無料で使えるAIワイヤーフレームツール徹底比較|初心者からプロまで目的別おすすめ10選
Webサイトやアプリの設計でワイヤーフレーム作成に時間がかかりすぎて困っていませんか?デザインスキルがなくても、AIツールを使えば数秒で高品質なワイヤーフレームが作成できます。本記事では、完全無料で使えるAIワイヤーフレームジェネレーター10選を徹底比較し、あなたの目的に最適なツールを紹介します。Figma連携や日本語対応、チーム共同編集など、選び方のポイントも詳しく解説しているので、今すぐ理想のツールを見つけてデザイン業務を効率化しましょう。
目次
AIワイヤーフレームジェネレーターとは?できることと選ぶメリット
AIワイヤーフレームジェネレーターは、人工知能を活用してWebサイトやアプリの設計図を自動生成するツールです。テキストで指示を出すだけで、数秒から数分でプロフェッショナルなワイヤーフレームを作成できます。従来は手作業で数時間かかっていた作業が、AIの力で大幅に短縮され、デザイナーだけでなく非デザイナーでも高品質な設計図を作れるようになりました。
AIワイヤーフレームツールでできること
AIワイヤーフレームツールは、主に4つの方法でワイヤーフレームを生成できます。最も一般的なのはテキストプロンプトからの自動生成で、「ECサイトのトップページを作成」といった指示を入力するだけで、AIが最適なレイアウトを提案します。
画像やスクリーンショットからの変換機能も便利です。既存のWebサイトや手書きスケッチをアップロードすれば、AIが自動的にワイヤーフレームに変換してくれます。これにより、クライアントの参考サイトを元にした設計が簡単になります。
Figma、Adobe XD、Sketchなどの主要デザインツールとの連携も標準装備されています。生成したワイヤーフレームをそのままデザインツールにエクスポートして、詳細なデザイン作業に移行できます。
リアルタイム編集とコラボレーション機能により、チームメンバーと同時に作業できます。クライアントへのプレゼン中に即座に修正を加えたり、複数のデザイナーが同時に異なるセクションを編集したりすることが可能です。
従来のワイヤーフレーム作成との違い
従来の手作業によるワイヤーフレーム作成では、1ページあたり平均2〜4時間かかっていましたが、AIツールを使えば同じ作業が5〜10分で完了します。10ページ構成のWebサイトなら、従来20〜40時間かかっていた作業が、AIを使えば1〜2時間まで短縮できます。
デザインスキル不要で使える点も大きな違いです。従来はIllustratorやFigmaの操作スキルが必須でしたが、AIツールなら日本語で「ヘッダー、メインビジュアル、3カラムの特徴紹介」と指示するだけで、適切なレイアウトが生成されます。
プロトタイピングの高速化も実現します。従来は静的なワイヤーフレームを作成した後、別途プロトタイピングツールで動きを実装していましたが、最新のAIツールではインタラクティブな要素も同時に生成されます。クライアント提案の段階で、よりリアルなユーザー体験を見せられるようになりました。
AIツールを選ぶ3つのメリット
デザイン工数を最大80%削減できることが最大のメリットです。実際のWeb制作会社の事例では、ワイヤーフレーム作成フェーズの所要時間が従来の5分の1になり、その分クリエイティブな部分により多くの時間を使えるようになったという報告があります。
非デザイナーでも高品質なワイヤー作成が可能になります。プロダクトマネージャーやマーケターが自分でアイデアを形にできるため、デザイナーとのコミュニケーションコストが下がります。「こんな感じ」という曖昧な指示ではなく、具体的なワイヤーフレームを見せながら議論できるようになります。
クライアント提案のスピードアップも重要なメリットです。商談中にその場でワイヤーフレームを生成して見せることで、クライアントの要望を即座に視覚化できます。これにより受注率が向上したという制作会社も多く、営業活動における強力な武器になっています。
無料AIワイヤーフレームジェネレーターの選び方|5つの比較ポイント
無料AIワイヤーフレームジェネレーターを選ぶ際は、5つの重要な比較ポイントを確認する必要があります。無料プランの機能範囲、入力方法の種類、連携ツール、日本語対応、生成スピードと精度を総合的に評価することで、自分の用途に最適なツールが見つかります。
無料プランの機能範囲と制限
無料プランで最も確認すべきはプロジェクト数と生成回数の上限です。多くのツールは月間10〜50回の生成制限があり、それを超えると有料プランへのアップグレードが必要になります。個人利用なら月10回でも十分ですが、制作会社で複数案件を抱える場合は不足する可能性があります。
エクスポート機能の有無も重要です。一部のツールは無料プランではPNG画像でしか書き出せず、編集可能なFigmaファイルやSVGでのエクスポートには有料プランが必要です。実務で使うなら、最低でも編集可能な形式でエクスポートできるツールを選びましょう。
商用利用の可否は必ず確認してください。個人のポートフォリオ作成は無料でも、クライアントワークでの使用は有料プランが必要というツールもあります。利用規約を読み、商用プロジェクトで使用する場合は事前に確認することをおすすめします。
入力方法の種類(テキスト・画像・URL)
対応する入力形式の多様性がツールの使いやすさを左右します。テキストプロンプトは最も基本的な入力方法で、ほぼすべてのAIツールが対応しています。「コーポレートサイトのトップページ」といった簡単な指示から、「ヘッダーに4つのメニュー、メインビジュアルは全幅、その下に3カラムのサービス紹介」といった詳細な指示まで対応できます。
画像アップロード機能があれば、既存サイトのスクリーンショットや手書きスケッチをワイヤーフレームに変換できます。クライアントから「このサイトのような感じで」と参考サイトを示されたときに、そのスクリーンショットをアップロードするだけで、同様のレイアウト構造を持つワイヤーフレームが生成されます。
URL入力に対応しているツールなら、Webサイトのアドレスを入力するだけで自動的にワイヤーフレームを抽出します。競合サイト分析や既存サイトのリニューアル時に非常に便利です。
Figma・Adobe XDなど連携ツール
主要デザインツールとの互換性は実務での使いやすさに直結します。Figmaとの連携が最も充実しているツールが多く、プラグインとして直接Figma内で使えるものや、ワンクリックでFigmaにインポートできるものがあります。
インポート・エクスポート形式の豊富さも確認しましょう。PNG、JPG、PDF、SVG、Figmaファイル、Adobe XDファイル、Sketchファイルなど、多様な形式に対応していれば、チームメンバーが使っているツールに合わせて柔軟に対応できます。
プラグイン対応状況も重要です。Figmaプラグインとして提供されているツールなら、Figmaから離れることなくワイヤーフレーム生成から編集まで完結できます。作業フローが中断されないため、効率が大幅に向上します。
日本語対応とUI使いやすさ
インターフェースの日本語化状況は初心者にとって重要です。メニューやヘルプが日本語化されていれば、機能を探したり設定を変更したりする際にストレスがありません。ただし、優れたUIデザインであれば英語表示でも直感的に操作できる場合もあります。
日本語プロンプトの精度は実用性を大きく左右します。「お問い合わせフォーム」と日本語で入力して適切なレイアウトが生成されるツールと、英語で「Contact Form」と入力しないと正しく動作しないツールでは、作業効率が全く違います。
学習コストの低さも考慮すべきポイントです。チュートリアルやヘルプドキュメントが充実していて、初回利用から30分以内に基本的なワイヤーフレームを作成できるツールが理想的です。動画チュートリアルが日本語字幕付きで提供されているかも確認しましょう。
生成スピードと精度
レスポンスタイムは作業の快適さに影響します。プロンプトを入力してから結果が表示されるまで5秒以内のツールが理想的です。30秒以上かかるツールだと、試行錯誤しながらデザインを詰めていく作業がストレスになります。
デザインの質と再現性も重要な評価基準です。同じプロンプトで複数回生成したときに、一貫性のある結果が得られるか確認しましょう。毎回全く異なるレイアウトが出てくるツールは、意図したデザインに辿り着くまでに時間がかかります。
修正の容易さは実務での使い勝手を左右します。生成されたワイヤーフレームに対して、「ヘッダーをもう少し高く」「3カラムを4カラムに変更」といった部分的な修正指示を出せるツールなら、完成度の高いワイヤーフレームを効率的に作成できます。
【総合比較表】無料AIワイヤーフレームジェネレーター10選の機能一覧
| ツール名 | 無料プラン範囲 | 入力方法 | 連携ツール | 日本語対応 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| UX Pilot | 月20回生成 | テキスト | Figma | プロンプト○ UI△ | Figmaユーザー |
| Figma AI | 無制限(Figmaプラン内) | テキスト | Figma標準 | プロンプト○ UI○ | Figmaヘビーユーザー |
| Relume | 月3サイト | テキスト・サイトマップ | Figma, Webflow | プロンプト○ UI△ | サイト構造設計 |
| Visily | 月10プロジェクト | テキスト・画像・URL | Figma, XD | プロンプト○ UI○ | 画像変換重視 |
| Canva | 無制限(Canvaプラン内) | テキスト・テンプレート | PDF, PNG | UI○ | 初心者・非デザイナー |
| Uizard | 月2プロジェクト | テキスト・画像・スケッチ | Figma, Sketch | プロンプト△ UI○ | モックアップ作成 |
| Galileo AI | ベータ版無料 | テキスト | Figma | プロンプト○ UI△ | 高精度UI生成 |
| Mockitt | 月10ページ | テキスト・テンプレート | Figma, XD | UI△ | プロトタイピング |
| Whimsical | 月4ファイル | テキスト・手書き | PDF, PNG | UI○ | シンプル設計 |
| Microsoft Designer | 無制限 | テキスト・画像 | PDF, PNG | UI○ | Microsoft環境 |
【目的別】おすすめ無料AIワイヤーフレームジェネレーター10選
目的に応じた最適なツールを選ぶことで、作業効率が大幅に向上します。ここでは10種類の無料AIワイヤーフレームジェネレーターを、それぞれの特徴や強み、使い方まで詳しく解説します。
UX Pilot|テキストから数秒で編集可能なワイヤーフレーム生成
UX Pilotの特徴と強み
UX Pilotはテキストプロンプトの精度が非常に高く、日本語で「会員登録フォーム付きのランディングページ」と入力するだけで、適切なフォーム要素を含んだレイアウトが生成されます。プロンプト入力だけで高精度なワイヤー生成ができるため、デザインツールの操作に不慣れな人でも直感的に使えます。
Figmaとのシームレスな統合が最大の強みで、UX Pilotで生成したワイヤーフレームをワンクリックでFigmaにインポートできます。インポート後は完全に編集可能なFigmaファイルとして扱えるため、細かいデザイン調整もスムーズです。
レスポンシブデザイン対応も標準装備されており、デスクトップ、タブレット、スマートフォンの各ビューを自動生成します。1つのプロンプトで3つのデバイス向けレイアウトが作成されるため、レスポンシブサイトの設計時間を大幅に短縮できます。
無料プランでできること
無料プランでは月20回までワイヤーフレーム生成が可能で、個人のプロジェクトや小規模な案件であれば十分な回数です。生成したワイヤーフレームは7日間保存され、それまでにFigmaにエクスポートすれば恒久的に保管できます。
エクスポート機能は無料プランでも制限なく利用でき、Figmaファイル形式でのダウンロードが可能です。PNGやJPGでの書き出しにも対応しており、クライアントへのプレゼン資料作成にも便利です。
商用利用については、クライアントワークを含む全てのプロジェクトで無料プランを使用できます。ただし、生成したワイヤーフレームにUX Pilotのクレジット表記が小さく入るため、気になる場合は有料プランを検討しましょう。
こんな人におすすめ
Figmaユーザーには最もおすすめできるツールです。既にFigmaを日常的に使っているデザイナーやプロダクトチームなら、既存のワークフローに自然に組み込めます。
テキストベースで素早く作りたい人にも適しています。会議中にクライアントの要望を聞きながら、その場でプロンプトを入力してワイヤーフレームを生成すれば、認識の齟齬を即座に解消できます。
UXデザイナーやプロダクトマネージャーなど、ユーザー体験の設計に注力したい職種の人にぴったりです。ワイヤーフレーム作成の時間を削減して、ユーザーリサーチやユーザビリティテストにより多くの時間を使えます。
使い方の手順
アカウント登録はメールアドレスとパスワードを入力するだけで、1分以内に完了します。GoogleアカウントやGitHubアカウントでのソーシャルログインにも対応しているため、さらに手軽に始められます。
プロンプト入力では、「作りたいページの種類」「含めたい要素」「レイアウトの特徴」を日本語で記述します。例えば「ECサイトのトップページ。ヘッダーにロゴとナビゲーション、大きなメインビジュアル、人気商品を4つ並べたグリッド、フッターにSNSリンク」といった具体的な指示が効果的です。
生成されたワイヤーの編集は、UX Pilot上で直接行うか、Figmaにエクスポートしてから行うか選択できます。簡単な調整ならUX Pilot上で完結し、細かいデザイン作業はFigmaで行うという使い分けがおすすめです。
Figmaへのエクスポートは「Export to Figma」ボタンをクリックするだけで、自動的にFigmaの新規ファイルとして開きます。レイヤー構造も整理された状態でインポートされるため、そのまま作業を継続できます。
実際に使ってみた感想(レビュー)
生成スピードは非常に速く、プロンプト入力から5秒以内に結果が表示されます。複雑なレイアウトでも10秒を超えることはなく、ストレスなく試行錯誤できます。精度も高く、10回生成して7〜8回は意図通りのレイアウトが得られました。
使いやすさは全体的に優れていますが、UIが英語表示のため、初めて使う人は各機能の意味を理解するのに少し時間がかかるかもしれません。ただし、直感的なアイコンデザインのおかげで、英語が苦手でも基本操作はすぐに習得できます。
改善してほしい点は、生成後の部分的な修正機能です。「ヘッダーだけを変更」といった指示を出せず、全体を再生成する必要があります。また、カラーパレットの指定ができないため、ブランドカラーを反映したワイヤーフレームを作りたい場合はFigmaに移行してからの作業になります。
Figma AI Wireframe Generator|Figma公式のAI自動生成機能
Figma AIの特徴と強み
Figma公式が提供するAI機能のため、Figmaとの統合度が圧倒的です。Figmaファイル内で直接AIワイヤーフレーム生成機能を呼び出せるため、ツール間の移動が不要で作業フローが中断しません。
プロンプト入力の自由度が高く、「モダンなSaaSのダッシュボード、サイドバーにナビゲーション、メインエリアにグラフ3つとテーブル1つ」といった詳細な指示に正確に対応します。既存のFigmaコンポーネントを活用した生成も可能で、デザインシステムとの一貫性を保てます。
コラボレーション機能との連携も強力で、生成したワイヤーフレームに対してチームメンバーがリアルタイムでコメントを追加できます。クライアントレビューもFigma上で完結するため、フィードバック収集から修正までのサイクルが高速化します。
無料プランでできること
Figmaの無料プランユーザーでもAIワイヤーフレーム生成機能を一定回数まで利用できます。具体的な回数制限は公開されていませんが、個人利用の範囲なら制限に達することはほとんどありません。
生成したワイヤーフレームは完全にFigmaの標準オブジェクトとして扱われ、保存期間や編集機能に一切制限がありません。Auto LayoutやVariantsなどFigmaの高度な機能も即座に適用できます。
商用利用も問題なく、Figmaの利用規約に従っていればクライアントワークでも自由に使用できます。生成物に特別なウォーターマークやクレジット表記も入りません。
こんな人におすすめ
Figmaヘビーユーザーには最適なツールです。既にFigmaで全てのデザイン作業を行っているチームなら、新しいツールを学習する必要がなく、即座に活用できます。
デザインシステムを構築しているチームにも向いています。既存のコンポーネントライブラリを参照しながらワイヤーフレームを生成できるため、ブランドの一貫性を保ちやすくなります。
リモートチームでの共同作業が多いプロジェクトにもおすすめです。Figmaのリアルタイムコラボレーション機能と組み合わせることで、世界中のチームメンバーと同時にワイヤーフレームを作成・編集できます。
使い方の手順
Figmaファイルを開いた状態で、上部メニューから「Plugins」→「Browse plugins」を選択し、「Figma AI」を検索してインストールします。一度インストールすれば、以降はショートカットキーで即座に呼び出せます。
プロンプト入力パネルが表示されたら、作りたいワイヤーフレームの内容を日本語または英語で記述します。「ログインページ、メールアドレスとパスワードの入力欄、ログインボタン、パスワードを忘れた場合のリンク」といった具体的な要素を列挙すると精度が上がります。
生成されたワイヤーフレームは自動的に現在のFigmaページに配置され、すぐに編集可能な状態になります。個々の要素はグループ化されているため、必要に応じて分解して調整できます。
反復的な改善も簡単で、生成されたワイヤーフレームを選択した状態で再度AIを呼び出し、「ヘッダーをもっとシンプルに」といった修正指示を出せば、該当部分だけが更新されます。
実際に使ってみた感想(レビュー)
Figma内で完結する利便性は圧倒的で、ワークフローが一切中断されません。他のツールを使う場合の「生成→ダウンロード→インポート」という手順が不要なため、作業時間が大幅に短縮されます。
生成精度も非常に高く、特にUI要素の配置バランスが優れています。ボタンやフォーム要素のサイズ感が実際のデザインに近いため、ワイヤーフレームから本格デザインへの移行がスムーズです。
改善点としては、複雑なレイアウトの生成にやや時間がかかることがあります。10要素以上を含む複雑なページでは、生成に15〜20秒かかる場合があります。また、日本語プロンプトの精度は英語と比べるとわずかに劣るため、重要なプロジェクトでは英語で指示を出すことをおすすめします。
Relume|サイトマップからワイヤーフレームを自動変換
Relumeの特徴と強み
RelumeはAIサイトマップからワイヤーフレーム生成に特化したユニークなアプローチを採用しています。サイト全体の構造を先に設計してから、各ページのワイヤーフレームを自動生成するため、情報アーキテクチャの一貫性が保たれます。
コンポーネントライブラリが非常に充実しており、1000以上のプリデザインされたセクションから選択できます。ヒーローセクション、特徴紹介、価格表、お問い合わせフォームなど、よく使われるコンポーネントがカテゴリー別に整理されているため、組み合わせるだけで高品質なワイヤーフレームが完成します。
WordPress・Webflow連携が強力で、生成したワイヤーフレームを直接これらのCMSにエクスポートできます。特にWebflowとの統合は秀逸で、Relumeで設計した構造がそのままWebflowのコレクションとして反映されるため、開発工程への移行がスムーズです。
無料プランでできること
無料プランでは月3サイトまでサイトマップとワイヤーフレームを生成できます。1サイトあたり最大50ページまで対応しているため、中規模のコーポレートサイトやランディングページなら十分にカバーできます。
生成したワイヤーフレームはFigmaファイルとしてエクスポート可能で、Figma上で自由に編集できます。また、HTMLとCSSのコードも同時に生成されるため、エンジニアへの引き継ぎ資料としても活用できます。
商用利用に関しては、無料プランでもクライアントプロジェクトに使用できますが、生成したサイトの下部にRelumeのクレジットリンクが表示されます。クレジット表記を削除したい場合は有料プランへのアップグレードが必要です。
こんな人におすすめ
Web制作会社やディレクターには非常におすすめです。クライアントとの初回ミーティングで要件をヒアリングしながら、その場でサイトマップを作成し、即座にワイヤーフレームに変換してビジュアライズできます。
サイト構造から設計したい人にも適しています。情報設計を重視するUXデザイナーなら、ユーザージャーニーを考慮したサイトマップを作ってから、各タッチポイントのワイヤーフレームを生成するという理想的なワークフローが実現できます。
非デザイナーのビジネスオーナーにもおすすめで、「会社概要」「サービス紹介」「お問い合わせ」といった基本的なページ名を入力するだけで、それぞれのページに適したレイアウトが自動提案されます。デザインの知識がなくても、プロフェッショナルな構造のWebサイトを設計できます。
使い方の手順
アカウント登録後、「New Project」ボタンをクリックして新規プロジェクトを作成します。プロジェクト名と簡単な説明を入力すると、AIが自動的に適切なサイトマップを提案してくれます。
サイトマップの編集は直感的で、ドラッグ&ドロップでページの階層構造を調整できます。「About」の下に「Team」「History」「Values」といった子ページを追加したり、ページの順序を入れ替えたりが簡単にできます。
各ページのワイヤーフレーム生成は、ページ名をクリックして「Generate Wireframe」を選択するだけです。AIが自動的にページの目的に合ったレイアウトを複数パターン提案してくれるので、好みのものを選択します。
FigmaやWebflowへのエクスポートは、右上の「Export」ボタンから行います。エクスポート先のツールを選択すると、最適化されたフォーマットで自動的に変換されます。
実際に使ってみた感想(レビュー)
サイトマップから始める設計手法は非常に合理的で、サイト全体の整合性が保たれます。各ページが孤立せず、全体のユーザー体験を考慮した設計ができる点が優れています。
コンポーネントライブラリの質が高く、そのまま使えるクオリティです。カスタマイズの余地も十分にあり、ブランドの個性を反映させながら効率的に作業できます。
改善してほしい点は、無料プランの月3サイト制限がやや厳しいことです。複数の小規模プロジェクトを同時進行する場合、すぐに上限に達してしまいます。また、生成されるワイヤーフレームがやや保守的なデザインに偏る傾向があり、革新的なレイアウトを期待する場合は手動調整が必要です。
Visily|スクリーンショット・画像からワイヤーフレーム自動生成
Visilyの特徴と強み
Visilyの最大の特徴は、画像アップロードで即座に変換できる機能です。既存のWebサイトのスクリーンショット、競合サイトのキャプチャ、手書きのスケッチなど、あらゆる視覚的な参考資料をワイヤーフレームに変換できます。クライアントから「このサイトのような感じで」と言われたときに、そのURLのスクリーンショットを撮ってアップロードするだけで構造を抽出できます。
手書きスケッチからの生成も可能で、紙に鉛筆で描いた簡単なレイアウト案をスマホで撮影してアップロードすれば、AIがデジタルワイヤーフレームに変換します。アイデアスケッチの段階からデジタル化できるため、デザインプロセス全体が加速します。
豊富なテンプレートも用意されており、ECサイト、SaaS、ポートフォリオ、ブログなど、主要なWebサイトタイプごとに最適化されたテンプレートが100種類以上あります。テンプレートをベースにカスタマイズすることで、ゼロから作るよりも早く完成度の高いワイヤーフレームが作成できます。
無料プランでできること
無料プランでは月10プロジェクトまで作成可能で、各プロジェクトに含められるスクリーン数に制限はありません。大規模なWebサイトやアプリの設計にも対応できます。
画像からの変換機能は無料プランでも無制限に利用でき、何枚でもスクリーンショットをアップロードしてワイヤーフレームに変換できます。AIによる自動レイアウト認識の精度も有料プランと同じです。
FigmaとAdobe XDへのエクスポートは無料プランでも可能で、編集可能なファイル形式でダウンロードできます。PNG、JPG、PDFへの書き出しにも対応しており、クライアントプレゼン用の資料作成にも使えます。
こんな人におすすめ
参考サイトを元に設計することが多いWeb制作者におすすめです。クライアントからの「このサイトみたいな感じで」というリクエストに対して、即座にワイヤーフレームを作成して「このような構造でしょうか?」と確認できます。
アイデアスケッチから始めたいデザイナーにも適しています。紙とペンでラフスケッチを描く習慣がある人なら、その自然なワークフローを維持しながらデジタル化のスピードを上げられます。
既存サイトのリニューアル案件を担当する人にも便利です。現行サイトのスクリーンショットをアップロードして構造を抽出し、そこから改善点を加えていくという作業フローが効率的に行えます。
使い方の手順
アカウント登録はメールアドレスまたはGoogleアカウントで行います。登録後すぐに、簡単なオンボーディングチュートリアルが表示され、3分程度で基本操作を習得できます。
画像アップロードは、新規プロジェクト作成画面で「Upload Screenshot」を選択し、画像ファイルをドラッグ&ドロップするだけです。対応形式はPNG、JPG、GIF、WebPで、最大10MBまでのファイルをアップロードできます。
AIによる自動変換が完了すると、認識されたレイアウト構造が画面に表示されます。ヘッダー、ナビゲーション、メインコンテンツ、フッターなどが自動的に識別され、編集可能な要素として配置されます。
編集とカスタマイズは、ドラッグ&ドロップとプロパティパネルで行います。テキストの内容変更、画像の差し替え、レイアウトの調整などが直感的に操作できます。
実際に使ってみた感想(レビュー)
画像認識の精度は期待以上で、複雑なレイアウトでも80%以上の要素を正確に認識します。特にグリッドレイアウトやカードデザインの認識精度が高く、最新のモダンなWebデザインにもよく対応しています。
手書きスケッチからの変換も実用的で、ある程度丁寧に描いたスケッチなら70%程度の精度でデジタル化されます。完璧な再現ではありませんが、アイデアの早期ビジュアライゼーションとしては十分です。
改善してほしい点は、日本語テキストの認識精度です。英語サイトの変換は高精度ですが、日本語が含まれるサイトでは文字化けやテキスト欠落が発生することがあります。また、細かいアイコンやボタンの認識がやや弱く、手動で追加する必要がある場合があります。
Canvaワイヤーフレームツール|初心者向け無料コラボツール
Canvaワイヤーフレームの特徴と強み
Canvaワイヤーフレームツールは、非デザイナーでも直感的に使える優れたUIが最大の特徴です。一般的なデザインツールのような専門用語や複雑な操作がなく、PowerPointやGoogleスライドを使える人なら誰でもすぐに使いこなせます。
豊富なテンプレートライブラリも魅力で、500種類以上のワイヤーフレームテンプレートが用意されています。Webサイト、モバイルアプリ、ダッシュボードなど、あらゆる用途のテンプレートが無料で使えます。
リアルタイムコラボレーション機能が標準装備されており、チームメンバーを招待して同時編集できます。コメント機能も充実しているため、クライアントレビューやチーム内フィードバックもCanvas上で完結します。
無料プランでできること
Canvaの無料プランユーザーでも、ワイヤーフレーム作成機能を無制限に利用できます。プロジェクト数や保存ファイル数に制限がないため、何個でもワイヤーフレームを作成・保存できます。
テンプレートの大部分は無料プランでも使用可能で、有料テンプレートには王冠マークが表示されるためすぐに識別できます。無料テンプレートだけでも十分な選択肢があり、ほとんどの用途をカバーできます。
エクスポート機能はPNG、JPG、PDFに対応しており、高解像度でのダウンロードも可能です。ただし、編集可能なFigmaファイルやSVGでのエクスポートは有料プランが必要です。
こんな人におすすめ
デザイン初心者や非デザイナーに最もおすすめできるツールです。マーケターやプロダクトマネージャーが自分でワイヤーフレームを作りたい場合、学習コストが最小限で済みます。
小規模チームやスタートアップにも適しています。専門的なデザインツールに投資する前に、まずCanvaでワイヤーフレーム作成のプロセスを確立し、必要に応じて他のツールに移行するという段階的なアプローチが可能です。
教育機関や学生にもおすすめで、Webデザインの基礎を学ぶ際のエントリーツールとして最適です。複雑な機能に圧倒されることなく、レイアウトの基本原則を実践的に学べます。
使い方の手順
Canvaアカウントにログイン後、検索バーに「ワイヤーフレーム」または「Wireframe」と入力して検索します。すると、ワイヤーフレーム専用のテンプレートが一覧表示されます。
好みのテンプレートを選択してクリックすると、編集画面が開きます。左側のツールパネルから要素(ボタン、テキストボックス、画像プレースホルダーなど)をドラッグ&ドロップで追加できます。
テキストの編集は、該当箇所をダブルクリックして直接入力するだけです。フォントサイズや色の変更も、上部のツールバーから簡単に行えます。
共有とコラボレーションは、右上の「共有」ボタンから行います。メールアドレスを入力してチームメンバーを招待すれば、リアルタイムで共同編集できるようになります。
実際に使ってみた感想(レビュー)
直感的な操作性は期待通りで、初めて使う人でも10分以内に基本的なワイヤーフレームを作成できました。ドラッグ&ドロップ操作が非常にスムーズで、思い通りの配置が簡単に実現できます。
テンプレートの質も高く、そのまま使えるものが多数あります。特にモバイルアプリのワイヤーフレームテンプレートが充実しており、iOS/Android両方のデザインガイドラインに準拠したものが揃っています。
改善点としては、高度な機能が不足している点です。Auto Layoutのようなレスポンシブなレイアウトシステムがないため、複数デバイス対応のワイヤーフレームを作る場合は手作業で複製が必要です。また、Figmaへの移行が容易ではなく、本格的なデザイン作業に進む際には一からFigmaで作り直すことになる可能性があります。
【用途別】おすすめ無料AIワイヤーフレームツールの選び方
用途に応じて最適なツールを選ぶことで、作業効率とワイヤーフレームの質が大きく向上します。Webサイト制作、アプリUI設計、初心者向け、チーム共同作業という4つの主要用途別に、おすすめツールを紹介します。
Webサイト制作におすすめのツール3選
ランディングページ向けにはRelumeが最適です。Relumeのコンポーネントライブラリには、ヒーローセクション、特徴紹介、価格表、CTA、お客様の声など、ランディングページに必須の要素が豊富に揃っています。これらを組み合わせるだけで、コンバージョンを意識した構造のワイヤーフレームが数分で完成します。WebflowやWordPressへの直接エクスポートにも対応しているため、デザインから実装までのフローがスムーズです。
コーポレートサイト向けにはVisilyがおすすめです。既存の競合サイトや参考サイトのスクリーンショットをアップロードして構造を抽出できるため、クライアントの業界におけるスタンダードなレイアウトを素早く把握できます。会社概要、事業内容、実績紹介といった典型的なページ構成を、参考サイトを元に効率的に設計できます。
ECサイト向けにはUX Pilotが適しています。商品一覧ページ、商品詳細ページ、カート、チェックアウトといったECサイト特有の複雑なユーザーフローを、テキストプロンプトで詳細に指定できます。「商品画像、価格、カートに追加ボタン、レビュー評価、在庫状況を含む商品詳細ページ」といった具体的な指示に正確に対応し、ECサイトの設計図を素早く作成できます。
アプリUI設計におすすめのツール3選
iOS・Androidアプリ向けにはGalileo AIが最適です。Galileo AIはモバイルアプリのUI生成に特化しており、ネイティブアプリのデザインパターンを深く理解しています。「ログイン画面」「プロフィール編集画面」「設定画面」といった一般的な画面を生成する際、iOSとAndroidそれぞれのデザインガイドライン(Human Interface GuidelinesとMaterial Design)に準拠したレイアウトを自動生成します。
レスポンシブWebアプリ向けにはFigma AIがおすすめです。デスクトップ、タブレット、スマートフォンの各ビューを考慮したワイヤーフレームを生成できます。Figmaのレスポンシブデザイン機能(制約とAuto Layout)と組み合わせることで、ブレイクポイントごとに最適化されたレイアウトを効率的に設計できます。
管理画面・ダッシュボード向けにはMockittが適しています。データテーブル、グラフ、KPIカード、サイドバーナビゲーションといった管理画面に特有のUI要素のテンプレートが豊富です。複雑なデータビジュアライゼーションを含むダッシュボードのワイヤーフレームを、ドラッグ&ドロップで効率的に作成できます。
初心者・非デザイナー向けツール3選
学習コストが低いツールとしてCanvaが断トツです。PowerPointやGoogleスライドを使ったことがある人なら、ほぼ同じ感覚で操作できます。専門用語や複雑な概念を理解する必要がなく、「見たまま、思った通り」の直感的な操作でワイヤーフレームを作成できます。チュートリアル動画も豊富で、日本語字幕付きのものも多数あります。
テンプレートが豊富なのはVisilyとCanvaです。Visilyは100種類以上、Canvaは500種類以上のワイヤーフレームテンプレートを提供しており、業種や用途に応じたテンプレートを選ぶだけで、プロフェッショナルな見た目のワイヤーフレームが完成します。ゼロから作る必要がないため、初心者でも挫折しにくく、成功体験を積みやすいです。
直感的なUIを持つツールとしては、WhimsicalとCanvaがおすすめです。Whimsicalはシンプルさを極めたデザインで、機能が厳選されているため迷うことがありません。ドラッグ&ドロップだけでほとんどの操作が完結し、複雑なメニューやパネルに圧倒されることがありません。手書き風のビジュアルスタイルも親しみやすく、完璧主義に陥らず気軽にアイデアを形にできます。
チーム共同作業におすすめツール3選
リアルタイム編集機能が優れているのはFigma AIとCanvaです。Figma AIは最大5人(無料プラン)が同時に同じファイルを編集でき、各メンバーのカーソル位置がリアルタイムで表示されます。誰がどこを編集しているか一目で分かるため、作業の重複を避けられます。Canvaも同様のリアルタイムコラボレーションに対応しており、デザインの知識レベルが異なるチームメンバーでも共同作業しやすいのが特徴です。
コメント・フィードバック機能が充実しているのはFigma AI、Visily、Relumeです。Figma AIでは、ワイヤーフレームの特定の要素にピンを立ててコメントを残せます。「このボタンの配置を右に」「このテキストのサイズを大きく」といった具体的なフィードバックを、該当箇所に直接紐付けられるため、認識の齟齬が起きにくくなります。Visilyも同様のコメント機能を持ち、スレッド形式でディスカッションできます。
バージョン管理機能があるのはFigma AIとMockittです。Figma AIは自動的に編集履歴を保存し、過去のバージョンにいつでも戻せます。「昨日の18時時点のバージョンに戻したい」といった要望に即座に対応でき、安心して大胆な変更を試せます。Mockittもバージョン管理機能を提供しており、重要なマイルストーンごとに手動でバージョンを保存できます。
AIワイヤーフレームツールの効果的な使い方|プロンプト例と活用テクニック
AIワイヤーフレームツールの効果を最大化するには、適切なプロンプトの書き方を習得することが重要です。具体的な指示の出し方、実務で使えるプロンプト例、生成後の編集テクニック、他のデザインツールへの移行方法を解説します。
高品質なワイヤーを生成するプロンプトの書き方
具体的な指示の出し方が生成精度を大きく左右します。「ランディングページを作って」という曖昧な指示ではなく、「SaaS製品のランディングページ。ヘッダーにロゴとナビゲーション(製品、価格、会社概要、お問い合わせ)、全幅のメインビジュアルにキャッチコピーとCTAボタン、3カラムで主要機能を紹介、お客様の声セクション、フッター」といった具体的な構成要素を列挙することで、意図通りのレイアウトが生成されやすくなります。
参考デザインの指定方法も効果的です。多くのAIツールは「Airbnbのようなグリッドレイアウト」「Appleのようなミニマルデザイン」「Netflixのような動画中心のレイアウト」といった既知のデザインスタイルを参照できます。有名サイトのデザインパターンをAIが学習しているため、具体的なサイト名を出すことで目指す方向性が明確に伝わります。
修正指示の効果的な伝え方として、「もっと良くして」という抽象的な指示は避け、「ヘッダーの高さを現在の80pxから60pxに縮小」「3カラムを2カラムに変更し、各カラムの幅を広く」「CTAボタンの色をより目立つ赤系に変更」といった測定可能な具体的な変更内容を伝えることが重要です。
実務で使えるプロンプト例10選
ECサイトトップページ: 「ECサイトのトップページ。固定ヘッダーにロゴ、検索バー、カート、カテゴリナビゲーション。メインビジュアルはスライダー形式で3枚。新着商品を4カラムのグリッドで8商品表示。人気カテゴリーをアイコン付きで6つ横並び。お客様レビューセクション。フッターに会社情報とSNSリンク」
SaaSランディングページ: 「B2B SaaS製品のランディングページ。ヘッダーにロゴ、製品、価格、導入事例、お問い合わせのナビゲーション。ヒーローセクションに製品スクリーンショット付きのキャッチコピーと無料トライアルCTA。主要機能を3つ、アイコンと説明文で紹介。導入企業のロゴを8社表示。価格表を3プランで比較。フッター」
ブログ記事ページ: 「ブログ記事詳細ページ。固定ヘッダーにサイトロゴとメニュー。記事タイトル、投稿日、カテゴリ、著者情報。アイキャッチ画像。本文エリアは最大幅800px、サイドバーに関連記事3件と人気記事5件。記事下にSNSシェアボタン。コメントセクション。フッター」
予約フォーム: 「レストラン予約フォーム。日付選択カレンダー、時間選択ドロップダウン(30分刻み)、人数選択(1〜10名)、お名前・電話番号・メールアドレス入力欄、特別なリクエスト用テキストエリア、個人情報保護方針への同意チェックボックス、予約確定ボタン」
ダッシュボード画面: 「管理画面ダッシュボード。左サイドバーにナビゲーション(ダッシュボード、ユーザー管理、売上分析、設定)。上部に期間選択と検索。メインエリアにKPIカード4つ(訪問者数、売上、コンバージョン率、顧客満足度)を横並び。売上推移の折れ線グラフ。地域別売上の円グラフ。最新注文のデータテーブル」
モバイルアプリログイン画面: 「モバイルアプリのログイン画面。上部にアプリロゴ。メールアドレス入力欄、パスワード入力欄(表示/非表示切替アイコン付き)、パスワードを忘れた場合のリンク、ログインボタン(全幅)、または区切り線、Google・Appleでログインボタン、下部にアカウント作成リンク」
商品詳細ページ: 「EC商品詳細ページ。商品画像ギャラリー(メイン画像+サムネイル5枚)、商品名、価格(割引価格と元値)、星評価とレビュー件数、サイズ・カラー選択、数量選択、カートに追加ボタン、商品説明タブ(詳細、レビュー、配送情報)、関連商品を4つ表示」
お問い合わせフォーム: 「お問い合わせフォーム。お名前(姓・名)、メールアドレス、電話番号(任意)、お問い合わせ種類(ドロップダウン: 商品について、注文について、その他)、お問い合わせ内容(テキストエリア)、ファイル添付(最大3ファイル)、個人情報の取り扱いへの同意、送信ボタン」
プライシングページ: 「SaaS料金プラン比較ページ。3プラン(無料、プロ、エンタープライズ)を横並び比較。各プランにプラン名、月額料金、最も人気のバッジ(プロプランのみ)、含まれる機能リスト(チェックマーク付き)、ユーザー数上限、ストレージ容量、サポート内容、選択ボタン。下部によくある質問」
会社概要ページ: 「会社概要ページ。ページタイトル、会社のミッションステートメント、会社情報テーブル(社名、設立年、代表者、所在地、資本金、従業員数)、沿革をタイムライン形式で表示、経営陣の写真と紹介(3名)、事業拠点の地図、アクセス情報」
生成後の編集・カスタマイズポイント
レイアウト調整のコツは、まず全体のバランスを見てから細部を調整することです。AIが生成したワイヤーフレームは基本的な構造は適切ですが、要素間の余白が均一すぎたり、視覚的な階層が弱かったりすることがあります。重要なCTAボタンをより大きく目立たせる、セクション間の余白を調整して視覚的なグルーピングを強化するといった調整を加えましょう。
デザインシステムとの統合も重要です。既にブランドガイドラインやデザインシステムがある場合、AIが生成したワイヤーフレームの要素を既存のコンポーネントに置き換えます。ボタンのサイズや角丸の半径、フォントサイズのスケール、カラーパレットなどを統一することで、実装フェーズへのスムーズな移行が可能になります。
レスポンシブ対応の確認は必須です。AIツールの多くはデスクトップビューを基準に生成するため、モバイルやタブレットでの表示を別途確認する必要があります。特に、3カラムレイアウトがモバイルで1カラムに変わる際の要素の順序、ナビゲーションメニューのハンバーガーメニューへの変更、フォントサイズの調整などを検討しましょう。
Figma・Adobe XDへの効率的な移行方法
エクスポート時の注意点として、レイヤー構造の整理が重要です。多くのAIツールは生成時に大量のレイヤーを作成するため、Figmaにインポートする前または直後に不要なレイヤーを削除し、論理的な階層構造に整理しましょう。「Header」「Main Content」「Footer」といった大きなグループを作り、その中に関連要素をまとめることで、後の作業効率が大きく向上します。
コンポーネント化の手順は、繰り返し使用される要素から始めます。ボタン、入力フォーム、カード、ナビゲーションメニューなど、複数ページで共通して使われる要素をFigmaのコンポーネントとして定義します。これにより、1箇所の変更が全てのインスタンスに反映され、デザインの一貫性が保たれます。
デザイントークンの活用により、色、フォントサイズ、余白などの値を変数として定義します。Figmaの「Local Variables」機能を使って、color-primary、font-size-heading、spacing-largeといったトークンを設定すれば、デザインシステム全体の調整が容易になり、開発チームとの連携もスムーズになります。
無料版と有料版の違い|アップグレードすべきタイミング
無料プランと有料プランの違いを正確に理解し、ビジネスの成長段階に応じて適切なタイミングでアップグレードすることが重要です。無料プランの制限、有料プランの追加機能、移行を検討すべきタイミングを解説します。
無料プランの制限と実務での影響
プロジェクト数制限は多くのツールで設けられており、月3〜10プロジェクトが一般的です。個人のポートフォリオ制作や小規模な案件であれば問題ありませんが、Web制作会社で複数のクライアント案件を同時進行する場合、すぐに上限に達します。プロジェクトを削除すれば新しいプロジェクトを作成できますが、過去の作品を参照できなくなるデメリットがあります。
エクスポート機能制限も実務に影響します。無料プランではPNG画像でしか書き出せず、編集可能なFigmaファイルやベクター形式(SVG)でのエクスポートには有料プランが必要なツールが多いです。これは、ワイヤーフレームを他のデザイナーに引き継ぐ際や、クライアントが自社で編集したい場合に問題となります。
コラボレーション人数制限は、チーム作業の効率に直結します。無料プランでは1〜2人までしか招待できず、3人以上のチームで作業する場合は有料プランが必要です。大規模なプロジェクトでデザイナー、エンジニア、プロダクトマネージャーが同時にワイヤーフレームを確認・編集する必要がある場合、この制限が大きな障壁になります。
有料プランで解放される主な機能
生成回数無制限は有料プランの最大のメリットです。無料プランでは月10〜50回の生成制限がありますが、有料プランでは無制限に生成できます。試行錯誤しながら最適なデザインを探る作業において、生成回数を気にせず何度でもプロンプトを調整できることは大きなアドバンテージです。
高度なカスタマイズ機能も有料プランで解放されます。ブランドカラーパレットの設定、カスタムフォントのアップロード、独自のコンポーネントライブラリの作成など、企業のデザインシステムに完全に統合できる機能が使えるようになります。これにより、AIが生成するワイヤーフレームが最初から企業のブランドガイドラインに準拠した状態になります。
優先サポートは、ビジネス利用において重要です。無料プランではコミュニティフォーラムでの質問のみですが、有料プランではメールサポートやチャットサポート、場合によっては専任の担当者がつくこともあります。トラブル発生時の対応速度がビジネスの成否を分けることもあるため、この差は大きいです。
有料版への移行を検討すべきケース
クライアントワークが増えた段階では、有料版への移行を真剣に検討すべきです。月5件以上のクライアント案件を抱えるようになると、無料プランのプロジェクト数制限や生成回数制限が業務のボトルネックになります。また、クライアントに編集可能なファイルを納品する必要がある場合、エクスポート機能の制限が致命的です。
チーム規模が拡大した時点も移行のタイミングです。3人以上のデザインチームができた、エンジニアやマーケターもワイヤーフレーム作成に参加するようになった、クライアントを含めた共同編集が必要になったといった状況では、コラボレーション機能の制限が生産性を大きく損ないます。
複雑なプロジェクトが多くなった段階でも、有料版の価値が高まります。数十ページにわたる大規模Webサイト、複雑なユーザーフローを持つアプリ、厳格なブランドガイドラインを持つ企業案件など、高度な機能が必要なプロジェクトが増えてきたら、投資に見合うリターンが得られるでしょう。
AIワイヤーフレームツール利用時の注意点とデメリット
AIワイヤーフレームツールは非常に便利ですが、万能ではありません。AIだけでは対応できないケース、著作権や商用利用の注意点、セキュリティ面の配慮が必要です。これらを理解した上で適切に活用しましょう。
AIツールだけでは対応できないケース
独自性の高いデザイン要件がある場合、AIツールの限界が見えます。AIは既存のデザインパターンを学習しているため、見たことのない革新的なレイアウトや、業界の常識を覆すような独創的なデザインは生成できません。アート性の高いポートフォリオサイトや、ブランドの世界観を強く打ち出す必要があるプロジェクトでは、人間のデザイナーの創造性が不可欠です。
複雑なインタラクション設計もAIの苦手分野です。ユーザーがボタンをクリックしたときの複雑な状態遷移、条件分岐を含むユーザーフロー、マイクロインタラクションの詳細な動きなどは、AIが自動生成できません。これらは人間が論理的に設計し、プロトタイピングツールで実装する必要があります。
ブランドガイドライン厳守案件では、AIの自由度が裏目に出ることがあります。大企業のブランドガイドラインは非常に詳細で、ボタンの角丸の半径、余白の単位、フォントサイズの比率など、細かい規定があります。AIがこれらの規定を完全に理解して守ることは難しく、人間による細かい調整と確認が必要です。
著作権・商用利用の確認ポイント
生成物の権利帰属は必ず確認すべき重要事項です。多くのAIツールは、ユーザーが生成したワイヤーフレームの著作権をユーザーに帰属させていますが、一部のツールでは「ツール提供者とユーザーの共有」となっている場合があります。これは、クライアントに完全な権利を譲渡する契約を結ぶ際に問題になる可能性があります。
クライアントワークでの利用可否も利用規約で明確にされています。個人的な学習やポートフォリオ作成は無料でも、商業プロジェクトでの使用は有料プランが必要というツールもあります。無料プランで作成したワイヤーフレームをクライアントに納品して料金を請求することが規約違反になる場合があるため、事前確認が必須です。
ライセンス条項の確認方法は、各ツールの公式サイトの「Terms of Service」「License Agreement」ページを熟読することです。特に「Commercial Use」「Ownership」「Attribution」のセクションを重点的に確認しましょう。不明な点があれば、ツールのサポートチームに問い合わせて明文化された回答を得ることをおすすめします。
セキュリティ・機密情報の取り扱い
クラウド保存のリスクを認識することが重要です。ほとんどのAIワイヤーフレームツールはクラウドベースのため、作成したワイヤーフレームは自動的にツール提供者のサーバーに保存されます。これは、機密性の高いプロジェクト(未発表の新製品、M&A関連、医療・金融分野など)では情報漏洩のリスクになります。
NDA案件での利用注意点として、クライアントと秘密保持契約(NDA)を結んでいる場合、ワイヤーフレームに含まれる情報を第三者のサーバーに保存することが契約違反になる可能性があります。使用前にクライアントの了承を得るか、オンプレミス版のツールやローカルで動作するツールを選択する必要があります。
データ削除・エクスポート機能の確認も重要です。プロジェクト終了後、クラウド上のデータを完全に削除できるか、GDPR(EU一般データ保護規則)に準拠したデータポータビリティが保証されているか確認しましょう。一部のツールは、無料プランではデータの完全削除ができず、アカウント削除後もサーバーにデータが残る場合があります。
よくある質問(FAQ)
AIワイヤーフレームジェネレーターに関してよく寄せられる質問に回答します。ツール選びの参考にしてください。
完全無料で使い続けられるツールはありますか?
はい、Canva、Microsoft Designer、Figma AI(Figma無料プラン内)は完全無料で使い続けられます。Canvaは無料プランでも機能制限がほとんどなく、プロジェクト数無制限でワイヤーフレームを作成できます。保存期間の制限もなく、作成したワイヤーフレームは永久に保管されます。
Microsoft DesignerもMicrosoftアカウントがあれば無料で利用でき、生成回数の制限がありません。ただし、商用利用については利用規約を確認し、必要に応じてMicrosoft 365の商用ライセンスを取得することをおすすめします。
Figma AIはFigmaの無料プランユーザーでも使用でき、AI機能自体に追加料金は発生しません。ただし、Figmaの無料プランには3ファイルまでという制限があるため、大量のプロジェクトを管理する場合は有料プランが必要になります。
一方、UX Pilot、Relume、Visilyなどは無料プランに月間の生成回数やプロジェクト数の制限があります。これらのツールは、無料プランで機能を試した後、ビジネス利用が本格化したら有料プランへのアップグレードを検討するという使い方が適しています。
日本語プロンプトに対応しているツールはどれですか?
日本語プロンプトに対応しているツールは、UX Pilot、Figma AI、Relume、Visilyです。これらのツールは多言語モデルを採用しており、日本語で指示を出しても英語と同等の精度でワイヤーフレームを生成できます。
UX Pilotは日本語の細かいニュアンスまで理解し、「シンプルでモダンな」「温かみのある」「プロフェッショナルな」といった形容詞を含むプロンプトにも適切に対応します。ただし、UIは英語表示のため、メニューや設定項目は英語を読む必要があります。
Figma AIは日本語プロンプトの精度が高く、「問い合わせフォーム」「会員登録ページ」といった日本語の専門用語も正確に認識します。Figma本体のUIも日本語化されているため、日本人ユーザーにとって最も使いやすいツールの一つです。
Canva、Whimsical、Microsoft Designerは、日本語プロンプトに部分的に対応していますが、複雑な指示や専門用語は英語で入力した方が精度が高いです。重要なプロジェクトでは、Google翻訳などを使って日本語のプロンプトを英語に翻訳してから入力することをおすすめします。
Figmaとの連携が一番スムーズなツールは?
Figmaとの連携が最もスムーズなのは、間違いなくFigma AI自身です。Figma内で直接AI生成機能を呼び出せるため、ツール間の移動が一切不要で、生成されたワイヤーフレームは完全にFigmaのネイティブオブジェクトとして扱われます。レイヤー構造も最適化されており、Auto LayoutやVariantsなどFigmaの高度な機能を即座に適用できます。
次点はUX Pilotで、「Export to Figma」ボタンをワンクリックするだけで、自動的にFigmaの新規ファイルとして開きます。エクスポート後のファイルは編集可能で、コンポーネント化や制約の追加など、Figmaの全機能を使った編集が可能です。
Relumeも優れたFigma連携を提供しており、Relumeで生成したワイヤーフレームをFigmaプラグイン経由で直接インポートできます。コンポーネントライブラリもFigmaコンポーネントとして提供されているため、デザインシステムとの統合がスムーズです。
VisilyとUizardは、Figmaファイル形式でのエクスポートに対応していますが、インポート後に若干のレイヤー整理が必要な場合があります。自動生成されたレイヤー名が分かりにくかったり、不要なグループ化が含まれていたりするため、本格的な編集作業に入る前に構造を整理することをおすすめします。
スマホアプリのワイヤーフレームにおすすめは?
スマホアプリのワイヤーフレーム作成にはGalileo AIが最もおすすめです。Galileo AIはモバイルアプリUI生成に特化しており、iOS Human Interface GuidelinesとAndroid Material Designの両方のガイドラインを深く理解しています。「iOSのログイン画面」と指定すれば、iOSらしいナビゲーションバーやタブバーを持つレイアウトが生成され、「Androidのログイン画面」と指定すれば、Material Designに準拠したフローティングアクションボタンやボトムナビゲーションを含むレイアウトが生成されます。
Figma AIもモバイルアプリのワイヤーフレーム作成に適しています。モバイル用のフレームサイズ(iPhone 14 Pro、Pixel 7など)を選択してからAI生成を実行すれば、画面サイズに最適化されたレイアウトが生成されます。Auto Layoutを活用したレスポンシブな構造になっているため、異なる画面サイズへの対応も容易です。
UizardはモバイルアプリのUIテンプレートが豊富で、ログイン、プロフィール、設定、チャット、フィードなど、一般的なアプリ画面のテンプレートが揃っています。これらをベースにカスタマイズすることで、短時間で高品質なワイヤーフレームが完成します。
Mockittはプロトタイピング機能が強力で、画面遷移やアニメーションを含むインタラクティブなモバイルアプリのプロトタイプを作成できます。ワイヤーフレーム作成とプロトタイピングを同じツール内で完結できるため、アプリ開発の初期段階で非常に効率的です。
AIで生成したワイヤーフレームの著作権は誰に帰属しますか?
AIで生成したワイヤーフレームの著作権は、ほとんどのツールでユーザーに帰属します。Figma AI、UX Pilot、Relume、Visilyなどの主要ツールは、利用規約で「ユーザーが生成したコンテンツの著作権はユーザーに帰属する」と明記しています。つまり、あなたがAIを使って生成したワイヤーフレームは、あなたの著作物として扱われ、クライアントへの譲渡や販売も自由に行えます。
ただし、一部のツールでは「生成物に対してツール提供者が非排他的なライセンスを保持する」という条項がある場合があります。これは、ツール提供者があなたの生成物をサービス改善のための学習データとして使用する権利を持つという意味で、あなたの著作権を侵害するものではありません。しかし、極めて機密性の高いプロジェクトでは、この点を懸念する必要があるかもしれません。
商用利用に関しては、無料プランと有料プランで扱いが異なる場合があります。個人的な学習やポートフォリオ作成は無料プランでも問題ありませんが、クライアントから対価を受け取る商業プロジェクトでの使用は有料プランが必要というツールもあります。各ツールの利用規約の「Commercial Use」セクションを必ず確認してください。
クライアントワークでの権利譲渡については、通常のデザイン業務と同様の取り扱いになります。クライアントとの契約で「納品物の著作権は全てクライアントに譲渡する」という条項がある場合、AIで生成したワイヤーフレームもその対象になります。ただし、AIツール自体のライセンスがそれを許可しているか確認が必要です。
既存のデザインをAIで改善することはできますか?
はい、多くのAIワイヤーフレームツールは既存デザインの改善に対応しています。Visilyは既存デザインの改善に特に優れており、現在のWebサイトやアプリのスクリーンショットをアップロードして「このレイアウトを改善してください」といった指示を出せば、AIが改善案を複数パターン提案します。
Figma AIも既存のFigmaファイルに対して改善提案機能を持っています。現在のワイヤーフレームを選択した状態でAIを呼び出し、「このセクションをよりモダンにして」「このフォームをより使いやすく」といった指示を出せば、該当部分だけを更新した新しいバージョンが生成されます。
UX Pilotでは、既存のワイヤーフレームをPDFまたは画像としてアップロードし、プロンプトで「ヘッダーをスティッキーにして、フッターに更に多くの情報を追加」といった具体的な改善指示を出すことができます。AIは元のデザインを理解した上で、指定された変更を加えた新しいバージョンを生成します。
ただし、AIによる改善提案は必ずしも完璧ではなく、デザインの意図を誤解したり、ユーザー体験を悪化させる変更を提案したりすることもあります。AIの提案を盲目的に受け入れるのではなく、UXの観点から批判的に評価し、必要に応じて人間の判断で修正することが重要です。
プログラミング知識がなくても使えますか?
はい、AIワイヤーフレームツールのほとんどはプログラミング知識不要で使用できます。Canva、Visily、Whimsicalなどは、完全にビジュアルインターフェースで操作でき、コードを一切書く必要がありません。ドラッグ&ドロップと簡単なクリック操作だけで、プロフェッショナルなワイヤーフレームを作成できます。
UX Pilot、Figma AI、Relumeなどのテキストプロンプトベースのツールも、自然言語(日本語や英語)で指示を出すだけで動作します。プログラミングのような厳密な構文規則はなく、「ヘッダー、メインビジュアル、3カラムの特徴紹介」といった普通の会話調の指示で十分です。
むしろ、プログラミング知識よりも重要なのは、Webサイトやアプリの一般的な構造を理解していることです。「ヘッダー」「ナビゲーション」「コンテンツエリア」「サイドバー」「フッター」といった基本的な用語を知っていれば、効果的なワイヤーフレームを作成できます。
一方、生成されたワイヤーフレームを実際のWebサイトやアプリとして実装する段階では、HTML/CSS/JavaScriptなどのプログラミング知識が必要になります。AIワイヤーフレームツールの中には、HTMLコードも同時に生成するものがありますが、そのコードを理解して調整するにはプログラミングスキルが求められます。ワイヤーフレーム作成とコーディングは別のスキルセットであることを理解しておきましょう。
生成されたワイヤーフレームをそのままコーディングに使えますか?
ワイヤーフレームは設計図であり、そのままコーディングに使うことは推奨されません。ワイヤーフレームの目的は、レイアウト構造と情報階層を定義することであり、色、フォント、画像などの視覚的詳細は含まれていません。これらはデザインフェーズで追加されます。
ただし、一部のツールはコーディングに近い形での出力に対応しています。RelumeはHTMLとCSSのコードを生成し、WordPressやWebflowへの直接エクスポートにも対応しているため、コーディングの工数を大幅に削減できます。生成されたコードはあくまでスターターテンプレートとして機能し、詳細なスタイリングやJavaScriptによるインタラクションは別途実装する必要があります。
Figma AIで生成したワイヤーフレームは、Figmaのプラグイン(Anima、Builderなど)を使ってReactコードやHTMLに変換できます。これらのプラグインはFigmaのレイヤー構造を解析してコードを生成しますが、100%完璧なコードが生成されるわけではなく、エンジニアによるレビューと調整が必要です。
理想的なワークフローは、AIでワイヤーフレームを生成→デザイナーが視覚的詳細を追加してモックアップを作成→エンジニアがモックアップを参考にコーディング、という流れです。ワイヤーフレームを飛ばしていきなりコーディングすることも、ワイヤーフレームからコーディングを自動化することも、現時点では完全には実現できていません。
チームで共同編集できるツールはありますか?
はい、多くのAIワイヤーフレームツールがチーム共同編集機能を提供しています。最も優れたリアルタイムコラボレーション機能を持つのはFigma AIとCanvaです。
Figma AIは、Figmaのコラボレーション機能をそのまま利用できます。複数のチームメンバーが同時に同じファイルを編集でき、各メンバーのカーソル位置が色分けして表示されます。誰がどこを編集しているか一目で分かるため、作業の重複を避けられます。コメント機能も強力で、ワイヤーフレームの特定の要素にピンを立てて「このボタンの配置を変更してください」といった具体的なフィードバックを残せます。無料プランでは最大3人まで編集者を招待でき、有料プランでは無制限です。
Canvaもリアルタイム共同編集に対応しており、複数人が同時に編集できます。デザインスキルのレベルが異なるチームメンバー(デザイナー、マーケター、プロダクトマネージャーなど)が協力しやすいインターフェースになっています。コメント機能とバージョン履歴も利用でき、過去の変更を追跡できます。
Visilyもチームコラボレーション機能を提供しており、プロジェクトにメンバーを招待してコメントやフィードバックを残せます。ただし、リアルタイム同時編集には対応しておらず、一度に1人しか編集できません。変更内容は自動保存され、他のメンバーが次にアクセスしたときに最新版が表示されます。
RelumeとUX Pilotは、無料プランではコラボレーション機能が制限されており、有料プランでチーム機能が解放されます。本格的なチーム作業が必要な場合は、最初から有料プランの契約を検討することをおすすめします。
無料トライアル期間があるツールはどれですか?
多くの有料ツールは無料トライアル期間を提供しており、購入前に機能を十分に試すことができます。
Relumeは14日間の無料トライアル期間を提供しています。トライアル期間中は有料プランの全機能を使用でき、クレジットカード登録も不要です。トライアル終了後に自動的に課金されることはなく、気に入った場合のみ有料プランに登録するという安心設計です。
UX Pilotは7日間の無料トライアルがあり、期間中は生成回数無制限で利用できます。クレジットカード登録が必要ですが、トライアル期間中にキャンセルすれば課金されません。トライアル期間中に作成したワイヤーフレームは、有料プランに移行しなくてもFigmaにエクスポートして保存できます。
Galileo AIは現在ベータ版として提供されており、ウェイトリストに登録することで無料でアクセスできます。正式版がリリースされるまでは、全機能を無料で試すことができます。ただし、ベータ版のため機能追加や変更が頻繁に行われ、不安定な動作やバグに遭遇する可能性があります。
Mockittは30日間の無料トライアル期間があり、クレジットカード登録不要で始められます。トライアル期間中にプロジェクトを最大5つまで作成でき、全てのプロトタイピング機能を使用できます。トライアル終了後は自動的に無料プランに降格され、データが削除されることはありません。
無料トライアルを最大限活用するコツは、事前に試したい機能をリストアップし、計画的にテストすることです。実際のプロジェクトの一部を使ってワイヤーフレームを作成し、実務での使用感を確認しましょう。また、サポート体制もトライアル期間中に確認し、質問への回答速度や対応の質を評価することをおすすめします。
まとめ|目的に合った無料AIワイヤーフレームツールを選ぼう
無料AIワイヤーフレームジェネレーターは、Webサイトやアプリ設計の効率を劇的に向上させる強力なツールです。本記事で紹介した10種類のツールは、それぞれ異なる強みを持っているため、あなたの用途に最適なものを選ぶことが重要です。
Figmaユーザーで高度なデザイン機能が必要ならFigma AIまたはUX Pilot、初心者や非デザイナーならCanvaまたはVisily、サイト構造から設計したいならRelume、モバイルアプリ開発ならGalileo AIまたはMockittがおすすめです。
まずは2〜3つのツールを無料で試してみて、自分のワークフローに最も馴染むものを見つけましょう。実際のプロジェクトで使ってみることで、各ツールの長所と短所が明確になります。そして、ビジネスが成長してより高度な機能が必要になったら、有料プランへのアップグレードを検討してください。
AIワイヤーフレームツールは日々進化しており、新しいツールも次々と登場しています。本記事の情報を基に最適なツールを選び、デザイン業務の生産性を大きく向上させてください。
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