲覧可能にする
- 組織内限定で共有する
社外秘データを扱う場合は、特定ユーザーへの個別共有を選択してください。
権限管理のベストプラクティス
セキュリティとユーザビリティのバランスを取る権限設計が重要です。
実務で推奨される権限管理の方法を紹介します。
用途別の認証情報選択
- 社内レポート:オーナーの認証情報(全員がデータにアクセス可能)
- クライアントレポート:オーナーの認証情報(クライアントは権限不要)
- 機密性の高いレポート:閲覧者の認証情報(個別権限で厳密に制御)
定期的な権限レビュー 四半期に一度、以下を確認してください。
- 退職者や異動者の共有権限を削除
- 不要になったレポートの共有を停止
- Search Console本体の権限設定も見直す
データソースとレポートの権限分離 データソースの編集権限は限られたメンバーのみに付与し、レポートの閲覧権限は広く開放するという設計が理想的です。これにより、データの整合性を保ちながら情報共有を促進できます。
テンプレートギャラリーからの選び方
テンプレートを活用すれば、ゼロからレポートを作成する手間を大幅に削減できます。
Looker Studioには、Search Console用の公式テンプレートが用意されています。アクセス方法は以下の通りです。
- Looker Studioのホーム画面で「テンプレートギャラリー」をクリック
- 検索ボックスに「Search Console」と入力
- 表示されたテンプレート一覧から目的に合ったものを選択
- 「このテンプレートを使用」をクリック
- 自分のSearch Consoleデータソースを接続
テンプレートは完全にカスタマイズ可能なので、そのまま使うだけでなく、ベースとして活用することもできます。
選ぶ際のポイント
- 分析目的に合ったKPIが含まれているか
- グラフの種類と配置が見やすいか
- カスタマイズの余地があるか
複数のテンプレートを試してみて、自社の分析スタイルに最も合うものを選びましょう。
おすすめテンプレート3選
実務で特に役立つ3つのテンプレートを紹介します。
SEOパフォーマンスダッシュボード サイト全体のSEO状況を一目で把握できる総合ダッシュボードです。クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位の推移グラフ、トップページランキング、トップクエリランキングが含まれています。経営層への報告や週次レビューに最適です。
主要な要素:
- 期間選択フィルター
- 前期比較機能
- デバイス別内訳
- 国別パフォーマンス
ページ別分析レポート 個々のページのSEOパフォーマンスを詳細に分析するテンプレートです。どのページが検索流入を獲得しているか、CTRが低いページはどれか、掲載順位が下がっているページはどれかを特定できます。コンテンツ最適化の優先順位付けに役立ちます。
主要な要素:
- ページURLでのフィルタリング機能
- 時系列でのパフォーマンス推移
- ページごとのトップクエリ表示
- CTRと掲載順位の相関分析
クエリ分析テンプレート 検索クエリに焦点を当てた分析レポートです。どんなキーワードで検索されているか、狙っているキーワードの順位はどうか、新たに上位表示されるようになったクエリは何かを把握できます。キーワード戦略の立案に不可欠です。
主要な要素:
- クエリ別パフォーマンステーブル
- クエリのフィルタリング・検索機能
- 掲載順位の分布グラフ
- CTRベンチマーク比較
テンプレートのカスタマイズ方法
テンプレートは自社のニーズに合わせて自由に編集できます。
テンプレートをコピーしたら、レポート編集モードで以下のカスタマイズを行いましょう。
基本的なカスタマイズ手順
- レポート上部の「編集」ボタンをクリック
- 変更したい要素(グラフ、テーブル、テキストなど)を選択
- 右側のプロパティパネルで設定を変更
- 不要な要素は削除、新しい要素は「追加」メニューから挿入
よく行うカスタマイズ例
- 会社ロゴやブランドカラーの適用
- 分析対象期間のデフォルト設定変更
- 特定ディレクトリのみを表示するフィルター追加
- GA4データとのブレンドグラフ追加
- 目標値を示す基準線の追加
カスタマイズしたレポートは「コピーを作成」で保存しておくと、次回以降の作業が効率化されます。月次レポートなど定期的に使うレポートは、テンプレート化しておくことをおすすめします。
SEO改善に役立つダッシュボード構成
効果的なダッシュボードは、一目で現状と課題を把握できる設計になっています。
実務で成果を上げているダッシュボードの構成要素を紹介します。
KPI可視化のポイント ダッシュボードの上部には、最も重要な4つのKPIをスコアカード形式で配置します。
- 総クリック数(前月比%表示)
- 総表示回数(前月比%表示)
- 平均CTR(前月比%表示)
- 平均掲載順位(前月比%表示)
これらを大きく表示することで、サイトのSEO状況が瞬時に把握できます。色分け機能を使い、改善時は緑、悪化時は赤で表示すると視認性が向上します。
中段には以下のグラフを配置します。
- 日別トレンドグラフ:クリック数と表示回数の推移
- デバイス別円グラフ:DESKTOP、MOBILE、TABLETの比率
- トップ10ページテーブル:クリック数が多い順に表示
- トップ10クエリテーブル:表示回数が多い順に表示
期間比較の設定方法 前月比や前年同月比での比較は、SEO施策の効果を測定する上で重要です。
期間比較の設定手順:
- グラフまたはスコアカードを選択
- 右側のプロパティパネルで「期間」を設定
- 「比較期間」をオンにする
- 比較対象を「前の期間」または「前年」から選択
これにより、「前月比+15%」のように増減率が自動表示されます。定点観測により、SEO施策の効果や季節変動を正確に把握できます。
クライアント向けレポートの作り方
クライアントに提出するレポートは、わかりやすさと説得力が求められます。
専門知識のないクライアントでも理解できるレポート設計のポイントを解説します。
分かりやすいグラフ選択 データの性質に応じて最適なグラフタイプを選びましょう。
| データの種類 | 推奨グラフ | 理由 |
|---|---|---|
| 時系列トレンド | 折れ線グラフ | 変化の方向性が直感的 |
| 構成比 | 円グラフ or 積み上げ棒グラフ | 全体に占める割合が明確 |
| ランキング | 横棒グラフ | 順位が視覚的に理解しやすい |
| 相関関係 | 散布図 | 2つの指標の関係性が見える |
複雑な表よりも、シンプルなグラフの方がクライアントの理解を促進します。
重要指標の強調表示 クライアントに注目してほしい数値は、以下の方法で強調します。
- フォントサイズを大きくする(KPIは24pt以上)
- 背景色を変更する(改善=緑、要注意=黄、問題=赤)
- 吹き出しやテキストボックスで補足説明を追加
- 目標値に対する達成率をプログレスバーで表示
また、レポートの冒頭に「エグゼクティブサマリー」セクションを設け、以下の情報を簡潔にまとめます。
- 当月のハイライト(良かった点)
- 課題と改善提案
- 次月のアクションプラン
専門用語は最小限に抑え、データから導き出されるビジネスインパクトを明確に伝えることが、優れたクライアントレポートの条件です。
Looker StudioとGoogle Search Consoleの連携により、SEOデータの可視化と分析が劇的に効率化されます。
本記事で解説した5ステップの設定手順に従えば、初心者の方でも確実に連携を完了できます。データソースを作成し、認証を行い、プロパティとインプレッションタイプを選択するだけで、検索パフォーマンスデータがLooker Studioで利用可能になります。
さらに、GA4とのデータブレンドを活用すれば、検索流入からコンバージョンまでの全体像を一つのダッシュボードで把握できます。テンプレートを活用することで、レポート作成の時間も大幅に短縮可能です。
SEO改善には、データに基づいた意思決定が不可欠です。この連携を活用して、効果的なSEO戦略を実践していきましょう。
- Looker StudioとSearch Consoleの連携は無料ですか?
-
はい、完全に無料で利用できます。Looker Studio自体が無料のツールであり、Search Consoleとの連携にも追加料金は一切かかりません。Googleアカウントがあれば、誰でもすぐに始められます。ただし、Search Consoleで対象サイトの「オーナー」または「フルユーザー」権限を持っている必要があります。「制限付きユーザー」ではデータ取得ができないため、権限レベルを事前に確認してください。
- データの更新頻度はどのくらいですか?
-
Search Consoleのデータは通常2〜3日のタイムラグがあります。例えば、1月15日にレポートを確認する場合、最新のデータは1月12〜13日頃までとなります。これはSearch Console API自体の仕様であり、リアルタイムデータの取得はできません。日次でデータは自動的に更新されるため、手動での更新作業は不要です。より新鮮なデータが必要な場合は、Google Analytics 4のリアルタイムレポートを併用することをおすすめします。
- GA4との統合は必須ですか?
-
いいえ、必須ではありません。Search Console単体でも十分な分析が可能です。検索パフォーマンスの推移確認、クエリ分析、ページ別パフォーマンス測定など、基本的なSEO分析はSearch Consoleデータのみで実現できます。ただし、検索流入後のユーザー行動(直帰率、コンバージョン率、ページビュー数など)まで分析したい場合は、GA4とのデータブレンドが有効です。分析の目的に応じて、統合の必要性を判断してください。
- 複数のサイトを一つのレポートで管理できますか?
-
はい、可能です。複数のSearch Consoleデータソースを作成し、一つのレポートに統合できます。方法は2つあります。1つ目は、データソースごとに別々のグラフを作成し、同じレポート内に配置する方法。2つ目は、データブレンド機能を使って複数サイトのデータを結合し、サイト名をディメンションとして比較分析する方法です。後者の場合、各Search Consoleデータソースに「サイト名」という計算フィールドを追加しておくと、どのデータがどのサイトのものか識別しやすくなります。
- モバイルとデスクトップのパフォーマンスを比較するには?
-
Device(デバイス)ディメンションを活用します。レポート内のグラフやテーブルに「Device」ディメンションを追加することで、DESKTOP、MOBILE、TABLETごとのパフォーマンスを比較できます。具体的には、横棒グラフでデバイス別のクリック数を比較したり、折れ線グラフでデバイスごとのCTR推移を時系列で表示したりできます。また、フィルター機能を使えば、特定デバイスのデータのみを抽出した詳細分析も可能です。モバイルファーストインデックスの時代において、デバイス別分析は重要なSEO施策の一つです。
- Search Consoleのデータ保持期間は?
-
Search Consoleは最大16ヶ月分のデータを保持しています。それ以前のデータは自動的に削除されるため、長期間のトレンド分析を行いたい場合は注意が必要です。対策として、Looker Studioでレポートを定期的にPDFエクスポートして保存する、BigQueryにデータをエクスポートして恒久的に保管する、スプレッドシートに定期的にデータを記録するなどの方法があります。特にサイトリニューアルやドメイン移行などの大きな変更前には、必ず過去データをバックアップしておくことをおすすめします。
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参考情報・引用元

