Looker Studioの無料版と有料版の違い

有料プランと無料でできることとできないこと

Looker Studioには有料のProと無料版があります。ここでは有料版と無料版の違いについてご紹介します。
有料版と無料版で大きな違いはありませんが、細かい部分が変わります。多くの人は無料版で問題なく利用することができるかと思いますが、一部使い方によっては有料にした方がよい場合があります。

有料プラン(Looker Studio Pro)しかできないこと

Looker Studioは基本的な分析には十分ですが、一部機能に制限があります。どのような制限があるかご紹介します。

組織でデータを管理したい場合

無料版には組織という概念がないためレポートの共有が必要な場合は全ての関係者を追加をする必要があります。
有料版のみ組織という概念があり、組織単位で共有することが可能です。

配信スケジュール設定

1つのレポートに対して配信スケジュール(いつにレポートの通知をするか)が1つしか設定できませんが、有料版は最大20個まで設定することができます。

モバイルアプリ版の有無

有料のLooker studio Proは専用のアプリがあり、iPhoneやAndroid端末から閲覧することができますが、無料版ではアプリから閲覧することができません。

Apple:https://apps.apple.com/jp/app/looker-studio/id1644381985
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.cloud.cloudbi&hl=ja&pli=1

Googleのサポートの有無

無料版はサポートを受けることができませんが、有料版を契約するとサポートを受けることが可能です。

Looker Studio Proの料金形態

プロジェクトごとの月額料金 9 ドル / 1ユーザーになります。
他のBIツールに比べると比較的安い金額帯になっているかと思います。他のBIツールはデータを可視化させる機能以外にもMAがあったりするため一概に言えないですが、単体の金額としては高い金額ではないかと思います。

BIツール以外にも合わせてMAなども必要な場合は、別のサービスの方がマッチするかと思います。次でどのような人・企業がLooker Studioがマッチしているかご紹介します。

Looker Studio Proがマッチしている場合

Looker Studio Proは有料のため有料にする必要があるかどうかは検討が必要です。

有料版が全て良いという訳ではなく、使い方によって有料にするべきが考える必要があります。コストがかかる部分になりますので運用を考えてから有料版を使ってみてください。

共有先が多い

大規模な組織や複数のクライアントを抱えるマーケティング会社では、Looker Studioのレポートを数多くの関係者と共有する必要があります。そのような場合、Pro版の利用がおすすめです。

大きなプロジェクトで使用する場合も同様に有料契約するパターンでもよいかと思います。

Pro版では以下のような共有機能が強化されています

  • 一括共有設定の管理
  • グループ単位でのアクセス権限設定
  • 外部ドメインユーザーとの円滑な共有
  • レポートの埋め込み機能の拡張
  • カスタムテーマの共有機能

特に、クライアントワークでは、各クライアント専用のレポートテンプレートを作成し、それを効率的に展開できる点が大きなメリットとなります。また、共有設定の履歴管理機能により、誤った共有設定のリスクを最小限に抑えることができます。

実務では、例えば月次レポートを50以上のクライアントに配信する場合、無料版では各レポートごとに個別に共有設定を行う必要がありますが、Pro版では一括設定が可能となり、大幅な作業時間の削減につながります。

数値的な部分はプロジェクトの大きさやクライアントワークの業務フローによって変動するかと思いますので、目安として考えていただければと思います。

部署・組織単位での管理が必要

大規模な組織やエンタープライズレベルの企業では、部署や組織単位でのレポート管理が重要になります。Looker Studio Proにしかできない部分になります。エンタープライズレベルの企業では PMや品質管理など様々部門・部署が関わるためPro版は必須になる場合もあります。単一の部署のみでの管理であれば、無料版でも問題なく運用可能です。

1.組織階層に応じたアクセス管理

  • 部門別の閲覧権限設定
  • チーム単位での編集権限管理
  • プロジェクト別のデータソース制御

2.レポートデータの管理機能

  • データソースの使用状況トラッキング
  • レポート作成者の活動ログ
  • データアクセスの監査機能
  • バージョン管理の強化

3.チーム協業のための機能

  • 共同編集モードの拡張
  • コメント機能の強化
  • レビュー承認フロー
  • テンプレートライブラリの共有
  • 変更履歴の詳細管理

これらの機能により、企業規模に関係なく、効率的なレポート管理と運用が可能になります。複数の部署やチームが協力してデータ分析を行う環境では、Pro版の導入が組織全体の生産性向上に貢献します。

Googleのサポートが必要

エンタープライズレベルでLooker Studioを活用する場合、専門的なサポートの存在は重要な要素となります。Looker Studio Proでは、Googleの公式サポートを受けることができます。

1.サポート体制の特徴

  • 問題解決の助言
  • トレーニングプログラムの提供
  • カスタマイズされたソリューション提案

2.具体的なサポート内容

  • 複雑なデータ連携の支援
  • パフォーマンス最適化のアドバイス
  • セキュリティ関連の相談
  • アップデート時の移行支援

3.導入・運用サポート

  • 初期設定のサポート
  • カスタマイズの技術支援
  • トラブルシューティング

特に重要なビジネスデータを扱う場合、専門家による迅速なサポートは事業継続性の観点から非常に重要です。例えば、重要なレポートが正しく更新されないなどの緊急事態が発生した場合、Pro版ユーザーは優先的にサポートを受けることができます。

一定の判断基準として

複数の部門・部署でレポートを管理し且つ、多数の人に対してレポートを共有する必要がある場合。

サポートを受ける必要がある場合には、Pro版の検討をしてもよいかと思います。

30 日間無料でお試し期間があるのでその期間内に使ってみて運用上問題ないかも検討をしていただくことでより効果的なレポートの作成業務を行うことができます。

当社では、無料版から有料版への移行支援サービスを提供しています。組織に最適なプランの選定から、スムーズな移行まで、経験豊富な専門家がサポートいたします。まずは無料相談から始めてみませんか?

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