【2026年最新】ECサイト向けCMS比較12選|規模・目的別の選び方と費用を徹底解説

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「ECサイトを立ち上げたいけど、CMSの種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」——そんなお悩みを抱えていませんか?Shopify、EC-CUBE、MakeShopなど、ECサイト向けCMSは数十種類以上あり、費用体系も機能も大きく異なります。自社の事業規模や目的に合わないCMSを選んでしまうと、無駄なコストが発生したり、やりたいことが実現できなかったりするリスクがあります。本記事では、主要なEC向けCMS12製品をSaaS型・オープンソース型・パッケージ型に分類し、費用・機能・特徴を一覧表で徹底比較します。規模別・目的別の選び方から3年間の総コスト試算まで網羅していますので、ぜひ最後まで読んで自社に最適なCMS選びにお役立てください。


目次

ECサイト向けCMSとは?基本をわかりやすく解説

ECサイト向けCMSとは、オンラインショップの構築・運営に必要な機能を備えた「コンテンツ管理システム」のことです。商品登録、ショッピングカート、決済、在庫管理といったEC特有の機能があらかじめ搭載されているため、プログラミングの専門知識がなくてもECサイトを開設・運営できます。ここでは、CMSの基本概念から、ECサイト構築方法の全体像までを解説します。

CMSとは何か?ECサイトにおける役割

CMSとは「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」の略称で、Webサイトのコンテンツを管理・更新するためのシステムです。一般的なCMSはブログやコーポレートサイトの構築に使われますが、ECサイト向けCMSは、それに加えて以下のようなオンライン販売に不可欠な機能を標準搭載しています。

  • 商品登録・管理機能:商品名、価格、画像、在庫数などを一括管理できる
  • ショッピングカート機能:ユーザーが商品を選んで購入手続きに進む仕組み
  • 決済機能:クレジットカード、コンビニ払い、電子マネーなどの支払い処理
  • 受注・配送管理機能:注文の確認、発送手配、配送状況の追跡

ECサイト向けCMSを導入すれば、管理画面から直感的に操作するだけで、本格的なオンラインショップを構築・運営できます。HTML・CSS・JavaScriptなどのプログラミング言語を一から書く必要がないため、人件費や開発コストを大幅に削減できる点が最大の魅力です。

通常のCMS(WordPress等)とEC向けCMSの違い

通常のCMSとEC向けCMSの最大の違いは、「EC機能が標準搭載されているかどうか」です。

比較項目通常のCMS(WordPressなど)EC向けCMS(Shopifyなど)
主な用途ブログ、コーポレートサイトオンラインショップ
カート・決済機能なし(プラグインで追加が必要)標準搭載
商品管理機能なし標準搭載
在庫管理機能なし標準搭載
デザインテンプレートコーポレートサイト向けが中心ECサイト向けに最適化

WordPressはCMS市場でシェアNo.1ですが、ECサイト構築にはプラグイン(WooCommerceなど)の追加が必要です。一方、EC向けCMSは最初からオンライン販売に必要な機能がパッケージ化されているため、導入後すぐに販売を開始できます。ECサイトを本格的に運営するのであれば、EC専用CMSを選ぶ方が効率的です。

ECサイト構築方法の全体像(モール / ASP / CMS / フルスクラッチ)

ECサイトの構築方法は大きく4つに分かれます。自社の予算・規模・目的に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。

構築方法費用目安カスタマイズ性代表的なサービス
ECモール出店無料〜10万円低いAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング
ASP/SaaS型CMS月額数千円〜数万円中程度Shopify、BASE、MakeShop
オープンソース型CMS構築費20〜300万円高いEC-CUBE、Adobe Commerce
フルスクラッチ数百万〜数千万円非常に高い自社開発、受託開発

本記事では、このうち「ASP/SaaS型CMS」「オープンソース型CMS」「パッケージ型CMS」の3カテゴリに焦点をあて、主要12製品を比較していきます。ECモールへの出店と異なり、CMS型は自社独自のドメインでブランドを確立でき、顧客データも自社で保有できる点が大きな強みです。


ECサイト向けCMSの3つの種類と特徴

ECサイト向けCMSは、提供形態によって「SaaS型」「オープンソース型」「パッケージ型」の3種類に大別されます。それぞれ費用構造やカスタマイズ性が大きく異なるため、自社の予算や技術力に合った種類を選ぶことが最初のステップです。

SaaS型(クラウド型)CMSの特徴

SaaS型CMSは、インターネット上で提供されるクラウドサービスとしてECサイトを構築・運営するタイプです。サーバーの準備やシステムの保守はすべてサービス提供元が行うため、利用者はブラウザから管理画面にアクセスするだけでECサイトを運営できます。

メリット

  • 初期費用が安く、月額費用のみで手軽に始められる
  • サーバー管理・セキュリティアップデートが不要
  • テンプレートを選ぶだけで短期間でサイトを開設できる

デメリット

  • カスタマイズの自由度はオープンソース型やフルスクラッチに比べて限定的
  • 月額費用+決済手数料が継続的に発生する
  • サービス終了時に別のプラットフォームへの移行が必要になる

代表的なサービスとしては、Shopify、MakeShop、カラーミーショップ、BASEなどが挙げられます。技術的な知識がなくてもECサイトを始めたい方や、初期コストを抑えてスタートしたい事業者に向いています。

オープンソース型CMSの特徴

オープンソース型CMSは、ソフトウェアのソースコードが無償で公開されており、誰でも自由にダウンロード・利用・改変ができるタイプです。ライセンス費用がかからないため、CMS本体は無料で使えます。

メリット

  • CMS本体の利用料金が無料
  • ソースコードを直接編集できるため、カスタマイズの自由度が高い
  • コミュニティが活発で、プラグインや情報が豊富

デメリット

  • サーバーの準備・管理を自社で行う必要がある
  • セキュリティ対策を自社で実施しなければならない
  • 構築・運用には一定の技術力(またはエンジニアの確保)が必要

代表的なサービスとしては、EC-CUBE、Adobe Commerce(旧Magento)、WooCommerce、osCommerceなどがあります。自社に開発リソースがあり、独自の機能やデザインを実装したい企業に適しています。

パッケージ型(独自開発型)CMSの特徴

パッケージ型CMSは、Web制作会社やシステムベンダーが独自に開発したECサイト構築システムです。ECに必要な機能がパッケージとしてまとまっており、自社の要件に合わせてカスタマイズしたうえで導入します。

メリット

  • 自社のビジネスに最適化した機能を実装できる
  • ベンダーによる手厚いサポートが受けられる
  • セキュリティ面で信頼性が高い

デメリット

  • 初期費用が数百万〜数千万円と高額になりやすい
  • カスタマイズには追加費用と期間が必要
  • ベンダーへの依存度が高くなる傾向がある

代表的なサービスとしては、ecbeing、Commerce21、W2 Unified(旧w2Commerce)などがあります。年商数千万円以上の中堅〜大企業で、手厚いサポートと高いカスタマイズ性を求める事業者に最適です。

【2026年注目】ヘッドレスCMSとは?EC分野での活用

ヘッドレスCMSとは、コンテンツ管理のバックエンドと、Webサイトの表示を担うフロントエンドを分離したアーキテクチャのCMSです。従来型CMSでは管理画面と表示画面が一体化していましたが、ヘッドレスCMSではAPI(プログラム同士をつなぐ仕組み)を通じてデータを受け渡すことで、フロントエンドの自由な設計が可能になります。

EC分野でヘッドレスCMSが注目されている理由は、ECサイト・スマホアプリ・SNSなど複数のチャネルに同じ商品データやコンテンツを配信できる点にあります。ユーザー体験(UX)の向上やページ表示速度の改善にもつながるため、先進的なECサイトを目指す企業を中心に導入が進んでいます。

ヘッドレスCMS市場は年率22.6%で成長しており、2035年には711億ドル規模に達すると予測されています(出典:各種市場調査)。ただし、導入にはフロントエンド開発の技術力が必要なため、中小規模の事業者にはまだハードルが高い面もあります。


ECサイト構築にCMSを使うメリット6選

ECサイトの構築方法はさまざまですが、CMSを活用することで多くのメリットが得られます。ここでは、CMS導入の代表的な6つのメリットを具体的に解説します。

H3: 専門知識がなくても構築・運用できる

CMSの最大のメリットは、プログラミングの専門知識がなくてもECサイトを構築・運用できる点です。管理画面上でテキストの入力や画像のアップロード、レイアウトの変更をドラッグ&ドロップで行えるため、HTMLやCSSを直接書く必要がありません。商品の追加・価格変更・お知らせの更新といった日常的な運用作業も、担当者が管理画面から簡単に操作できます。特定の技術者に依存しない運用体制を構築できるため、業務の属人化を防ぐことにもつながります。

ECサイトに必要な機能がデフォルトで揃っている

EC向けCMSには、ショッピングカート、決済サービス、商品検索、会員管理、受注管理、在庫管理など、ECサイトの運営に必要な機能がデフォルトで搭載されています。ゼロから開発する場合に比べて、機能の選定や開発にかかる時間と手間を大幅に削減できます。さらに、多くのCMSではプラグインやアプリを追加することで、レビュー機能やポイント制度、メールマーケティングなどの追加機能も手軽に実装可能です。

開発費用を大幅に抑えられる

フルスクラッチ(ゼロからの独自開発)でECサイトを構築する場合、要件定義・設計・実装・テストの全工程で数百万〜数千万円の費用がかかります。一方、CMSを利用すれば、あらかじめ用意されたシステムやテンプレートをベースにサイトを構築できるため、開発費用を大幅に抑えられます。SaaS型であれば初期費用ゼロ〜数万円、オープンソース型でもCMS本体は無料で、構築費用は20万〜300万円程度が目安です。限られた予算でECサイトを立ち上げたい企業にとって、CMSは非常にコストパフォーマンスの高い選択肢です。

デザインテンプレートで短期間で開設できる

EC向けCMSの多くには、ECサイト用に最適化されたデザインテンプレートが豊富に用意されています。テンプレートを選んで自社のロゴや商品画像を配置するだけで、プロが制作したようなデザインのECサイトを短期間で開設できます。たとえばShopifyには数百種類のテーマがあり、MakeShopにも170種類以上のテンプレートが揃っています。デザインの外注費用を節約しながらも、見栄えの良いサイトをスピーディに公開できる点は大きなメリットです。

プラグインによる柔軟な機能拡張が可能

ECサイトの運営を続けていくと、SEO対策、SNS連携、定期購入、レビュー機能、ポイント制度など、追加の機能が必要になる場面が出てきます。EC向けCMSの多くは、プラグイン(アプリ)をインストールするだけで新機能を追加できる仕組みを備えています。Shopifyには8,000以上のアプリが公開されており、EC-CUBEにも多数のプラグインが提供されています。事業の成長に合わせて段階的に機能を拡張できるため、最初から全機能を開発する必要がなく、無駄な投資を避けられます。

マルチデバイスに標準対応している

近年、ECサイトの利用者の過半数はスマートフォンからアクセスしています。EC向けCMSのデザインテンプレートは、パソコン・スマートフォン・タブレットに自動的にレイアウトを最適化する「レスポンシブデザイン」に対応しています。デバイスごとに別々のページを作成する必要がないため、運用の手間を削減しつつ、すべてのユーザーに最適な表示を提供できます。マルチデバイス対応はSEO(検索エンジン最適化)の評価にも影響するため、検索結果での上位表示にもプラスに作用します。


ECサイト構築にCMSを使うデメリット・注意点4選

CMSには多くのメリットがありますが、万能ではありません。導入前にデメリットや注意点を把握しておくことで、失敗を防ぐことができます。

カスタマイズの自由度に限界がある

CMSは「手軽さ」を重視して設計されているため、フルスクラッチ開発と比べるとカスタマイズの自由度には限界があります。特にSaaS型CMSでは、購入画面のレイアウト変更やシステム内部のロジック変更が制限されているケースがあります。独自の業務フローや特殊な販売ルール(たとえばBtoB向けの掛け売りや会員ランク別の表示制御など)を実現したい場合、CMSの標準機能やプラグインだけでは対応しきれない可能性があります。導入前に、自社の要件がそのCMSで実現可能かどうかを必ず確認しましょう。

オープンソース型はセキュリティリスクに注意

オープンソース型CMSは、ソースコードが公開されているため、悪意のある第三者がセキュリティの脆弱性を突く可能性があります。ECサイトでは顧客の個人情報やクレジットカード情報を扱うため、セキュリティ対策は極めて重要です。オープンソース型を選ぶ場合は、定期的なセキュリティアップデートの適用、WAF(Web Application Firewall)の導入、SSL対応の徹底など、自社でセキュリティ対策を継続的に実施する必要があります。自社にセキュリティの知見がない場合は、SaaS型やベンダーサポートの手厚いパッケージ型を検討する方が安全です。

長期運用でコストが膨らむ可能性がある

CMSを使うことで初期の開発費用は抑えられますが、長期的な運用コストには注意が必要です。SaaS型の場合、月額利用料、決済手数料、有料プラグインの費用が毎月積み上がります。たとえば月額1万円のCMSでも、3年間では合計36万円になります。さらに決済手数料やアプリ利用料を加えると、フルスクラッチの初期投資を上回る総コストになる場合があります。CMS選定時には、月額費用だけでなく「3年間の総コスト」で比較することが重要です。

CMS移行(リプレイス)時のデータ移行に手間がかかる

事業の成長に伴い、現在使っているCMSから別のCMSに乗り換える(リプレイスする)ケースがあります。しかし、CMS間でのデータ移行は容易ではありません。商品データ、顧客情報、注文履歴、ブログ記事などのデータ形式がCMSごとに異なるため、変換作業が必要になります。また、URL構造が変わることでSEOの評価に影響が出るリスクもあります。将来的な移行の可能性も見据えて、データのエクスポート機能が充実したCMSを選ぶことが望ましいです。


【一覧比較表】ECサイト向けおすすめCMS12選

主要なEC向けCMS12製品の費用・特徴を一覧表にまとめました。自社の規模や目的に合った候補を絞り込む際の参考にしてください。

CMS名種類月額費用(税込目安)初期費用決済手数料向いている規模越境EC対応カスタマイズ性
ShopifySaaS型3,650円〜無料3.55%〜小〜大規模中〜高
MakeShopSaaS型13,750円〜11,000円3.19%〜中〜大規模中〜高
カラーミーショップSaaS型4,950円〜無料2.99%〜小〜中規模
BASESaaS型0円〜無料3.6%+40円〜個人・小規模
BigCommerceSaaS型$39〜無料2.59%〜中〜大規模中〜高
EC-CUBEオープンソース0円(DL版)無料(DL版)決済会社による小〜大規模非常に高い
Adobe Commerceオープンソース要問い合わせ要問い合わせ決済会社による大規模非常に高い
WooCommerceオープンソース0円(プラグイン)無料(プラグイン)決済会社による小〜中規模高い
osCommerceオープンソース0円無料決済会社による小〜中規模高い
ecbeingパッケージ型要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ中堅〜大企業非常に高い
Commerce21パッケージ型要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ大企業非常に高い
W2 Unifiedパッケージ型49,800円〜要問い合わせ要問い合わせ中堅〜大企業高い

※料金は2026年2月時点の公開情報に基づきます。プランや契約期間により変動する場合があります。


【SaaS型】ECサイト向けCMS5選の詳細比較

SaaS型CMSは、サーバー管理不要で手軽にECサイトを始められる点が最大の魅力です。ここでは、代表的な5つのSaaS型CMSの特徴、料金、メリット・デメリットを詳しく比較します。

Shopify ─ 越境EC対応×アプリ拡張で世界No.1シェア

Shopifyは、2004年にカナダで創業された世界最大のECプラットフォームです。175カ国以上で利用されており、全世界のEC全体で大きなシェアを持っています。多言語・多通貨に対応しているため、越境EC(海外販売)に最も強いCMSとして知られています。

項目内容
月額費用(年払い)Basic:3,650円 / Shopify:10,100円 / Advanced:44,000円
初期費用無料
決済手数料3.55%〜(Shopifyペイメント利用時)
アプリ数8,000以上
越境EC対応◎(175カ国・多言語・多通貨)

メリット:越境ECへの対応力が圧倒的で、アプリによる機能拡張の幅が広い点です。SNS連携、定期購入、SEO対策など、あらゆるニーズに対応できるアプリが揃っています。

デメリット:日本語の自動翻訳に不自然な箇所がある点と、購入画面(チェックアウト)のカスタマイズがPlusプラン以外では制限される点です。

向いている事業者:海外展開を見据えたD2Cブランド、中〜大規模の事業者、スピーディにECサイトを立ち上げたい方

公式サイト:https://www.shopify.com/jp

MakeShop ─ 販売手数料無料・法人向け国産CMS

MakeShopは、GMOメイクショップ株式会社が提供する法人向けECプラットフォームです。法人ショップの導入実績は12,000社以上あり、販売手数料が無料という料金体系が大きな特徴です。販売数が増えるほど利益率が向上するため、売上規模の成長を見据えた運用に適しています。

項目内容
月額費用プレミアム:13,750円(税込)/ エンタープライズ:55,000円〜(税込)
初期費用11,000円(税込)
決済手数料3.19%〜
テンプレート数170種類以上
販売手数料無料

メリット:販売手数料がかからないため、売上が伸びるほどコストパフォーマンスが高まります。HTML/CSSの直接編集にも対応しており、デザインの自由度も高いです。サポート体制も充実しています。

デメリット:海外向け機能はShopifyほど充実していません。月額費用もSaaS型の中ではやや高めです。

向いている事業者:国内EC中心の中小〜中堅企業、販売手数料を抑えたい法人、手厚いサポートを求める方

公式サイト:https://www.makeshop.jp/

カラーミーショップ ─ 低コストで始められる中小規模向け

カラーミーショップは、GMOペパボ株式会社が提供する国産ECプラットフォームです。月額4,950円から利用でき、手頃な価格ながら必要十分な機能が揃っている点が特徴です。小規模〜中規模の新規ショップに多くの導入実績があります。

項目内容
月額費用レギュラー:4,950円〜
初期費用無料
決済手数料2.99%〜3.4%(プランにより異なる)

メリット:低コストで運用でき、国内の決済方法にも幅広く対応しています。独自ドメインの利用やデザインのカスタマイズにも対応しており、小規模事業者でもブランド力のあるECサイトを構築できます。

デメリット:高度なカスタマイズにはHTML/CSSの知識が必要です。大規模ECサイトにはやや機能面で物足りなさを感じる場合があります。

向いている事業者:個人〜中小企業、国内市場に注力するメーカー・ショップ、コストを抑えて始めたい方

公式サイト:https://shop-pro.jp/

BASE ─ 初期費用ゼロ・個人〜スモールビジネスに最適

BASEは、BASE株式会社が提供する国産ECプラットフォームです。スタンダードプランであれば初期費用・月額費用ともに無料で、商品が売れたときにのみ手数料が発生する仕組みです。アプリ感覚で操作でき、数分でショップを開設できる手軽さが最大の特徴です。

項目内容
月額費用スタンダード:0円 / グロース:16,580円(年払い月額換算)
初期費用無料
決済手数料スタンダード:3.6%+40円 / グロース:2.9%
サービス利用料スタンダード:3% / グロース:0円

メリット:初期費用が完全無料で、リスクゼロでECサイトを始められます。直感的な操作性で初心者にも使いやすく、日本語サポートも充実しています。

デメリット:スタンダードプランでは手数料の合計が約6.6%+40円と高めです。カスタマイズ性が低く、事業が成長した際のスケーラビリティにはやや不安があります。

向いている事業者:副業・個人での物販、少数の商品を販売するスモールビジネス、まずは試しにECを始めたい方

公式サイト:https://thebase.com/

BigCommerce ─ B2B対応×高ボリューム向けSaaS

BigCommerceは、米国発のSaaS型ECプラットフォームで、150カ国以上で利用されています。販売手数料が無料で、B2B(法人間取引)にも対応した機能を標準搭載している点が強みです。ストレージ容量・商品登録数ともに無制限で、大規模なECサイト運営に対応できます。

項目内容
月額費用Standard:$39 / Plus:$105 / Pro:$399
初期費用無料
決済手数料2.59%〜(プランにより異なる)
販売手数料無料

メリット:販売手数料がかからず、B2B向けの見積もり機能やカスタム価格設定に対応しています。APIも充実しており、ヘッドレスコマースの基盤としても活用できます。

デメリット:日本語対応が不十分で、日本国内での導入支援パートナーが限られています。年間売上の上限がプランごとに設定されている点にも注意が必要です。

向いている事業者:B2B EC、大量の商品を扱う中〜大規模事業者、ヘッドレスコマースに取り組みたい企業

公式サイト:https://www.bigcommerce.com/


【オープンソース型】ECサイト向けCMS4選の詳細比較

オープンソース型CMSは、CMS本体を無料で利用でき、ソースコードを自由に編集できるため、カスタマイズの自由度が高い点が特徴です。ただし、構築や運用には技術力が必要です。

EC-CUBE ─ 国産No.1・無料で高いカスタマイズ性

EC-CUBEは、株式会社イーシーキューブが提供する国産のオープンソース型ECパッケージです。推定稼働店舗数は35,000件以上で、日本国内のオープンソースECではNo.1の実績を持ちます。ダウンロード版は無料で利用でき、豊富なプラグインとテンプレートにより柔軟なカスタマイズが可能です。

項目内容
月額費用ダウンロード版:無料 / クラウド版Lite:6,800円〜(税別) / Standard:49,800円〜(税別)
初期費用ダウンロード版:無料 / クラウド版Standard:70,000円(税別)
商品登録数無制限

メリット:利用料が無料で、ソースコードを自由に編集できるため、自社独自の機能やデザインを実装できます。国内の利用者コミュニティが活発で、情報収集がしやすい環境が整っています。

デメリット:構築にはPHP・MySQLなどの技術知識が必要です。セキュリティ対策も自社で行う必要があり、運用にはエンジニアの確保が不可欠です。

向いている事業者:自社に開発リソースがある企業、独自の機能を実装したい方、コストを抑えながら柔軟なECサイトを構築したい方

公式サイト:https://www.ec-cube.net/

Adobe Commerce(旧Magento)─ グローバル大規模EC向け

Adobe Commerceは、2007年にMagentoとしてリリースされ、2018年にAdobeに買収された後、現在の名称で提供されているオープンソース型CMSです。米国・欧州を中心にグローバルで広く利用されており、多言語・多通貨・多税率に対応した高度な機能を備えています。

項目内容
月額費用Community Edition:無料 / Enterprise:要問い合わせ
初期費用構築費用:数百万〜数千万円
マルチサイト管理対応

メリット:複数のWebサイトを一元管理できる「マルチサイト管理」機能を搭載しており、国ごとに異なるサイトを効率的に運営できます。B2B・B2Cの両方に対応し、大規模なECサイトに必要な機能が網羅されています。

デメリット:導入・運用には高度な技術力が必要で、構築費用も高額です。日本国内の導入支援パートナーは限られています。

向いている事業者:グローバル展開する大企業、複数サイトを運営する企業、高度なカスタマイズが必要な大規模EC

公式サイト:https://business.adobe.com/jp/products/magento/magento-commerce.html

WooCommerce ─ WordPress資産を活かしたEC構築

WooCommerceは、WordPressのプラグインとしてECサイト機能を追加するオープンソースのソリューションです。WordPressの圧倒的な普及率とエコシステムを活かせるため、既存のWordPressサイトにEC機能を追加したい場合に最適です。プラグイン自体は無料で利用できます。

項目内容
月額費用プラグイン本体:無料
初期費用サーバー費用・ドメイン費用のみ
拡張プラグイン数万点以上

メリット:WordPress経験者であれば導入・運用のハードルが低く、既存のブログやメディアサイトとECを統合できます。SEOに強いWordPressのエコシステムをそのまま活かせる点も大きな強みです。

デメリット:EC専用CMSと比べると、大量の商品管理や受注処理の効率性ではやや劣ります。プラグインの組み合わせによっては動作が不安定になる場合があります。

向いている事業者:既存のWordPressサイトにEC機能を追加したい方、コンテンツマーケティングとECを連携したい方、小〜中規模のEC事業者

公式サイト:https://woocommerce.com/

osCommerce ─ 歴史あるグローバルオープンソース

osCommerceは、2000年にドイツでリリースされた世界最古級のオープンソースECプラットフォームです。20年以上の歴史を持ち、9,000以上のアドオン(拡張機能)が提供されています。30万人超のコミュニティメンバーが参加するフォーラムがあり、情報共有が活発です。

項目内容
月額費用無料
初期費用開発費用のみ
アドオン数9,000以上

メリット:無料で利用でき、豊富なアドオンにより多彩な機能拡張が可能です。日本語にも対応しており、越境ECサイトの構築にも活用できます。

デメリット:最新のCMSと比べるとUI/UXがやや古い印象があります。大規模ECサイトには機能面で不足する場合があります。

向いている事業者:コストを最小限に抑えてECサイトを構築したい方、技術力のあるチームがある企業

公式サイト:https://www.oscommerce.com/


【パッケージ・エンタープライズ型】ECサイト向けCMS3選の詳細比較

パッケージ型CMSは、ベンダーによる手厚いサポートと高いカスタマイズ性が特徴です。初期費用は高額ですが、大規模EC運営に必要な機能と支援体制が整っています。

ecbeing ─ 大手企業導入実績No.1×マーケティング支援

ecbeingは、株式会社ecbeingが提供する中堅・大手企業向けECパッケージです。ABCマート、カルビー、コーセー、タニタなど、1,600件以上の大手企業への導入実績があり、ECパッケージとしては国内最大手の地位を確立しています。

項目内容
月額費用要問い合わせ
初期費用要問い合わせ(数百万〜)
導入実績1,600件以上

メリット:ECサイトの構築だけでなく、導入後のマーケティング支援(SEO、A/Bテスト、キャンペーン施策など)まで一貫してサポートする点が最大の強みです。CMS「UNITE」により直感的なコンテンツ管理も可能です。

デメリット:費用が高額であるため、中小規模の事業者にはハードルが高いです。カスタマイズの要件定義にも時間がかかります。

向いている事業者:年商数千万円以上の中堅〜大企業、フルサポートを求める事業者、マーケティング支援も合わせて依頼したい企業

公式サイト:https://www.ecbeing.net/

Commerce21 ─ フルカスタマイズ前提の大規模EC構築

Commerce21は、株式会社コマースニジュウイチが提供する大企業向けECパッケージです。ディノス、ブックオフ、トイザらス、ミズノなどの大手企業への導入実績があります。カスタマイズを前提として開発されたシステムで、ソースコードの開示による自由度の高い機能開発が可能です。

項目内容
月額費用要問い合わせ
初期費用要問い合わせ(個別見積もり)
ソースコード開示あり

メリット:あらゆる業務要件に対応できるフルカスタマイズが可能です。在庫管理システムや基幹システムとの連携など、複雑な要件にも柔軟に対応できます。

デメリット:費用は個別見積もりとなり、高額になる傾向があります。導入期間も長期に及ぶことが一般的です。

向いている事業者:大企業で独自の業務フローに合わせたECサイトが必要な場合

公式サイト:https://www.commerce21.co.jp/

W2 Unified(旧w2Commerce)─ 定期通販・D2Cに強い国産パッケージ

W2 Unified(旧w2Commerce)は、w2ソリューション株式会社が提供するDX/OMO対応型の総合ECプラットフォームです。定期通販・サブスクリプション型ECに特化した「W2 Repeat」との連携が強みで、1,000以上の標準機能を搭載しています。

項目内容
月額費用スタンダード:49,800円〜
初期費用要問い合わせ
標準機能数1,000以上

メリット:定期購入、頒布会、サブスクリプション、ステップメールなど、リピート通販に必要な機能が標準搭載されています。実店舗とオンラインの連携(OMO)にも対応しています。

デメリット:月額費用が比較的高額で、小規模事業者にはオーバースペックになる場合があります。

向いている事業者:定期通販・サブスクリプション型EC、D2Cブランド、実店舗とECの連携を目指す企業

公式サイト:https://www.w2solution.co.jp/


【規模別】ECサイトCMSの選び方マトリクス

ECサイト向けCMSは、自社の事業規模に合ったものを選ぶことが成功の鍵です。ここでは、事業規模ごとにおすすめのCMSと選定のポイントを整理します。

個人・副業(年商〜数百万円)におすすめのCMS

個人や副業でECサイトを始める場合は、初期費用がかからず、専門知識なしで運営できるCMSが最適です。まずは低リスクで始めて、売上が伸びたら上位プランや別のCMSへ移行することを前提に選びましょう。

おすすめCMS:BASE、カラーミーショップ

BASEはスタンダードプランであれば月額無料で始められ、商品が売れたときにだけ手数料が発生します。商品数が少なく、まずはお試しでECを始めたい方に最適です。月商が10万円を超えてきたら、手数料率が低いカラーミーショップへの移行も検討するとよいでしょう。

中小企業・スタートアップ(年商数百万〜数千万円)におすすめのCMS

月商が安定して数十万円以上になると、手数料の負担が大きくなるため、月額固定費で機能が充実したCMSが有利になります。デザインの自由度やSEO対策、マーケティング機能なども重要な選定基準です。

おすすめCMS:Shopify(Basicプラン)、MakeShop(プレミアムプラン)、EC-CUBE(クラウド版Lite)

Shopifyは越境ECにも対応でき、将来の海外展開も視野に入れられます。MakeShopは販売手数料が無料のため、売上が増えるほどコストメリットが大きくなります。EC-CUBEは自社にエンジニアがいる場合に、カスタマイズの自由度を最大化できます。

中堅企業(年商数千万〜数億円)におすすめのCMS

年商が数千万円を超えると、基幹システムとの連携、高度なマーケティング機能、セキュリティ強化など、より本格的な要件が求められます。運用チームの体制を整えたうえで、拡張性の高いCMSを選定しましょう。

おすすめCMS:Shopify(Advancedプラン以上)、MakeShop(エンタープライズプラン)、EC-CUBE(クラウド版Standard)、W2 Unified

この規模では、CMSの導入だけでなく、構築パートナーや運用支援会社の選定も重要です。サポート体制やカスタマイズ対応力も含めて総合的に判断しましょう。

大企業・エンタープライズ(年商数億円以上)におすすめのCMS

年商数億円以上の大企業では、独自の業務フロー、大量のトラフィック処理、高度なセキュリティ要件への対応が不可欠です。パッケージ型CMSまたはフルカスタマイズ対応のCMSが選択肢の中心になります。

おすすめCMS:ecbeing、Commerce21、Adobe Commerce、Shopify Plus

ecbeingは国内大手企業の導入実績が最多で、マーケティング支援まで一貫したサポートが受けられます。Commerce21はフルカスタマイズが前提の大規模EC構築に最適です。グローバル展開を目指す場合はAdobe CommerceやShopify Plusも有力な選択肢です。


【目的別】ECサイトCMSの選び方ガイド

事業規模だけでなく、ECサイトの「目的」によっても最適なCMSは異なります。ここでは、よくある5つの目的別に最適なCMSの組み合わせを解説します。

越境EC(海外販売)を始めたい場合

越境ECでは、多言語・多通貨・海外配送への対応が必須です。現地の税制や決済方法への対応も重要なポイントになります。

最適なCMS:Shopify、Adobe Commerce、BigCommerce

Shopifyは175カ国に対応しており、越境ECの第一選択肢です。50以上の言語・130以上の通貨に対応し、現地の決済方法も豊富にカバーしています。複数国で異なるサイトを運営する場合は、マルチサイト管理が可能なAdobe Commerceも有力です。

コンテンツマーケティング×ECを統合したい場合

ブログやオウンドメディアで集客し、そのまま商品購入につなげたい場合は、コンテンツ管理機能とEC機能が統合されたCMSが有効です。

最適なCMS:WooCommerce(WordPress)、Shopify、EC-CUBE

WooCommerceは、WordPressの強力なコンテンツ管理機能をそのまま活用できるため、ブログ×ECの統合に最も適しています。Shopifyもブログ機能を標準搭載しており、SEO対策にも対応しています。

実店舗とオンラインを連携(OMO/オムニチャネル)したい場合

実店舗の在庫とオンラインの在庫を一元管理したり、店舗でのポイントをECでも使えるようにしたりするOMO(Online Merges with Offline)戦略では、システム連携の柔軟性が求められます。

最適なCMS:Shopify(POS連携あり)、ecbeing、W2 Unified、MakeShop

Shopifyは専用のPOSシステムを提供しており、実店舗とオンラインの在庫・顧客情報を一元管理できます。ecbeingやW2 Unifiedは、基幹システムやPOSとの連携実績が豊富です。

定期購入・サブスクリプション型ECを運営したい場合

健康食品、化粧品、食材の定期便など、サブスクリプション型のEC運営では、定期購入管理、ステップメール、解約防止の仕組みなど、リピート通販に特化した機能が必要です。

最適なCMS:W2 Repeat(W2 Unified連携)、Shopify(サブスクアプリ)、EC-CUBE(定期購入プラグイン)

W2 Repeatは定期通販・D2Cに特化した1,000以上の機能を標準搭載しており、定期購入ECの構築に最も強いプラットフォームです。Shopifyでもサブスクリプション対応アプリ(Mikawaya Subscriptionなど)を導入することで定期購入を実現できます。

BtoB ECサイトを構築したい場合

法人間取引(BtoB)のECサイトでは、掛け売り(後払い)、顧客別価格表示、見積もり機能、承認ワークフローなど、BtoC向けとは異なる独自の要件が発生します。

最適なCMS:BigCommerce、MakeShop(BtoBオプション)、ecbeing、EC-CUBE

BigCommerceはB2B向け機能をネイティブに搭載しています。MakeShopも「BtoBオプション」により、取引先ごとの価格設定や承認フローを実現できます。国内実績を重視する場合はecbeingやEC-CUBEも有力です。


ECサイトCMS選定で失敗しないための5つのチェックポイント

CMSを選ぶ際に見落としがちなポイントを5つにまとめました。導入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、事前に確認しておきましょう。

①EC向け機能の充実度(フロント機能×バックエンド機能)

ECサイトの機能は、顧客が利用する「フロント機能」と、管理者が利用する「バックエンド機能」に分けられます。どちらが欠けてもECサイトの運営に支障が出ます。

フロント機能の確認項目:商品検索、ショッピングカート、決済方法の種類、マイページ、レビュー機能、スマホ対応

バックエンド機能の確認項目:商品管理、在庫管理、受注管理、顧客管理、売上集計、メール配信、SEO設定

必要な機能が標準搭載されているか、プラグインで追加可能かを一つ一つ確認することが重要です。チェックリストを作成し、複数のCMSで比較することをおすすめします。

②費用の総コスト試算(初期費用+月額+手数料+拡張費用)

CMS選定時には月額費用だけでなく、以下のすべてのコストを含めた「総コスト」で比較しましょう。

  • 初期費用:サイト構築費、デザイン制作費
  • 月額費用:CMS利用料、サーバー費用
  • 決済手数料:売上に応じて発生する手数料
  • 拡張費用:有料プラグイン、アプリ利用料
  • 保守・運用費用:セキュリティ対策、バージョンアップ対応

月額費用が安くても決済手数料が高いケースや、無料のCMSでも構築費用が数百万円かかるケースがあります。少なくとも3年間の総コストで比較することが失敗を防ぐ鍵です。

③デザインの自由度とテンプレートの豊富さ

ECサイトのデザインは、ブランドイメージや購買体験に直結します。テンプレートの種類が豊富であれば、自社のブランドに合ったデザインを選びやすくなります。また、HTML/CSSの直接編集が可能かどうか、テンプレートのカスタマイズ範囲はどこまでかも重要な確認項目です。デザインに強いこだわりがある場合は、テンプレートの自由度が高いShopifyやMakeShop、またはフルカスタマイズが可能なEC-CUBEやecbeingを検討しましょう。

④セキュリティ対策とサポート体制

ECサイトでは顧客の個人情報やクレジットカード情報を扱うため、セキュリティ対策は最重要項目です。SSL対応、WAF、二要素認証、定期的なセキュリティアップデートの有無を確認しましょう。また、トラブル発生時に迅速に対応できるサポート体制も重要です。日本語での電話・メール・チャットサポートに対応しているか、サポートの対応時間や対応範囲もチェックしておきましょう。オープンソース型を選ぶ場合は、自社でセキュリティ対策を行う必要があるため、その体制が整っているかを事前に確認することが不可欠です。

⑤将来的な拡張性・スケーラビリティ

ECサイトは、事業の成長に伴って商品数・アクセス数・注文数が増加します。現在の規模だけでなく、3〜5年後の成長を見据えたCMS選定が重要です。確認すべきポイントとしては、プランのアップグレードが柔軟にできるか、プラグインやAPIによる機能拡張が可能か、トラフィック増加時のサーバー性能に余裕があるかなどが挙げられます。最初は低コストのプランで始めて、売上が伸びたら上位プランに移行できるCMSを選ぶと、無駄なコストを抑えつつ成長に対応できます。


【費用シミュレーション】CMS種類別の3年間総コスト比較

CMSの費用は月額料金だけでは正確に比較できません。ここでは、月商100万円のECサイトを想定し、CMS種類別に3年間の総コストをシミュレーションします。

SaaS型CMSの3年間コスト目安

SaaS型CMSで月商100万円のECサイトを運営する場合の3年間総コスト概算です。

費用項目Shopify(Basic)MakeShop(プレミアム)BASE(スタンダード)
初期費用0円11,000円0円
月額費用×36ヶ月131,400円495,000円0円
決済手数料(月商100万円×36ヶ月)約1,278,000円約1,148,400円約2,376,000円
3年間総コスト目安約141万円約165万円約238万円

BASEは月額無料ですが、手数料率が高い(約6.6%)ため、月商が増えると総コストが大きくなります。一方、MakeShopは販売手数料が無料のため、売上が伸びるほど有利です。

オープンソース型CMSの3年間コスト目安

オープンソース型CMS(EC-CUBEダウンロード版)の場合、CMS本体は無料ですが、サーバー費用と構築費用が発生します。

費用項目EC-CUBE(ダウンロード版)
CMS本体0円
構築費用(外注)100万〜300万円
サーバー費用(月額5,000円×36ヶ月)180,000円
決済手数料(決済会社により3.5%前後×36ヶ月)約1,260,000円
保守・運用費(月額3万円×36ヶ月)1,080,000円
3年間総コスト目安約352万〜552万円

初期の構築費用が大きいものの、カスタマイズの自由度が高く、ランニングコストはSaaS型と比べて抑えやすい場合があります。ただし、保守・運用のためのエンジニア確保が必要です。

パッケージ型CMSの3年間コスト目安

パッケージ型CMS(ecbeingなど)は、初期費用が高額ですが、大規模ECサイトの安定運営に必要な機能とサポートが含まれています。

費用項目パッケージ型(ecbeing等の目安)
初期構築費用500万〜2,000万円
月額費用×36ヶ月約360万〜720万円(月額10万〜20万円想定)
決済手数料(36ヶ月分)約1,260,000円
3年間総コスト目安約986万〜2,846万円

投資額は大きいですが、導入後のマーケティング支援やセキュリティ対策が含まれるため、売上規模が大きい企業ではコストに見合ったリターンが期待できます。


ECサイトCMS導入の具体的な流れ【5ステップ】

CMSを選定した後、実際にECサイトを開設するまでの流れを5つのステップで解説します。全体像を把握しておくことで、スムーズな導入が可能になります。

STEP1:自社の要件・目的を整理する

まずは「なぜECサイトを開設するのか」「どんな商品を誰に売るのか」を明確にしましょう。具体的には、販売する商品のジャンル・点数、ターゲット顧客(国内/海外、BtoC/BtoB)、必要な機能(定期購入、ポイント制度、多言語対応など)、予算・スケジュールを整理します。要件が曖昧なままCMSを選ぶと、導入後に「この機能が足りない」「予算をオーバーした」という事態に陥りがちです。

STEP2:候補CMSをリストアップし比較する

本記事の比較表や各CMSの詳細情報をもとに、自社の要件に合致するCMSを3〜5つに絞り込みます。費用、機能、カスタマイズ性、サポート体制、導入実績を比較表にまとめ、チームで議論するのが効果的です。可能であれば、実際にそのCMSを導入している企業の事例や口コミも調べましょう。

STEP3:無料トライアル・デモで操作感を確認する

多くのSaaS型CMSでは、無料トライアルやデモ環境が用意されています。Shopifyは3日間の無料体験(その後1ヶ月間150円キャンペーンを実施していることもあります)、BASEはスタンダードプランで無料利用が可能です。実際に管理画面を操作して、商品登録の使いやすさ、デザインの変更方法、受注管理の流れなどを体感しましょう。操作感の確認は、導入後の運用効率に大きく影響します。

STEP4:構築・デザイン設定・商品登録を行う

CMSを決定したら、実際にECサイトの構築に着手します。テンプレートの選択、ブランドロゴ・カラーの設定、商品情報(商品名、説明文、画像、価格、在庫数)の登録、決済方法の設定、配送設定、特定商取引法に基づく表記の準備などを行います。この段階で、SEOを意識したページタイトルやメタディスクリプションの設定も忘れずに行いましょう。

STEP5:テスト運用後に本番公開する

サイトを公開する前に、必ずテスト注文を行いましょう。商品の購入フロー、決済処理、注文確認メールの送信、在庫の引き落とし、管理画面での受注確認など、一連の流れが問題なく動作するかを検証します。スマートフォンやタブレットからの表示確認も必須です。テストで問題がなければ本番環境として公開し、Googleアナリティクスやサーチコンソールなどの分析ツールの設定も行いましょう。


よくある質問(FAQ)

ECサイトにWordPressは使える?

結論として、WordPressでもECサイトの構築は可能ですが、EC専用CMSの方が効率的です。

WordPressは世界シェアNo.1のCMSですが、ECサイトに必要なショッピングカートや決済機能は標準搭載されていません。EC機能を追加するには「WooCommerce」や「Welcart」といったプラグインをインストールする必要があります。

WooCommerceを導入すれば、商品登録、カート、決済、在庫管理といったEC基本機能を無料で利用できます。WordPressのSEO対応力やコンテンツ管理機能を活かせるため、ブログやメディアとECを統合したい場合には有力な選択肢です。

ただし、EC専用CMSと比べると、大量の商品管理や受注処理の効率性ではやや劣る面があります。また、プラグインの組み合わせによっては動作が不安定になったり、セキュリティリスクが高まったりする場合もあります。商品数が100点以上で、ECサイトの運営が事業の中核になる場合は、ShopifyやEC-CUBEなどのEC専用CMSを選ぶ方が安心です。

無料で使えるECサイト向けCMSはある?

無料で使えるEC向けCMSは複数あります。代表的なものは以下のとおりです。

CMS名無料の範囲注意点
BASE(スタンダードプラン)月額費用0円販売時に手数料(約6.6%+40円)が発生
EC-CUBE(ダウンロード版)CMS本体が無料サーバー費用・構築費用は別途必要
WooCommerceプラグイン本体が無料WordPress環境・サーバー費用が必要
osCommerceCMS本体が無料構築費用・サーバー費用は別途必要

「無料」とはいえ、完全にゼロ円でECサイトを運営できるわけではありません。BASEは月額無料ですが手数料が高く、オープンソース型はCMS本体は無料でもサーバー費用や構築費用が発生します。「何が無料で、何に費用がかかるのか」を事前に正確に把握することが大切です。

CMSの乗り換え(リプレイス)は難しい?

CMSの乗り換えは可能ですが、一定の手間とリスクが伴います。

乗り換え時に必要な主な作業は、商品データ・顧客データ・注文履歴の移行、デザインの再構築、URL構造の変更に伴うリダイレクト設定(SEO対策)、決済サービスの再設定などです。特にURL構造が大きく変わる場合、Googleの検索順位に一時的な影響が出る可能性があるため、301リダイレクトの設定を正確に行う必要があります。

乗り換えを成功させるポイントは、事前にデータのエクスポート・インポートのテストを行うこと、移行期間中のダウンタイム(サイト停止時間)を最小限にするスケジュールを立てること、SEOへの影響を最小限にするためのリダイレクト計画を立てることです。自社での対応が難しい場合は、CMSの移行を専門に扱う制作会社に依頼することをおすすめします。

ECモール出店とCMSで自社EC構築、どちらが良い?

どちらが良いかは、事業のフェーズと目的によって異なります。

比較項目ECモール出店CMS自社EC構築
集客力高い(モールの集客力を活用)自社で集客が必要
ブランド構築難しい(モールのUI/UXに依存)自由にブランドを表現できる
顧客データモール側が管理(制限あり)自社で完全管理できる
手数料高い(売上の10〜15%程度)低い(決済手数料のみ)
初期費用低いCMS種類による

ECを始めたばかりの段階では、モールの集客力を活用して認知度を高めるのが効率的です。一方、ブランドを確立し、顧客との直接的な関係を構築したい場合は、自社ECサイトの構築が不可欠です。理想的には、モール出店と自社ECを並行して運営し、段階的に自社ECの比率を高めていく戦略が効果的です。

ヘッドレスCMSはECサイトに向いている?

ヘッドレスCMSはECサイトに有効ですが、すべての事業者に向いているわけではありません。

ヘッドレスCMSが特に効果を発揮するのは、ECサイト・スマホアプリ・SNSなど複数のチャネルに同じ商品データを配信したい場合、ページの表示速度を極限まで高速化したい場合、デザインや顧客体験(UX)を完全に独自設計したい場合です。

一方で、ヘッドレスCMSの導入にはフロントエンド開発の高い技術力が必要で、React、Next.js、Vue.jsなどのモダンフレームワークに精通したエンジニアの確保が前提となります。導入・運用コストもSaaS型CMSと比べて高額になる傾向があります。

小〜中規模のECサイトであれば、ShopifyやEC-CUBEなどの一体型CMSで十分な場合がほとんどです。ヘッドレスCMSは、技術チームを有する中堅〜大企業が、次世代のEC体験を追求する場合に検討すべき選択肢です。


まとめ:自社の規模と目的に合ったCMSで、成果の出るECサイトを構築しよう

ECサイト向けCMSは「SaaS型」「オープンソース型」「パッケージ型」の3種類に大別され、それぞれ費用体系、カスタマイズ性、必要な技術力が大きく異なります。

CMS選びで最も重要なのは、自社の「事業規模」と「目的」に合った製品を選ぶことです。個人・副業であればBASEやカラーミーショップで手軽に始め、中小企業であればShopifyやMakeShopで本格的なECサイトを構築し、大企業であればecbeingやCommerce21で独自の要件を満たすECサイトを実現する——という段階的なアプローチが有効です。

また、月額費用だけでなく「3年間の総コスト」で比較すること、導入前に無料トライアルで操作感を確認すること、将来の成長を見据えた拡張性を確認することも、失敗しないための重要なポイントです。

本記事で紹介した12製品の比較表と選定チェックポイントを活用して、自社に最適なCMSを見つけてください。


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