Looker Studioでガントチャート(タイムラインチャート)を作成する完全ガイド【2026年最新版】

「プロジェクトの進捗を視覚的に管理したいけど、Looker Studioでガントチャートは作れるの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?

実は、2024年4月からLooker Studioに公式のタイムラインチャート機能が追加され、誰でも簡単にガントチャート形式のプロジェクト管理レポートを作成できるようになりました。しかも完全無料で、GA4やBigQueryとも連携可能です。

この記事では、Looker Studioでガントチャート(タイムラインチャート)を作成する手順を、初心者の方にもわかりやすく図解付きで解説します。データ準備からデザインカスタマイズ、実務での活用方法まで、この記事を読めばすべてがわかります。

ぜひ最後まで読んで、あなたのプロジェクト管理を効率化してください。


Looker Studioのガントチャートとは?基礎知識を理解する

ガントチャートの基本的な役割とメリット

ガントチャートとは、プロジェクトの各タスクを横棒グラフで表し、時間軸に沿って進捗状況を可視化する手法です。

プロジェクト管理において、ガントチャートは「誰が」「いつまでに」「何をするのか」を一目で把握できる優れたツールです。複数のタスクが並行して進む場合でも、全体のスケジュールと各工程の関係性を視覚的に理解できるため、チームメンバー間での認識のズレを防ぎ、効率的なプロジェクト進行が可能になります。

特に以下のようなメリットがあります。

  • 進捗の可視化: 各タスクの開始日・終了日が一目でわかる
  • リソース配分の最適化: 人員やリソースの重複を事前に発見できる
  • 遅延の早期発見: 予定より遅れているタスクをすぐに特定できる
  • コミュニケーションの円滑化: 関係者全員が同じ情報を共有できる

Looker Studioでガントチャートを作成すれば、これらのメリットをデータドリブンな形で実現できます。

Looker Studioでガントチャートを作成する3つのメリット

Looker Studioでガントチャートを作成する最大のメリットは、リアルタイムデータ連携による最新情報の自動反映です。

従来のExcelやパワーポイントでガントチャートを作成する場合、データ更新のたびに手動で修正する必要がありました。しかしLooker Studioなら、データソース(スプレッドシートやBigQuery)を更新するだけで、ガントチャートが自動的に最新状態になります。

具体的には以下の3つのメリットがあります。

1. リアルタイムデータ連携 Googleスプレッドシート、BigQuery、GA4などのデータソースと直接接続し、データ更新と同時にチャートも自動更新されます。プロジェクトメンバーが進捗を入力すれば、即座にガントチャートに反映されるため、常に最新の状況を共有できます。

2. GA4やBigQueryとの統合による高度な分析 マーケティングキャンペーンの実施期間とコンバージョン数の相関分析など、通常のプロジェクト管理ツールでは難しい高度な分析が可能です。BigQueryに蓄積された大量のデータも高速に処理できます。

3. 完全無料で本格的なプロジェクト管理 Looker Studioは完全無料で利用でき、作成したレポートは無制限に共有できます。有料のプロジェクト管理ツールと同等の機能を、コストゼロで実現できる点は大きな魅力です。

タイムラインチャートとガントチャートの違い

Looker Studioでは、「タイムラインチャート」という名称で、ガントチャートと同様の機能を提供しています。

厳密に言えば、タイムラインチャートはガントチャートの一種であり、時系列データを横軸に表示するチャート全般を指します。一方、ガントチャートはプロジェクト管理に特化したタイムラインチャートで、タスクの開始・終了・依存関係を表現します。

Looker Studioにおける選択肢は以下の通りです。

項目公式タイムラインチャートコミュニティGantt Chart
提供元Google公式コミュニティ開発者
追加時期2024年4月それ以前から
安定性高い開発者に依存
推奨度
日時精度高精度やや低い

どちらを選ぶべきか? 2024年4月以降は、Googleが公式にサポートする「タイムラインチャート」の利用を強く推奨します。公式機能のため、将来的なアップデートやバグ修正が保証されており、長期的な運用に適しています。コミュニティ版は、開発者がメンテナンスを停止するリスクがあるため、新規作成には推奨されません。


Looker Studio公式タイムラインチャート機能の全容

タイムラインチャート機能が追加された背景

Googleが2024年4月に公式タイムラインチャート機能を追加した背景には、ユーザーからの強い要望がありました。

それまでLooker Studio(旧Google Data Studio)では、プロジェクト管理用のガントチャートを作成するには、コミュニティが開発した非公式のビジュアライゼーションに頼る必要がありました。しかし、これらのコミュニティツールは開発者個人に依存しており、突然のサポート終了やセキュリティリスクが懸念されていました。

こうした課題を解決するため、Googleは公式機能として「タイムラインチャート」を実装しました。公式機能となることで以下のメリットが生まれました。

  • Googleによる継続的なメンテナンスとアップデート
  • セキュリティ面での信頼性向上
  • 他のLooker Studio機能との統合性の強化
  • 長期的な利用における安定性の保証

これにより、企業や組織が安心して業務でLooker Studioのガントチャートを活用できる環境が整いました。

公式タイムラインチャートの主な機能と特徴

公式タイムラインチャートは、日時ベースの正確な期間表示が最大の特徴です。

タイムラインチャートでは、年月日だけでなく時刻まで正確に表示できるため、時間単位での細かいスケジュール管理が可能です。例えば、イベントの開催時間や、システムメンテナンスの実施時間帯など、時刻が重要なプロジェクトでも精度の高い管理ができます。

主な機能は以下の通りです。

1. 日時ベースの正確な期間表示 開始日時と終了日時を設定することで、タスクの実施期間を正確に可視化できます。日付だけでなく時刻(時分秒)まで対応しているため、短時間のタスクも表現可能です。

2. 工程ごとの色分け機能 「Color by bar label」機能を使えば、タスクの種類や工程ごとに自動で色分けされます。例えば「要件定義」は青、「開発」は緑、「テスト」は黄色といった具合に、視覚的にわかりやすく表示できます。

3. ツールチップによる詳細情報表示 チャート上のバーにマウスをホバーすると、進捗率や担当者名など、追加情報をツールチップで表示できます。これにより、チャートをシンプルに保ちながら、必要な情報は確認できる設計になっています。

4. フィルタ機能との連携 日付範囲フィルタやプロジェクト名フィルタを追加することで、表示するタスクを動的に切り替えられます。大規模プロジェクトでも、見たい情報だけを抽出して表示できます。

コミュニティビジュアライゼーション版との機能比較表

公式タイムラインチャートとコミュニティ版Gantt Chartの違いを、詳細に比較します。

両者の主な違いは、提供元の信頼性と機能の安定性です。コミュニティ版は先行して提供されていたため機能が豊富な面もありますが、公式版は今後の機能拡張が期待できます。

比較項目公式タイムラインチャートコミュニティGantt Chart
提供元Google公式個人開発者
追加方法標準搭載(追加不要)Galleryから手動追加
日時精度年月日時分秒対応主に日付ベース
カスタマイズ性標準的やや高い
安定性非常に高い開発者に依存
将来性継続的アップデート不確実
セキュリティGoogle保証個別審査必要
日本語対応完全対応制限あり

移行時の注意点 既にコミュニティ版Gantt Chartを使用している場合、公式タイムラインチャートへの移行を検討すべきです。ただし、レポート内でチャートを差し替える際は、ディメンションと指標の設定項目名が異なる場合があるため、事前にテスト環境で動作確認することをおすすめします。


ガントチャート作成前の準備:必要なデータ構造を理解する

ガントチャートに必要な4つの必須データ項目

ガントチャートを作成するには、最低限4つのデータ項目(カラム)が必要です。

データ構造を正しく設計しないと、Looker Studioでチャートが正しく表示されません。特に日付フォーマットが統一されていない場合、エラーが発生する原因になります。

必須の4つのデータ項目は以下の通りです。

1. 開始日(start_date) 各タスクの開始日時を記録します。フォーマットは「YYYY-MM-DD」または「YYYY-MM-DD HH:MM:SS」形式が推奨されます。例: 2026-01-01 または 2026-01-01 09:00:00

2. 終了日(end_date) 各タスクの終了日時を記録します。開始日と同じフォーマットで統一してください。終了日が未定のタスクは、一旦仮の終了日を設定するか、フィルタで除外する必要があります。

3. プロジェクト名(project) どのプロジェクトに属するタスクかを識別します。複数プロジェクトを管理する場合、この項目でフィルタリングできます。例: 「Webサイトリニューアル」「新商品ローンチ」など

4. 工程名(process) タスクの種類や工程を記録します。この項目がバーラベルとして表示され、色分けの基準にもなります。例: 「要件定義」「設計」「開発」「テスト」「リリース」など

データ例

開始日終了日プロジェクト名工程名
2026-01-012026-01-15Webリニューアル要件定義
2026-01-162026-02-28Webリニューアル開発
2026-03-012026-03-15Webリニューアルテスト

データソースの選択肢と推奨方法

Looker Studioでガントチャートを作成する際のデータソースは、Googleスプレッドシートが最も手軽で推奨されます。

データソースの選択は、プロジェクトの規模や更新頻度、技術スキルに応じて決めるべきです。小規模プロジェクトならスプレッドシート、大規模ならBigQueryが適しています。

1. Googleスプレッドシート(推奨) 最も手軽に始められるデータソースです。エクセル感覚でデータ入力でき、Looker Studioとの連携も簡単です。チームメンバーが直接スプレッドシートを更新すれば、リアルタイムでガントチャートに反映されます。

  • メリット: 導入が簡単、誰でも編集可能、無料
  • デメリット: 大量データ(数千行以上)では動作が重くなる
  • 推奨シーン: 100タスク以下のプロジェクト管理

2. BigQuery 大規模プロジェクトや、他のシステムからデータを自動連携する場合に適しています。SQLでデータを加工できるため、複雑な集計や計算フィールドの作成が可能です。

  • メリット: 大量データに対応、高速処理、SQLで柔軟なデータ加工
  • デメリット: SQL知識が必要、小規模利用ではコストがかかる場合がある
  • 推奨シーン: 数百〜数千タスクの大規模プロジェクト

3. GA4データの活用 マーケティングキャンペーンの期間を可視化する場合、GA4のイベントデータを活用できます。キャンペーン開始日・終了日をカスタムディメンションで記録しておけば、ガントチャート化が可能です。

  • メリット: GA4データと統合した分析ができる
  • デメリット: プロジェクト管理には不向き
  • 推奨シーン: マーケティング施策の期間分析

4. その他のデータソース MySQL、PostgreSQL、Google アナリティクス 360、Salesforceなど、Looker Studioが対応する200以上のデータソースを利用できます。既存のプロジェクト管理システムと連携することも可能です。

効果的なデータ設計のポイント

ガントチャートを効果的に活用するには、シリアル番号による並び替え設定が重要です。

データ設計を適切に行うことで、チャートの見やすさと使いやすさが大きく向上します。特に表示順序を制御できるシリアル番号は必須項目です。

1. シリアル番号による並び替え設定 タスクを任意の順序で表示するため、「serial_number」や「display_order」といったカラムを追加します。この数値の昇順でタスクを並べることで、論理的な工程順に表示できます。

例: 
serial_number: 1, 工程名: 要件定義
serial_number: 2, 工程名: 基本設計
serial_number: 3, 工程名: 詳細設計
serial_number: 4, 工程名: 開発

2. 進捗率(progress)カラムの追加方法 各タスクの進捗状況を0〜100%の数値で記録します。この値をツールチップに表示することで、ホバー時に進捗状況を確認できます。また、条件付き書式で進捗率に応じた色分けも可能です。

3. 日付フォーマットの統一 すべての日付カラムで同一のフォーマットを使用します。推奨フォーマットは「YYYY-MM-DD HH:MM:SS」です。Googleスプレッドシートの場合、セルの表示形式を「日付 時刻」に設定してください。

4. NULL値の扱い 終了日が未定のタスクは、一時的に遠い未来の日付(例: 2099-12-31)を設定するか、別途「未定タスク」としてフィルタで除外します。NULL値が含まれるとチャートに表示されません。

サンプルデータテンプレートのダウンロード(Googleスプレッドシート)

すぐに使えるサンプルデータテンプレートを用意することで、初心者でもスムーズにガントチャート作成を開始できます。

以下は、Googleスプレッドシートで作成すべきテンプレートの構造例です。実際にスプレッドシートを作成する際は、この形式をコピーして使用してください。

テンプレート構造

serial_numberproject_nameprocess_namestart_dateend_dateprogressresponsible_person
1Webサイトリニューアル要件定義2026-01-062026-01-20100田中
2Webサイトリニューアル基本設計2026-01-212026-02-1080佐藤
3Webサイトリニューアル詳細設計2026-02-112026-02-2850佐藤
4Webサイトリニューアルフロント開発2026-03-012026-03-3130鈴木
5Webサイトリニューアルバックエンド開発2026-03-012026-04-1520高橋
6Webサイトリニューアルテスト2026-04-162026-04-300田中
7Webサイトリニューアルリリース2026-05-012026-05-010全員

各列の説明と入力例

  • serial_number: 表示順序を制御する連番(1, 2, 3…)
  • project_name: プロジェクト識別名(日本語可)
  • process_name: タスクまたは工程の名称(バーラベルとして表示)
  • start_date: タスク開始日(YYYY-MM-DD形式)
  • end_date: タスク終了日(YYYY-MM-DD形式)
  • progress: 進捗率(0〜100の整数値)
  • responsible_person: 担当者名(オプション、ツールチップ表示用)

このテンプレートをコピーして、自社のプロジェクトデータに置き換えることで、すぐにガントチャート作成を始められます。


Looker Studioでタイムラインチャートを作成する手順

ステップ1:データソースの接続

Looker Studioでガントチャートを作成する最初のステップは、データソースの接続です。

データソースの接続が正しく完了しないと、以降の作業が進められません。特にGoogleスプレッドシートの共有設定には注意が必要です。

1. Looker Studioへのログイン方法 ブラウザで「https://lookerstudio.google.com/」にアクセスし、Googleアカウントでログインします。Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用できます。

2. 新規レポートの作成手順

  • 画面左上の「作成」ボタンをクリック
  • 「レポート」を選択
  • 「データソースを追加」画面が表示されます

3. Googleスプレッドシートの接続方法

  • コネクタ一覧から「Googleスプレッドシート」を選択
  • 接続したいスプレッドシートを一覧から選択(または検索)
  • ワークシート(シート)を選択
  • 右上の「追加」ボタンをクリック
  • 「レポートに追加」をクリック

注意点 スプレッドシートは、Looker Studioを使用するGoogleアカウントに対して、最低限「閲覧権限」が付与されている必要があります。権限がない場合、データソース一覧に表示されません。

4. BigQueryの接続方法(BigQueryを使用する場合)

  • コネクタ一覧から「BigQuery」を選択
  • プロジェクトを選択
  • データセットを選択
  • テーブルまたはビューを選択
  • 「追加」→「レポートに追加」をクリック

接続が完了すると、空のレポート編集画面が表示されます。これで次のステップに進む準備が整いました。

ステップ2:タイムラインチャートの追加

データソース接続後、レポートにタイムラインチャートを追加します。

チャートの追加は、ツールバーから簡単に行えます。配置する位置やサイズは後から調整できるので、まずは追加することを優先してください。

1. 「グラフを追加」メニューからの選択方法

  • 画面上部のツールバーにある「グラフを追加」アイコン(棒グラフのマーク)をクリック
  • 表示されるグラフ一覧から「タイムライン」を選択 ※グラフ一覧は種類が多いため、スクロールして探してください

2. タイムラインチャートの配置

  • マウスカーソルが「+」マークに変わります
  • レポート上の任意の位置でクリック&ドラッグ
  • 適当なサイズで配置します(後で調整可能)

配置すると、初期状態のタイムラインチャートが表示されます。この段階ではサンプルデータが表示されていますが、次のステップで正しく設定していきます。

ポイント タイムラインチャートは横長に表示されるため、レポートの幅いっぱいに配置することをおすすめします。縦幅は表示するタスク数に応じて調整してください。

ステップ3:ディメンションと指標の設定

タイムラインチャート追加後、最も重要なステップがディメンションと指標の正しい設定です。

この設定を間違えると、ガントチャートとして正しく機能しません。特に「開始日時」「終了日時」「バーラベル」の3つは必須項目です。

設定画面の開き方 追加したタイムラインチャートを選択すると、画面右側に「設定」タブが表示されます。

1. 「開始日時」の設定(ディメンション)

  • 「ディメンション」セクションの「開始日時」フィールドをクリック
  • データソースから「start_date」(開始日のカラム名)を選択
  • 日付型として正しく認識されていることを確認

2. 「終了日時」の設定(ディメンション)

  • 「ディメンション」セクションの「終了日時」フィールドをクリック
  • データソースから「end_date」(終了日のカラム名)を選択
  • 開始日時と同じ形式であることを確認

3. 「バーラベル」への工程名割り当て

  • 「ディメンション」セクションの「バーラベル」フィールドをクリック
  • データソースから「process_name」(工程名のカラム名)を選択
  • この項目がチャート上のバーに表示されるラベルになります

設定例

【設定】タブ
ディメンション:
├ 開始日時: start_date
├ 終了日時: end_date
└ バーラベル: process_name

設定が正しく完了すると、チャート上にプロジェクトのタスクが横棒で表示されます。各バーの長さが、開始日から終了日までの期間を表しています。

ステップ4:並び替えとフィルタの設定

タスクの表示順序を制御するため、並び替え設定を行います。

並び替えを設定しないと、タスクがアルファベット順や登録順に表示され、プロジェクトの論理的な流れが表現できません。シリアル番号で昇順に並べることが重要です。

1. シリアル番号による昇順並び替え

  • 「設定」タブ内の「並べ替え」セクションを開く
  • 「ディメンション」から「serial_number」を選択
  • 「昇順」を選択(小さい番号から大きい番号へ)
  • これにより、データで設定した順序通りにタスクが表示されます

2. 特定プロジェクトへのフィルタリング方法 複数プロジェクトのデータが混在している場合、特定プロジェクトだけを表示するフィルタを設定できます。

  • 「設定」タブ内の「フィルタ」セクションを開く
  • 「フィルタを追加」をクリック
  • 「フィルタを作成」を選択
  • 条件設定:
    • 対象フィールド: project_name
    • 条件: 次と等しい
    • 値: 「Webサイトリニューアル」(表示したいプロジェクト名)
  • 「保存」をクリック

3. 日付範囲の制限設定 特定期間のタスクだけを表示したい場合、日付範囲フィルタを追加します。

  • フィルタ作成時に「start_date」を選択
  • 条件: 次の範囲内
  • 開始日: 2026-01-01
  • 終了日: 2026-03-31
  • これにより、2026年第1四半期のタスクだけが表示されます

並び替えとフィルタを適切に設定することで、見やすく実用的なガントチャートが完成します。

ステップ5:ツールチップのカスタマイズ

ツールチップとは、チャート上のバーにマウスをホバーしたときに表示される追加情報です。

ツールチップをカスタマイズすることで、チャートをシンプルに保ちながら、必要な詳細情報を確認できるようになります。特に進捗率や担当者名を表示すると実用性が高まります。

1. 進捗率の表示追加

  • 「設定」タブの「指標」セクションを開く
  • 「指標を追加」をクリック
  • データソースから「progress」(進捗率のカラム)を選択
  • これにより、ホバー時に進捗率が表示されます

2. ホバー時の詳細情報設定 担当者名など、他の情報も追加できます。

  • 同様に「指標を追加」から「responsible_person」を選択
  • 複数の指標を追加可能です

3. カスタムフィールドの追加方法 計算フィールドを使って、データソースにない情報も表示できます。

例: 残日数の計算

  • 「フィールドを追加」→「計算フィールドを作成」
  • 名前: 残日数
  • 計算式: DATE_DIFF(end_date, CURRENT_DATE())
  • 「保存」→ツールチップに追加

ツールチップ表示例

工程名: フロント開発
開始日: 2026-03-01
終了日: 2026-03-31
進捗率: 30%
担当者: 鈴木
残日数: 73日

ツールチップを活用することで、チャートの視認性を保ちながら、必要な情報をすべて確認できる理想的なガントチャートが完成します。


ガントチャートのデザイン調整とカスタマイズ術

工程ごとの色分け設定方法

工程ごとに異なる色でバーを表示することで、視認性が大幅に向上します。

色分けにより、どの工程がいつ実施されるかを直感的に理解できるようになります。特に複数の工程が並行して進むプロジェクトでは、色分けが必須です。

1. 「Color by bar label」の選択手順

  • タイムラインチャートを選択
  • 右側パネルの「スタイル」タブをクリック
  • 「色」セクションを開く
  • 「バーのラベル別に色分け」(Color by bar label)にチェックを入れる

これだけで、工程名(バーラベル)ごとに自動的に異なる色が割り当てられます。

2. カスタムカラーパレットの設定 デフォルトの色が気に入らない場合、カスタム色を設定できます。

  • 「スタイル」タブの「色」セクションで「カスタム」を選択
  • 各工程名に対して個別に色を指定
    • 要件定義: #4285F4(青)
    • 設計: #34A853(緑)
    • 開発: #FBBC04(黄)
    • テスト: #EA4335(赤)
    • リリース: #9334E6(紫)

3. 視認性を高める色の選び方 効果的な色選びのポイント:

  • 明度差をつける: 隣接する工程は明度を変えて区別しやすくする
  • 企業カラーの活用: 自社のブランドカラーを使用
  • 色覚多様性への配慮: 赤と緑だけの区別は避け、形や明度でも識別できるように
  • 背景色との対比: 白背景なら濃い色、暗い背景なら明るい色を選ぶ

色分けにより、ガントチャートの可読性とプロフェッショナルな見た目を両立できます。

プロジェクト階層の表示設定

複数のプロジェクトやサブタスクを階層構造で表示することで、より詳細な管理が可能になります。

階層表示により、大きなプロジェクトを構成する小さなタスクの関係性を視覚的に表現できます。これにより、全体像と詳細の両方を一つのチャートで把握できます。

1. 行ラベルでの階層構造の作成 Looker Studioのタイムラインチャートでは、「ディメンション」に複数の項目を追加することで階層表示が可能です。

設定方法:

  • 「設定」タブの「ディメンション」セクション
  • 「バーラベル」に加えて「行ラベル」を追加
  • 行ラベルに「project_name」を設定
  • これにより、プロジェクト名の下に各タスクがグループ化されます

2. グルーピング機能の活用 データソース側で、親タスク・子タスクの関係を定義しておくと、より高度な階層表示ができます。

例えばスプレッドシートに以下の列を追加:

  • parent_task: 親タスクのID
  • task_level: 階層レベル(1, 2, 3…)

3. 複数プロジェクトの同時表示 フィルタコントロールを追加することで、ユーザーが表示するプロジェクトを動的に切り替えられます。

  • レポートに「フィルタコントロール」を追加
  • ディメンションに「project_name」を設定
  • ドロップダウンメニューまたはチェックボックスで複数選択可能に設定

これにより、ポートフォリオ全体のプロジェクトを一元管理しながら、必要に応じて特定プロジェクトだけを表示できる柔軟なダッシュボードが完成します。

期間の重なりを視覚化するテクニック

複数のタスクが同時進行する場合、期間の重なりを視覚的に表現することが重要です。

期間の重なりを可視化することで、リソースの競合や、クリティカルパス(プロジェクト全体の完了時期に影響する一連のタスク)を特定できます。

1. 並行作業の可視化方法 タスクを担当者別や種類別に分けて表示することで、並行作業が明確になります。

設定方法:

  • 「ディメンション」の「行ラベル」に「responsible_person」を追加
  • 同じ担当者の複数タスクが縦に並ぶため、同時進行している作業が一目瞭然

2. リソースの競合検出 同一担当者に複数タスクが同時期に割り当てられている場合、バーが重なって表示されます。これを見つけることで、リソース配分の問題を早期発見できます。

対策:

  • 重なりが見つかった場合、タスクの開始時期をずらす
  • または追加の人員を投入する判断材料にする

3. クリティカルパスの強調表示 計算フィールドと条件付き書式を使い、クリティカルパス上のタスクを強調表示できます。

例:

  • 計算フィールド「is_critical」を作成(1 または 0)
  • スタイルタブで条件付き書式を設定
  • is_critical = 1 の場合、濃い赤色で表示

クリティカルパスを視覚化することで、プロジェクトの遅延リスクを管理しやすくなります。

レスポンシブデザインの調整

作成したガントチャートは、PC、タブレット、スマートフォンなど様々なデバイスで閲覧されます。

レスポンシブデザインを適切に設定することで、どのデバイスでも見やすく、使いやすいダッシュボードを実現できます。

1. モバイル表示への最適化 Looker Studioには「モバイルレイアウト」機能があります。

設定方法:

  • レポート編集画面右上の「表示」メニュー
  • 「モバイルレイアウトを有効にする」をオン
  • モバイルビューに切り替えて、チャートのサイズと配置を調整
  • ガントチャートは横スクロールできるように幅を広めに設定

2. ダッシュボード全体のレイアウト設計 複数のチャートを配置する場合のベストプラクティス:

  • ガントチャートは上部に大きく配置
  • サマリー情報(KPIカード)は最上部に
  • フィルタコントロールは左サイドバーまたは最上部に配置
  • 関連する詳細テーブルはガントチャートの下に配置

3. 印刷用レイアウトの作成 会議資料として印刷する場合の最適化:

  • ページサイズを「A4横」に設定
  • ガントチャートを1ページに収まるようサイズ調整
  • 不要な装飾を削除してシンプルに
  • 「ファイル」→「ダウンロード」→「PDF」で出力

レスポンシブデザインを意識することで、いつでもどこでもプロジェクト状況を確認できる環境が整います。


データソース別:ガントチャート作成の実践例

実践例1:Googleスプレッドシートでシンプルなプロジェクト管理

Googleスプレッドシートを使った最もシンプルなガントチャート作成方法を、実際の手順とともに解説します。

この実践例では、Webサイトリニューアルプロジェクトを題材に、初心者でも30分程度で完成できる基本的なガントチャートを作成します。小規模プロジェクト(タスク数50以下)に最適な方法です。

1. サンプルデータの準備 まず、Googleスプレッドシートで以下のようなデータを準備します。

新規スプレッドシートを作成し、以下の列を設定してください。

A列B列C列D列E列F列G列
serial_numberproject_nameprocess_namestart_dateend_dateprogressresponsible_person
1Webリニューアルキックオフ2026-01-062026-01-06100山田
2Webリニューアル要件定義2026-01-072026-01-20100山田
3Webリニューアル競合調査2026-01-212026-01-2790佐藤
4Webリニューアルワイヤーフレーム作成2026-01-282026-02-1070鈴木
5Webリニューアルデザインカンプ作成2026-02-112026-02-2450鈴木
6Webリニューアルフロントエンド開発2026-02-252026-03-2430田中
7Webリニューアルバックエンド開発2026-02-252026-03-3120伊藤
8Webリニューアルコンテンツ作成2026-03-012026-03-2040高橋
9Webリニューアル内部テスト2026-04-012026-04-100山田
10Webリニューアル修正対応2026-04-112026-04-200田中
11Webリニューアル本番リリース2026-04-212026-04-210全員

2. 完成イメージ(スクリーンショット) 完成すると、以下のような見た目になります。

  • 各タスクが横棒で表示される
  • 工程ごとに色分けされる
  • 2026年1月から4月までの期間が表示される
  • 並行して進むタスク(フロントエンド開発とバックエンド開発など)が視覚的にわかる

3. ステップバイステップの作成手順

ステップ1: スプレッドシートをLooker Studioに接続

  • Looker Studio(https://lookerstudio.google.com/)を開く
  • 「作成」→「レポート」
  • 「Googleスプレッドシート」を選択
  • 作成したスプレッドシートを選択し、「追加」

ステップ2: タイムラインチャートを追加

  • 「グラフを追加」→「タイムライン」を選択
  • レポート上にドラッグして配置

ステップ3: データ設定

  • 設定タブで以下を設定:
    • 開始日時: start_date
    • 終了日時: end_date
    • バーラベル: process_name
  • 並べ替え: serial_number(昇順)

ステップ4: スタイル調整

  • スタイルタブで「バーのラベル別に色分け」をオン
  • タイトルを「Webサイトリニューアル プロジェクト工程表」に変更

ステップ5: ツールチップ追加

  • 設定タブの指標に以下を追加:
    • progress
    • responsible_person

これで基本的なガントチャートが完成です。所要時間は慣れれば15分程度です。

実践例2:BigQueryで大規模プロジェクトの工程管理

BigQueryを使用すると、数百〜数千のタスクを含む大規模プロジェクトでも高速にガントチャートを表示できます。

BigQueryは、Googleが提供するクラウド型データウェアハウスで、SQLを使って大量データを高速処理できます。複数プロジェクトを横断した分析や、過去データとの比較分析にも適しています。

1. SQLクエリのサンプルコード BigQueryでガントチャート用のデータを作成するSQLクエリ例です。

-- プロジェクトタスクデータの作成
WITH project_tasks AS (
  SELECT
    ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY project_id ORDER BY start_date) AS serial_number,
    project_name,
    task_name AS process_name,
    PARSE_TIMESTAMP('%Y-%m-%d', start_date) AS start_date,
    PARSE_TIMESTAMP('%Y-%m-%d', end_date) AS end_date,
    progress_percentage AS progress,
    assigned_to AS responsible_person,
    task_category,
    estimated_hours,
    actual_hours
  FROM
    `your_project.your_dataset.tasks_table`
  WHERE
    project_status = 'active'
    AND end_date IS NOT NULL
)

-- 進捗率を自動計算(実績工数÷予定工数)
SELECT
  serial_number,
  project_name,
  process_name,
  start_date,
  end_date,
  CASE
    WHEN actual_hours IS NULL THEN progress
    WHEN estimated_hours = 0 THEN 100
    ELSE LEAST(100, CAST(actual_hours / estimated_hours * 100 AS INT64))
  END AS progress,
  responsible_person,
  task_category,
  -- 遅延日数の計算
  DATE_DIFF(CURRENT_DATE(), DATE(end_date), DAY) AS delay_days
FROM
  project_tasks
ORDER BY
  serial_number

このクエリをBigQueryのビューとして保存し、Looker Studioから接続します。

2. 数百件のタスクを扱う場合の最適化 大量のタスクを表示する際の最適化テクニック:

パーティショニングの活用 BigQueryテーブルを日付でパーティショニングすることで、クエリのスキャン量を削減:

CREATE TABLE `project.dataset.tasks`
PARTITION BY DATE(start_date)
AS SELECT * FROM source_table;

フィルタの事前適用 WHERE句で不要なデータを除外:

  • 完了から6ヶ月以上経過したタスクは除外
  • 特定プロジェクトのみに絞り込み
  • 表示期間外のタスクを除外

3. パフォーマンス向上のTips

集約ビューの作成 詳細タスクではなく、マイルストーンレベルに集約したビューを作成:

CREATE VIEW `project.dataset.milestone_view` AS
SELECT
  project_name,
  milestone_name AS process_name,
  MIN(start_date) AS start_date,
  MAX(end_date) AS end_date,
  AVG(progress) AS progress
FROM
  `project.dataset.tasks`
GROUP BY
  project_name, milestone_name

インクリメンタル更新の実装 毎回全データをスキャンせず、更新分のみを処理:

-- 過去24時間に更新されたタスクのみ取得
WHERE updated_at >= TIMESTAMP_SUB(CURRENT_TIMESTAMP(), INTERVAL 24 HOUR)

キャッシュの活用 Looker Studioの「データのフレッシュネス」設定で、キャッシュ期間を調整:

  • リアルタイム性が不要なら12時間または24時間に設定
  • クエリ実行回数とコストを削減

BigQueryを活用することで、エンタープライズレベルのプロジェクト管理をLooker Studioで実現できます。

実践例3:GA4データでマーケティングキャンペーンの期間可視化

GA4(Google Analytics 4)のデータを活用すると、マーケティングキャンペーンの実施期間とその効果を同時に可視化できます。

この方法は、複数のマーケティング施策を同時展開している場合に特に有効で、どのキャンペーン期間にコンバージョンが多かったかを視覚的に把握できます。

1. キャンペーン開始・終了日のデータ取得

GA4からキャンペーンデータを取得する方法は2通りあります。

方法A: BigQuery Export経由(推奨) GA4のBigQueryエクスポート機能を有効にしている場合、以下のSQLでキャンペーン期間を取得できます。

WITH campaign_dates AS (
  SELECT
    traffic_source.source AS campaign_source,
    traffic_source.medium AS campaign_medium,
    traffic_source.name AS campaign_name,
    MIN(PARSE_DATE('%Y%m%d', event_date)) AS start_date,
    MAX(PARSE_DATE('%Y%m%d', event_date)) AS end_date,
    COUNT(DISTINCT user_pseudo_id) AS users,
    COUNTIF(event_name = 'purchase') AS conversions
  FROM
    `your_project.analytics_XXXXX.events_*`
  WHERE
    _TABLE_SUFFIX BETWEEN '20260101' AND '20260430'
    AND traffic_source.name IS NOT NULL
  GROUP BY
    campaign_source, campaign_medium, campaign_name
)

SELECT
  ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY start_date) AS serial_number,
  'マーケティング' AS project_name,
  campaign_name AS process_name,
  TIMESTAMP(start_date) AS start_date,
  TIMESTAMP(end_date) AS end_date,
  CASE
    WHEN conversions >= 100 THEN 100
    ELSE conversions
  END AS progress,
  CONCAT(campaign_source, ' / ', campaign_medium) AS responsible_person
FROM
  campaign_dates
ORDER BY
  start_date

方法B: スプレッドシートでの手動管理 GA4のレポートからキャンペーン名を取得し、スプレッドシートに開始日・終了日を手動で記録します。

serial_numbercampaign_namestart_dateend_datebudgetactual_spend
1新春セールキャンペーン2026-01-012026-01-15500000480000
2バレンタイン特集2026-02-012026-02-14300000320000
3春の新生活応援2026-03-152026-04-15800000750000

2. コンバージョン期間との関連分析 ガントチャートと折れ線グラフを組み合わせることで、キャンペーン期間とCV数の関係を可視化します。

レポート構成例:

  • 上段: タイムラインチャート(キャンペーン実施期間)
  • 下段: 時系列グラフ(日別CV数)

これにより、キャンペーン実施中のCV数増加を視覚的に確認できます。

3. レポート活用の実例 完成したレポートの活用シーン:

週次マーケティング会議での活用

  • 現在実施中のキャンペーン一覧を一目で確認
  • 次週開始予定の施策を事前確認
  • 過去のキャンペーン効果を振り返り

予算配分の最適化

  • 複数キャンペーンの重複期間を確認
  • リソース(予算・人員)の競合を発見
  • 効果的な実施タイミングを検討

経営層への報告

  • 年間マーケティングカレンダーとして提示
  • 主要KPI(CV数、ROAS)を併記
  • 投資対効果を視覚的に説明

GA4データとガントチャートを組み合わせることで、データドリブンなマーケティング戦略の立案が可能になります。


よくある問題と解決策:トラブルシューティング完全版

問題1:「チャートにデータが表示されない」

「タイムラインチャートを追加したのに、何も表示されない」という問題は、初心者が最も遭遇しやすいエラーです。

データが表示されない原因の90%以上は、終了日が未入力(NULL値)のデータが含まれていることです。Looker Studioのタイムラインチャートは、開始日と終了日の両方が入力されていないとバーを表示しません。

原因:終了日が未入力のデータが含まれている データソース(スプレッドシートやBigQuery)を確認し、end_dateカラムに空欄がないかチェックしてください。

確認方法:

  • Googleスプレッドシートの場合: end_date列をフィルタで「空白」を検索
  • BigQueryの場合: WHERE end_date IS NULL で該当データを抽出

解決策:データクレンジングの手順

方法1: 仮の終了日を設定 終了日が未定のタスクには、一時的に遠い未来の日付を設定します。

例: 2099-12-31

スプレッドシートの場合:

  1. end_date列で空欄セルを選択
  2. 「2099-12-31」と入力
  3. 下方向にコピー

方法2: データソース側でフィルタリング BigQueryの場合、クエリでNULL値を除外:

SELECT *
FROM tasks_table
WHERE end_date IS NOT NULL

NULLチェックのフィルタ設定方法 Looker Studio側でもフィルタ設定できます。

手順:

  1. タイムラインチャートの「設定」タブ
  2. 「フィルタ」→「フィルタを作成」
  3. 条件設定:
    • フィールド: end_date
    • 条件: 「空である」
    • 除外: チェック
  4. 保存

これにより、終了日が入力されているタスクのみが表示されます。

その他の原因

  • データソースの接続エラー: データソースを再接続
  • 日付フォーマットのエラー: YYYY-MM-DD形式に統一
  • 権限不足: スプレッドシートの閲覧権限を確認

データ表示の問題は、基本的にデータクレンジングで解決できます。

問題2:「日付の並び順がおかしい」

タスクが意図しない順序で表示され、プロジェクトの流れが正しく表現できない問題です。

並び順の問題は、serial_numberによる並び替え設定が抜けているか、間違っていることが原因です。デフォルトでは、Looker Studioはアルファベット順または登録順で表示するため、論理的なプロジェクト順序にはなりません。

原因:シリアル番号の設定ミス 以下の2つのケースが考えられます。

  1. 並び替え設定がされていない
  2. 並び替えフィールドが間違っている(例: process_nameで並び替えている)

解決策:正しい並び替え設定の確認方法

ステップ1: 並び替え設定を確認

  1. タイムラインチャートを選択
  2. 「設定」タブの「並べ替え」セクションを開く
  3. 現在の設定を確認

ステップ2: serial_numberで昇順に変更

  1. 「並べ替え」で「serial_number」を選択
  2. 「昇順」(小さい数字→大きい数字)を選択
  3. 適用

ステップ3: データソース側のserial_numberを確認 データソース(スプレッドシート)で、serial_numberが正しく設定されているか確認:

serial_numberprocess_name
1要件定義
2設計
3開発
4テスト

番号が飛んでいたり、重複していたりする場合は修正してください。

追加のTips 複数の並び替え条件を設定することも可能です。

例:

  1. 第1条件: project_name(昇順)
  2. 第2条件: serial_number(昇順)

これにより、プロジェクトごとにグループ化され、各プロジェクト内でタスクが順序通りに表示されます。

並び替え設定を正しく行うことで、プロジェクトの時系列が正確に表現されます。

問題3:「進捗率がグラデーション表示されない」

進捗率に応じてバーの色をグラデーション表示したいが、現在のLooker Studioタイムラインチャートでは直接的には実装できません。

この制限は、Looker Studioの公式タイムラインチャートの現在の仕様によるものです。バーの色は「Color by bar label」で工程ごとに設定されるため、同一工程内で進捗率に応じた色の変化をつけることができません。

現在の機能制限の説明 タイムラインチャートでは、以下の色分けルールが適用されます。

  • バーラベル(工程名)ごとに色分け: 可能
  • 進捗率に応じたグラデーション: 不可能(2026年1月時点)

代替手段:カラースケールの活用 完全なグラデーションではありませんが、以下の方法で進捗状況を視覚化できます。

方法1: 進捗率レンジで工程名を分類 データソース側で、進捗率に応じて工程名を変更します。

計算フィールドの作成:

フィールド名: process_with_progress
計算式:
CASE
  WHEN progress >= 75 THEN CONCAT(process_name, ' (完了間近)')
  WHEN progress >= 50 THEN CONCAT(process_name, ' (進行中)')
  WHEN progress >= 25 THEN CONCAT(process_name, ' (開始済)')
  ELSE CONCAT(process_name, ' (未着手)')
END

これをバーラベルに設定し、各段階で異なる色を割り当てます。

方法2: 別チャートで進捗率を表示 ガントチャートの下に、進捗率を表示するテーブルや棒グラフを配置:

  • テーブル: 各タスクと進捗率を一覧表示
  • 棒グラフ: 進捗率を横棒で表示(色分け可能)

今後のアップデート期待値 Googleは定期的にLooker Studioの機能をアップデートしています。将来的には以下の機能が追加される可能性があります。

  • 進捗率に応じた色のグラデーション
  • バー内への進捗率表示
  • 条件付き書式の強化

現時点では代替手段を活用しつつ、Googleのアップデート情報を定期的にチェックすることをおすすめします。

問題4:「時間単位の精度が低い」

日付だけでなく、時刻(時間・分)まで正確に表示したいが、精度が低い問題です。

この問題は、主にコミュニティ版Gantt Chartを使用している場合に発生します。公式タイムラインチャートでは、時刻まで正確に表示できるため、公式版への移行を推奨します。

コミュニティGantt Chartの制約 コミュニティ版では、以下の制約があります。

  • 日付ベースの表示が基本
  • 時刻を設定しても、時間単位での細かい表示が難しい
  • 短時間のタスク(数時間程度)が正しく表示されないことがある

公式タイムラインチャートでの改善点 公式タイムラインチャートは、以下の点で優れています。

完全な日時対応

  • 年月日時分秒まで対応
  • TIMESTAMP型のデータを正確に表示
  • 1時間単位、30分単位のタスクも正確に描画

設定方法

  1. データソースで日時データを準備: start_date: 2026-01-17 09:00:00 end_date: 2026-01-17 17:00:00
  2. データ型をTIMESTAMPに設定
  3. タイムラインチャートに接続

時刻表示の最適化方法

表示期間を短く設定 時刻まで表示するには、表示期間を短くします。

  • 1週間表示: 日単位で十分
  • 1日表示: 時間単位が見やすい
  • 数時間表示: 分単位まで表示可能

日付フィルタで範囲を限定 フィルタコントロールを追加し、ユーザーが表示期間を選択できるようにします。

例:

  • 「本日」「今週」「今月」のボタンを配置
  • クリックで表示範囲を切り替え

時刻精度が重要なプロジェクト(イベント運営、システムメンテナンスなど)では、必ず公式タイムラインチャートを使用してください。

問題5:「複数プロジェクトが混在して見づらい」

複数のプロジェクトデータを一つのデータソースで管理している場合、すべてのタスクが一度に表示され、見づらくなる問題です。

この問題は、フィルタコントロールやページ分割機能を活用することで解決できます。ユーザーが必要なプロジェクトだけを選択して表示できる仕組みを作りましょう。

フィルタコントロールの追加方法

ステップ1: ドロップダウンフィルタの追加

  1. Looker Studioレポート編集画面で「コントロールを追加」をクリック
  2. 「ドロップダウンリスト」を選択
  3. レポート上部に配置

ステップ2: フィルタ設定

  1. 追加したフィルタコントロールを選択
  2. 「設定」タブで以下を設定:
    • ディメンション: project_name
    • コントロールフィールド: project_name
    • 指標: レコード数(任意)
  3. ラベルを「プロジェクトを選択」に変更

ステップ3: チャートとの連携 フィルタコントロールとタイムラインチャートを連携させます。

  1. タイムラインチャートを選択
  2. 「設定」タブの「インタラクション」セクション
  3. 「このグラフに適用するフィルタ コントロール」で作成したフィルタを選択

これで、ドロップダウンからプロジェクトを選択すると、そのプロジェクトのタスクだけが表示されます。

ページ分割のテクニック 複数ページを作成し、プロジェクトごとに専用ページを用意する方法もあります。

手順:

  1. レポート下部の「ページを追加」をクリック
  2. ページ名を「プロジェクトA」「プロジェクトB」などに設定
  3. 各ページでフィルタを設定:
    • プロジェクトAページ: project_name = ‘プロジェクトA’
    • プロジェクトBページ: project_name = ‘プロジェクトB’

タブ切り替え式ダッシュボードの構築 ページナビゲーションを追加して、タブ感覚で切り替えられるようにします。

  1. 「挿入」→「ナビゲーション」→「ページナビゲーション」
  2. レポート上部に配置
  3. スタイルを「タブ」に設定

これにより、ユーザーはタブをクリックするだけでプロジェクト間を移動できます。

複数プロジェクト管理では、フィルタとページ分割を組み合わせることで、見やすく使いやすいダッシュボードが完成します。


ガントチャート活用の実務応用シーン

プロジェクト管理での活用法

Looker Studioのガントチャートは、WBS(Work Breakdown Structure)と組み合わせることで、本格的なプロジェクト管理ツールとして活用できます。

プロジェクト管理における最も一般的な活用シーンは、プロジェクトの全体スケジュールと進捗状況を可視化し、チームメンバー全員で共有することです。特にリモートワークが増えた現在、クラウド上で常に最新情報を共有できるメリットは大きいです。

1. WBS(Work Breakdown Structure)との連携 WBSとは、プロジェクトを階層的に分解した構造です。

データ構造例:

プロジェクト
 ├ フェーズ1: 企画
 │  ├ タスク1-1: 市場調査
 │  └ タスク1-2: コンセプト策定
 ├ フェーズ2: 開発
 │  ├ タスク2-1: 設計
 │  ├ タスク2-2: 実装
 │  └ タスク2-3: テスト
 └ フェーズ3: リリース
    └ タスク3-1: 本番展開

スプレッドシートでの表現:

levelparent_idtask_namestart_dateend_date
1企画2026-01-012026-01-31
2企画市場調査2026-01-012026-01-15
2企画コンセプト策定2026-01-162026-01-31
1開発2026-02-012026-04-30
2開発設計2026-02-012026-02-28

行ラベルにlevelやparent_idを設定することで、階層構造を表現できます。

2. マイルストーンの設定と可視化 マイルストーンとは、プロジェクトの重要な節目のことです。

マイルストーンの表現方法:

  • 開始日と終了日を同じにする(例: 2026-03-31 〜 2026-03-31)
  • バーラベルに「🏁 リリース」など絵文字を付ける
  • 色を目立つ色(赤やオレンジ)に設定

これにより、マイルストーンが縦線のように表示され、重要な日付が一目でわかります。

3. 遅延タスクの自動ハイライト 計算フィールドを使って、遅延しているタスクを自動検出できます。

計算フィールド例:

フィールド名: is_delayed
計算式:
CASE
  WHEN end_date < CURRENT_DATE() AND progress < 100 THEN true
  ELSE false
END

このフィールドで条件付き書式を設定し、遅延タスクを赤色で強調表示します。

プロジェクト管理では、ガントチャートを「生きたドキュメント」として活用し、毎日更新することが成功の鍵です。

マーケティングキャンペーン効果測定

マーケティング部門では、複数のキャンペーンを同時展開することが多く、ガントチャートによる期間管理と効果測定の統合が効果的です。

キャンペーンの実施期間を可視化することで、施策の重複や空白期間を発見でき、年間マーケティング計画の最適化が可能になります。

1. 施策期間とCV数の相関分析 ガントチャートの下に、時系列グラフを配置します。

レポート構成:

  • 上段: タイムラインチャート(キャンペーン実施期間)
  • 下段: 折れ線グラフ(日別CV数、セッション数)

この構成により、以下が可視化されます。

  • キャンペーン開始後のCV数増加
  • キャンペーン終了後のCV数推移
  • 複数キャンペーン重複期間の相乗効果

データ例

campaign_namestart_dateend_datebudgetactual_cvtarget_cv
新春セール2026-01-012026-01-15500,000320300
バレンタイン2026-02-012026-02-14300,000180200
春の新生活2026-03-152026-04-15800,000450500

2. 複数チャネルの同時展開管理 SNS広告、リスティング広告、メルマガなど、複数チャネルを同時展開する場合の管理に最適です。

データ構造:

channel(チャネル), campaign_name(キャンペーン名), start_date, end_date

行ラベルに「channel」を設定すると、チャネルごとにグループ化され、各チャネルでどのキャンペーンがいつ実施されているかを一覧できます。

3. ROI可視化ダッシュボード ガントチャートにROI(投資対効果)情報を統合します。

ツールチップに表示する指標:

  • 予算(budget)
  • 実績コスト(actual_spend)
  • CV数(conversions)
  • CPA(Cost Per Acquisition)
  • ROI(%)

計算フィールド例:

ROI = ((Revenue - Cost) / Cost) * 100

このダッシュボードを週次マーケティング会議で共有することで、データドリブンな意思決定が可能になります。

システム開発の工程管理

システム開発プロジェクトでは、要件定義からリリースまでの長期にわたる工程管理が必要です。

Looker Studioのガントチャートは、ウォーターフォール型開発でもアジャイル開発でも活用でき、開発の進捗状況をステークホルダーに報告する際にも有効です。

1. ウォーターフォール型開発の進捗管理 ウォーターフォール型では、工程が順次進行するため、ガントチャートとの相性が抜群です。

標準的な工程:

  1. 要件定義
  2. 外部設計(基本設計)
  3. 内部設計(詳細設計)
  4. 開発(プログラミング)
  5. 単体テスト
  6. 結合テスト
  7. 総合テスト
  8. 受け入れテスト
  9. リリース

各工程の開始・終了条件(マイルストーン)を明確に設定し、前工程の完了が次工程の開始条件になるよう管理します。

2. アジャイル開発のスプリント可視化 アジャイル開発では、2週間程度のスプリントを繰り返します。

データ構造例:

sprint_numbersprint_namestart_dateend_datestory_pointscompleted_points
1Sprint 12026-01-062026-01-194038
2Sprint 22026-01-202026-02-024040
3Sprint 32026-02-032026-02-164542

各スプリントをバーとして表示し、完了したストーリーポイントを進捗率として表現します。

3. テストフェーズの期間管理 システム開発では、テストフェーズが長期化しやすいため、詳細な管理が必要です。

テストの種類別に表示:

  • 単体テスト
  • 結合テスト
  • システムテスト
  • 受け入れテスト
  • 性能テスト
  • セキュリティテスト

各テストの計画期間と実績期間を比較し、遅延が発生している場合は早期にリカバリープランを立てます。

システム開発では、ガントチャートをステークホルダーとのコミュニケーションツールとして活用し、進捗の透明性を高めることが重要です。

イベント・キャンペーンスケジュール管理

年間を通じて複数のイベントやキャンペーンを実施する企業では、全体スケジュールの可視化が不可欠です。

Looker Studioのガントチャートを年間カレンダーとして活用することで、イベントの重複や空白期間を防ぎ、効果的なリソース配分が可能になります。

1. 年間マーケティングカレンダー 1年間のマーケティング活動を1枚のダッシュボードで管理します。

表示内容:

  • 季節イベント(新春、バレンタイン、ホワイトデー、GW、夏季、ハロウィン、クリスマス、年末年始)
  • 自社イベント(周年記念、新商品発表会、展示会出展)
  • キャンペーン(セール、プロモーション)
  • コンテンツ公開(ブログ記事、ホワイトペーパー)

フィルタ機能で、イベントタイプ別に表示を切り替えられるようにすると便利です。

2. セール期間の事前計画 ECサイトなどでは、セール期間の計画が重要です。

ガントチャートで以下を管理:

  • セール告知開始日
  • セール実施期間
  • セール終了後のフォローアップ期間

過去のセール実績データ(売上、CV率)をツールチップに表示することで、計画精度が向上します。

3. リソース配分の最適化 人員やリソースが限られている場合、複数のイベント・キャンペーンを同時実施できません。

ガントチャートで視覚的に確認:

  • イベントAとイベントBが重複していないか
  • 準備期間は十分確保されているか
  • 担当者の負荷は適切か(1人が同時に複数イベントを担当していないか)

行ラベルに「担当者名」を設定すると、担当者ごとのスケジュールが一目瞭然になります。

イベント・キャンペーン管理では、ガントチャートを「共有カレンダー」として活用し、チーム全体で最新情報を把握することが成功の鍵です。



予実管理には不向き?ガントチャートの限界と代替手段

Looker Studioガントチャートの苦手分野

Looker Studioのガントチャートは優れたツールですが、すべてのプロジェクト管理ニーズに対応できるわけではありません。

ガントチャートの最大の制約は、リアルタイムな予実差異の表示が難しい点です。計画と実績を同一チャート上で比較表示する機能が限定的なため、詳細な進捗管理には別のチャートとの組み合わせが必要になります。

1. リアルタイム予実差異の表示 ガントチャートでは、以下の予実管理が困難です。

計画バーと実績バーの並列表示 理想的には、同一タスクで「計画バー」と「実績バー」を上下に並べて表示したいですが、現在のタイムラインチャートでは実装できません。

回避策 データソース側で計画と実績を別レコードとして登録:

task_idtask_nametypestart_dateend_date
1開発計画2026-03-012026-03-31
1開発実績2026-03-012026-04-07

バーラベルに「type」を含めることで、計画と実績が別のバーとして表示されますが、やや見づらくなります。

2. タスク依存関係の複雑な可視化 本格的なガントチャートツールでは、タスク間の依存関係(例: タスクAが完了しないとタスクBを開始できない)を矢印で表現できますが、Looker Studioでは実装できません。

制約

  • タスク間の依存関係を線や矢印で接続できない
  • クリティカルパス(最も時間がかかる経路)の自動算出ができない
  • 先行タスクの遅延が後続タスクに与える影響を自動計算できない

対応策

  • データソースに「dependent_on」(依存するタスクID)列を追加
  • ツールチップに依存タスク情報を表示
  • 別途、依存関係図をドキュメントで用意

3. ガントチャート専用ツールとの比較

機能Looker StudioMicrosoft ProjectAsanaJira
基本的なガントチャート表示
リアルタイムデータ連携
タスク依存関係の可視化×
クリティカルパス自動算出×
リソース配分管理
コスト管理
無料利用×
GA4/BigQuery連携××

Looker Studioは、「データ可視化ツールとしてのガントチャート」に特化しており、本格的なプロジェクト管理機能は専用ツールに劣ります。

適切な使い分け

  • Looker Studio: データ分析、レポーティング、複数データソース統合
  • 専用ツール: 詳細なタスク管理、リソース配分、依存関係管理

他のLooker Studioグラフとの組み合わせ

ガントチャート単体の限界を補うため、他のグラフと組み合わせることで、より包括的なプロジェクト管理ダッシュボードを構築できます。

複数のチャートを組み合わせることで、ガントチャートでは表現しきれない詳細情報や数値データを補完し、プロジェクト全体を多角的に分析できます。

1. 時系列グラフでの進捗率推移 ガントチャートの下に、時系列グラフを配置します。

グラフ構成

  • X軸: 日付
  • Y軸: 平均進捗率(%)
  • 系列: プロジェクト別または工程別

表示内容

  • プロジェクト全体の進捗率の推移
  • 計画進捗率と実績進捗率の比較線
  • 目標達成ラインの表示

このグラフにより、プロジェクトが順調に進んでいるか、遅延が発生しているかを時系列で把握できます。

2. テーブルでの詳細タスク一覧 ガントチャートでは表示しきれない詳細情報を、テーブルで補完します。

テーブルの列構成

タスク名開始日終了日進捗率担当者ステータス備考
要件定義2026-01-072026-01-20100%山田完了
設計2026-01-212026-02-1080%佐藤進行中一部遅延
開発2026-02-252026-03-3130%鈴木進行中順調

活用ポイント

  • ソート機能で進捗率の低いタスクを上位表示
  • 条件付き書式で遅延タスクを赤色ハイライト
  • 検索機能で特定タスクを素早く見つける

3. スコアカードでのKPI表示 プロジェクトの主要指標を、スコアカード(数値カード)で目立つように表示します。

表示するKPI例

┌──────────────┐  ┌──────────────┐  ┌──────────────┐
│ 全体進捗率    │  │ 完了タスク数  │  │ 遅延タスク数  │
│   65%        │  │   15/28      │  │     3        │
└──────────────┘  └──────────────┘  └──────────────┘

┌──────────────┐  ┌──────────────┐  ┌──────────────┐
│ 予定残日数    │  │ 予算消化率    │  │ リスク指標    │
│   45日       │  │   58%        │  │   中         │
└──────────────┘  └──────────────┘  └──────────────┘

計算フィールドの例

全体進捗率 = AVG(progress)
完了タスク数 = COUNT_DISTINCT(CASE WHEN progress = 100 THEN task_id END)
遅延タスク数 = COUNT_DISTINCT(CASE WHEN end_date < CURRENT_DATE() AND progress < 100 THEN task_id END)

ダッシュボードレイアウト例

┌─────────────────────────────────────────────┐
│  KPIスコアカード(6個)                         │
├─────────────────────────────────────────────┤
│                                             │
│  ガントチャート(タイムラインチャート)          │
│                                             │
├─────────────────────────────────────────────┤
│  進捗率推移グラフ(時系列)                     │
├─────────────────────────────────────────────┤
│  タスク詳細テーブル                          │
└─────────────────────────────────────────────┘

複数チャートの組み合わせにより、ガントチャート単体では実現できない、総合的なプロジェクト管理ダッシュボードが完成します。

本格的なプロジェクト管理が必要な場合の選択肢

大規模プロジェクトや複雑な依存関係を持つプロジェクトでは、専用のプロジェクト管理ツールの導入を検討すべきです。

Looker Studioのガントチャートは「可視化」に優れていますが、タスク管理、リソース配分、コスト管理などの機能は限定的です。以下のような場合は、専用ツールとの併用または移行を推奨します。

専用ツールを検討すべきケース

  • タスク数が100を超える大規模プロジェクト
  • 複雑なタスク依存関係の管理が必要
  • リソース(人員・予算)の詳細な配分管理が必要
  • クリティカルパス分析が必要
  • 複数プロジェクトのポートフォリオ管理

1. Microsoft Project Microsoftが提供する本格的なプロジェクト管理ツールです。

主な機能

  • 高度なガントチャート作成
  • タスク依存関係の自動計算
  • クリティカルパス分析
  • リソースレベリング(負荷平準化)
  • コスト管理とEVM(Earned Value Management)

料金

  • Project Plan 1: 約1,100円/月/ユーザー
  • Project Plan 3: 約3,300円/月/ユーザー
  • Project Plan 5: 約5,500円/月/ユーザー

向いているケース

  • エンタープライズレベルの大規模プロジェクト
  • 建設・製造業など、伝統的なプロジェクト管理手法を採用している業界
  • Microsoft 365環境と統合したい場合

2. Asana, Trello等のPMツール クラウドベースの使いやすいプロジェクト管理ツールです。

Asana

  • タスク管理、ガントチャート、カンバンボード
  • チームコラボレーション機能が充実
  • 料金: 無料〜約2,700円/月/ユーザー

Trello

  • カンバンボード中心のシンプルなUI
  • 小規模チームに最適
  • 料金: 無料〜約1,250円/月/ユーザー

Jira

  • ソフトウェア開発向け
  • アジャイル開発に最適化
  • 料金: 無料〜約1,800円/月/ユーザー

向いているケース

  • 中小規模のプロジェクト(タスク数50〜200程度)
  • チームコラボレーションを重視
  • アジャイル開発やスクラム手法を採用

3. Looker Studioとの連携方法 専用ツールを導入しても、Looker Studioと連携することで、より高度な分析が可能です。

連携パターン1: APIによるデータ連携 多くのPMツールは、APIを提供しています。

手順:

  1. PMツール(Asana、Jiraなど)からAPIでタスクデータを取得
  2. Google Apps ScriptまたはPython等でデータ加工
  3. GoogleスプレッドシートまたはBigQueryに格納
  4. Looker Studioで可視化

連携パターン2: CSVエクスポート→インポート 手動または自動でデータを移行します。

手順:

  1. PMツールからタスクデータをCSVエクスポート
  2. Googleスプレッドシートにインポート
  3. Looker Studioで可視化

連携パターン3: Zapier/Integromat活用 ノーコードツールで自動連携を構築します。

例: Asana → Googleスプレッドシート → Looker Studio

  • Zapierで「Asanaのタスクが更新されたら、スプレッドシートに追記」を自動化
  • Looker Studioは常に最新データを表示

ハイブリッド運用の推奨 最も効果的な方法は、以下のハイブリッド運用です。

【運用フロー】
1. 日常のタスク管理: 専用PMツール(Asana, Jira等)
   ↓(APIまたはエクスポート)
2. データ蓄積: Googleスプレッドシート or BigQuery
   ↓(Looker Studio接続)
3. 経営層への報告: Looker Studioダッシュボード

この方法により、現場は使いやすいPMツールで作業し、経営層はLooker Studioで全体像を把握できます。


コミュニティビジュアライゼーション「Gantt Chart」の使い方(旧版)

コミュニティ版Gantt Chartの導入手順

2024年4月以前、または公式タイムラインチャートでは実現できない特殊な要件がある場合、コミュニティ版Gantt Chartを使用する選択肢もあります。

コミュニティ版は、Looker Studio Gallery(コミュニティストア)で提供されている、サードパーティ開発者が作成したビジュアライゼーションです。公式機能ではないため、使用には注意が必要ですが、一部の機能は公式版より優れている場合もあります。

1. Looker Studio Galleryからの追加方法

ステップ1: Looker Studio Galleryにアクセス

  1. Looker Studioレポート編集画面を開く
  2. 「グラフを追加」をクリック
  3. 下部の「その他のグラフを見る」または「コミュニティのビジュアライゼーションとコンポーネント」をクリック

ステップ2: Gantt Chartを検索

  1. 検索ボックスに「Gantt Chart」と入力
  2. 検索結果から目的のGantt Chartを選択
    • 複数の開発者が提供しているため、評価やレビューを確認
    • ダウンロード数が多く、最近更新されているものを選ぶ

ステップ3: レポートに追加

  1. 「追加」ボタンをクリック
  2. 初回のみ、プライバシーポリシーと利用規約への同意が必要
  3. 「レポートに追加」をクリック

ステップ4: チャートを配置

  1. マウスカーソルが「+」マークに変わる
  2. レポート上の任意の位置でクリック&ドラッグして配置

2. 基本的な設定項目 コミュニティ版Gantt Chartの設定は、開発者によって異なりますが、一般的な設定項目は以下の通りです。

ディメンション設定

  • Task Name: タスク名(process_name)
  • Start Date: 開始日(start_date)
  • End Date: 終了日(end_date)
  • Category: カテゴリ(project_name)※オプション

指標設定

  • Progress: 進捗率(progress)※オプション
  • Duration: 期間(自動計算される場合が多い)

スタイル設定

  • バーの色: カテゴリごとの色設定
  • バーの高さ: ピクセル単位で指定
  • 日付表示フォーマット: YYYY-MM-DD, MM/DD/YYYY等
  • グリッドライン: 表示/非表示

注意点

  • コミュニティ版は開発者によって仕様が大きく異なる
  • 一部の機能が動作しない場合がある
  • ドキュメントが英語のみの場合が多い
  • サポートは開発者に依存(公式サポートなし)

公式タイムラインチャートとの使い分け

公式タイムラインチャートとコミュニティ版Gantt Chart、どちらを選ぶべきか迷う場合の判断基準を解説します。

基本的には公式タイムラインチャートの使用を推奨しますが、特定の機能が必要な場合はコミュニティ版を検討する価値があります。

1. どんな場合にコミュニティ版を選ぶべきか

ケース1: 特殊な表示形式が必要 一部のコミュニティ版Gantt Chartは、以下の機能を提供しています。

  • タスク依存関係の矢印表示
  • マイルストーンの菱形マーカー表示
  • クリティカルパスの強調表示
  • バー内への進捗率バーの表示

公式版でこれらが実現できない場合、コミュニティ版を検討します。

ケース2: 既存レポートとの互換性 2024年4月以前に作成したレポートで、既にコミュニティ版Gantt Chartを使用している場合、急いで移行する必要はありません。ただし、長期的には公式版への移行計画を立てるべきです。

ケース3: 特定の開発者版が必須機能を提供 例えば、特定のコミュニティGantt Chartが、BigQueryのNESTED構造に対応している等、公式版では実現できない機能がある場合。

2. 移行を推奨するケース

以下の場合は、公式タイムラインチャートへの移行を強く推奨します。

ケースA: 新規レポート作成 これから新しくガントチャートを作成する場合は、必ず公式タイムラインチャートを選択してください。

理由:

  • 長期的な安定性とサポート
  • 将来的な機能拡張への対応
  • セキュリティリスクの低減

ケースB: コミュニティ版が更新停止 使用しているコミュニティGantt Chartが6ヶ月以上更新されていない場合、移行を検討してください。

確認方法:

  • Looker Studio Galleryで最終更新日を確認
  • 開発者のサポートページやGitHubを確認

ケースC: 動作不安定 エラーが頻発する、データが正しく表示されない等の問題がある場合、公式版に移行してください。

移行手順

  1. 新しいタイムラインチャート(公式版)をレポートに追加
  2. コミュニティ版と同じデータソースを接続
  3. ディメンションと指標を同じように設定
  4. スタイルを調整
  5. 動作確認後、コミュニティ版を削除

3. 判断フローチャート

新規作成?
├ YES → 公式タイムラインチャートを使用
└ NO → 既存のコミュニティ版を使用中
         ├ 動作に問題がある? → YES → 公式版に移行
         └ 動作に問題がない? → NO → 当面は継続使用可能
                                      (ただし長期的には移行計画を)

今後のサポート状況と移行計画

コミュニティビジュアライゼーションの将来性と、公式タイムラインチャートへの移行計画について解説します。

Googleは公式タイムラインチャート機能を追加したことで、コミュニティ版Gantt Chartの必要性は大幅に減少しました。今後、コミュニティ版を使い続けるリスクを理解し、適切な移行計画を立てることが重要です。

1. Googleの方針と推奨事項

Google公式の見解 Googleは公式ドキュメントで、以下のように推奨しています(2024年4月以降)。

“タイムラインチャート機能により、プロジェクトのタスクやイベントの期間を視覚化できます。コミュニティビジュアライゼーションのGantt Chartを使用している場合は、公式タイムラインチャートへの移行を検討してください。”

コミュニティビジュアライゼーションのサポート

  • Googleは、コミュニティビジュアライゼーション自体のサポートは継続
  • ただし、個別のビジュアライゼーション(Gantt Chart等)のサポートは開発者に依存
  • 公式機能で代替できる場合は、公式機能の使用を推奨

2. データ移行の手順

既存のコミュニティ版Gantt Chartから公式タイムラインチャートへの移行手順を詳しく解説します。

移行前の準備

ステップ1: 現状の設定を記録 移行前に、既存のGantt Chartの設定をスクリーンショットで保存します。

  • ディメンション設定
  • 指標設定
  • スタイル設定(色、フォント等)
  • フィルタ設定

ステップ2: データソースの確認 使用しているデータソースとフィールド名を確認します。

  • データソース名
  • 各フィールド(開始日、終了日、タスク名等)のカラム名
  • 計算フィールドの有無

移行作業

ステップ3: 公式タイムラインチャートの追加

  1. レポート編集画面で「グラフを追加」
  2. 「タイムライン」を選択
  3. コミュニティ版Gantt Chartの横に配置(比較しやすいように)

ステップ4: 設定の移行 コミュニティ版の設定を参照しながら、公式版に同じ設定を適用します。

設定項目の対応表:

コミュニティ版公式タイムラインチャート
Task Nameバーラベル
Start Date開始日時
End Date終了日時
Category行ラベル(任意)
Progress指標(ツールチップ)

ステップ5: スタイルの調整 公式版のスタイル設定で、コミュニティ版と同じ見た目になるよう調整します。

  • バーの色: 「バーのラベル別に色分け」をオン
  • カスタムカラーの設定
  • フォントサイズ・種類の調整

ステップ6: 動作確認

  1. データが正しく表示されているか確認
  2. フィルタが正常に動作するか確認
  3. ツールチップに必要な情報が表示されているか確認
  4. 期間範囲が正しいか確認

ステップ7: 切り替えと削除 動作確認が完了したら:

  1. 公式タイムラインチャートをコミュニティ版と同じ位置に移動
  2. コミュニティ版Gantt Chartを削除
  3. レポートを保存

移行後のチェックリスト

  • [ ] すべてのタスクが表示されている
  • [ ] 日付範囲が正しい
  • [ ] 色分けが意図通り
  • [ ] フィルタが正常動作
  • [ ] ツールチップに必要情報が表示
  • [ ] モバイル表示でも問題ない
  • [ ] 共有ユーザーが正常に閲覧できる

想定所要時間

  • 小規模レポート(1〜2個のGantt Chart): 30分〜1時間
  • 中規模レポート(3〜5個のGantt Chart): 1〜2時間
  • 大規模レポート(6個以上のGantt Chart): 2〜4時間

計画的に移行作業を進めることで、スムーズに公式タイムラインチャートへ移行できます。


応用テクニック:さらに高度なガントチャート活用法

計算フィールドで進捗率を自動算出

手動で進捗率を入力する手間を省き、データから自動的に進捗率を計算する方法を解説します。

進捗率の自動算出により、データ更新の工数が削減され、人為的なミスも防げます。特に大規模プロジェクトでは、自動化が必須です。

1. 残日数の計算式

現在日から終了日までの残日数を計算します。

計算フィールドの作成手順

  1. Looker Studioレポート編集画面で、データソースを選択
  2. 「フィールドを追加」→「計算フィールドを作成」
  3. 以下の設定を入力

フィールド名: remaining_days 計算式:

DATE_DIFF(end_date, CURRENT_DATE())

この計算式により、終了日と現在日の差が日数で算出されます。

応用: 残日数を条件で色分け

CASE
  WHEN DATE_DIFF(end_date, CURRENT_DATE()) < 0 THEN "遅延"
  WHEN DATE_DIFF(end_date, CURRENT_DATE()) <= 7 THEN "期限間近"
  WHEN DATE_DIFF(end_date, CURRENT_DATE()) <= 30 THEN "進行中"
  ELSE "余裕あり"
END

2. 進捗率の自動更新設定

実績データから進捗率を自動計算する方法です。

方法A: 日数ベースの進捗率 全体期間に対する経過日数の割合で進捗率を算出します。

計算式:

CASE
  WHEN CURRENT_DATE() < start_date THEN 0
  WHEN CURRENT_DATE() > end_date THEN 100
  ELSE 
    CAST(
      DATE_DIFF(CURRENT_DATE(), start_date) / 
      DATE_DIFF(end_date, start_date) * 100 
      AS INTEGER
    )
END

この計算式の説明:

  • 開始前: 進捗率0%
  • 終了後: 進捗率100%
  • 進行中: 経過日数÷全体日数×100

方法B: 実績工数ベースの進捗率 実績工数と予定工数から進捗率を計算します(より正確)。

データ構造:

estimated_hours: 予定工数(時間)
actual_hours: 実績工数(時間)

計算式:

CASE
  WHEN estimated_hours = 0 THEN 100
  WHEN actual_hours IS NULL THEN 0
  ELSE 
    CAST(
      LEAST(actual_hours / estimated_hours * 100, 100)
      AS INTEGER
    )
END

LEAST関数により、進捗率が100%を超えないよう制限しています。

3. 遅延アラートの条件式

進捗率と残日数から、遅延リスクを自動判定します。

計算フィールド名: delay_risk 計算式:

CASE
  WHEN end_date < CURRENT_DATE() AND progress < 100 THEN "遅延発生"
  WHEN progress < (
    DATE_DIFF(CURRENT_DATE(), start_date) / 
    DATE_DIFF(end_date, start_date) * 100
  ) - 10 THEN "遅延リスク(高)"
  WHEN progress < (
    DATE_DIFF(CURRENT_DATE(), start_date) / 
    DATE_DIFF(end_date, start_date) * 100
  ) THEN "遅延リスク(中)"
  ELSE "順調"
END

この計算式の判定ロジック:

  • 終了日を過ぎても完了していない: 遅延発生
  • 実績進捗率が予定進捗率より10%以上低い: 遅延リスク(高)
  • 実績進捗率が予定進捗率より低い: 遅延リスク(中)
  • それ以外: 順調

活用方法 このフィールドをバーラベルに追加し、色分けすることで、遅延タスクを視覚的に強調表示できます。

色設定例:

  • 順調: 緑(#34A853)
  • 遅延リスク(中): 黄(#FBBC04)
  • 遅延リスク(高): オレンジ(#FF9800)
  • 遅延発生: 赤(#EA4335)

計算フィールドを活用することで、データ入力の手間を大幅に削減し、常に最新の進捗状況を自動反映できます。

フィルタコントロールで動的なプロジェクト切り替え

ユーザーがレポート上で自由にプロジェクトや期間を切り替えられるインタラクティブなダッシュボードを構築します。

フィルタコントロールにより、1つのレポートで複数のプロジェクトや期間を柔軟に表示でき、レポート作成の工数を削減できます。

1. ドロップダウンメニューの追加

プロジェクト名を選択できるドロップダウンメニューを作成します。

作成手順

ステップ1: フィルタコントロールの追加

  1. レポート編集画面で「コントロールを追加」をクリック
  2. 「ドロップダウンリスト」を選択
  3. レポート上部に配置

ステップ2: 設定

  1. 選択したフィルタコントロールの「設定」タブ
  2. ディメンション: project_name
  3. 「複数選択を許可」: チェック(複数プロジェクトを同時表示したい場合)
  4. 「すべて選択オプションを含める」: チェック

ステップ3: スタイル調整

  1. 「スタイル」タブ
  2. コントロールラベル: 「プロジェクトを選択」
  3. フォントサイズ: 14px
  4. 背景色: 白または薄いグレー

応用: 階層化ドロップダウン プロジェクトカテゴリとプロジェクト名の2段階フィルタを作成:

フィルタ1: project_category(カテゴリ) フィルタ2: project_name(プロジェクト名)

カテゴリを選択すると、そのカテゴリに属するプロジェクトだけがフィルタ2に表示されます。

2. 日付範囲スライダーの設定

表示する期間を動的に変更できる日付範囲フィルタを作成します。

作成手順

ステップ1: 日付範囲コントロールの追加

  1. 「コントロールを追加」→「日付範囲コントロール」
  2. レポート上部に配置

ステップ2: 設定

  1. ディメンション: start_date(または任意の日付フィールド)
  2. デフォルト日付範囲: 今月、今週、過去30日、カスタム等から選択
  3. 「自動適用」: チェック(選択と同時にチャートが更新される)

ステップ3: カスタム期間オプションの追加 よく使う期間をボタンで選択できるようにします。

追加するオプション例:

  • 今週
  • 今月
  • 今四半期
  • 今年
  • 過去30日
  • 過去90日

応用: 期間比較 2つの日付範囲コントロールを追加し、期間比較ができるようにします。

  • 日付範囲1: 比較対象期間(例: 今月)
  • 日付範囲2: 比較元期間(例: 先月)

3. 担当者別フィルタリング

担当者を選択して、その担当者のタスクだけを表示します。

作成手順

ステップ1: チェックボックスフィルタの追加

  1. 「コントロールを追加」→「固定サイズリスト」
  2. レポート左サイドまたは上部に配置

ステップ2: 設定

  1. ディメンション: responsible_person
  2. コントロールフィールド: responsible_person
  3. 「複数選択を許可」: チェック
  4. 表示スタイル: チェックボックス

ステップ3: 「すべて選択」ボタンの追加

  1. 「すべて選択オプションを含める」: チェック
  2. これにより、ワンクリックですべての担当者を選択/解除できます

応用: 担当者グループフィルタ 計算フィールドで担当者をグループ化:

team = 
CASE
  WHEN responsible_person IN ("山田", "佐藤", "鈴木") THEN "開発チーム"
  WHEN responsible_person IN ("田中", "伊藤") THEN "デザインチーム"
  WHEN responsible_person IN ("高橋", "渡辺") THEN "マーケティングチーム"
  ELSE "その他"
END

このフィールドでフィルタを作成すると、チーム単位でタスクを表示できます。

複数フィルタの組み合わせ例

レポート上部のレイアウト:

┌─────────────┬─────────────┬─────────────┬─────────────┐
│プロジェクト │  期間範囲   │  担当者     │  ステータス │
│ [▼]        │ [▼]        │ [▼]        │ [▼]        │
└─────────────┴─────────────┴─────────────┴─────────────┘

これらのフィルタを組み合わせることで、「2026年3月の開発チームの進行中タスク」といった柔軟な絞り込みが可能になります。

フィルタコントロールを効果的に活用することで、1つのレポートで多様なニーズに対応できるダッシュボードが完成します。

他のダッシュボードとの連携

Looker Studioの強力な機能である「ドリルダウン」「クロスフィルタリング」を活用し、複数のダッシュボードを連携させる方法を解説します。

ダッシュボード間の連携により、ガントチャートから詳細情報へのシームレスな移動が可能になり、データ探索の効率が大幅に向上します。

1. ドリルダウン機能の実装

ガントチャート上のタスクをクリックすると、そのタスクの詳細ページに移動する機能を実装します。

実装手順

ステップ1: 詳細ページの作成

  1. レポート下部の「ページを追加」
  2. ページ名を「タスク詳細」に設定
  3. 詳細情報を表示するチャートを配置:
    • スコアカード(進捗率、残日数)
    • テーブル(タスクのサブタスク一覧)
    • 時系列グラフ(日別進捗推移)
    • コメント履歴テーブル

ステップ2: ドリルダウンの設定

  1. ガントチャート(タイムラインチャート)を選択
  2. 「設定」タブの「インタラクション」セクション
  3. 「詳細レポートページ」を有効化
  4. リンク先ページ: 「タスク詳細」を選択
  5. パラメータ設定:
    • task_id(タスクID)をパラメータとして渡す

ステップ3: 詳細ページでのフィルタ設定

  1. 「タスク詳細」ページを開く
  2. ページレベルフィルタを追加
  3. 条件: task_id = パラメータ(ds_task_id)

これにより、ガントチャート上のバーをクリックすると、該当タスクの詳細ページにジャンプします。

2. クロスフィルタリングの設定

同一ページ内の複数チャートを連携させ、一つのチャートで選択した内容が他のチャートに反映される機能です。

実装例: ガントチャートとテーブルの連携

ステップ1: クロスフィルタの有効化

  1. ガントチャート(タイムラインチャート)を選択
  2. 「設定」タブの「インタラクション」
  3. 「データのフィルタ適用を有効にする」: チェック
  4. 適用先: 同一ページのすべてのグラフ

ステップ2: 動作確認

  1. ガントチャート上の任意のバーをクリック
  2. 同一ページの他のチャート(テーブル、グラフ等)が、選択したタスクに関連するデータだけを表示

応用例: プロジェクト選択→詳細表示

【ページ構成】
┌─────────────────────────────────────┐
│ プロジェクト一覧(テーブル)           │
│ ← クリックで選択                     │
├─────────────────────────────────────┤
│ 選択プロジェクトのガントチャート     │
│ (クロスフィルタで自動絞り込み)       │
├─────────────────────────────────────┤
│ 選択プロジェクトのKPI               │
│ (クロスフィルタで自動絞り込み)       │
└─────────────────────────────────────┘

3. マスターダッシュボードへの統合

複数のプロジェクトやチームのガントチャートを、一つのマスターダッシュボードに統合します。

マスターダッシュボードの構成例

ページ1: 全体サマリー

  • 全プロジェクトのKPIスコアカード
  • プロジェクト一覧テーブル(進捗率、遅延タスク数等)
  • 期限が近いタスクのランキング

ページ2: プロジェクト別ガントチャート

  • フィルタコントロールでプロジェクト選択
  • 選択プロジェクトのガントチャート
  • プロジェクトKPI

ページ3: 担当者別ビュー

  • 担当者フィルタ
  • 選択担当者のタスク一覧(ガントチャート)
  • ワークロード分析(工数の合計等)

ページ4: 遅延分析

  • 遅延タスクのみを抽出したガントチャート
  • 遅延原因の分析グラフ
  • 対策アクションリスト

ナビゲーションの設計

  1. 各ページに「ページナビゲーション」を追加
  2. タブスタイルで配置
  3. 各ページに「トップに戻る」ボタンを配置

URL共有の活用 特定のフィルタ状態でURLを共有することで、関係者に必要な情報だけを直接見せられます。

方法:

  1. フィルタを設定した状態で「共有」→「リンクをコピー」
  2. このURLには、フィルタ状態が含まれている
  3. URLを開くと、同じフィルタ状態が再現される

ダッシュボード連携により、データ探索の自由度が高まり、ユーザー体験が大幅に向上します。

ブレンドデータによる高度な分析

複数のデータソースを統合し、より高度な分析を実現するブレンドデータ機能を活用します。

ブレンドデータにより、例えば「プロジェクト計画データ」と「実績データ」を統合し、予実比較ガントチャートを作成できます。

1. 複数データソースの統合

異なるデータソースを結合して、一つのチャートに表示します。

ユースケース例

  • スプレッドシートの計画データ + BigQueryの実績データ
  • プロジェクトAのデータ + プロジェクトBのデータ
  • タスクデータ + リソースデータ(担当者の稼働時間等)

ブレンド作成手順

ステップ1: データソースの準備 統合したい2つ以上のデータソースを用意します。

例:

  • データソース1: project_plan(計画データ、スプレッドシート)
  • データソース2: project_actual(実績データ、BigQuery)

ステップ2: ブレンドの作成

  1. Looker Studioで「リソース」→「追加したデータソースを管理」
  2. 「データをブレンド」をクリック
  3. データソース1を選択
  4. 「別のデータソースを追加」でデータソース2を追加

ステップ3: 結合キーの設定

  1. 結合条件: task_id = task_id(両データソースで共通のキー)
  2. 結合タイプ: LEFT OUTER JOIN、INNER JOIN等から選択
    • INNER JOIN: 両方に存在するデータのみ
    • LEFT OUTER JOIN: 左側(計画)のデータはすべて表示

ステップ4: フィールドの選択 各データソースから必要なフィールドを選択:

データソース1(計画)から:

  • task_name
  • planned_start_date
  • planned_end_date

データソース2(実績)から:

  • actual_start_date
  • actual_end_date
  • progress

ステップ5: ブレンドの保存

  1. ブレンド名: project_plan_vs_actual
  2. 「保存」をクリック

2. 実績データと計画データの比較

ブレンドデータを使って、予実比較ガントチャートを作成します。

方法A: 計画バーと実績バーを別々に表示

計算フィールドで、計画と実績を別レコードとして展開:

task_type = "plan"の場合:
  start_date = planned_start_date
  end_date = planned_end_date
  
task_type = "actual"の場合:
  start_date = actual_start_date
  end_date = actual_end_date

これをバーラベルに設定すると、同一タスクの計画と実績が別バーとして表示されます。

方法B: 遅延日数を色分け表示

計算フィールドで遅延日数を算出:

delay_days = DATE_DIFF(actual_end_date, planned_end_date)

delay_status = 
CASE
  WHEN delay_days > 7 THEN "大幅遅延"
  WHEN delay_days > 0 THEN "軽微な遅延"
  WHEN delay_days = 0 THEN "計画通り"
  WHEN delay_days < 0 THEN "前倒し"
  ELSE "未完了"
END

このフィールドで色分けすることで、遅延タスクを一目で識別できます。

3. リアルタイム更新の設定

ブレンドデータをリアルタイムまたは定期的に更新する設定を行います。

データソース別の更新頻度

データソース最大更新頻度推奨設定
Googleスプレッドシート15分1時間
BigQueryリアルタイム12時間
MySQL/PostgreSQL1時間12時間
GA41日1日

更新設定の変更方法

  1. データソースを選択
  2. 「データの鮮度」セクション
  3. 「データの鮮度」: 15分、1時間、12時間、1日から選択
  4. 注意: 更新頻度を上げるとAPIクォータ消費が増加

キャッシュの活用 頻繁にアクセスされるダッシュボードでは、キャッシュを有効活用:

  • キャッシュ期間を12時間に設定
  • 深夜バッチで一括更新
  • ユーザーアクセス時はキャッシュから高速表示

リアルタイム更新が必要なケース

  • 営業ダッシュボード(受注状況のリアルタイム表示)
  • システム監視ダッシュボード
  • イベント当日のリアルタイム進行管理

定期更新で十分なケース

  • 週次・月次レポート
  • プロジェクト管理(日次更新で十分)
  • マーケティングレポート

ブレンドデータを活用することで、Looker Studioのガントチャートの可能性が大きく広がります。


【Q&A】Looker Studioガントチャートのよくある質問

無料で使えますか?

はい、Looker Studioは完全無料で利用できます。

Looker Studio(旧Google Data Studio)は、Googleが提供する無料のBIツールです。個人利用でも商用利用でも、追加料金は一切かかりません。ガントチャートを含むすべての機能を、制限なく使用できます。

完全無料で利用できる機能

  • すべてのチャートタイプ(ガントチャート、グラフ、テーブル等)
  • データソース接続(Googleスプレッドシート、BigQuery、GA4等)
  • レポート作成数: 無制限
  • ページ数: 無制限
  • 共有ユーザー数: 無制限
  • データ更新頻度: 最短15分間隔

注意点: データソース側のコスト Looker Studio自体は無料ですが、接続するデータソースによっては料金が発生する場合があります。

モバイルでも表示できますか?

はい、Looker Studioのレポートはモバイルデバイス(スマートフォン、タブレット)でも表示できます。

Looker Studioはレスポンシブデザインに対応しており、画面サイズに応じて自動的にレイアウトが調整されます。ガントチャートも、モバイル画面で横スクロールしながら閲覧できます。

モバイル表示の特徴

自動レイアウト調整 PCで作成したレポートを、そのままスマートフォンで開くと:

  • チャートが縦に並び替えられる
  • フォントサイズが読みやすく調整される
  • タップ操作に対応

横スクロール対応 ガントチャートは横長のため、モバイル画面では横スクロールで全体を確認できます。

  • ピンチイン・ピンチアウトでズーム可能
  • フィルタコントロールはタップで操作

モバイル専用レイアウト作成方法 より見やすいモバイル版を作成したい場合:

  1. レポート編集画面で「表示」メニュー
  2. 「モバイルレイアウトを有効にする」をオン
  3. モバイルビューに切り替え
  4. チャートのサイズと配置を調整
    • ガントチャートは全幅に設定
    • フィルタは最上部に配置
    • KPIカードを大きく表示

モバイルでの制約

  • 画面が小さいため、詳細な情報は見づらい
  • マウスホバーができないため、ツールチップはタップで表示
  • 複雑なダッシュボードは、PCでの閲覧を推奨

推奨設定 モバイルユーザーが多い場合:

  • チャート数を減らす(1ページ3〜5個)
  • 文字サイズを大きめに設定(14px以上)
  • 重要な情報を上部に配置

専用アプリは必要? 専用アプリのインストールは不要です。モバイルブラウザ(Safari, Chrome等)で直接アクセスできます。

アクセス方法:

  1. スマートフォンのブラウザを開く
  2. 共有されたLooker StudioレポートのURLにアクセス
  3. Googleアカウントでログイン(権限がある場合)
  4. レポートが表示される

外出先でもプロジェクトの進捗を確認できるため、非常に便利です。

共有・権限管理はどうなりますか?

Looker Studioのレポート共有は、Googleドライブと同様の権限管理システムを採用しています。

レポートを作成すると、作成者(オーナー)が権限を管理できます。特定のユーザーやグループに対して、「閲覧のみ」「編集可能」の権限を付与できます。

権限の種類

1. 閲覧者(Viewer)

  • レポートの表示のみ可能
  • フィルタ操作は可能
  • チャートの編集、レポート設定の変更は不可
  • データソースへのアクセス権限は不要(レポート経由で閲覧)

2. 編集者(Editor)

  • レポートの表示、編集、削除が可能
  • チャートの追加・削除、設定変更が可能
  • データソースへのアクセス権限が必要(編集時のみ)

3. オーナー(Owner)

  • すべての権限
  • 権限管理
  • レポートの削除

共有方法

方法A: ユーザー・グループ指定

  1. レポート右上の「共有」ボタン
  2. 共有したいユーザーのメールアドレスを入力
  3. 権限を選択(閲覧者/編集者)
  4. 「送信」をクリック

方法B: リンク共有

  1. 「共有」→「リンクを取得」
  2. リンクの設定:
    • 制限付き: 指定したユーザーのみ
    • リンクを知っている全員: URLを知っていれば誰でも閲覧可能
  3. URLをコピーして共有

方法C: 埋め込み共有 Webサイトやイントラネットに埋め込み:

  1. 「共有」→「レポートを埋め込む」
  2. 埋め込みコード(iframe)をコピー
  3. Webページに貼り付け

データセキュリティ

行レベルセキュリティ(RLS) ユーザーごとに表示できるデータを制限:

例: 担当者は自分のタスクのみ閲覧可能

設定:
- フィルタ: responsible_person = [ログインユーザーのメールアドレス]

データソースの権限 閲覧者は、データソース(スプレッドシート等)への直接アクセス権限がなくても、レポート経由でデータを閲覧できます。これを防ぐには:

  1. データソースの「認証情報」設定
  2. 「オーナーの認証情報」を選択
  3. これにより、オーナーの権限でデータが取得される

外部共有の制限 社外への共有を制限したい場合:

  1. Google Workspace管理者に依頼
  2. 組織ポリシーで外部共有を禁止

共有のベストプラクティス

  • 定期レポート: リンク共有(閲覧のみ)
  • チーム内作業: 編集者権限を付与
  • 経営層への報告: 閲覧のみで共有
  • 社外パートナー: 必要最小限のデータに限定したレポートを別途作成

権限管理を適切に設定することで、安全にガントチャートを共有できます。

エクスポートは可能ですか?

はい、Looker Studioのレポートは、PDF形式でエクスポート(ダウンロード)できます。

エクスポート機能により、作成したガントチャートを会議資料や報告書として活用できます。オフライン環境でも閲覧可能になります。

エクスポート形式

PDF形式 最も一般的なエクスポート形式です。

エクスポート手順:

  1. レポート表示画面右上の「⋮」(その他のオプション)
  2. 「ダウンロード」→「PDF」を選択
  3. PDFファイルがダウンロードされる

PDF設定オプション

  • ページサイズ: A4、レター、リーガル等
  • 向き: 縦、横
  • 余白: 標準、狭い、広い
  • ページ範囲: すべてのページ、現在のページのみ

CSV形式(チャートデータ) テーブルや一部のチャートは、CSV形式でエクスポート可能:

  1. チャートを右クリック
  2. 「エクスポート」→「CSV」
  3. データがCSVファイルでダウンロード

注意: ガントチャート(タイムラインチャート)自体はCSVエクスポート不可

画像形式(スクリーンショット) ブラウザのスクリーンショット機能を使用:

  • Windows: Win + Shift + S
  • Mac: Command + Shift + 4
  • Chrome拡張機能: Full Page Screen Captureなど

エクスポートの活用シーン

会議資料として配布

  • 週次プロジェクト会議の資料
  • 経営層への進捗報告
  • クライアントへの状況報告

アーカイブ保存

  • 月末時点のプロジェクト状況を記録
  • 年度末の総括資料
  • 監査証跡

オフライン閲覧

  • インターネット接続がない環境での確認
  • 移動中の閲覧(飛行機内等)

エクスポート時の注意点

フィルタ状態の保存 エクスポート時点のフィルタ設定が反映されます。

  • 特定プロジェクトでフィルタ→そのプロジェクトだけがPDFに出力
  • フィルタなし→すべてのデータが出力

印刷レイアウトの最適化 PDFで見やすくするため:

  • ページサイズを「A4横」に設定(ガントチャートは横長のため)
  • チャートサイズを1ページに収まるよう調整
  • 不要な装飾を削除

定期エクスポートの自動化 残念ながら、Looker Studioには自動エクスポート機能がありません。

代替案:

  • Google Apps ScriptでスケジュールdPDF生成
  • サードパーティツール(Supermetrics等)の活用
  • 手動で週次・月次にエクスポート

データのバックアップ レポート自体のバックアップは:

  • レポートをコピー(複製)して保存
  • データソース(スプレッドシート等)のバックアップを定期的に取得

エクスポート機能を活用することで、Looker Studioのガントチャートをより幅広いシーンで活用できます。


まとめ:Looker Studioでガントチャートを活用してプロジェクト管理を効率化しよう

Looker Studioの公式タイムラインチャート機能を活用すれば、誰でも無料で本格的なガントチャートを作成できます。

この記事では、Looker Studioでガントチャート(タイムラインチャート)を作成する方法を、基礎から応用まで包括的に解説しました。2024年4月に追加された公式タイムラインチャート機能により、以前よりも安定的で高機能なガントチャート作成が可能になっています。

公式タイムラインチャート機能の主なメリット

Googleが公式にサポートするタイムラインチャート機能は、コミュニティ版と比較して以下の点で優れています。

  • 安定性: Google公式機能のため、長期的な利用が保証されている
  • 精度: 日時まで正確に表示でき、時間単位のタスク管理も可能
  • 統合性: Looker Studioの他機能(フィルタ、計算フィールド等)とシームレスに連携
  • アップデート: 定期的な機能改善と新機能追加が期待できる
  • 完全無料: 追加料金なしで、すべての機能を無制限に利用可能

データ準備の重要性

ガントチャート作成で最も重要なのは、データ構造の適切な設計です。

必須の4つのデータ項目(開始日、終了日、プロジェクト名、工程名)を正しく準備することで、スムーズにガントチャートを作成できます。特に以下のポイントに注意してください。

  • 日付フォーマットの統一(YYYY-MM-DD形式を推奨)
  • 終了日の必須入力(NULL値があるとチャートに表示されない)
  • シリアル番号の設定(任意の順序で表示するため)
  • 進捗率の記録(ツールチップ表示やステータス管理に活用)

データソースは、小規模プロジェクトならGoogleスプレッドシート、大規模プロジェクトならBigQueryが適しています。

実務での活用を始めるための最初のステップ

この記事で学んだ内容を実践するため、以下のステップで始めることをおすすめします。

ステップ1: サンプルデータで練習(所要時間: 30分)

  1. Googleスプレッドシートで記事内のサンプルデータを作成
  2. Looker Studioに接続
  3. タイムラインチャートを追加
  4. 基本的な設定を完了

ステップ2: 自社プロジェクトのデータを準備(所要時間: 1時間)

  1. 現在進行中のプロジェクトをリストアップ
  2. 各タスクの開始日・終了日・担当者を整理
  3. スプレッドシートに入力

ステップ3: 本番レポートの作成(所要時間: 2時間)

  1. ガントチャートを作成
  2. フィルタコントロールを追加
  3. KPIスコアカードを配置
  4. チームメンバーと共有

ステップ4: 運用とブラッシュアップ(継続)

  1. 週次でデータを更新
  2. チームからのフィードバックを収集
  3. チャートのデザインや機能を改善

最初は基本的なガントチャートから始め、徐々に高度な機能(計算フィールド、ブレンドデータ等)を追加していくことをおすすめします。

DataVistaでの関連記事紹介

Looker Studioをさらに活用するため、DataVistaでは以下の関連記事も公開しています。

これらの記事を合わせて読むことで、Looker Studioのマスターを目指せます。

最後に

Looker Studioのガントチャートは、プロジェクト管理、マーケティング、システム開発など、あらゆる分野で活用できる強力なツールです。完全無料でありながら、有料ツールに匹敵する機能を提供しています。

ぜひこの記事を参考に、あなたのプロジェクト管理を次のレベルへと引き上げてください。データドリブンなプロジェクト運営により、チームの生産性向上と目標達成を実現しましょう。

Looker Studioでのガントチャート作成に関するご質問やご不明点があれば、コメント欄やお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。DataVistaチームが全力でサポートいたします。


引用元・参考サイト

G-gen Tech Blog「Looker Studioタイムラインチャート解説」: https://blog.g-gen.co.jp/entry/looker-studio-timeline-chart

EBIS「GA4とLooker Studioでガントチャート作成」: https://www.ebis.ne.jp/column/ga4-looker-studio/