ECサイトの売上を伸ばしたいけれど、商品ページがなかなか検索結果で上位表示されないとお悩みではありませんか。実は、検索エンジンからの自然流入はECサイトへの訪問経路の約20%を占め、コンバージョン率も高い重要な集客チャネルです。
本記事では、ECサイトの商品ページを検索上位に表示させるための最適化手法を、基本戦略から具体的な実装方法まで徹底解説します。
商品ページのSEO対策は、大手ECモールとは異なる独自の戦略が必要です。この記事を読めば、自社ECサイトに最適な商品ページ最適化の方法が明確になります。
目次
ECサイトにおける商品ページSEOの全体戦略
商品ページのSEO最適化を成功させるには、まず全体戦略を理解することが重要です。ECサイト特有のページ構造を活かした戦略的なアプローチが求められます。
商品ページとカテゴリページの役割分担
商品ページとカテゴリページには明確な役割分担があります。カテゴリページは「スウェット」「掃除機」といったビッグ・ミドルワードで上位表示を狙います。一方、商品ページは「スウェット パンツ 薄手」「掃除機 紙パック 型番ABC」のようなロングテールキーワードに特化させることが効果的です。
この役割分担により、各ページが競合せずに異なるキーワードで流入を獲得できます。商品ページは具体的な商品仕様や型番を含むキーワードに強くなり、カテゴリページは幅広い検索ニーズに対応できる構造になります。
色違いや型番違いの商品ページは、canonicalタグで代表URLに集約することで評価の分散を防ぎます。各ページの役割を明確にすることで、サイト全体のSEO効果が最大化されます。
ロングテールキーワード戦略の重要性
ECサイトでは、ロングテールキーワードの戦略的な活用が売上向上の鍵となります。検索ボリュームは小さくても購買意欲の高いユーザーが検索するキーワードを狙うことで、コンバージョン率の高い流入を獲得できます。
例えば「掃除機」という単一キーワードよりも「掃除機 コードレス 軽量 一人暮らし」といった複合キーワードの方が、具体的なニーズを持ったユーザーが検索します。これらのユーザーは購入に近い段階にあるため、CVRが高くなります。
ロングテールキーワードは競合性も低く、大手ECモールとの競合を避けられるメリットもあります。商品ページごとに適切なロングテールキーワードを設定することで、効率的な集客が実現できます。
SEO要件とCVR要件の両立設計
商品ページの最適化では、SEO効果とコンバージョン率(CVR)の両方を高める設計が不可欠です。検索エンジンに評価されるテキスト量と、ユーザーが購入しやすいシンプルな導線のバランスを取る必要があります。
具体的には、ファーストビューに商品画像・価格・カートボタンを配置し、スクロール下部に詳細な商品説明やFAQを設置します。これにより、購入意欲の高いユーザーはすぐに購入でき、情報収集中のユーザーには十分な情報を提供できます。
モバイルでは特にファーストビューの重要性が高くなります。スマホ画面で「商品画像+価格+購入ボタン」が一目で確認できるレイアウトにすることで、CVRの低下を防ぎながらSEO要件も満たせます。
商品ページのコンテンツ最適化手法
商品ページのコンテンツ品質は、検索順位に直接影響する最重要要素です。ユーザーと検索エンジンの両方に価値を提供できるコンテンツ作成が求められます。
タイトルタグとH1の最適化
タイトルタグの最適化は商品ページSEOの基本中の基本です。「商品名+主要特徴+ブランド名」の構成で、30文字以内に収めることが推奨されます。例えば「【公式】軽量コードレス掃除機 ABC-100 | ○○ブランド」といった形式です。
タイトルには必ず検索されるキーワードを含めます。検索ボリュームのあるキーワードを前半に配置し、「送料無料」「在庫あり」などの訴求ワードを後半に追加すると、クリック率(CTR)が向上します。
H1タグはタイトルタグと同じか、より詳細な商品名を設定します。検索エンジンはH1を重要視するため、ユーザーが検索するフレーズを自然に含めることが重要です。
| 項目 | 推奨文字数 | 含めるべき要素 |
|---|---|---|
| タイトルタグ | 30文字以内 | 商品名、特徴、ブランド |
| H1タグ | 30-40文字 | 商品名、主要スペック |
| メタディスクリプション | 120文字前後 | 特徴、価格、送料情報 |
商品説明テキストの作り方
商品説明テキストは、メーカー提供の説明文をそのまま使用してはいけません。重複コンテンツと判断され、SEO効果が得られないためです。必ず独自の視点で書き直した説明文を追加しましょう。
効果的な商品説明は「誰が・どんな課題に・どう役立つか」を明文化します。仕様の羅列ではなく、実際の利用シーンや解決できる悩みを具体的に記載することで、ユーザーの購買意欲を高めます。
さらにFAQセクションを設けることで、テキスト量を自然に増やせます。「この商品は○○に使えますか?」「サイズ感はどうですか?」といったよくある質問に答えることで、検索キーワードの網羅性も高まります。
商品説明文の構成例:
- 商品の概要と特徴(100-200文字)
- こんな方におすすめ(50-100文字)
- 詳細スペックと機能説明(200-300文字)
- 使用シーン・活用方法(100-150文字)
- FAQ(3-5項目)
メタディスクリプションの設定
メタディスクリプションはSEOに直接的な効果はありませんが、検索結果でのクリック率(CTR)向上に大きく貢献します。120文字前後で、商品の魅力と購入メリットを簡潔に伝える文章を作成しましょう。
ディスクリプションには検索キーワードを含めることで、検索結果で太字表示され目立ちやすくなります。また「送料無料」「即日発送」「期間限定割引」などの訴求ワードを含めることで、ユーザーのクリックを促進できます。
商品点数が多いECサイトでは、プログラムで自動生成する仕組みを構築することが効率的です。「商品名+主要スペック+価格+配送情報」を組み合わせたテンプレートを用意し、各商品ページで動的に出力します。
レビュー・UGCの活用とSEO効果
ユーザーレビューは独自コンテンツとして高く評価されるため、積極的に活用すべきです。カスタマーレビューやQ&Aセクションを商品ページに集約することで、ページのテキスト量と信頼性が大幅に向上します。
レビューがまだ集まっていない場合は、スタッフによる試用レビューを掲載する方法が有効です。「身長○cmの私にはMサイズがぴったりでした」といった具体的な使用感を記載することで、購入判断に役立つ情報を提供できます。
FAQブロックの設置も効果的です。ユーザーからの質問を想定して「よくある質問」としてまとめることで、長文になっても読みやすく、自然にキーワードを網羅できます。偽のレビューは信頼性を損なうため、必ず実際の利用者の声を掲載してください。
画像・メディアコンテンツの最適化
商品ページでは視覚的な情報が購買決定に大きく影響します。画像と動画を適切に最適化することで、SEOとCVRの両方を改善できます。
商品画像の最適化手法
商品画像は高解像度でありながら、適切に圧縮してページ速度を保つことが重要です。WebP形式での配信やlazy loading(遅延読み込み)を実装することで、表示速度を改善できます。
ファイル名とalt属性には商品名と特徴を簡潔に記述します。例えばファイル名は「cordless-vacuum-abc100-white.webp」、alt属性は「軽量コードレス掃除機ABC-100 ホワイト」のように設定することで、画像検索でも流入が期待できます。
複数角度からの商品写真、使用シーン写真、サイズ比較画像などを掲載することで、ユーザーの不安を解消できます。360度ビューや拡大機能を実装すると、実店舗に近い購買体験を提供でき、CVRが向上します。
画像最適化のチェックリスト:
- [ ] 高画質でありながら適切に圧縮されている
- [ ] ファイル名に商品名・型番が含まれている
- [ ] alt属性が適切に設定されている
- [ ] WebP形式で配信されている
- [ ] 遅延読み込みが実装されている
動画コンテンツの活用
商品紹介動画は、静止画では伝えきれない情報を効果的に提供できます。使用方法のデモンストレーションや、実際の動作音を確認できる動画は、購買意欲を高める強力なツールです。
ただし、動画ファイルは容量が大きいため、LCP(Largest Contentful Paint)に悪影響を与える可能性があります。動画の自動再生は避け、ユーザーがクリックして再生する形式にすることで、ページ速度への影響を最小限に抑えられます。
YouTubeなどの外部プラットフォームに動画をアップロードし、埋め込みコードで商品ページに表示する方法も効果的です。この方法なら自社サーバーへの負荷を軽減しながら、リッチなコンテンツを提供できます。
画像SEOによる検索流入の獲得
Google画像検索は、商品ページへの重要な流入経路の一つです。適切な画像SEOを実施することで、テキスト検索以外からの流入を増やせます。
構造化データ(schema.org/Product)を実装し、商品画像のURLを明示的に指定します。これにより、Googleが商品画像を正しく認識し、画像検索結果やGoogleショッピングタブに表示されやすくなります。
高品質な商品画像を複数用意し、それぞれにユニークなalt属性を設定することも重要です。「正面」「側面」「使用シーン」など、画像ごとに異なる説明を記載することで、多様な検索クエリに対応できます。
技術的SEO実装
商品ページの技術的な最適化は、検索エンジンの理解を助け、上位表示の基盤となります。以下の要素を適切に実装することが必須です。
URL構造の設計
商品ページのURLは、短く意味の分かる構造にすることが推奨されます。「/category/product-name-model/」のような階層的なパスで統一し、パラメータだらけのURLは避けましょう。
例えば「/electronics/vacuum/cordless-abc100/」のように、カテゴリ>サブカテゴリ>商品名という論理的な構造にします。日本語URLよりも英数字のURLの方が、共有時のエラーが少なく安全です。
色違いやサイズ違いの商品バリエーションは、URL末尾のパラメータで出し分けるのではなく、基本的に1つの商品URLにまとめます。どうしても別URLが必要な場合は、canonicalタグで代表URLを指定し、評価の分散を防ぎます。
推奨URL構造の例:
- 良い例:
/category/vacuum-cleaner/cordless-abc100/ - 悪い例:
/product.php?id=12345&cat=electronics&color=white
canonicalタグによる正規化
同一商品の色違い・サイズ違いで複数のURLが存在する場合、canonicalタグで正規URLを指定することが重要です。これにより、検索エンジンが評価を1つのページに集約し、重複コンテンツ問題を回避できます。
実装方法は、各バリエーションページのHTMLヘッダーに<link rel="canonical" href="正規URL" />を記述します。通常は最も販売実績の高いカラーや、標準サイズのページを正規URLに設定します。
型番・シリーズ違いの商品については、「シリーズ一覧ページ」を作成し、内部リンクとcanonical設計で階層を整理する方法も有効です。ユーザーが関連商品を比較しやすくなり、サイト内回遊率も向上します。
ページ速度とコアウェブバイタル対策
ページ速度はSEOランキング要因であり、CVRにも直接影響します。GoogleのCore Web Vitals(LCP、CLS、FID/INP)を意識した最適化が必要です。
LCP(Largest Contentful Paint)を改善するには、ファーストビューの画像を最適化し、不要なJavaScriptの遅延読み込みを実装します。目標値は2.5秒以内です。
CLS(Cumulative Layout Shift)の改善には、画像や広告枠にwidth/height属性を明示的に指定し、レイアウトのずれを防ぎます。FID(First Input Delay)は、JavaScriptの実行を最適化し、ユーザー操作への応答性を高めることで改善できます。
Core Web Vitals の目標値:
| 指標 | 良好 | 改善が必要 | 不良 |
|---|---|---|---|
| LCP | 2.5秒以下 | 2.5-4.0秒 | 4.0秒以上 |
| FID | 100ms以下 | 100-300ms | 300ms以上 |
| CLS | 0.1以下 | 0.1-0.25 | 0.25以上 |
モバイルファーストデザイン
スマートフォンからのアクセスが主流となった現在、モバイルでの表示最適化は必須です。Googleもモバイル版ページを評価基準としているため、モバイルファーストの設計が重要です。
ファーストビューには「商品画像+価格+カートボタン」が収まるようレイアウトします。スクロールせずに購入に必要な情報が確認できることで、離脱率を大幅に削減できます。
タップしやすいボタンサイズ(最小44×44ピクセル)、読みやすいフォントサイズ(14px以上)、適切な行間設定など、モバイルユーザビリティを徹底的に改善します。Google Search Consoleの「モバイルユーザビリティ」レポートで問題点を定期的にチェックしましょう。
構造化データとリッチリザルト対応
構造化データの実装により、検索結果でのクリック率を大幅に向上させることができます。商品ページでは特に重要な施策です。
商品ページに必要な構造化データ
商品ページにはschema.org/Productの構造化データを実装します。商品名、画像URL、説明、価格、在庫状況、SKU、ブランド名などの情報をJSON-LD形式で記述します。
Offer型を併用することで、価格、通貨、在庫状況、販売条件などを詳細に指定できます。AggregateRating型を追加すれば、レビューの平均評価と件数も検索結果に表示されます。
実装後は、Googleの「リッチリザルトテスト」ツールで正しく認識されているか確認します。エラーがある場合は修正し、Search Consoleの「拡張」セクションで実際のリッチリザルト表示をモニタリングします。
構造化データの基本実装例(JSON-LD):
{
"@context": "https://schema.org/",
"@type": "Product",
"name": "商品名",
"image": "商品画像URL",
"description": "商品説明",
"brand": {
"@type": "Brand",
"name": "ブランド名"
},
"offers": {
"@type": "Offer",
"url": "商品ページURL",
"priceCurrency": "JPY",
"price": "12800",
"availability": "https://schema.org/InStock"
}
}
リッチリザルトによるCTR向上
リッチリザルトが表示されると、検索結果で商品の価格、在庫状況、レビュー評価が直接表示されます。これにより通常のスニペットよりも視覚的に目立ち、クリック率が20-30%向上する事例も報告されています。
特にレビューの星評価(★★★★☆)は視覚的なインパクトが大きく、ユーザーの信頼を得やすくなります。実際のレビューデータがある場合は、必ずAggregateRating型の構造化データを実装しましょう。
価格表示により、検索結果の段階で予算に合うかどうかをユーザーが判断できます。在庫状況の表示は、在庫がある商品を探しているユーザーにとって非常に有益な情報となります。
H3: Google Merchant Centerとの連携
Google Merchant Center(GMC)に商品フィードを登録することで、Googleショッピングタブに商品を表示できます。構造化データと商品フィードの情報(価格、在庫など)を一致させることが重要です。
GMCと連携すると、無料リスティング枠にも商品が表示され、追加の流入経路を確保できます。有料のショッピング広告と組み合わせることで、商品の露出を最大化できます。
Search Consoleの「ショッピングタブのリスティング」メニューから、簡単に無料リスティングを開始できます。構造化データが正しく実装されていれば、スムーズに登録が完了します。
在庫切れ・重複ページの管理
商品ページの適切な管理は、サイト全体のSEO評価を維持するために不可欠です。在庫切れや販売終了商品の取り扱いを戦略的に行いましょう。
在庫切れ商品のSEO価値維持
在庫切れになった商品ページは、すぐに削除するのではなく、関連商品への導線を設置することでSEO価値を維持できます。「この商品は現在在庫切れです。類似商品をご覧ください」といったメッセージとともに、関連商品へのリンクを配置します。
再入荷予定がある場合は、その旨を明記し、入荷通知の登録フォームを設置します。これによりユーザーの離脱を防ぎつつ、ページの検索順位も維持できます。
上位カテゴリページへの誘導も効果的です。「○○カテゴリの商品一覧を見る」リンクを設置することで、ユーザーは代替商品を探しやすくなり、サイト内回遊率が向上します。
H3: 販売終了商品の301リダイレクト戦略
販売が完全に終了し、再販の予定がない商品は、301リダイレクトで後継商品やカテゴリページへ誘導します。これにより、そのページが獲得していたSEO評価を引き継ぐことができます。
リダイレクト先は、できるだけ関連性の高いページを選びます。後継モデルがある場合はその商品ページへ、なければ同じカテゴリの人気商品や商品一覧ページへリダイレクトします。
404エラーを大量に返すとサイト全体の評価が下がる可能性があるため、販売終了ページは放置せず、適切に処理することが重要です。定期的にSearch Consoleで404エラーをチェックし、対応漏れがないか確認しましょう。
H3: 型番・色違い商品のページ統合
同じ商品の型番違いや色違いは、シリーズ一覧ページを作成して整理します。一覧ページから各バリエーションへリンクし、各バリエーションページからcanonicalで代表URLを指定する構造を作ります。
この階層構造により、ユーザーは商品を比較しやすくなり、検索エンジンも商品の関係性を理解しやすくなります。内部リンク構造が整理され、サイト全体のクローラビリティも向上します。
シリーズ一覧ページ自体も、「○○シリーズ」「○○ライン」といったキーワードで上位表示を狙えるため、新たな流入経路として機能します。
商品ページの内部リンク戦略
内部リンクの最適化は、ページ評価の集約とユーザー体験の向上に直結します。戦略的な内部リンク設計が商品ページのSEOを強化します。
関連商品・レコメンドの最適化
関連商品セクションは、単なるレコメンデーション機能ではなく、重要なSEO施策です。類似商品や同じカテゴリの商品へのリンクを設置することで、ユーザーの回遊率を高めつつ、ページ間でSEO評価を相互に強化できます。
リンクテキスト(アンカーテキスト)には、商品名を明確に記載します。「この商品もおすすめ」だけでなく、「軽量コードレス掃除機 XYZ-200」のように具体的な商品名を含めることで、検索エンジンがリンク先の内容を理解しやすくなります。
「この商品を買った人はこんな商品も買っています」「よく一緒に購入されている商品」といったセクションは、ユーザーにとって有益であり、自然な内部リンクとして機能します。
カテゴリページとの相互リンク
商品ページからカテゴリページへのリンク、カテゴリページから商品ページへのリンクを適切に設置します。この相互リンク構造により、ページ評価が階層的に集約され、カテゴリページの上位表示を支援します。
商品ページには「このカテゴリの他の商品を見る」リンクを設置します。カテゴリページには主要商品へのリンクを目立つ位置に配置し、ユーザーが探している商品にたどり着きやすくします。
ディレクトリ構造に沿った論理的なリンク構造を作ることで、検索エンジンがサイトの構造を正しく理解し、適切なページを検索結果に表示しやすくなります。
パンくずリストの実装
パンくずリストは、ユーザーが現在サイト内のどこにいるかを示すナビゲーションです。「トップ > 家電 > 掃除機 > コードレス掃除機 > 商品名」のように階層を表示します。
パンくずリストの各階層はリンクになっており、内部リンク構造を強化します。また、構造化データ(BreadcrumbList)を実装することで、検索結果にもパンくずが表示され、クリック率向上に寄与します。
パンくずリストはページ上部に設置し、モバイルでも見やすいサイズで表示します。すべての商品ページに一貫したパンくずを設置することで、サイト構造の理解が深まります。
商品ページSEOの効果測定
SEO施策の効果を正しく測定し、継続的な改善につなげることが成功の鍵です。適切な指標でモニタリングしましょう。
Google Search Consoleでの分析ポイント
Google Search Console(GSC)は商品ページSEOの効果測定に不可欠なツールです。「検索パフォーマンス」レポートで、各商品ページの表示回数、クリック数、平均掲載順位、CTRを確認できます。
「ページ」タブで商品ページごとのパフォーマンスを分析し、表示回数は多いがクリック率が低いページを特定します。これらのページはタイトルやメタディスクリプションを改善することで、CTR向上が期待できます。
「インデックス作成」セクションで「クロール済み – インデックス未登録」ページをチェックします。低品質と判断されているページは、コンテンツを改善するか、noindexを設定して評価の分散を防ぎます。
順位・流入・CVRの追跡方法
商品ページごとに、検索順位、自然検索流入数、コンバージョン数、コンバージョン率を継続的に追跡します。Google Analytics 4とSearch Consoleを連携させることで、包括的な分析が可能になります。
主要キーワードの検索順位は、GRCやAhrefsなどのSEOツールで日次追跡します。順位変動があった際は、アルゴリズムアップデートや競合の動きを確認し、必要に応じて対策を講じます。
流入キーワードを分析し、想定外のロングテールキーワードで流入がある場合は、そのキーワードに特化したコンテンツ追加を検討します。CVRが低い流入キーワードは、ユーザーの検索意図とページ内容がずれている可能性があります。
改善PDCAの回し方
SEO施策は一度実施して終わりではなく、継続的な改善が必要です。月次でパフォーマンスをレビューし、改善施策を計画・実行します。
PDCAサイクルの例:
- Plan(計画): GSCとGAのデータから改善対象ページを選定
- Do(実行): タイトル改善、コンテンツ追加、画像最適化などを実施
- Check(評価): 1-3ヶ月後に順位とCVRの変化を確認
- Action(改善): 効果があった施策を他ページに横展開、効果がなければ別の施策を試行
A/Bテストを実施し、どのタイトルやディスクリプションがCTRを高めるか検証することも有効です。データに基づいた意思決定により、着実にSEO成果を積み上げられます。
ECプラットフォーム別の実装Tips
利用しているECプラットフォームによって、実装方法や注意点が異なります。主要プラットフォームごとのポイントを把握しましょう。
H3: Shopifyでの最適化ポイント
Shopifyは標準でSEOに配慮した構造になっていますが、さらなる最適化が可能です。テーマエディタでタイトルタグとメタディスクリプションをカスタマイズし、商品ごとに最適化します。
構造化データは一部自動で出力されますが、レビューやFAQの構造化データはアプリやカスタムコードで追加します。「JSON-LD for SEO」などのアプリを活用すると、コーディング不要で実装できます。
画像の最適化には「TinyIMG」などの画像圧縮アプリが便利です。WebP形式への自動変換やlazy loading機能により、ページ速度を大幅に改善できます。Shopifyの標準機能でURLはSEOフレンドリーですが、商品ハンドルは英数字で設定しましょう。
EC-CUBEでの実装方法
EC-CUBEはオープンソースのため、自由度が高い反面、SEO最適化は自分で実装する必要があります。管理画面から商品ごとにタイトル、メタディスクリプション、メタキーワードを設定できます。
構造化データはテンプレートファイル(Twig)を編集して実装します。product_detail.twigに JSON-LDのコードを追加し、商品情報を動的に出力する仕組みを構築します。
パンくずリストやcanonicalタグは、プラグインを活用するか、テンプレートを直接編集します。EC-CUBEコミュニティには多くのSEOプラグインが公開されているため、要件に合ったものを選定しましょう。
その他主要カート(BASE、カラーミーショップ等)
BASEは無料で始められますが、SEO機能は限定的です。有料のグロースプランにアップグレードすると、独自ドメインの利用やHTML編集機能が解放され、より高度なSEO対策が可能になります。
カラーミーショップは標準でSEO設定項目が充実しており、管理画面から商品ページのタイトル、ディスクリプション、H1タグを個別に設定できます。「カラーミーショップ Googleアナリティクス連携」機能で、簡単に効果測定環境を構築できます。
いずれのプラットフォームでも、商品CSVインポート機能を活用すれば、大量の商品ページのメタ情報を一括で設定・更新できます。スプレッドシートでメタ情報を管理し、効率的にSEO最適化を進めましょう。
まとめ:商品ページSEO最適化のチェックリスト
商品ページのSEO最適化は、戦略立案から実装、効果測定まで多岐にわたります。以下のチェックリストを活用して、着実に施策を進めましょう。
基本設定:
- [ ] タイトルタグに商品名+特徴+ブランドを含め、30文字以内に収めている
- [ ] H1タグに検索キーワードを含めている
- [ ] メタディスクリプションに価格・送料・訴求ポイントを記載している
- [ ] URLが短く論理的な構造になっている
コンテンツ:
- [ ] 独自の商品説明文を300文字以上記載している
- [ ] 「誰が・どんな課題に・どう役立つか」を明文化している
- [ ] FAQセクションを設置している
- [ ] ユーザーレビューを掲載している
画像・メディア:
- [ ] 高品質な商品画像を複数掲載している
- [ ] 画像にalt属性を設定している
- [ ] 画像を適切に圧縮している(WebP形式推奨)
- [ ] 商品紹介動画を掲載している(該当する場合)
技術的SEO:
- [ ] 構造化データ(Product、Offer、AggregateRating)を実装している
- [ ] パンくずリストを設置し、構造化データも実装している
- [ ] Core Web Vitals(LCP、CLS、FID)が良好範囲内にある
- [ ] モバイルファーストデザインになっている
- [ ] 色違い・サイズ違いにcanonicalタグを設定している
内部リンク:
- [ ] 関連商品セクションを設置している
- [ ] カテゴリページへのリンクを設置している
- [ ] パンくずリストが正しく機能している
在庫管理:
- [ ] 在庫切れ商品に関連商品への導線を設置している
- [ ] 販売終了商品は適切に301リダイレクトしている
- [ ] 404エラーを定期的にチェックしている
効果測定:
- [ ] Google Search Consoleを設定している
- [ ] Google Analytics 4を設定している
- [ ] 主要キーワードの順位を追跡している
- [ ] 月次でパフォーマンスレビューを実施している
このチェックリストを基に、できるところから着実に実装していきましょう。すべてを一度に完璧にする必要はありません。優先順位をつけて、継続的に改善を重ねることが、商品ページSEO成功の鍵です。
よくある質問
Q1: 商品ページとカテゴリページ、どちらをSEO対策すべきですか?
商品ページとカテゴリページの両方を最適化することが理想ですが、役割を分けて考えることが重要です。カテゴリページは「掃除機」「スニーカー」といったビッグワード・ミドルワードで上位表示を狙い、商品ページは「掃除機 紙パック ABC-100」「スニーカー ナイキ エアマックス 27cm」のようなロングテールキーワードに特化させます。
中小規模のECサイトでは、まず商品ページのロングテールキーワード対策から始めることをおすすめします。競合が少なく、購買意欲の高いユーザーを効率的に集客できるためです。商品ページで実績を積み上げながら、その評価をカテゴリページに集約する内部リンク構造を構築していきましょう。
大手ECモールと直接競合するビッグワードは避け、自社が勝てるキーワード領域を見極めることが成功の鍵です。Googleサーチコンソールで実際に流入があるキーワードを分析し、そこから優先的に対策を進めると効率的です。
Q2: メーカー提供の商品説明文をそのまま使ってはいけないのはなぜですか?
メーカー提供の商品説明文は、多くのECサイトがそのまま掲載するため、重複コンテンツとなります。検索エンジンは重複コンテンツを低く評価し、最悪の場合はペナルティを受ける可能性があります。他のサイトと同じ内容では、検索上位表示は困難です。
独自の商品説明を追加することで、差別化とSEO効果の両方を得られます。メーカー説明文の下に「スタッフのおすすめポイント」「こんな方におすすめ」「実際に使ってみた感想」などのセクションを設け、自社ならではの視点を加えましょう。
実際の使用シーンや、他の商品との比較、よくある質問への回答など、ユーザーが本当に知りたい情報を追加することで、コンテンツの質が大幅に向上します。300文字程度の独自コンテンツを追加するだけでも、SEO効果は大きく変わります。
Q3: 在庫切れの商品ページは削除すべきですか、残すべきですか?
在庫切れの商品ページは、状況に応じて適切な対応を選択します。再入荷の予定がある場合は、ページを残して「現在在庫切れ・入荷通知を受け取る」ボタンを設置します。これにより、SEO評価を維持しつつ、潜在顧客との接点を保てます。
再入荷の予定がなく、後継商品がある場合は、301リダイレクトで後継商品ページへ誘導します。これにより、元のページが獲得していたSEO評価を後継商品に引き継げます。リダイレクト先は可能な限り関連性の高いページを選びましょう。
完全に販売終了で後継商品もない場合は、404エラーを返すか、関連商品への導線を設置したページに変更します。大量の404エラーはサイト評価を下げる可能性があるため、定期的にサーチコンソールでチェックし、適切に対処することが重要です。
Q4: 商品ページの画像は何枚くらい掲載すべきですか?
商品ページの画像枚数に絶対的な正解はありませんが、最低でも3-5枚は掲載することを推奨します。理想的には、正面、背面、側面、使用シーン、サイズ比較など、多角的に商品を理解できる画像を用意します。
アパレルやインテリアなど視覚的要素が重要な商品では、10枚以上の画像を掲載することも珍しくありません。色違いがある場合は、各色の画像を複数用意します。ユーザーが実物を手に取れないECサイトでは、画像が購買決定の重要な要素となります。
ただし、画像が多すぎるとページ速度が低下する可能性があるため、適切な圧縮とlazy loading(遅延読み込み)の実装が必須です。WebP形式での配信や、CDNの活用により、画像枚数を増やしてもページ速度を維持できます。
Q5: 構造化データの実装は必須ですか?難しくないですか?
構造化データは必須ではありませんが、実装することで検索結果でのリッチリザルト表示が可能になり、CTRが大幅に向上する可能性があります。価格、在庫、レビュー評価が検索結果に表示されることで、ユーザーの注目を集めやすくなります。
実装の難易度は、使用しているECプラットフォームによって異なります。Shopifyなどの主要プラットフォームでは、アプリやプラグインを使って簡単に実装できます。独自開発のサイトでも、JSON-LD形式でHTMLに追加するだけなので、基本的なHTMLの知識があれば実装可能です。
Googleが提供する「構造化データマークアップ支援ツール」や「リッチリザルトテスト」を活用すれば、初心者でも実装と検証ができます。最初は1つの商品ページで試し、正しく表示されることを確認してから、全商品に展開するアプローチが安全です。
Q6: 商品ページのSEO効果が出るまでどのくらいかかりますか?
商品ページのSEO効果が表れるまでの期間は、競合状況やドメインの強さによって異なりますが、一般的に3-6ヶ月程度を見込む必要があります。ロングテールキーワードでは1-3ヶ月で効果が出ることもありますが、ビッグワードでは半年以上かかることも珍しくありません。
新規ドメインのサイトは、Googleから信頼を得るまでに時間がかかります。既存サイトで継続的にコンテンツを追加している場合は、比較的早く効果が表れやすい傾向があります。
重要なのは、短期的な結果に一喜一憂せず、継続的に改善を重ねることです。毎月のパフォーマンスを測定し、PDCAサイクルを回しながら着実に最適化を進めましょう。焦らず、長期的な視点でSEOに取り組むことが成功の秘訣です。
引用元・参考サイト
ECサイトSEO対策の基礎:
- Shopify日本公式ブログ「ECサイトのSEO対策ガイド」 https://www.shopify.com/jp/blog/ecommerce-seo-beginners-guide
- Keywordmap Academy「ECサイトのSEO対策|商品ページで検索上位を獲得する方法を解説」 https://keywordmap.jp/academy/ec-seo/
- SEM Plus「ECサイトのSEO対策│検索上位にする方法を徹底解説」 https://white-link.com/sem-plus/ec/
技術的SEOと実装方法:
- Google Developers「商品(Product、Review、Offer)の構造化データ」 https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/product
- カラーミーショップ「商品ページのSEO」 https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/92487
- ランクエスト「ECサイトのSEO対策とは?商品ページで検索上位を狙う方法を解説」 https://rank-quest.jp/column/column/ec-seo/
コンテンツ最適化と実践事例:
- COMMERCE PICK「ECサイトで押さえておきたい5つのSEO施策」 https://www.commercepick.com/archives/23506
- ebismart「ECサイトの商品ページに流入を増やすSEO施策」 https://ebisumart.com/blog/seo/
構造化データとリッチリザルト:
- AUNCON「ECサイトの構造化データ」 https://www.auncon.co.jp/column/seo/structured-data-ecommerce/
- トライアングル「EC構造化データ実装ガイド」 https://www.tryangle-inc.co.jp/column/what-is-ec-seo/ec-structured-data-implementation-guide/
関連記事
ECサイトのSEO対策をさらに深く学びたい方は、以下の関連記事もご覧ください。
- XMLサイトマップの作成方法と最適化【サイト規模別の実装手順を解説】
- Googleサーチコンソール「検索での見え方」とは?各項目の意味と改善方法を解説
- SEO対策のやり方【2026年最新】Google上位表示の12ステップを初心者向けに解説
- 【2026年最新版】SEO分析ツール徹底比較15選|無料・有料別おすすめと使い方完全ガイド
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