GA4で見るべき指標とは?初心者から上級者まで押さえるべき重要指標を完全解説

GA4(Google Analytics 4)を導入したものの、何をチェックすればいいか分からず、画面を開いただけで閉じていませんか?

2023年にユニバーサルアナリティクス(UA)からGA4へ完全移行し、多くの企業担当者が「どの数字を見ればいいの?」「どうやって分析すればいいの?」と悩んでいます。

この記事では、GA4で本当に見るべき重要指標を厳選し、初心者でも理解できるよう丁寧に解説します。基本的な5つの指標から、業種別・目的別の重要指標、さらには上級者向けのカスタム指標設定まで網羅的に紹介します。

この記事を読めば、GA4の指標を正しく理解し、実際のサイト改善やマーケティング施策に活かせるようになります。所要時間は約15分です。GA4初心者の方、マーケティング担当者、Web制作者、経営者の方まで、幅広くお役立ていただけます。

さっそく、GA4で見るべき指標について詳しく見ていきましょう。


目次

GA4で最低限チェックすべき5つの基本指標

結論:GA4で最初に押さえるべき指標は、ユーザー数・セッション数・エンゲージメント率・ランディングページ・キーイベントの5つです。

GA4には100以上の指標が存在しますが、すべてを追う必要はありません。まずはサイトの全体像を把握するために、この5つの基本指標を確認しましょう。これらの指標で「どれだけアクセスがあり、どの経路から来て、どのページが読まれ、成果につながったか」という分析の基本がすべて揃います。

特にB2BマーケティングやBtoBサイト運営では、集客効率やコンバージョンにつながる指標を中心に押さえると効果的です。月次レポートを作成する際も、この5つを軸にすれば上司や経営層への説明がスムーズになります。

ユーザー数(Users)- サイト訪問者の全体像を把握

ユーザー数とは、特定期間内にサイトを訪問した人の数を示す指標です。

GA4におけるユーザー数は「アクティブユーザー」を指し、10秒以上サイトを閲覧したユーザーや、2ページ以上閲覧したユーザーがカウントされます。単に訪問しただけでなく、ある程度サイトに関与したユーザーを計測するため、実態に即した数値となっています。

確認方法: 「レポート」→「レポートのスナップショット」または「レポート」→「ユーザー」→「ユーザー属性」→「ユーザー属性の詳細」から確認できます。

新規ユーザーとリピーターの違いを把握することが重要です。新規ユーザーは初めてサイトを訪問した人、リピーターは過去に訪問経験がある人を指します。新規ユーザーが増加していればSEOや広告施策が機能している証拠であり、リピーターが多ければコンテンツの質や顧客満足度が高いと判断できます。

目安となる数値と判断基準:

  • 月間ユーザー数の前月比を確認
  • 新規ユーザー比率が50%以上であればSEO施策が効果的
  • ユーザー数が減少している場合は流入経路の見直しが必要

ユーザー数が減少している場合の対処法: 検索順位の低下、季節要因、競合サイトの台頭などが考えられます。Google Search Consoleと連携してキーワード別の検索流入を確認し、SEO対策を強化しましょう。


セッション数(Sessions)- 訪問回数から集客効果を測定

セッション数とは、ユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの一連の行動をカウントする指標です。

1人のユーザーが同じ日に2回訪問すれば2セッションとしてカウントされます。セッション数を確認することで、サイトへの訪問頻度やリピート率を把握でき、集客施策の効果を測定できます。

セッションとユーザーの違い: ユーザー数は「人数」、セッション数は「訪問回数」を示します。例えば、1人のユーザーが1週間に3回サイトを訪問した場合、ユーザー数は1、セッション数は3となります。

チャネル別セッション数の見方: 「レポート」→「ライフサイクル」→「集客」→「トラフィック獲得」から、Organic Search(自然検索)、Direct(直接流入)、Referral(外部サイトからのリンク)、Social(SNS)などのチャネル別にセッション数を確認できます。

前月比での分析ポイント:

  • 全体のセッション数が増加している場合、集客施策が成功
  • チャネル別で増減を確認し、効果的な流入元を特定
  • セッション数が多いのにコンバージョンが少ない場合は、サイト内の導線を改善

セッション数を増やすための施策例: SEO対策による検索順位向上、SNSでのコンテンツ発信、メールマーケティングによるリピーター獲得、外部メディアへの寄稿などが効果的です。


エンゲージメント率(Engagement rate)- コンテンツの質を評価

エンゲージメント率とは、訪問者がサイトで積極的に行動した割合を示す指標です。

GA4では、以下のいずれかを満たすセッションを「エンゲージメントあり」と判定します。

  • 10秒以上サイトに滞在
  • 2ページ以上閲覧
  • コンバージョン(キーイベント)が発生

エンゲージメント率 = エンゲージメントがあったセッション数 ÷ 総セッション数 × 100

業界別の平均値と目安(50-65%): 一般的に50〜65%のエンゲージメント率があれば、コンテンツが適切に読まれていると判断できます。業界やサイトタイプによって異なりますが、この範囲を目標にするとよいでしょう。

エンゲージメント率が低い原因と改善策:

  • コンテンツの質が低い:ユーザーの検索意図に合った情報を提供
  • ページ表示速度が遅い:画像圧縮やサーバー最適化で改善
  • モバイル対応が不十分:レスポンシブデザインの見直し
  • 内部リンクが少ない:関連記事への導線を強化

UA(旧GA)の直帰率との違い: UAの直帰率は「1ページだけ見て離脱した割合」でしたが、GA4のエンゲージメント率は「積極的に関与した割合」を示します。計算方法が逆であるため、エンゲージメント率が高いほど良い状態です。


ランディングページ別データ – 入口ページの効果測定

ランディングページとは、ユーザーがサイトに最初に訪れたページを指します。

どのページが入口として機能しているかを把握することで、SEO施策やコンテンツ改善の優先順位を決定できます。特にオーガニック検索からの流入が多いページは、サイト全体の集客を左右する重要なページです。

ランディングページで見るべき指標:

  • セッション数:そのページを入口として訪問した回数
  • エンゲージメント率:入口として訪問したユーザーの関与度
  • 平均エンゲージメント時間:ページに滞在した平均時間
  • キーイベント数:そのページ経由でコンバージョンが発生した回数

SEO流入の主要ページ特定方法: 「レポート」→「ライフサイクル」→「エンゲージメント」→「ランディングページ」から確認し、セカンダリディメンションで「セッションのデフォルトチャネルグループ」を選択すると、Organic Search経由のランディングページを特定できます。

エンゲージメント時間の活用法: 平均エンゲージメント時間が長いページは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツです。逆に短い場合は、コンテンツの質を見直す必要があります。

改善すべきページの優先順位付け:

  1. セッション数が多いが、エンゲージメント率が低いページ
  2. エンゲージメント時間は長いが、キーイベントに至らないページ
  3. 検索流入は多いが、離脱率が高いページ

キーイベント(旧コンバージョン)- 成果を数値化

キーイベントとは、サイトの目標達成を示す重要なユーザー行動を指します。

従来のGA「コンバージョン」がGA4では「キーイベント」に名称変更されました。問い合わせ、資料ダウンロード、購入、会員登録など、ビジネスゴールに直結するアクションを計測します。

キーイベントの設定方法: 「管理」→「イベント」から既存のイベントを選択し、「キーイベントとしてマーク」をオンにします。Googleタグマネージャー(GTM)を使用すると、より柔軟にカスタムイベントを設定できます。

一般的なキーイベント例:

サイトタイプキーイベント例
BtoBサイト問い合わせフォーム送信、資料ダウンロード、ホワイトペーパー取得
ECサイト商品購入、カート追加、会員登録
メディアサイト記事閲覧数、動画再生、メルマガ登録
採用サイトエントリーフォーム送信、説明会予約

チャネル別の貢献度分析: 「レポート」→「ライフサイクル」→「集客」→「トラフィック獲得」でキーイベント数を確認すると、どのチャネルがコンバージョンに貢献しているかが分かります。費用対効果の高いチャネルに予算を集中させましょう。

キーイベント数を増やすためのヒント:

  • CTAボタンの位置や文言を最適化
  • フォームの入力項目を削減
  • ランディングページのファーストビューを改善
  • ユーザー導線を見直し、次のアクションを明確化

目的別に見るべきGA4の重要指標一覧

結論:サイトの目的やビジネスモデルによって、重視すべき指標は異なります。

GA4の基本5指標を押さえた上で、自社のビジネスゴールに応じた指標を追加で確認することで、より効果的なデータ分析が可能になります。ここでは、B2B企業、ECサイト、メディアサイト、広告運用の4つの観点から、それぞれ重視すべき指標を解説します。

業種やサイトタイプに特化した指標を追うことで、より具体的な改善施策を立案でき、ROI(投資対効果)の向上につながります。

B2B企業・BtoBマーケティングで重視すべき指標

BtoBマーケティングでは、リード獲得に直結する指標を重点的に確認します。

BtoB企業の場合、1件のコンバージョンの価値が高く、商談化率や受注率まで追跡する必要があります。GA4単体では商談以降のデータは取得できないため、CRMやSFAツールと連携した分析が効果的です。

リード獲得に直結する指標:

  • フォーム到達率:フォームページへのアクセス数 ÷ サイト全体のセッション数
  • フォーム送信完了率:フォーム送信数 ÷ フォームページへのアクセス数
  • 資料ダウンロード数:ホワイトペーパーやカタログのDL数

資料ダウンロード率とCV率: 資料ダウンロードを中間コンバージョンとして設定し、最終的な問い合わせや商談化につながっているかを分析します。ダウンロード後の行動をイベントトラッキングで追跡することで、ナーチャリング施策の効果測定が可能になります。

企業属性データの活用法: IPアドレスベースの企業識別ツールと連携することで、どの企業がサイトを訪問しているかを特定できます。これにより、ターゲット企業へのアプローチやABMの精度が向上します。

Organic Searchとキーイベントの連動分析: 検索流入が多いキーワードとコンバージョンの関係性を分析し、CVRの高いキーワードに対してSEO施策を集中させます。Google Search Consoleと連携すると、より詳細な分析が可能です。


ECサイト・通販サイトで見るべき指標

ECサイトでは、eコマース指標を活用した収益最適化が重要です。

GA4にはeコマース専用の計測機能が実装されており、商品パフォーマンスや購入プロセスの詳細分析が可能です。これらの指標を活用することで、売上向上と顧客体験改善の両立を実現できます。

eコマース指標の基本:

  • 購入数:商品が購入された回数
  • 収益:売上金額の合計
  • 平均購入金額:収益 ÷ 購入数
  • 商品閲覧数:商品ページが閲覧された回数
  • カート追加率:カートに追加された回数 ÷ 商品閲覧数

購入率とカート放棄率: 購入率(コンバージョン率)= 購入完了数 ÷ セッション数 × 100 カート放棄率 = (カート追加数 – 購入完了数) ÷ カート追加数 × 100

カート放棄率が高い場合、配送料の明示、決済方法の追加、カゴ落ちメールの実施などが効果的です。

商品別・カテゴリ別の売上分析: 「レポート」→「ライフサイクル」→「収益化」→「eコマース購入数」から、どの商品カテゴリが売れているか、季節変動はどうかを分析します。在庫管理や仕入れ計画にも活用できます。

LTV(顧客生涯価値)関連指標: リピート購入率、平均注文頻度、顧客維持率などを追跡することで、長期的な収益最大化戦略を立案できます。Cohort分析(コホート分析)を活用すると、購入時期別のリピート率を可視化できます。


メディアサイト・ブログで追うべき指標

メディアサイトでは、コンテンツエンゲージメントと回遊率が重要な指標となります。

広告収益やアフィリエイト収益を目的とするメディアサイトでは、PV数だけでなく、ユーザーがどれだけ深くコンテンツに関与しているかを測定する必要があります。

PV数とUU数の違いと使い分け:

  • PV(ページビュー)数:ページが表示された回数
  • UU(ユニークユーザー)数:サイトを訪問した人数

PV数が多くてもUU数が少ない場合、リピーターが何度も訪問している状態です。逆にUU数が多くてPV数が少ない場合、新規訪問者は多いが回遊率が低いと判断できます。

平均エンゲージメント時間: 「レポート」→「ライフサイクル」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」から、記事ごとの平均エンゲージメント時間を確認します。長時間読まれている記事は質が高く、SEO評価も高い傾向にあります。

記事別パフォーマンス分析: PV数、エンゲージメント時間、キーイベント発生数を組み合わせて、収益性の高いコンテンツを特定します。これにより、類似コンテンツの作成や既存記事のリライトの優先順位を決められます。

回遊率とページ/セッション: ページ/セッション = 表示回数 ÷ セッション数

この数値が高いほど、ユーザーが多くのページを閲覧しています。内部リンクの最適化、関連記事の表示、カテゴリ設計の見直しによって回遊率を向上させましょう。


広告運用で確認必須の指標

広告運用では、費用対効果を正確に測定するための指標管理が不可欠です。

Google広告やMeta広告などの有料チャネルからの流入を分析し、CPAやROASを最適化することで、広告予算の効率化とコンバージョン増加を同時に実現できます。

広告別のCPA(獲得単価): CPA = 広告費 ÷ コンバージョン数

CPAが低いキャンペーンや広告グループに予算を集中させ、高いものは改善または停止します。GA4のデータをGoogle広告と連携させることで、自動最適化が可能になります。

ROAS(広告費用対効果): ROAS = 広告経由の売上 ÷ 広告費 × 100

ROAS 400%の場合、1万円の広告費で4万円の売上を獲得していることを意味します。ECサイトでは必須の指標です。

クロスチャネル分析: Google広告、SNS広告、ディスプレイ広告など複数の広告チャネルを運用している場合、それぞれのパフォーマンスを比較します。チャネル間の相互作用(例:SNS広告を見た後に検索で訪問)も考慮した分析が重要です。

アトリビューション(貢献度)データ: 「レポート」→「広告」→「アトリビューション」から、コンバージョンに至るまでの各タッチポイントの貢献度を確認できます。ファーストクリック、ラストクリック、線形など、異なるアトリビューションモデルで評価することで、広告戦略を最適化できます。


GA4の各レポート画面で確認できる指標と見方

結論:GA4のレポートは用途別に分類されており、目的に応じて適切な画面を選ぶ必要があります。

GA4の画面構成を理解することで、必要なデータに素早くアクセスでき、分析作業の効率が大幅に向上します。ここでは、主要なレポート画面それぞれで確認できる指標と、具体的な見方を解説します。

GA4は「ホーム」「レポート」「探索」「広告」の4つのセクションから構成されており、初心者はまず「ホーム」と「レポート」から確認することをおすすめします。

ホーム画面で確認できる指標サマリー

ホーム画面は、サイト全体の状況を一目で把握できるダッシュボードです。

GA4にログイン後、最初に表示されるホーム画面には、主要な指標がカード形式でまとめられています。毎日の定点観測や異常値の早期発見に適しており、詳細分析の前に全体像を掴むのに最適です。

ホーム画面の構成と見方:

  • 過去30分間のユーザー数(リアルタイム)
  • 過去7日間のユーザー数推移グラフ
  • トップページや人気コンテンツ
  • 主要なキーイベント数
  • ユーザー獲得チャネルの概要

期間比較の設定方法: 画面右上の日付選択エリアから、比較対象期間を設定できます。「比較」をオンにすると、前週比・前月比・前年同期比などの変化率が表示され、トレンドを把握しやすくなります。

カードのカスタマイズ方法: ホーム画面右上の歯車アイコンから「ホームをカスタマイズ」を選択すると、表示するカードの追加・削除・並び替えが可能です。自社で重視する指標を優先的に表示させることで、分析効率が向上します。


リアルタイムレポートの活用方法

リアルタイムレポートは、今この瞬間のサイト状況を確認できる機能です。

「レポート」→「リアルタイム」から、過去30分間のアクセス状況をリアルタイムで監視できます。キャンペーン開始直後やプレスリリース配信後など、即時的な効果測定に活用します。

今この瞬間のアクセス状況:

  • 現在アクティブなユーザー数
  • 地域別・デバイス別の内訳
  • 閲覧中のページ
  • 流入元チャネル
  • 発生しているイベント

キャンペーン即時効果測定: メールマガジン配信やSNS投稿を行った直後に、リアルタイムレポートで流入状況を確認します。期待通りのトラフィックが発生しているか、ランディングページは適切かを即座に判断できます。

イベント発火の確認: 新たに設定したカスタムイベントが正しく動作しているかを、リアルタイムレポートで検証します。自分でサイトを操作しながらイベントが記録されるかを確認することで、タグの実装ミスを早期に発見できます。


レポート>ライフサイクル>集客レポート

集客レポートは、ユーザーがどの経路からサイトに訪れたかを分析するための画面です。

「レポート」→「ライフサイクル」→「集客」には、「ユーザー獲得」と「トラフィック獲得」の2つのレポートがあり、それぞれ異なる視点でデータを提供します。

トラフィック獲得とユーザー獲得の違い:

  • ユーザー獲得:新規ユーザーが初めてサイトに訪問した際の流入元を記録
  • トラフィック獲得:全てのセッション(新規・リピート含む)の流入元を記録

例えば、ユーザーAが初回訪問時は「Organic Search」経由で、2回目の訪問時は「Direct」経由だった場合、ユーザー獲得では「Organic Search」、トラフィック獲得では両方がカウントされます。

チャネル別パフォーマンス分析: デフォルトチャネルグループ別に、セッション数、エンゲージメント率、コンバージョン数を確認します。どのチャネルが質の高いトラフィックを提供しているかを判断し、マーケティング予算の配分を最適化します。

参照元/メディア別の詳細データ: 「セッションのデフォルトチャネルグループ」のプルダウンから「セッションの参照元/メディア」を選択すると、より詳細な流入元が表示されます。例えば、「google / organic」「facebook.com / referral」など、具体的なサイトやプラットフォーム名が確認できます。


レポート>ライフサイクル>エンゲージメントレポート

エンゲージメントレポートは、ユーザーのサイト内行動を詳細に分析する画面です。

「レポート」→「ライフサイクル」→「エンゲージメント」には、「イベント」「ページとスクリーン」「ランディングページ」などのレポートがあり、コンテンツパフォーマンスやユーザー行動パターンを把握できます。

ページとスクリーン(ページ別PV): サイト内の各ページがどれだけ閲覧されたかを確認します。表示回数(PV)、ユーザー数、平均エンゲージメント時間などが表示され、人気コンテンツや改善が必要なページを特定できます。

イベント別の発火回数: 「イベント」レポートでは、page_view、click、scroll、file_downloadなど、サイト上で発生した全てのイベントが一覧表示されます。カスタムイベントの発生頻度を確認し、ユーザー行動の傾向を把握します。

コンバージョン経路分析: 探索レポートの「経路データ探索」テンプレートを使用すると、ユーザーがコンバージョンに至るまでにどのページを経由したかを視覚化できます。ボトルネックとなっているページや、効果的な導線を発見できます。


レポート>ライフサイクル>収益化レポート

収益化レポートは、ECサイトやアプリ内課金の売上データを確認する画面です。

eコマーストラッキングを実装している場合のみ利用可能で、商品パフォーマンス、購入行動、収益分析など、売上に直結するデータを提供します。

eコマース購入データ: 「eコマース購入数」レポートでは、商品別の購入回数、収益、数量が表示されます。どの商品が最も売れているか、季節変動はどうかを分析し、在庫管理やマーケティング施策に活用します。

収益指標の確認方法:

  • 総収益:全ての購入による売上合計
  • 平均購入収益:1回の購入あたりの平均売上
  • eコマース購入数:購入が完了した回数
  • カート追加数:商品がカートに追加された回数

商品パフォーマンス分析: 「アイテムプロモーション」や「アイテムリスト」レポートを使用すると、プロモーション施策の効果や、商品一覧ページのパフォーマンスを詳細に分析できます。クロスセル・アップセル戦略の立案に役立ちます。


探索レポート(カスタムレポート)の作り方

探索レポートは、標準レポートでは実現できない自由度の高い分析を可能にする機能です。

「探索」メニューから、自分でディメンションと指標を組み合わせたカスタムレポートを作成できます。複雑な条件でのセグメント分析やコホート分析など、高度なデータ分析に対応します。

自由形式レポートの作成手順:

  1. 「探索」→「空白」または「自由形式」テンプレートを選択
  2. 左側の「変数」パネルからディメンション(例:ページパス、デバイスカテゴリ)を追加
  3. 指標(例:セッション数、コンバージョン率)を追加
  4. ディメンションと指標を表やグラフにドラッグ&ドロップ
  5. フィルタやセグメントを適用して絞り込み

ディメンションと指標の選び方:

  • ディメンション:データを分類する軸(ページ、デバイス、流入元など)
  • 指標:数値データ(ユーザー数、セッション数、収益など)

分析目的に応じて適切な組み合わせを選びます。例えば、「デバイス別のコンバージョン率」を知りたい場合、ディメンションに「デバイスカテゴリ」、指標に「セッションのキーイベント率」を設定します。

セグメント機能の活用法: セグメントを使用すると、特定の条件を満たすユーザーだけを抽出して分析できます。例えば、「初回訪問者のみ」「購入完了ユーザーのみ」「特定のキャンペーン経由のユーザー」などです。セグメント比較によって、ユーザー層ごとの行動の違いを明確にできます。


【業種・職種別】GA4で優先的に見るべき指標

結論:役職や担当業務によって、日々確認すべき指標の優先順位は異なります。

マーケティング担当者、Web制作者、SEO担当者、広告運用者など、それぞれの職種で重要視すべきポイントが違います。ここでは職種別に、毎日・週次・月次で確認すべき指標をリストアップします。

自分の役割に特化した指標を効率的に追うことで、限られた時間の中で最大の成果を生み出せます。

マーケティング担当者が毎日確認すべき指標

マーケティング担当者は、集客から成果まで全体を俯瞰する必要があります。

毎日の数値チェックでトレンドを把握し、週次で詳細分析、月次で経営報告というサイクルが理想的です。異常値を早期発見し、迅速に対応することが重要です。

日次チェックリスト:

  • ユーザー数とセッション数(前日比)
  • リアルタイムのアクティブユーザー数
  • キーイベント発生数
  • 主要流入チャネルの変動
  • 異常なトラフィックや急激な増減の有無

週次・月次レポートで見る指標:

  • ユーザー獲得チャネル別の推移
  • ランディングページ別のパフォーマンス
  • コンバージョン率とコンバージョン経路
  • キャンペーン別の効果測定
  • 前月比・前年同月比での成長率

経営層への報告に使える指標:

  • サイト全体のユーザー数とセッション数
  • 新規顧客獲得数(新規ユーザー数)
  • コンバージョン数とコンバージョン率
  • ROI(投資対効果)や CPA(獲得単価)
  • 主要KPIの達成率

経営層には、詳細な数値よりも「前月比でどう変化したか」「目標に対してどうか」「次のアクションは何か」を簡潔に伝えることが重要です。


Web制作者・デザイナーが見るべきUX指標

Web制作者やデザイナーは、ユーザー体験の質を数値で評価する必要があります。

デザイン変更やUI改善の効果を定量的に測定し、仮説検証のサイクルを回すことで、より使いやすいサイトを実現できます。

ページ別エンゲージメント時間: 各ページの平均エンゲージメント時間を確認することで、コンテンツの読みやすさやレイアウトの適切性を評価できます。時間が短すぎるページは、デザインやコンテンツ構造の見直しが必要です。

スクロール深度(カスタムイベント): GTMでスクロール深度イベント(25%、50%、75%、100%など)を設定すると、ユーザーがページのどこまでスクロールしているかを把握できます。重要なCTAがスクロールされずに見られていない場合、配置の再検討が必要です。

デバイス別ユーザー行動: モバイルとデスクトップでエンゲージメント率や離脱率に大きな差がある場合、レスポンシブデザインの最適化が必要です。特にBtoBサイトではモバイルの使いやすさが軽視されがちなので注意が必要です。

フォーム離脱率: 問い合わせフォームや申込フォームで、どの入力項目で離脱しているかを分析します。GTMでフォーム要素別のイベントを設定すると、入力開始から完了までの各ステップでの離脱率が可視化できます。


SEO担当者が追跡すべきオーガニック指標

SEO担当者は、自然検索経由のトラフィックとコンバージョンに特化した分析が必要です。

Google Search ConsoleとGA4を連携させることで、より詳細なSEO効果測定が可能になります。検索順位だけでなく、実際のユーザー行動まで追跡することが重要です。

Organic Searchのセッション推移: 「集客」→「トラフィック獲得」で「Organic Search」チャネルのセッション数を週次・月次で追跡します。前月比で増減している場合、アルゴリズムアップデートやコンテンツ更新の影響を分析します。

ランディングページ別の検索流入: どのページが検索エンジンからの入口として機能しているかを特定し、それらのページを優先的に最適化します。検索流入が多いのにコンバージョン率が低いページは、コンテンツと検索意図のミスマッチがある可能性があります。

キーワード別コンバージョン(Search Console連携): GA4とGoogle Search Consoleを連携すると、「探索」→「Search Console」から、クエリ(検索キーワード)別のパフォーマンスを確認できます。どのキーワードでクリックされ、どのキーワードが実際にコンバージョンに貢献しているかを分析します。

ページ滞在時間とSEO順位の相関: 平均エンゲージメント時間が長いページは、ユーザーにとって価値があると判断され、SEO評価も高まる傾向があります。エンゲージメント時間を伸ばすために、コンテンツの質向上や内部リンクの最適化を行います。


広告運用者は、有料チャネルからのトラフィックとROIに焦点を当てた分析が求められます。

Google広告やMeta広告の管理画面と併せてGA4を活用することで、広告クリック後のユーザー行動まで追跡し、総合的な最適化が可能になります。

有料チャネルのROI: ROI(投資収益率)= (広告経由の売上 – 広告費) ÷ 広告費 × 100

ROIがプラスであれば利益が出ており、マイナスであれば赤字です。キャンペーン別、広告グループ別にROIを計算し、利益率の高いものに予算を集中させます。

広告キャンペーン別CV数: 「集客」→「トラフィック獲得」で「Paid Search」や「Paid Social」のコンバージョン数を確認します。GA4とGoogle広告を連携させると、コンバージョンデータが自動的にGoogle広告に送信され、自動入札の精度が向上します。

クリック率とランディングページの関係: 広告のクリック率(CTR)は高いのにコンバージョン率が低い場合、広告文とランディングページの内容にギャップがある可能性があります。広告訴求とページ内容の一貫性を保つことで、コンバージョン率を改善できます。

リマーケティングリストの作成: GA4の「オーディエンス」機能を使って、特定の行動をしたユーザー(例:カート追加後に離脱、特定ページを閲覧)をリストとして保存し、リマーケティング広告のターゲットに設定できます。これにより、興味関心の高いユーザーに効率的にアプローチできます。


GA4の指標を正しく理解するための基礎知識

結論:GA4の指標を正しく活用するには、用語の定義や計測方法を正確に理解する必要があります。

UAとGA4では、同じ名称の指標でも定義が異なる場合があります。誤った理解のまま分析すると、間違った結論を導き出してしまうため、基本的な用語の違いをしっかり押さえましょう。

セッションとユーザーとイベントの違い

GA4の計測はイベントベースで行われ、セッションとユーザーはイベントから導出されます。

  • イベント:ユーザーのあらゆる行動(ページ閲覧、クリック、スクロールなど)
  • セッション:ユーザーがサイトに訪問してから離脱するまでの一連の行動をまとめた単位
  • ユーザー:サイトを訪問した個人(cookieやUser IDで識別)

それぞれの定義と計測タイミング: イベントは瞬間的な行動を記録し、セッションは30分間操作がないと自動的に終了します。日付をまたいでもセッションは継続しません(0時で自動終了)。

UAからGA4での変更点: UAはページビューベースの計測でしたが、GA4はイベントベースです。全ての計測がイベントとして記録され、ページビューも「page_view」イベントとして扱われます。

なぜGA4はイベントベースなのか: Webサイトだけでなくアプリも統合して計測するため、ページという概念がないアプリでも同じ仕組みで計測できるイベントベースが採用されました。また、ユーザーの細かい行動(スクロール、動画再生、ファイルDLなど)も柔軟に計測できます。


H3: エンゲージメントセッションとは

エンゲージメントセッションは、ユーザーが積極的にサイトに関与したセッションを指します。

GA4では、単に訪問しただけのセッションと、実際にコンテンツを読んだり操作したりしたセッションを区別することで、より質の高いトラフィック分析が可能になっています。

エンゲージメントの定義(10秒以上 or 2PV以上 or CV): 以下のいずれかを満たすセッションが「エンゲージメントあり」と判定されます。

  • 10秒以上サイトに滞在
  • 2ページ以上閲覧
  • コンバージョン(キーイベント)が発生

直帰率との関係: エンゲージメント率 = エンゲージメントセッション ÷ 総セッション × 100 直帰率 = (総セッション – エンゲージメントセッション) ÷ 総セッション × 100

つまり、エンゲージメント率と直帰率は補完関係にあり、合計すると100%になります。

エンゲージメント率の計算式: エンゲージメント率が60%であれば、直帰率は40%です。UAの直帰率に慣れている場合は、GA4のエンゲージメント率を「100% – 直帰率」と読み替えると理解しやすいでしょう。


アクティブユーザーの種類

GA4では、複数のアクティブユーザー指標が用意されており、目的に応じて使い分けます。

UAの「ユーザー」とGA4の「ユーザー」は異なる定義であるため、移行時には注意が必要です。GA4では、より実態に即したアクティブユーザーを標準指標としています。

日次/週次/月次アクティブユーザー:

  • DAU(Daily Active Users):1日あたりのアクティブユーザー数
  • WAU(Weekly Active Users):1週間あたりのアクティブユーザー数
  • MAU(Monthly Active Users):1ヶ月あたりのアクティブユーザー数

これらの比率を分析することで、ユーザーのエンゲージメント度合いを測定できます。

DAU/WAU/MAUの使い分け: DAU/MAU比率が高いほど、ユーザーが頻繁にサイトを訪れていることを示します。例えば、ニュースサイトやSNSではこの比率が高く、ECサイトや情報サイトでは低くなる傾向があります。

リピート率の計算方法: リピーター数 ÷ 総ユーザー数 × 100

リピート率が高い場合、ユーザーがサイトに満足して再訪していると判断できます。ブランディングやロイヤルティ向上施策の効果測定に活用できます。


トラフィック獲得とユーザー獲得の違い

GA4には「トラフィック獲得」と「ユーザー獲得」という2つの集客レポートがあります。

この2つの違いを理解していないと、正確なチャネル分析ができません。特に、新規顧客獲得施策とリテンション施策を分けて評価する際には、この違いが重要になります。

ファーストユーザーとセッション単位の違い:

  • ユーザー獲得:新規ユーザーが初めてサイトに訪問した際のチャネルを記録(ファーストタッチ)
  • トラフィック獲得:全てのセッション(新規・リピート含む)のチャネルを記録(各訪問ごと)

例:ユーザーAが初回は「Organic Search」、2回目は「Direct」で訪問した場合

  • ユーザー獲得では「Organic Search」のみカウント
  • トラフィック獲得では「Organic Search」1回、「Direct」1回でカウント

アトリビューションモデルとの関係: ユーザー獲得はファーストクリックアトリビューション、トラフィック獲得はラストクリックアトリビューションに近い考え方です。コンバージョンの貢献度を評価する際には、両方の視点が必要です。

どちらを重視すべきか:

  • 新規顧客獲得キャンペーンの効果測定:ユーザー獲得
  • 全体的なトラフィックトレンドの把握:トラフィック獲得
  • コンバージョン経路の分析:探索レポートのアトリビューション機能

GA4で見るべき指標を実際に確認する手順

結論:GA4の操作手順を理解することで、必要なデータに迷わずアクセスできるようになります。

初めてGA4を使う方にとって、どこに何があるのか分かりにくいのが実情です。ここでは、基本的な指標を確認するための具体的な操作手順を、ステップごとに解説します。

実際の画面を見ながら操作することで、GA4の構造が理解でき、日々の分析作業がスムーズになります。

STEP1: GA4にログインして期間を設定する

GA4での分析の第一歩は、正しい期間設定から始まります。

適切な比較期間を設定することで、データのトレンドや異常値を正確に把握できます。単月のデータだけでなく、前月比や前年同期比で見ることで、季節変動やキャンペーン効果を評価できます。

Googleアナリティクスへのアクセス方法:

  1. Googleアカウントでログイン
  2. https://analytics.google.com/ にアクセス
  3. 画面左上のプロパティ選択メニューから、分析したいGA4プロパティを選択

プロパティの選択: 複数のサイトを管理している場合、画面左上の「すべてのアカウント」から正しいプロパティを選択します。プロパティ名の下に「GA4」と表示されていることを確認しましょう。

比較期間の設定テクニック:

  • 画面右上の日付範囲をクリック
  • 「比較」トグルをオンにする
  • 「前の期間」を選択すると前月比が自動設定される
  • 「前年」を選択すると前年同期比が表示される
  • カスタム期間を設定して、任意の期間と比較も可能

月次レポート作成時は「前月比」、年間計画の評価時は「前年同期比」を使い分けると効果的です。


STEP2: ホーム画面でサマリーを確認

ホーム画面で全体像を把握することが、効率的な分析の基本です。

詳細なレポートに入る前に、まずホーム画面で主要指標の変化を確認し、異常値や特筆すべき変動がないかをチェックします。これにより、どこを詳しく調べるべきかの優先順位が明確になります。

主要指標の一覧表示: ホーム画面には以下のカードが表示されます。

  • 過去30分間のユーザー数(リアルタイム)
  • 過去7日間/28日間のユーザー推移
  • トップページのアクセス数
  • 主要なキーイベント数
  • ユーザー獲得チャネルの内訳

異常値のチェックポイント:

  • 急激なトラフィック増減(通常の2倍以上/半分以下)
  • 特定チャネルの異常な増加(スパムトラフィックの可能性)
  • コンバージョン数のゼロまたは異常な増加(計測エラーの可能性)
  • リアルタイムユーザーがゼロ(タグ実装の問題)

前週・前月比の見方: 各カードの右上に表示される緑色(増加)または赤色(減少)の数値で、前期間からの変化率を確認できます。10%以上の変動があった場合は、その原因を詳細レポートで調査しましょう。


STEP3: レポートメニューから詳細データを確認

標準レポートを順番に確認することで、サイトのパフォーマンスを体系的に把握できます。

GA4のレポートは「ライフサイクル」という概念で整理されており、「集客」→「エンゲージメント」→「収益化」→「維持率」という流れで、ユーザーの行動を追跡できます。

集客→エンゲージメント→収益化の順番:

  1. 集客(Acquisition):ユーザーがどこから来たか
    • ユーザー獲得
    • トラフィック獲得
  2. エンゲージメント(Engagement):サイト内でどう行動したか
    • イベント
    • ページとスクリーン
    • ランディングページ
  3. 収益化(Monetization):どれだけ収益に貢献したか
    • eコマース購入数
    • 収益指標
  4. 維持率(Retention):ユーザーが再訪しているか
    • Cohort分析

フィルタ機能の使い方: 各レポート画面上部の「フィルタを追加」から、特定の条件でデータを絞り込めます。

  • デバイスカテゴリ(モバイル、デスクトップ、タブレット)
  • ページパス(特定のページのみ)
  • 流入元(特定チャネルのみ)

セカンダリディメンションの追加: 表の左上のプルダウンから、追加のディメンションを選択できます。例えば、「セッションのデフォルトチャネルグループ」に「デバイスカテゴリ」を追加すると、チャネル×デバイスのクロス集計が可能になります。


STEP4: 探索レポートでカスタム分析

標準レポートでは満たせない分析ニーズに対して、探索レポートが威力を発揮します。

探索レポートを使いこなすことで、GA4の真価を引き出せます。複雑な条件での絞り込みや、複数ディメンションの組み合わせ分析が可能になります。

テンプレートの選択: 「探索」メニューから以下のテンプレートを選択できます。

  • 自由形式:最も柔軟性が高く、自由にカスタマイズ可能
  • 目標到達プロセスデータ探索:コンバージョンファネル分析
  • 経路データ探索:ユーザーの行動経路を可視化
  • セグメントの重複:複数セグメントの重なりを分析
  • Cohortデータ探索:ユーザーのリピート行動を分析
  • ユーザーのライフタイム:LTV分析

自由形式レポートの設定例: 「デバイス別のコンバージョン率」を分析する場合:

  1. 「探索」→「空白」を選択
  2. 変数パネルの「ディメンション」で「+」をクリック
  3. 「デバイスカテゴリ」を選択して「インポート」
  4. 指標で「セッション」「セッションのキーイベント率」を追加
  5. ディメンションと指標を表にドラッグ&ドロップ
  6. 必要に応じてセグメントやフィルタを適用

レポートの保存と共有方法:

  • 画面右上の「保存」で自分の探索レポートとして保存
  • 「共有」から、他のユーザーに閲覧権限を付与可能
  • 「PDFにエクスポート」または「Googleスプレッドシートにエクスポート」で外部出力

保存したレポートは「探索」メニューの「ギャラリー」タブから再度アクセスできます。


STEP5: データをスプレッドシートやLooker Studioで可視化

GA4のデータを外部ツールで可視化することで、レポーティング作業を大幅に効率化できます。

特にLooker Studio(旧Googleデータポータル)は無料で使え、GA4と直接連携できるため、自動更新されるダッシュボードを簡単に作成できます。

データエクスポート方法: 各レポート画面の右上にある「共有」アイコンから以下の形式でエクスポート可能です。

  • Googleスプレッドシートにエクスポート
  • PDFにエクスポート
  • CSVダウンロード(探索レポートのみ)

BigQuery連携(上級者向け): GA4プロパティの「管理」→「BigQueryのリンク」から、全データをBigQueryにエクスポートできます。無料枠内であれば追加費用は発生せず、SQLでの高度な分析が可能になります。大規模サイトや複雑な分析が必要な場合に有効です。

定期レポート自動化のヒント: Looker Studioを使用すると以下が実現できます。

  • GA4と直接接続し、リアルタイムでデータ更新
  • 複数のデータソース(GA4、Search Console、広告データ)を統合
  • スケジュール配信機能でメール自動送信
  • 社内共有用のダッシュボードURL発行

GA4の指標を見る際の注意点とよくある間違い

結論:GA4のデータを正しく解釈するには、システムの特性や制約を理解する必要があります。

データの見方を間違えると、誤った結論を導き出してしまい、間違った施策を実行してしまうリスクがあります。ここでは、GA4を使う上で注意すべきポイントと、よくある誤解について解説します。

データの精度や反映タイミング、UAとの違いを理解することで、より正確な分析が可能になります。

サンプリングデータに注意

GA4では、大量のデータを扱う場合にサンプリングが発生することがあります。

サンプリングとは、全データではなく一部のデータを抽出して推定値を算出する手法です。サンプリングが発生すると、データの精度が低下するため、重要な意思決定には注意が必要です。

サンプリングとは何か: サンプリングは、計算負荷を軽減するために、データの一部を抽出して全体を推定する仕組みです。例えば、100万セッションのうち10万セッション(10%)をサンプリングして分析し、結果を10倍にして推定値を算出します。

サンプリングが発生する条件:

  • 探索レポートで複雑なクエリを実行した場合
  • プロパティレベルで大量のデータ(月間1,000万イベント以上)を扱っている場合
  • 長期間のデータを一度に分析する場合

標準レポートではサンプリングは発生しませんが、探索レポートではサンプリングされる可能性があります。

正確なデータを取得する方法:

  • 分析期間を短くする(1ヶ月以内など)
  • セグメントやフィルタを使ってデータ量を減らす
  • BigQueryにエクスポートして分析(サンプリングなし)
  • GA4 360(有料版)にアップグレード(サンプリング上限が拡大)

サンプリングが発生している場合、レポート上部に「このレポートはサンプリングされています」という警告が表示されます。


データの反映タイミングを理解する

GA4のデータは即座に反映されるわけではなく、処理時間が必要です。

リアルタイムレポート以外のデータは、収集から表示まで24〜48時間のタイムラグがあります。この特性を理解していないと、「データが表示されない」と誤解したり、即日の効果測定ができなかったりします。

リアルタイムとレポートの時差:

  • リアルタイムレポート:過去30分のデータをほぼリアルタイムで表示
  • 標準レポート:24〜48時間前までのデータを表示
  • 探索レポート:標準レポートと同様、24〜48時間のラグ

24-48時間のデータ処理期間: GA4は大量のデータを処理・集計するため、完全に正確なデータが表示されるまで最大48時間かかります。特に月初や大規模なトラフィックがあった日は、処理に時間がかかる傾向があります。

過去データの修正がある場合の対処: GA4は過去のデータを遡って修正することがあります(例:ボットトラフィックの除外、重複データの削除)。重要なレポートを作成する場合は、データが安定する2〜3日後に確認することを推奨します。

緊急で当日のデータを確認したい場合は、リアルタイムレポートを使用するか、BigQueryのストリーミングエクスポートを活用します。


フィルタやセグメントの設定ミス

フィルタやセグメントの設定ミスは、データの正確性を大きく損ないます。

特に、内部トラフィックや開発環境のアクセスが混入していると、実際のユーザー行動が正しく分析できません。GA4導入時に適切なフィルタ設定を行うことが重要です。

内部トラフィックの除外: 自社社員や開発者のアクセスを除外するために、以下の設定を行います。

  1. 「管理」→「データストリーム」→該当のストリームを選択
  2. 「タグ設定を行う」→「内部トラフィックの定義」
  3. 会社のIPアドレス範囲を登録
  4. 「管理」→「データ設定」→「データフィルタ」で「内部トラフィック」をアクティブ化

参照元除外リストの設定: 決済サイトやログインシステムなど、サイト外に遷移して戻ってくる場合、参照元として誤ってカウントされることがあります。「管理」→「データストリーム」→「タグ設定を行う」→「除外する参照のリスト」から、除外すべきドメインを登録します。

botトラフィックのフィルタ: GA4はデフォルトで既知のボットトラフィックをフィルタしますが、完全ではありません。急激なトラフィック増加が見られた場合、「探索」レポートでネットワークドメインやデバイスカテゴリを確認し、不審なトラフィックを特定します。

これらの設定は遡及適用されないため、GA4導入直後に設定することが重要です。


UAとGA4の指標の違いを把握

UAとGA4では、同じ名称の指標でも定義が異なるため、単純比較はできません。

UA時代のデータとGA4のデータを比較する際には、計測方法の違いを理解した上で、傾向を見ることが重要です。絶対値での比較は避け、前月比や成長率で評価しましょう。

直帰率の計算方法の変更:

  • UA直帰率:1ページだけ見て離脱したセッションの割合
  • GA4直帰率:エンゲージメントのなかったセッションの割合(10秒未満&1ページ&CVなし)

GA4の直帰率の方が低く出る傾向があります。UAの直帰率とGA4のエンゲージメント率(100% – 直帰率)を比較すると近い数値になります。

セッション定義の違い:

  • UA:日付変更、キャンペーン変更、30分無操作でセッション終了
  • GA4:日付変更、30分無操作でセッション終了(キャンペーン変更では継続)

GA4の方がセッション数が少なくなる傾向があります。

ページビュー数のカウント方法: UAとGA4で大きな違いはありませんが、GA4では「表示回数」という名称で、page_viewイベントの発火回数としてカウントされます。SPAサイトの場合、適切なイベント設定が必要です。

UAのデータは2024年7月以降取得できなくなったため、比較が必要な場合は早めにデータをエクスポートしておきましょう。


GA4の指標をもとに改善アクションにつなげる方法

結論:データは見るだけでは意味がなく、具体的な改善施策に落とし込むことが重要です。

GA4の指標分析から、実際のサイト改善やマーケティング施策につなげるための具体的なアプローチを解説します。数値を見て「良い」「悪い」と判断するだけでなく、「なぜその数値なのか」「どう改善するか」まで考えることが重要です。

PDCAサイクルを回すことで、継続的なサイト改善とビジネス成果の向上を実現できます。

低いエンゲージメント率を改善する施策

エンゲージメント率が低い場合、ユーザーがコンテンツに満足していない可能性があります。

エンゲージメント率が50%を下回る場合は、早急な改善が必要です。ユーザーが求める情報とサイトコンテンツにギャップがある、またはサイトの使い勝手に問題がある可能性を疑いましょう。

コンテンツの質向上:

  • ユーザーの検索意図に合った情報を提供
  • 結論を冒頭に配置(PREP法の活用)
  • 視覚的な要素(図表、画像、動画)を追加
  • 専門性、権威性、信頼性(E-E-A-T)を高める
  • 最新情報への定期的なアップデート

ページ表示速度の最適化:

  • 画像の圧縮とWebP形式への変換
  • 不要なJavaScriptやCSSの削除
  • CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の活用
  • ブラウザキャッシュの有効化
  • Google PageSpeed Insightsで具体的な改善点を確認

内部リンク構造の見直し:

  • 関連記事への導線を明確化
  • パンくずリストの設置
  • 記事内に自然な文脈で内部リンクを配置
  • サイトマップの最適化
  • カテゴリ構造の整理

これらの改善を行った後、1〜2週間でエンゲージメント率の変化を確認し、効果測定を行いましょう。


コンバージョン率を高めるための分析手法

コンバージョン率の向上は、売上やリード獲得に直結する最重要施策です。

コンバージョン率が低い原因は多岐にわたりますが、GA4のデータを活用することで、ボトルネックを特定し、的確な改善策を講じることができます。

ファネル分析の実施: 「探索」→「目標到達プロセスデータ探索」で、コンバージョンまでの各ステップでの離脱率を可視化します。

  1. ランディングページ
  2. 商品ページ/サービス詳細ページ
  3. フォームページ
  4. 確認ページ
  5. 完了ページ

各ステップでの離脱が多い箇所を特定し、優先的に改善します。

ボトルネックページの特定: ファネル分析で離脱が多いページを特定したら、以下を確認します。

  • ページの読み込み速度
  • フォームの入力項目数(多すぎないか)
  • CTAボタンの位置や文言
  • 信頼性を示す要素(お客様の声、実績など)の有無
  • モバイル対応の適切性

A/Bテストの設計: 仮説を立てて、A/Bテストで検証します。

  • CTAボタンの色や文言
  • フォームの配置や入力項目数
  • ファーストビューの訴求内容
  • 価格表示の方法

Google OptimizeがGA4と連携できなくなったため、外部のA/Bテストツール(VWO、Optimizelyなど)やGTMを活用した実験が必要です。

コンバージョン率は小さな改善の積み重ねで大きく向上します。1%の改善でも、年間では大きな差になることを意識しましょう。


流入チャネルごとの最適化戦略

チャネルごとにユーザー特性が異なるため、それぞれに最適化した施策が必要です。

GA4の「トラフィック獲得」レポートで各チャネルのパフォーマンスを確認し、強化すべきチャネルと改善が必要なチャネルを特定します。費用対効果の高いチャネルに予算を集中させることが重要です。

Organic Searchの強化(SEO施策):

  • Google Search Consoleと連携してキーワード分析
  • 検索意図に合った高品質なコンテンツ作成
  • タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグの最適化
  • 内部リンク構造とサイト階層の整理
  • 被リンク獲得施策(コンテンツマーケティング、PR活動)

Paid Searchの改善(広告最適化):

  • キーワードごとのCPAを分析し、非効率なキーワードを除外
  • 広告文とランディングページの整合性を高める
  • ターゲティング設定の見直し(地域、デバイス、時間帯)
  • 品質スコアの改善(関連性、ランディングページ体験、推定クリック率)
  • リマーケティングリストの活用

Social/Referralの拡大策:

  • SNSでの定期的な情報発信(週3回以上)
  • シェアされやすいコンテンツの作成(インフォグラフィック、統計データ、事例研究)
  • 業界メディアへの寄稿やプレスリリース配信
  • インフルエンサーとのコラボレーション
  • オンラインコミュニティでの積極的な参加

各チャネルで獲得したユーザーのエンゲージメント率とコンバージョン率を比較し、質と量のバランスを意識した施策を展開しましょう。


PDCAサイクルを回すための指標モニタリング

継続的な改善には、計画→実行→評価→改善のPDCAサイクルが不可欠です。

GA4の指標を定期的にモニタリングし、施策の効果を検証することで、データドリブンな意思決定が可能になります。感覚や経験だけでなく、数値に基づいた判断を行うことが成功の鍵です。

KPI設定の基本: まず、自社のビジネスゴールから逆算してKPIを設定します。

  • 最終目標(ゴール):売上1,000万円/月、リード100件/月など
  • 中間目標(KGI):CV数50件/月、購入単価20万円など
  • 行動指標(KPI):サイト訪問数5,000/月、問い合わせページ到達率10%など

KPIは具体的な数値と期限を設定し、達成可能かつ挑戦的な目標にします。

週次・月次レポートテンプレート: 効率的にレポーティングを行うために、以下の項目をテンプレート化します。

  • サマリー(主要指標の前月比)
  • トピックス(特筆すべき変化や施策結果)
  • チャネル別分析
  • コンバージョン分析
  • 課題と改善策
  • 次月のアクションプラン

Looker Studioでダッシュボードを作成しておけば、毎月の更新作業が大幅に削減されます。

データドリブンな意思決定プロセス:

  1. 仮説立案:「○○を改善すれば、△△が向上するはず」
  2. 施策実行:具体的なアクションを実施
  3. データ計測:GA4で効果を測定
  4. 結果分析:仮説通りだったか、予想外の結果はないか
  5. 次回への活用:成功パターンを横展開、失敗から学ぶ

このサイクルを高速で回すことで、競合他社よりも早く最適解に到達できます。


【上級者向け】GA4で設定すべきカスタム指標・イベント

結論:GA4の真価は、カスタム指標やイベントを設定することで初めて発揮されます。

標準の指標だけでは、自社のビジネス特性に合った詳細な分析はできません。GTM(Googleタグマネージャー)を活用してカスタムイベントを設定し、独自の指標を作成することで、競合他社にはない深い洞察が得られます。

ここでは上級者向けに、カスタムディメンション・カスタム指標の作成方法と、具体的な活用例を紹介します。

カスタムディメンションとカスタム指標の作成

カスタムディメンションとカスタム指標を使うことで、GA4をビジネスに最適化できます。

標準では用意されていないデータ(会員ランク、購入回数、記事カテゴリなど)を独自に定義し、分析軸として活用できます。BtoBサイトであれば企業規模や業種、ECサイトであれば商品カテゴリや購入頻度など、ビジネスモデルに応じた指標を設定しましょう。

設定方法と活用例:

  1. GTMでdataLayerにカスタムパラメータを追加
dataLayer.push({
  'event': 'custom_event',
  'user_type': 'premium',
  'article_category': 'marketing'
});
  1. GA4管理画面で「管理」→「カスタム定義」→「カスタムディメンションを作成」
  2. ディメンション名とパラメータ名を設定
  3. スコープを選択(ユーザー、セッション、イベント)

ユーザースコープとイベントスコープの違い:

  • ユーザースコープ:ユーザー全体に紐づく属性(会員ランク、初回流入元など)
  • イベントスコープ:個別のイベントに紐づく情報(記事カテゴリ、動画タイトルなど)

制限数と命名規則:

  • カスタムディメンション:最大50個(イベントスコープ)、25個(ユーザースコープ)
  • カスタム指標:最大50個
  • 命名規則:英数字とアンダースコアのみ、最大40文字

カスタムディメンションは後から削除できないため、慎重に設計しましょう。


推奨イベントとカスタムイベントの設定

GA4にはあらかじめ定義された「推奨イベント」があり、活用することで標準レポートと連携できます。

推奨イベントを使うことで、Googleが将来追加する機能を自動的に利用できる可能性が高まります。独自のイベント名を使う場合も、推奨イベントの命名規則に準拠することをおすすめします。

自動収集イベント一覧: GA4がデフォルトで収集するイベント

  • page_view:ページ閲覧
  • first_visit:初回訪問
  • session_start:セッション開始
  • scroll:90%スクロール
  • click:外部リンククリック
  • file_download:ファイルダウンロード
  • video_start/video_complete:動画再生

カスタムイベントの設定例: GTMを使ったクリックイベントの設定

  1. GTMで「トリガー」を作成(特定ボタンのクリック)
  2. 「タグ」を作成(GA4イベント)
  3. イベント名とパラメータを設定
イベント名: button_click
パラメータ:
  button_name: contact_cta
  button_location: top_page

GTM(Googleタグマネージャー)との連携: GA4タグをGTMで管理することで、コードを直接編集せずにイベント設定を追加・変更できます。開発リソースが限られている場合でも、マーケターが独自にイベント設定を追加できるため、施策のスピードが大幅に向上します。

推奨イベントの一覧はGoogleの公式ドキュメントで確認できます。


BigQueryとの連携で高度な分析を実現

BigQueryに連携することで、GA4の制限を超えた自由度の高い分析が可能になります。

SQLを使った複雑なクエリ、生データへのアクセス、サンプリングなしの正確な分析、他のデータソースとの統合など、上級者向けの機能が揃っています。データ量が多い企業や、詳細な分析が必要な場合に必須の機能です。

BigQueryエクスポート設定:

  1. GA4の「管理」→「BigQueryのリンク」
  2. Google CloudプロジェクトIDを入力
  3. エクスポート頻度を選択(毎日 or ストリーミング)
  4. エクスポートする地域を選択

無料枠:月間10GBのストレージ、1TBのクエリが無料

SQLでのデータ抽出例:

SELECT
  event_date,
  COUNT(DISTINCT user_pseudo_id) AS users,
  COUNT(*) AS events
FROM `project.dataset.events_*`
WHERE _TABLE_SUFFIX BETWEEN '20260101' AND '20260131'
  AND event_name = 'purchase'
GROUP BY event_date
ORDER BY event_date

Looker StudioでのBQ連携ダッシュボード: BigQueryとLooker Studioを連携させることで、GA4の標準レポートでは実現できない高度なビジュアライゼーションが可能です。複数のデータソースを統合したマスターダッシュボードを作成し、経営判断に活用できます。

BigQueryの学習には時間がかかりますが、データ分析の可能性が飛躍的に広がります。


アトリビューションモデルのカスタマイズ

アトリビューション分析により、コンバージョンに至るまでの各タッチポイントの貢献度を評価できます。

ユーザーは通常、複数回の接触を経てコンバージョンに至ります。初回訪問時の流入元だけを評価するのではなく、全てのタッチポイントを公平に評価することで、適切なマーケティング予算配分が可能になります。

データドリブンアトリビューション: GA4のデフォルトアトリビューションモデルは「データドリブン」です。機械学習を使って、各チャネルの真の貢献度を算出します。十分なデータ量がない場合は「ラストクリック」モデルにフォールバックします。

モデル比較ツールの使い方: 「レポート」→「広告」→「アトリビューション」→「モデル比較」

  • ラストクリック:最後の接触点に100%の貢献
  • ファーストクリック:最初の接触点に100%の貢献
  • 線形:全ての接触点に均等配分
  • 減衰:コンバージョンに近い接触点ほど高評価

これらを比較することで、各チャネルの真の価値が見えてきます。

マルチチャネル分析の実践: 例えば、以下のような経路でコンバージョンに至ったとします。

  1. Organic Search(初回訪問)
  2. Direct(2回目)
  3. Paid Search(コンバージョン)

ラストクリックモデルでは「Paid Search」だけが評価されますが、実際には「Organic Search」による初回認知も重要な役割を果たしています。データドリブンアトリビューションでは、この複雑な貢献度を適切に配分します。

BtoBサイトのように検討期間が長いビジネスでは、アトリビューション分析が特に重要です。


GA4の指標確認でよくある質問(FAQ)

結論:GA4に関する疑問は多くの方が共通して抱いています。

ここでは、GA4の指標を見る際によくある質問と、その回答をまとめました。初心者の方が つまずきやすいポイントを中心に、実践的な回答を提供します。

Q1. ユーザー数とセッション数、どちらを重視すべきですか?

回答:目的によって異なりますが、基本的には両方を組み合わせて評価すべきです。

ユーザー数は「何人の人がサイトを訪れたか」を示し、セッション数は「何回訪問があったか」を示します。ユーザー数が多ければ新規顧客獲得が進んでおり、セッション数がユーザー数に対して多ければリピート率が高いことを意味します。

具体的な使い分け:

  • 新規顧客獲得施策の評価:ユーザー数(特に新規ユーザー数)
  • サイトの人気度や活性度の評価:セッション数
  • リピート率の評価:セッション数 ÷ ユーザー数

BtoBサイトでは新規ユーザー数、メディアサイトやSNSではセッション数を重視する傾向があります。


Q2. エンゲージメント率の適正値は何%ですか?

回答:一般的には50〜65%が目安ですが、業界やサイトタイプによって異なります。

エンゲージメント率は、サイトの目的やコンテンツの性質によって大きく変わります。以下を参考にしてください。

業界別の目安:

  • ニュースサイト・メディア:60〜75%
  • BtoBサイト・コーポレートサイト:50〜65%
  • ECサイト:55〜70%
  • ブログ:50〜60%
  • ランディングページ:40〜60%

エンゲージメント率が50%を下回る場合は、コンテンツの質やサイトの使いやすさに問題がある可能性があります。ただし、絶対値よりも「前月比で改善しているか」を重視しましょう。


Q3. GA4とUAで数値が違うのはなぜですか?

回答:計測方法の定義が異なるため、数値の違いは正常です。

GA4とUA(ユニバーサルアナリティクス)は、根本的に異なるシステムです。主な違いは以下の通りです。

主な違い:

  • セッション定義:GA4は日付変更のみで切れる、UAはキャンペーン変更でも切れる
  • 直帰率の定義:UA は1ページのみ閲覧、GA4はエンゲージメントなし
  • イベント計測:UAはカテゴリ・アクション・ラベル、GA4はイベント名とパラメータ

両ツールのデータを比較する際は、絶対値ではなく傾向(増加率、減少率)で評価してください。


Q4. データが表示されない・取得できない場合の対処法は?

回答:以下の順番で確認してください。

  1. タグが正しく設置されているか:ページのソースコードを表示し、GA4タグが存在するか確認
  2. データストリームが正しく設定されているか:「管理」→「データストリーム」で測定IDを確認
  3. フィルタで除外されていないか:内部トラフィックフィルタなどで誤って除外されていないか
  4. リアルタイムレポートで動作確認:自分でサイトを訪問し、リアルタイムレポートに表示されるか
  5. データ処理の遅延:24〜48時間待っても表示されない場合は設定ミスの可能性

Google Tag Assistantやブラウザの拡張機能を使うと、タグの動作確認が簡単にできます。


Q5. モバイルとデスクトップ、どちらを優先すべきですか?

回答:サイトの訪問者の傾向に合わせて判断してください。

「レポート」→「ユーザー」→「ユーザー環境の詳細」でデバイス別の訪問割合を確認し、多い方を優先します。

一般的な傾向:

  • BtoCサイト・ECサイト:モバイル60〜70%
  • BtoBサイト・コーポレートサイト:デスクトップ60〜70%
  • メディアサイト:モバイル70〜80%

ただし、コンバージョン率はデスクトップの方が高い場合も多いため、訪問数とコンバージョン率のバランスを見て判断しましょう。


Q6. 無料版GA4とGA4 360の違いは?

回答:無料版で十分な場合がほとんどですが、大規模サイトは360の検討価値があります。

主な違い:

項目無料版GA4GA4 360
月間イベント数1,000万イベントまで10億イベントまで
データ保持期間最大14ヶ月最大50ヶ月
BigQueryエクスポート1日1回ストリーミング対応
SLA保証なしあり
サポートコミュニティのみ専任サポート
料金無料年間数千万円〜

月間PVが100万以下のサイトであれば、無料版で十分です。


Q7. Search Consoleとの連携は必要ですか?

回答:SEO施策を行うなら、必ず連携すべきです。

Google Search ConsoleとGA4を連携することで、以下のデータが取得できます。

  • 検索クエリ(キーワード)
  • 検索結果での表示回数
  • 検索結果でのクリック率
  • 検索順位

連携方法:

  1. GA4の「管理」→「Search Consoleのリンク」
  2. Search Consoleプロパティを選択して連携
  3. 「探索」→「Search Console」から レポート確認

SEO担当者にとっては必須の機能です。


Q8. リアルタイムレポートとレポートの数値が違うのはなぜ?

回答:データ処理のタイミングが異なるため、正常な動作です。

  • リアルタイムレポート:過去30分のデータを速報値として表示
  • 標準レポート:24〜48時間かけて処理された正確なデータ

リアルタイムレポートは即座に表示されますが、ボットトラフィックの除外や重複データの削除などが行われていません。重要な意思決定には、標準レポートの数値を使用してください。


まとめ:GA4で見るべき指標をマスターして成果を最大化しよう

GA4の指標を正しく理解し、継続的に分析することで、サイトパフォーマンスを確実に向上させることができます。

この記事では、GA4で見るべき重要指標を初心者から上級者まで幅広く解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

基本5指標から始める重要性: まずは「ユーザー数」「セッション数」「エンゲージメント率」「ランディングページ」「キーイベント」の5つを毎日・毎週確認する習慣をつけましょう。この5つだけで、サイトの全体像が把握でき、上司への報告も可能です。

目的に応じた指標の使い分け: BtoBサイトならリード獲得指標、ECサイトなら購入関連指標、メディアサイトならエンゲージメント指標と、ビジネスモデルに合わせて重視する指標を変えることが重要です。自社に最適化されたダッシュボードを作成しましょう。

継続的なモニタリングの習慣化: 週次・月次でレポートを作成し、PDCAサイクルを回すことで、データドリブンな意思決定が可能になります。Looker Studioで自動化ダッシュボードを作成すれば、レポーティング作業を大幅に削減できます。

次のステップ(関連記事への誘導):

GA4は強力なツールですが、使いこなすには継続的な学習と実践が必要です。まずは基本5指標の確認から始めて、徐々に分析の幅を広げていきましょう。

データ分析は目的ではなく、ビジネス成果を上げるための手段です。GA4の指標を活用して、サイトの価値を最大化し、ビジネスの成長につなげてください。


【参考サイト・引用元】

ブログ一覧に戻る

ご相談はこちら