Google アナリティクス(GA4)をマーケティングに活用する分析手法と実践事例【2026年版】
「Google アナリティクスを導入したけれど、データをどう活用すればマーケティング成果につながるのかわからない」このような悩みを抱えていませんか?
GA4は単なるアクセス解析ツールではなく、マーケティング施策の効果を最大化する強力な武器です。本記事では、GA4の基本的な分析手法から実践的な活用事例まで、明日から実務で使えるノウハウを網羅的に解説します。
BtoB企業、ECサイト、SaaS事業者など、業種を問わず活用できる具体的な分析手法と、実際に成果を出した企業の事例をご紹介します。この記事を読めば、GA4をマーケティングの意思決定基盤として活用し、データドリブンな施策展開が可能になります。
目次
Google アナリティクス(GA4)のマーケティング活用における3つの強み
GA4は従来のユニバーサルアナリティクス(UA)から大きく進化し、マーケティング活動に欠かせない3つの強みを備えています。イベントベースの計測、機械学習による予測分析、そして他ツールとのシームレスな連携により、より高度なマーケティング施策が実現できます。
イベントベースの詳細なユーザー行動トラッキング
GA4では、ページビュー中心だったUAから、イベントベースの計測モデルに変更されました。これにより、ユーザーの細かな行動を漏れなく追跡できるようになります。
UAとGA4の違い 従来のUAでは「ページを見た」という単位でしか計測できませんでしたが、GA4では「ボタンをクリックした」「動画を50%視聴した」「フォームの入力を開始した」など、あらゆるユーザー行動をイベントとして記録できます。この変化により、コンバージョンに至るまでの詳細な導線分析が可能になりました。
カスタムイベント設定の実例 マーケティング施策で特に有効なカスタムイベントには以下があります。
- 資料ダウンロードボタンのクリック
- 問い合わせフォームの入力開始
- 料金ページの閲覧時間(30秒以上)
- 製品比較表のスクロール到達
- チャットボットの起動
これらのイベントを設定することで、ユーザーの購買意欲の高まりを定量的に把握でき、適切なタイミングでアプローチできます。Google Tag Manager(GTM)を活用すれば、コードを直接編集せずにイベント設定が可能です。トリガー条件を細かく設定し、必要なデータのみを効率的に収集しましょう。
機械学習による予測分析で先回りマーケティング
GA4には機械学習機能が標準搭載されており、過去のデータからユーザーの将来行動を予測できます。これにより、事後的な分析だけでなく、先回りしたマーケティング施策が実現します。
購買予測モデルの仕組み GA4は過去28日間のユーザー行動データを学習し、今後7日間に購入する確率を算出します。予測スコアは0〜100%で表示され、高スコアのユーザーに優先的にアプローチできます。機械学習モデルは自動的に更新されるため、季節変動や市場トレンドの変化にも対応します。
離脱可能性の高いユーザーへのアプローチ 購買予測だけでなく、離脱予測機能も活用できます。「過去にアクティブだったが最近訪問していないユーザー」を自動で検出し、リターゲティング広告やメールマーケティングでアプローチできます。
BtoB SaaSでのリード育成への応用 BtoB SaaS企業では、無料トライアル申込後の有料転換率向上が重要です。GA4の予測機能で「転換確率の高いユーザー」を特定し、営業チームが優先的にフォローすることで、商談化率が向上します。実際にある企業では、予測スコア上位30%のユーザーに絞った営業活動により、リソース効率が2倍に改善した事例もあります。
Google広告・CRMとのシームレスなデータ連携
GA4の最大の強みは、マーケティングエコシステム全体とデータ連携できる点です。分析で得た知見を即座に施策に反映できます。
オーディエンス共有の設定手順 GA4で作成したオーディエンス(セグメント)は、Google広告に直接連携できます。設定方法は以下の通りです。
- GA4管理画面で「管理」→「オーディエンス」を選択
- 新規オーディエンスを作成(例:「資料DL後未購入ユーザー」)
- 「公開先」でGoogle広告アカウントを選択
- Google広告側で該当オーディエンスが利用可能に
この連携により、「サイト訪問済みだが未購入のユーザー」に限定した広告配信が可能になり、広告費用対効果が大幅に改善します。
BigQueryエクスポートでのLTV分析 GA4のデータをBigQueryにエクスポートすれば、SQLを使った高度な分析が可能です。特に顧客生涯価値(LTV)の算出、コホート分析、カスタマージャーニーの可視化など、GA4の標準レポートでは実現できない分析ができます。BigQueryは1ヶ月10GBまで無料で利用できるため、中小企業でも導入しやすくなっています。
Salesforce/HubSpot連携のメリット CRMツールとGA4を連携させることで、「どの流入経路から来たリードが商談化しやすいか」「受注に至ったユーザーのサイト上での行動パターン」などが明らかになります。マーケティング部門と営業部門で共通のデータ基盤を持つことで、組織全体でのデータドリブン経営が実現します。
マーケティング目的別のGA4分析手法5選
マーケティング活動では目的に応じた適切な分析手法を選ぶことが重要です。ここではコンバージョン改善、広告効果測定、リマーケティング、コンテンツ評価、ターゲティング精度向上の5つの観点から、実務で即活用できる分析手法を解説します。
コンバージョン率(CVR)改善のためのファネル分析
コンバージョン率を改善するには、ユーザーがどの段階で離脱しているかを特定することが最優先です。GA4の探索レポート機能を使えば、詳細なファネル分析が可能になります。
探索レポートでのファネル作成手順 GA4の「探索」メニューから「ファネル探索」を選択します。ステップには以下のようなイベントを設定します。
- ステップ1:ランディングページ閲覧
- ステップ2:製品詳細ページ閲覧
- ステップ3:カートに追加
- ステップ4:購入手続き開始
- ステップ5:購入完了
各ステップ間の離脱率が可視化され、ボトルネックが一目で分かります。セグメント機能を使えば、デバイス別、流入元別、新規/リピーター別など、様々な切り口で分析できます。
離脱ポイントの特定方法 ファネル分析で離脱率が高いステップを特定したら、そのページの問題点を深掘りします。ページ滞在時間が極端に短い場合は「期待していた情報がない」、逆に長すぎる場合は「情報が見つけにくい」可能性があります。ヒートマップツールと組み合わせることで、さらに詳細な改善ポイントが見えてきます。
改善施策の優先順位づけ(実例:フォーム最適化) ある企業では、問い合わせフォームでの離脱率が65%と非常に高い状態でした。GA4のファネル分析により「入力項目数が多すぎる」ことが判明し、必須項目を12項目から5項目に削減したところ、フォーム完了率が2.3倍に向上しました。改善施策は「影響度×実施難易度」のマトリクスで優先順位をつけ、費用対効果の高いものから着手しましょう。
広告効果測定のためのUTMパラメータ活用術
複数の広告媒体を運用している場合、どの媒体が効果的かを正確に測定する必要があります。UTMパラメータを正しく設定することで、流入元ごとの詳細な効果測定が可能になります。
UTMパラメータの正しい設定方法 UTMパラメータは以下の5つで構成されます。
| パラメータ | 必須 | 用途 | 設定例 |
|---|---|---|---|
| utm_source | ○ | 参照元 | google, facebook, newsletter |
| utm_medium | ○ | メディア | cpc, email, social |
| utm_campaign | ○ | キャンペーン | spring_sale_2026 |
| utm_term | – | キーワード | running_shoes |
| utm_content | – | 広告バリエーション | text_ad_v1 |
設定時の注意点として、すべて小文字で統一し、スペースはアンダースコアに置き換えることが重要です。命名ルールを社内で統一しないと、データが分散して正確な分析ができなくなります。
参照元/メディア別のCVR比較 GA4の「トラフィック獲得」レポートで、流入元ごとのコンバージョン率を比較できます。一般的に、検索連動型広告(CPC)は即効性が高く、SNS広告は認知拡大に、メールマーケティングは既存顧客への再アプローチに効果的です。それぞれの特性を理解した上で、目的に応じた予算配分を行いましょう。
アトリビューション分析でのラストクリック以外の貢献度把握 ユーザーは通常、複数回の接触を経てコンバージョンに至ります。GA4のアトリビューション分析では、「データドリブン」「ラストクリック」「ファーストクリック」など複数のモデルで貢献度を評価できます。特にBtoB企業では検討期間が長いため、初回接触時の流入元も重要です。認知段階から購入段階まで、各チャネルの役割を正しく評価することで、適切なマーケティング投資が可能になります。
リマーケティングのためのオーディエンス作成戦略
サイト訪問者の中でも、購買意欲の高いユーザーに絞って広告配信することで、費用対効果を大幅に改善できます。GA4のオーディエンス機能を活用した戦略的なリマーケティングを実現しましょう。
高エンゲージメントユーザーの定義 以下のような条件を満たすユーザーは、購買意欲が高いと判断できます。
- 過去7日間に3回以上サイト訪問
- 滞在時間が平均より50%以上長い
- 製品ページを3ページ以上閲覧
- 料金ページを閲覧した
- 動画を最後まで視聴した
これらの条件を組み合わせて「高関心度ユーザー」オーディエンスを作成し、優先的に広告配信を行います。
カート放棄ユーザー向けセグメント ECサイトにおいて、カート追加後に購入せず離脱するユーザーは全体の約70%と言われています。「add_to_cart」イベントは発生しているが「purchase」イベントが発生していないユーザーをオーディエンス化し、24時間以内にリマーケティング広告を配信することで、コンバージョン率が3〜5倍に向上した事例が多数報告されています。
Google広告への連携設定 オーディエンスをGoogle広告に連携する際は、リストサイズに注意が必要です。ディスプレイ広告では最低100人、検索広告では1,000人のユーザーが必要です。小規模サイトの場合は、条件を緩めてリストサイズを確保するか、類似オーディエンス機能を活用しましょう。類似オーディエンスは、既存の高品質なユーザーと似た属性・行動パターンを持つ新規ユーザーを自動的に見つけてくれる強力な機能です。
コンテンツマーケティングの効果検証
オウンドメディアやブログを運営している企業にとって、どの記事が成果に貢献しているかを把握することは重要です。GA4を使えば、コンテンツごとの詳細なパフォーマンス測定が可能になります。
ランディングページ別の流入分析 「ページとスクリーン」レポートで、各記事への流入数、直帰率、平均エンゲージメント時間を確認できます。注目すべき指標は以下の通りです。
- 流入数:SEOやSNSからの集客力
- エンゲージメント時間:コンテンツの質と読者満足度
- コンバージョン率:ビジネス貢献度
単なるPV数だけでなく、「読まれている時間」と「その後のアクション」を重視しましょう。
ページ滞在時間・スクロール深度の評価 GA4ではスクロール深度を自動計測しており、記事の何%まで読まれたかが分かります。滞在時間が長くてもスクロール深度が低い場合は、「冒頭で離脱している」可能性があります。逆に短時間でもスクロール深度が高い場合は、「求める情報を素早く見つけられた」と評価できます。これらの指標を組み合わせて、コンテンツ改善の方向性を決定します。
内部リンククリック率の計測 記事内に設置した内部リンクのクリック率は、読者の関心度を示す重要な指標です。GTMでリンククリックをイベント化し、「どの記事からどの記事へ遷移しているか」を可視化することで、効果的なコンテンツ導線が設計できます。特に、無料コンテンツから有料サービスへの導線設計において、内部リンク最適化は大きな効果を発揮します。
ユーザー属性・デバイス分析によるターゲティング精度向上
ユーザーの属性情報やデバイス環境を分析することで、より精度の高いターゲティングが可能になります。GA4では多様なディメンションでデータを分解できます。
デモグラフィック(年齢/性別/地域)の取得設定 GA4では、Googleアカウントにログインしているユーザーの属性情報を取得できます。ただし、プライバシー保護のため、各セグメントで一定数以上のユーザーがいないとデータは表示されません(閾値の秘密保持)。年齢層や性別によってコンバージョン率が大きく異なる場合は、広告クリエイティブやメッセージングを最適化しましょう。
モバイル/デスクトップ別の行動パターン デバイスカテゴリ別の分析により、以下のような違いが見えてきます。
- モバイル:移動中の閲覧が多く、セッション時間は短いがコンバージョン率は意外と高い
- デスクトップ:じっくり比較検討する傾向があり、BtoB商材では商談化率が高い
- タブレット:モバイルとデスクトップの中間的な行動パターン
デバイスごとにユーザー体験を最適化することで、全体的なコンバージョン率向上につながります。
B2B向け業界/企業規模推定の方法 BtoB企業の場合、「どの業界・企業規模の訪問者が多いか」を知ることは重要です。GA4では直接的な企業情報は取得できませんが、IPアドレスを基にした逆引きツールやサードパーティのエンリッチメントサービスを活用することで、ある程度の推定が可能です。また、コンバージョン時に「業種」「従業員数」などのフォーム項目を設け、カスタムディメンションとしてGA4に送信すれば、より精度の高い分析ができます。
【実践事例】GA4マーケティング活用で成果を出した3社の分析手法
GA4を活用して実際に成果を上げた企業の事例を3つご紹介します。いずれも分析結果を具体的な施策に落とし込み、measurableな成果を達成した実例です。自社の状況に近い事例を参考に、実践のヒントを掴んでください。
事例①ジュエリーECサイト:参照元別CVR分析で年商2倍達成
課題:会社概要サイトとECサイトの分散 あるジュエリー企業では、コーポレートサイトとECサイトが別々のドメインで運営されており、ユーザーの回遊性が低い状態でした。Google広告やSNS広告からの流入はあるものの、コンバージョン率が業界平均を大きく下回り、広告費用対効果が悪化していました。
実施した分析:参照元/メディア別のCVR比較 GA4の「トラフィック獲得」レポートで、流入元ごとの詳細分析を実施しました。その結果、以下の傾向が判明しました。
- Google検索(オーガニック):CVR 2.3% – ブランド認知層が多く購買意欲が高い
- Facebook広告:CVR 0.8% – 認知拡大には効果的だが即購入には至らない
- コーポレートサイト経由:CVR 4.5% – 企業ストーリーを理解した上で訪問するため高CVR
特に注目すべきは、コーポレートサイトで企業理念やクラフトマンシップを理解したユーザーは、ECサイトでのCVRが約2倍高いという事実でした。
施策:サイト統合とコンテンツ導線最適化 分析結果を受けて、以下の施策を実行しました。
- ECサイト内に「ブランドストーリー」コンテンツを統合
- 製品ページから職人の技術紹介ページへの内部リンク設置
- 広告クリエイティブに企業理念を反映
- コーポレートサイトからECサイトへの導線強化
結果:年商200%増(具体的数値) 施策実施後6ヶ月で、サイト全体のCVRが1.2%から2.8%に向上しました。特にブランドストーリーページ閲覧者のCVRは5.2%に達し、一般訪問者の3倍以上となりました。広告費は据え置きのまま売上が2倍になり、CPAは半分以下に改善されました。GA4の探索レポートでカスタマージャーニーを可視化したことで、「情緒的価値の訴求」が購買決定に重要であることが数値で証明された事例です。
参考:株式会社才流「【事例で学ぶ】Googleアナリティクスを活用したWebマーケティング」 https://sairu.co.jp/method/2525/
事例②ソフトバンク:GA360のアトリビューション分析で獲得効率130%向上
課題:動画広告の間接効果が見えない ソフトバンクでは、YouTube動画広告などの認知施策と、検索連動型広告などのコンバージョン施策を並行して実施していました。しかし従来のラストクリック評価では、動画広告の貢献度が過小評価され、予算配分の判断が難しい状況でした。
実施した分析:データドリブンアトリビューション Google Analytics 360(GA4の上位版)のアトリビューション分析機能を活用し、コンバージョンに至るまでの全接触点を評価しました。分析により以下が明らかになりました。
- ラストクリックモデル:検索広告の貢献度が80%と評価
- データドリブンモデル:動画広告の貢献度が35%に上昇
つまり、動画広告を見たユーザーは後日検索行動を取り、最終的にコンバージョンに至るという「間接効果」が大きかったのです。接触回数分析では、動画広告→ディスプレイ広告→検索広告という3ステップを経るユーザーのCVRが、検索広告のみのユーザーより1.8倍高いことも判明しました。
施策:予算配分の最適化 アトリビューション分析の結果を基に、以下の予算配分変更を実施しました。
- 動画広告予算:20%増額(認知層への投資強化)
- ディスプレイ広告:リマーケティング特化にシフト
- 検索広告:ブランドワード以外の予算を10%削減
また、広告シーケンスも最適化し、動画広告視聴者に対して段階的にメッセージを変えるシナリオ型配信を導入しました。
結果:CPA改善・獲得数増加 予算配分最適化により、獲得効率が130%向上しました。具体的には、同じ予算でコンバージョン数が1.3倍に増加し、CPAは約23%改善しました。特に、動画広告接触者の検索広告経由CVRが2.1倍になったことで、認知施策とコンバージョン施策の相乗効果が最大化されました。
参考:アユダンテ株式会社「ソフトバンク様 Google Analytics 360 Suite導入事例」 https://ayudante.jp/case/ga360suite/
事例③B2B SaaS企業:リマーケティングオーディエンスで商談化率40%UP
課題:資料DL後の失注率が高い あるマーケティングオートメーションツールを提供するB2B SaaS企業では、資料ダウンロード後のリード育成に課題を抱えていました。資料DLからデモ申込までの転換率が5%と低く、多くのリードが商談化せずに失注していました。営業チームは全リードに均等にアプローチしていましたが、リソース不足で適切なフォローができていませんでした。
実施した分析:エンゲージメント行動の可視化 GA4で資料ダウンロード後のユーザー行動を詳細に分析しました。具体的には以下のイベントを計測し、エンゲージメントスコアを算出しました。
- サイト再訪問回数
- 製品機能ページの閲覧数
- 料金ページの閲覧有無
- 導入事例ページの滞在時間
- ウェビナー申込の有無
分析の結果、上記5つの行動のうち3つ以上を満たすユーザーは、商談化率が通常の4.2倍高いことが判明しました。一方で、資料DL後にサイト訪問がないユーザーの商談化率はわずか1%でした。
施策:高関心度ユーザーへの広告配信 分析結果を基に、以下のマーケティング戦略を実行しました。
- オーディエンスの階層化
- Tier A(超高関心):5つのうち4つ以上該当 → 営業が即電話フォロー
- Tier B(高関心):3つ該当 → リマーケティング広告+MAシナリオ配信
- Tier C(低関心):1〜2つ該当 → 月1回のナーチャリングメール
- Google/Facebook広告でのリマーケティング Tier Bのオーディエンスに対し、「導入企業の成功事例」や「無料デモ体験」を訴求する広告を配信しました。
- 営業とマーケティングの連携強化 GA4のオーディエンスデータをSalesforceに連携し、営業担当者がリードのエンゲージメント状況をリアルタイムで確認できる仕組みを構築しました。
結果:商談化率向上・営業効率化 施策実施後3ヶ月で、以下の成果を達成しました。
- 商談化率:5% → 7%(全体で40%向上)
- Tier Aユーザーの商談化率:20%超
- 営業チームの架電数:30%削減(質の高いリードに集中)
- 受注率:15% → 22%(商談の質が向上)
特筆すべきは、GA4とCRMを連携させることで、「どの流入経路から来たリードが最終的に受注しやすいか」が可視化され、マーケティング投資のROIが明確になった点です。オーガニック検索経由のリードは受注率が高い一方、展示会経由は受注率が低いが単価が高いなど、流入元ごとの特性を理解した戦略立案が可能になりました。
参考:株式会社プライムナンバーズ「GA4を徹底活用!マーケティング担当者が押さえたい使い方」 https://primenumbers.co.jp/blog/marketing-kowhow/howto-use-ga4/
GA4マーケティング分析を成功させる5つの実装ステップ
GA4を効果的に活用するには、計画的な実装プロセスが不可欠です。ここでは、初期設定から継続的な改善までの5ステップを具体的に解説します。このプロセスに沿って実装すれば、データに基づいた確実なマーケティング成果が得られます。
STEP1:マーケティング目標に紐づくKPI設定
GA4の実装は、ビジネスゴールから逆算してKPIを設定することから始めます。ツールありきではなく、「何を達成したいか」を明確にすることが成功の鍵です。
ビジネスゴールからKPIへの落とし込み方 まず経営目標を具体的な数値目標に分解します。例えば「年商1億円達成」という目標があれば、以下のように逆算します。
- 年商目標:1億円
- 平均単価:50万円
- 必要受注数:200件/年
- 商談から受注への転換率:25%
- 必要商談数:800件/年
- リードから商談への転換率:10%
- 必要リード数:8,000件/年
このプロセスにより、「月667件のリード獲得」が具体的なKPIとなります。さらに、リード獲得の内訳(オーガニック検索、広告、ウェビナーなど)も設定しましょう。
コンバージョン定義(マイクロ/マクロ) コンバージョンは「マクロコンバージョン」と「マイクロコンバージョン」に分けて設定します。
マクロコンバージョン(最終目標):
- 製品購入
- 問い合わせ完了
- 無料トライアル申込
- 資料ダウンロード
マイクロコンバージョン(中間指標):
- 料金ページ閲覧
- 製品動画の50%以上視聴
- 製品比較ページの閲覧
- メルマガ登録
マイクロコンバージョンを設定することで、マクロコンバージョンに至る前のユーザー行動が可視化され、早期改善が可能になります。
目標値の設定方法 現状の数値を基準に、現実的かつ挑戦的な目標を設定します。一般的に、3ヶ月で10〜20%の改善、1年で50〜100%の改善を目指すのが妥当です。業界ベンチマークも参考にしつつ、自社の成長フェーズに合わせた目標設定が重要です。また、各KPIに担当者を割り当て、週次でモニタリングする体制を整えましょう。
STEP2:カスタムイベントとパラメータの設計
KPIが決まったら、それを計測するためのイベント設計を行います。GA4では自動収集されるイベントに加え、ビジネス特有の重要なアクションをカスタムイベントとして設定します。
計測すべきイベント一覧(テンプレート提供) 業種別に計測すべき代表的なイベントをまとめました。
BtoB SaaS企業の場合:
form_start:問い合わせフォーム入力開始demo_request:デモ申込完了pricing_view:料金ページ閲覧case_study_download:導入事例ダウンロードtrial_signup:無料トライアル登録
ECサイトの場合:
product_detail_view:商品詳細ページ閲覧add_to_cart:カート追加remove_from_cart:カート削除checkout_start:購入手続き開始payment_info_add:支払情報入力
オウンドメディアの場合:
article_read_50:記事50%到達article_read_100:記事完読related_article_click:関連記事クリックcta_click:CTA(資料請求等)クリックshare_click:SNSシェアボタンクリック
イベントには必ずパラメータ(詳細情報)を付与します。例えばproduct_detail_viewイベントには、product_id、product_name、product_category、product_priceなどのパラメータを設定することで、後から詳細分析が可能になります。
GTMでの実装パターン Google Tag Manager(GTM)を使えば、コードを直接編集せずにイベント設定ができます。基本的な実装パターンは以下の通りです。
- トリガー設定:「どの条件で発火させるか」を定義
- 例:「URLに/thanksが含まれる」「特定ボタンのクリック」など
- タグ設定:GA4イベントタグを作成
- イベント名とパラメータを定義
- プレビューモードで動作確認
- 実際にアクションを実行し、データが正しく送信されているか確認
- 公開して本番環境に反映
データレイヤー活用の基礎 より高度な計測には、データレイヤー(dataLayer)を活用します。これは、ページやアプリの情報を構造化して保持する仕組みです。例えば、ECサイトで商品詳細ページに以下のようなデータレイヤーを実装します。
dataLayer.push({
'event': 'product_detail_view',
'product_id': 'ABC123',
'product_name': 'ワイヤレスイヤホン',
'product_category': '家電/オーディオ',
'product_price': 15800
});
このデータをGTMで受け取り、GA4に送信することで、商品別・カテゴリ別の詳細分析が可能になります。開発チームと連携し、重要なデータを確実にデータレイヤーに格納する設計が重要です。
STEP3:オーディエンスとセグメントの作成
イベントデータが蓄積されたら、ユーザーをグループ化するオーディエンスとセグメントを作成します。これにより、ターゲットを絞った分析と施策展開が可能になります。
マーケティングファネル別のセグメント例 カスタマージャーニーの各段階でセグメントを作成します。
認知段階:
- 初回訪問ユーザー(last_visit = 初回)
- SNS流入ユーザー(source = facebook, twitter, instagram)
- ブログ記事閲覧ユーザー(page_path contains /blog/)
検討段階:
- 製品ページ複数閲覧ユーザー(product_view ≥ 3回)
- 料金ページ閲覧ユーザー(pricing_view = 1回以上)
- 滞在時間が長いユーザー(engagement_time > 300秒)
比較段階:
- 比較ページ閲覧ユーザー(comparison_view = 1回以上)
- 導入事例ダウンロードユーザー(case_download = 完了)
- デモ動画視聴ユーザー(video_progress ≥ 50%)
購入段階:
- カート追加ユーザー(add_to_cart = 完了、購入未完了)
- フォーム入力開始ユーザー(form_start = 完了、submit未完了)
購入後:
- 既存顧客(purchase = 完了)
- リピーター(purchase_count ≥ 2回)
これらのセグメントごとに分析することで、各段階の課題が明確になります。
購買意欲スコアリングの設定 複数の行動指標を組み合わせて、ユーザーの購買意欲を点数化します。例えば以下のようなスコアリングモデルを構築します。
- サイト訪問:1点/回
- 製品ページ閲覧:3点/回
- 料金ページ閲覧:5点
- 資料ダウンロード:10点
- デモ申込:20点
合計スコアが30点以上のユーザーを「高関心度オーディエンス」として定義し、優先的にマーケティング施策を展開します。GA4の予測指標(購買可能性など)と組み合わせることで、さらに精度の高いスコアリングが可能です。
CRM連携用セグメント GA4のオーディエンスをCRM(Salesforce、HubSpotなど)に連携することで、マーケティングと営業の連携が強化されます。例えば、「高エンゲージメント・未商談化リード」というオーディエンスを作成し、営業チームに自動通知する仕組みを構築すれば、ホットリードを逃さずフォローできます。また、受注顧客のサイト行動パターンを分析し、類似する見込み客を自動抽出する高度な活用も可能です。
STEP4:探索レポートでの分析ダッシュボード構築
GA4の標準レポートだけでは深い洞察が得られないため、探索レポートでカスタムダッシュボードを構築します。関係者の役割に応じて、必要な情報を効率的に確認できる設計が重要です。
経営層向け/実務担当者向けの使い分け 閲覧者のレベルに応じて、提供する情報粒度を変えます。
経営層向けダッシュボード:
- 月次売上・コンバージョン数の推移
- 主要KPIの目標達成率
- チャネル別ROI
- 前月比・前年比の比較
シンプルで直感的なビジュアライゼーションを重視し、詳細データは省略します。
マーケティング担当者向けダッシュボード:
- 施策別の詳細パフォーマンス
- セグメント別のファネル分析
- コンテンツ別エンゲージメント
- A/Bテスト結果
- 週次トレンド分析
実務で必要な詳細データと、アクションに繋がる洞察を重視します。
自由形式レポートの活用テクニック GA4の探索レポート「自由形式」は、行と列を自由に組み合わせて分析できる強力な機能です。効果的な使い方として以下があります。
- 行:セグメント(新規/リピーター)、流入元、デバイスなど
- 列:セッション数、コンバージョン率、エンゲージメント時間など
- フィルタ:特定期間、特定ページ、特定イベント発生ユーザーなど
複数のディメンションを組み合わせることで、「iPhoneユーザー × Google広告経由 × 新規訪問」のような詳細なセグメント分析が可能です。分析結果は保存して共有できるため、定期的に確認すべきレポートはブックマークしておきましょう。
Looker Studioとの連携 より柔軟なダッシュボードが必要な場合は、Looker Studio(旧Googleデータポータル)との連携が有効です。GA4データソースを接続すれば、以下のような高度な可視化が実現できます。
- 複数のGA4プロパティを統合したダッシュボード
- Google広告、Search Consoleなど他データソースとの統合
- 自動更新される週次/月次レポート
- 経営会議用のプレゼンテーション資料
Looker Studioは無料で利用でき、作成したレポートはURLで簡単に共有できます。DataVistaメディアでは、Looker Studioのテンプレートや活用ノウハウを多数公開しているので、ぜひご活用ください。
STEP5:PDCAサイクルでの継続的改善
GA4を導入しただけでは成果は出ません。データを定期的に分析し、施策に反映し、結果を評価する継続的な改善サイクルが不可欠です。
週次/月次レビューの実施方法 定期的なレビュー会議を設定し、データに基づいた意思決定を習慣化します。
週次レビュー(30分):
- 主要KPIの進捗確認
- 異常値や急激な変化の検知
- 実施中施策の初期効果測定
- 翌週のアクション決定
月次レビュー(90分):
- 月次目標の達成状況評価
- セグメント別の詳細分析
- 成功/失敗施策の要因分析
- 翌月の戦略・予算配分の決定
レビュー時には「なぜその数値になったのか」を深掘りし、単なる報告会にならないよう注意しましょう。
A/Bテスト結果の統計的評価 施策の効果を正しく評価するには、統計的有意性の確認が必要です。GA4では直接A/Bテストを実施する機能はありませんが、Google Optimizeや他のA/Bテストツールと連携して評価できます。
最低限押さえるべきポイント:
- サンプルサイズ:各パターン最低1,000訪問は必要
- テスト期間:最低1週間(曜日バイアスを避けるため)
- 信頼度:95%以上で有意差があれば施策採用
感覚や主観ではなく、データで意思決定する文化を組織に根付かせることが重要です。
施策の優先順位マトリクス 限られたリソースで最大の成果を出すには、施策の優先順位付けが不可欠です。「影響度×実施難易度」のマトリクスで評価します。
| 優先度 | 影響度 | 実施難易度 | 対応方針 |
|---|---|---|---|
| 最優先 | 大 | 低 | 即実行 |
| 高 | 大 | 高 | リソース確保して実施 |
| 中 | 小 | 低 | 余裕があれば実施 |
| 低 | 小 | 高 | 実施見送り |
影響度は「改善した場合のCV数増加見込み」で、実施難易度は「必要な工数・予算・調整コスト」で評価します。四半期ごとに施策ロードマップを作成し、計画的に実行しましょう。
GA4マーケティング活用でよくある失敗と対策
GA4を導入しても期待した成果が出ない企業には、共通する失敗パターンがあります。ここでは代表的な3つの失敗事例と、その対策を解説します。同じ轍を踏まないよう、事前に対策を講じましょう。
失敗①データ設計なしの見切り発車
最も多い失敗は、「とりあえずGA4を導入したが、何を計測すべきか定義していない」というケースです。後から「このデータが欲しかった」と気づいても、過去のデータは取得できません。
問題点:後から必要なデータが取れない 計測設計が不十分だと、以下のような問題が発生します。
- 重要なコンバージョンイベントが設定されていない
- イベントにパラメータが付与されておらず詳細分析できない
- 流入元が正しく識別できない(UTMパラメータ未設定)
- カスタムディメンションの設計漏れで業種別分析ができない
特に、BtoB企業で「業種」「従業員規模」「役職」などの情報を取得していないケースや、EC企業で「商品カテゴリ」「在庫状況」などのデータを送信していないケースが散見されます。
対策:計測設計書の作成(テンプレート提供) 実装前に必ず「計測設計書」を作成しましょう。以下の項目を明確にします。
計測設計書に含めるべき項目:
- ビジネスゴールとKPI定義
- コンバージョンイベント一覧(マクロ/マイクロ)
- カスタムイベント一覧(イベント名、パラメータ、発火条件)
- UTMパラメータの命名規則
- カスタムディメンション/指標の定義
- 外部ツール連携の要件
設計書は関係者(マーケ担当、営業、開発、経営層)でレビューし、合意形成することが重要です。特に開発チームとは、「どのタイミングでどのデータを送信するか」を詳細にすり合わせ、実装漏れを防ぎましょう。計測設計書のテンプレートは、Excel形式で用意しておくと便利です。
また、導入後も定期的(四半期ごと)に計測設計を見直し、新規施策や新機能に合わせてイベントを追加していく柔軟性も必要です。
失敗②過剰な指標追跡で本質を見失う
GA4では膨大な指標が取得できますが、すべてを追いかけようとすると、逆に重要な洞察を見逃してしまいます。「データは豊富だが、何を改善すべきかわからない」という状態に陥るケースです。
問題点:虚栄の指標(バニティメトリクス)への固執 ビジネス成果に直結しない指標ばかり追いかけていませんか?代表的なバニティメトリクスには以下があります。
- ページビュー数:多くても売上に繋がらなければ無意味
- 直帰率:エンゲージメントの低さを示すが、1ページで目的達成する場合もある
- 平均セッション時間:長ければ良いわけではない(迷っている可能性も)
- SNSのいいね数:認知拡大には寄与するが購買には直結しにくい
これらの指標が悪いわけではありませんが、最終的なビジネス成果(売上、契約数、LTVなど)との相関を確認せずに追いかけると、本質を見失います。
対策:北極星指標(NSM)の設定 組織全体で最も重要な1つの指標「北極星指標(North Star Metric)」を設定しましょう。NSMは、事業の健全性と成長を最も的確に表す指標です。
業種別NSMの例:
- BtoB SaaS:月間アクティブユーザー数(MAU)、または有料ユーザー数
- ECサイト:月間購入顧客数、またはリピート購入率
- メディア:週次アクティブリーダー数、または有料会員数
- BtoB製造業:月間問い合わせ数、または見積提出数
NSMを中心に、それを分解した「入力指標(Input Metrics)」を設定します。例えば、BtoB SaaSのNSMが「有料ユーザー数」なら、入力指標は以下のようになります。
- 新規トライアル申込数
- トライアル→有料転換率
- 既存ユーザーの継続率(チャーンレート)
各チームはこれらの入力指標の改善に集中し、結果としてNSMが向上する構造を作ります。週次レビューでもNSMとその入力指標のみに焦点を当て、その他の指標は参考程度に留めることで、組織全体の焦点が定まります。
失敗③GA4単体での分析に終始
GA4のデータだけを見ていても、顧客の全体像は把握できません。「サイト訪問後にどうなったか」「オフラインでの接点」「実際の顧客満足度」などは、GA4だけでは見えないのです。
問題点:顧客の全体像が見えない GA4で分析できるのは、あくまで「Webサイト上での行動」のみです。以下のような重要な情報は取得できません。
- 商談内容や営業プロセスの詳細
- 受注後の利用状況や顧客満足度
- カスタマーサポートへの問い合わせ内容
- 解約理由や失注理由
- オフラインイベント(展示会、セミナー等)での接触
例えば、GA4で「資料DL→商談化率10%」と分かっても、「なぜ90%は商談化しないのか」の理由は、営業やCSのデータを見なければ分かりません。
対策:他ツール連携(CRM/MA/BI)の実装 GA4を顧客データのハブとして位置づけ、他ツールと連携させることで、360度の顧客理解が実現します。
主要な連携パターン:
- GA4 × CRM(Salesforce/HubSpot)
- GA4のオーディエンスをCRMに同期
- CRMの受注データをGA4にインポート
- 「どの流入経路のリードが受注しやすいか」を可視化
- GA4 × MA(Marketo/Pardot)
- Webサイト行動とメール開封/クリックを統合
- リードスコアリングの精度向上
- パーソナライズドメール配信の最適化
- GA4 × BI(Tableau/Looker/Power BI)
- GA4データと売上・在庫・顧客データを統合
- 経営ダッシュボードの構築
- 多角的なビジネス分析
- GA4 × カスタマーサポートツール(Zendesk/Intercom)
- 問い合わせ前のサイト行動を可視化
- FAQページの改善ポイント特定
- セルフサービス化の推進
これらの連携には、データパイプラインツール(Zapier、Segment、Fivetranなど)やBigQueryを活用します。初期投資は必要ですが、データに基づいた正確な意思決定が可能になり、長期的にはROIが大きく向上します。
最も重要なのは、「データはツールに閉じ込めず、組織横断で活用する」というマインドセットです。マーケティング、営業、CS、プロダクト開発が同じデータを見ながら議論することで、部門間の連携が強化され、顧客体験全体の最適化が実現します。
GA4マーケティング分析の精度を高める5つのツール連携
GA4単体でも強力ですが、他のマーケティングツールと連携することで、さらに高度な分析と施策展開が可能になります。ここでは実務で特に効果的な5つのツール連携方法を詳しく解説します。
Google広告との連携でリマーケティング強化
GA4とGoogle広告を連携させることで、サイト訪問者の行動データを広告配信に活用でき、広告効果が劇的に向上します。単なる「サイト訪問者」ではなく、「購買意欲の高いユーザー」に絞った配信が可能になります。
オーディエンス共有の設定 GA4で作成したオーディエンスをGoogle広告に連携する手順は以下の通りです。
- GA4管理画面で「管理」→「オーディエンス」を選択
- 「新しいオーディエンス」をクリック
- 条件を設定(例:「過去7日間に商品ページを3回以上閲覧したが購入していないユーザー」)
- 「公開先」でGoogle広告アカウントを選択
- Google広告側で該当オーディエンスを広告グループに適用
オーディエンス設定のポイントは、「行動の具体性」と「リストサイズ」のバランスです。条件を厳しくしすぎるとリストサイズが小さくなり広告配信ができません。最低でも1,000ユーザー以上を確保できる条件設定を心がけましょう。
類似オーディエンスの作成 既存の高品質なオーディエンス(例:過去30日間の購入者)を基に、似た特性を持つ新規ユーザーを自動的に見つける機能が類似オーディエンスです。設定方法は以下の通りです。
- Google広告の「オーディエンスマネージャー」を開く
- ソースオーディエンスを選択(GA4から連携したもの)
- 「類似オーディエンスを作成」をクリック
- 類似度(1%〜10%)を選択:1%は最も似ているが母数小、10%は広範囲だが精度低
類似オーディエンスは新規顧客獲得に非常に効果的で、通常の広告配信と比較してCVRが1.5〜3倍になることも珍しくありません。既存顧客のLTVが高いセグメントを基にした類似オーディエンスは、特に高いROIを生み出します。
コンバージョンインポート GA4で計測したコンバージョンをGoogle広告にインポートすることで、広告の自動入札最適化の精度が向上します。特にBtoB企業では、オフラインでの商談化や受注などの「最終成果」をインポートすることで、単なるリード獲得ではなく「質の高いリード獲得」に最適化された広告配信が実現します。
設定には、GA4とGoogle広告の両方で管理者権限が必要です。また、コンバージョン後の行動を追跡するため、ユーザー識別子(GCLID)を適切に保持する実装が必要になります。技術的なハードルはありますが、広告ROIを最大化する上で非常に重要な施策です。
Google Tag Managerでのイベント実装効率化
Google Tag Manager(GTM)は、Webサイトのコードを直接編集せずにタグ管理ができるツールです。GA4のイベント実装においてGTMは必須ツールと言えます。
トリガー設定のベストプラクティス GTMのトリガーは「どの条件でタグを発火させるか」を定義します。効果的なトリガー設定のポイントを紹介します。
クリックトリガーの設定:
- 要素の特定にはIDやクラス名を使用
- 複数ボタンに同じイベントを設定する場合はCSS Selectorを活用
- aタグ以外(divやbuttonタグ)のクリックにも対応
スクロールトリガーの設定:
- 垂直スクロール深度を25%、50%、75%、90%で設定
- 重要なセクション(料金表、導入事例など)への到達をイベント化
- ページごとに異なる深度を設定可能
タイマートリガーの設定:
- 特定時間以上の滞在をエンゲージメントとして計測(例:30秒、60秒)
- 動画視聴時間の計測
- フォーム入力にかかる時間の計測
可視性トリガーの設定:
- 特定の要素が画面に表示された時点で発火
- 広告バナーの視認性計測
- CTA(Call To Action)ボタンの露出効果測定
これらのトリガーを組み合わせることで、ユーザーの詳細な行動が漏れなく計測できます。
データレイヤー変数の活用 データレイヤーは、ページの動的な情報をGTMに渡すための仕組みです。開発チームと連携して、以下のようなデータをデータレイヤーに格納します。
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
dataLayer.push({
'event': 'purchase',
'transaction_id': 'T12345',
'value': 15800,
'currency': 'JPY',
'items': [{
'item_id': 'SKU_12345',
'item_name': 'ワイヤレスイヤホン',
'item_category': 'オーディオ',
'price': 15800,
'quantity': 1
}]
});
このデータをGTMで受け取り、GA4に送信します。GTM側では「データレイヤー変数」を作成し、transaction_idやvalueなどの値を抽出します。これにより、購入情報の詳細な分析が可能になります。
実装の効率化テクニック:
- 変数テンプレートを作成して再利用
- タグのバージョン管理で変更履歴を追跡
- ワークスペース機能で複数人での並行作業
- プレビューモードでの徹底的なテスト
- 本番公開前の承認フローの設定
GTMを活用することで、マーケティング担当者が開発チームに依頼せずにイベント追加ができるようになり、スピーディーなPDCAサイクルが実現します。
H3: BigQueryエクスポートで高度な分析
GA4のデータをBigQueryにエクスポートすることで、SQLを使った高度な分析が可能になります。GA4の標準レポートでは実現できない複雑な分析や、大量データの処理がスムーズに行えます。
LTV分析クエリ例 顧客生涯価値(LTV)は、マーケティング投資判断の重要指標です。BigQueryでは以下のようなSQLクエリでLTVを算出できます。
SELECT
user_pseudo_id,
MIN(DATE(TIMESTAMP_MICROS(event_timestamp))) AS first_purchase_date,
COUNT(DISTINCT event_timestamp) AS purchase_count,
SUM(ecommerce.purchase_revenue) AS total_revenue,
-- LTV = 総購入金額
SUM(ecommerce.purchase_revenue) AS ltv
FROM
`project.dataset.events_*`
WHERE
event_name = 'purchase'
AND _TABLE_SUFFIX BETWEEN '20250101' AND '20251231'
GROUP BY
user_pseudo_id
ORDER BY
ltv DESC
このクエリにより、ユーザーごとのLTVが算出でき、「どの流入経路のユーザーがLTVが高いか」「初回購入から2回目購入までの期間」などの深い分析が可能になります。
コホート分析の実装 コホート分析は、同時期に登録・購入したユーザーグループの行動を追跡する手法です。以下のクエリで実装できます。
WITH first_visit AS (
SELECT
user_pseudo_id,
DATE(MIN(TIMESTAMP_MICROS(event_timestamp))) AS cohort_date
FROM
`project.dataset.events_*`
WHERE
_TABLE_SUFFIX BETWEEN '20250101' AND '20251231'
GROUP BY
user_pseudo_id
),
user_activity AS (
SELECT
user_pseudo_id,
DATE(TIMESTAMP_MICROS(event_timestamp)) AS activity_date
FROM
`project.dataset.events_*`
WHERE
_TABLE_SUFFIX BETWEEN '20250101' AND '20251231'
)
SELECT
fv.cohort_date,
DATE_DIFF(ua.activity_date, fv.cohort_date, DAY) AS days_since_first_visit,
COUNT(DISTINCT ua.user_pseudo_id) AS active_users
FROM
first_visit fv
JOIN
user_activity ua ON fv.user_pseudo_id = ua.user_pseudo_id
GROUP BY
cohort_date, days_since_first_visit
ORDER BY
cohort_date, days_since_first_visit
この分析により、「1月に獲得したユーザーのうち、30日後も活動しているのは何%か」といったリテンション率が可視化され、マーケティング施策の長期的効果を評価できます。
カスタムダッシュボード作成 BigQueryのデータを可視化するには、Looker Studio、Tableau、Power BIなどのBIツールと連携します。特にLooker Studioは無料で使え、BigQueryとの親和性も高いためおすすめです。
ダッシュボードには以下のような指標を含めます。
- 日次/週次/月次のトレンド分析
- セグメント別のパフォーマンス比較
- ファネル分析(各ステップの通過率)
- RFM分析(最終購入日、購入頻度、購入金額)
- カスタマージャーニーの可視化
BigQueryは従量課金制ですが、月1TBまでのクエリは無料枠があり、中小企業でも十分活用できます。データ量が多い場合は、パーティションやクラスタリングを活用してクエリコストを最適化しましょう。
Looker Studio(旧データポータル)での可視化
Looker StudioはGoogleが提供する無料のBIツールで、GA4データを美しく分かりやすいダッシュボードに変換できます。経営層への報告や、チーム内での情報共有に最適です。
経営ダッシュボードのテンプレート 経営層向けには、重要指標を1画面で把握できるシンプルなダッシュボードが効果的です。以下のような構成が推奨されます。
上部セクション(KPIカード):
- 月次売上(目標達成率付き)
- 月次コンバージョン数(前月比)
- 広告費用対効果(ROAS)
- 新規/既存顧客比率
中央セクション(トレンドグラフ):
- 日別の売上推移(過去3ヶ月)
- チャネル別の流入数推移
- コンバージョン率の推移
下部セクション(詳細テーブル):
- 流入元別のパフォーマンス比較
- 主要ランディングページの成果
- デバイス別の指標
色使いは最小限にし、重要な数値は大きく表示することで、一目で状況を把握できるデザインにします。
自動レポート配信の設定 Looker Studioには、作成したレポートを定期的にメール配信する機能があります。設定手順は以下の通りです。
- レポート右上の「共有」→「レポートの配信をスケジュール」を選択
- 配信頻度を設定(毎日、毎週月曜、毎月1日など)
- 受信者のメールアドレスを入力
- メール件名とメッセージをカスタマイズ
- PDFまたはリンクで配信を選択
この機能により、関係者が毎週月曜朝に先週のパフォーマンスサマリーを受け取る、といった運用が自動化できます。定期的なデータ共有により、組織全体のデータリテラシーが向上します。
DataVistaの関連記事へのリンク Looker Studioの詳細な活用方法、テンプレート、ベストプラクティスについては、InnoMarkが運営するDataVistaメディアで多数の記事を公開しています。
- Looker Studioの基本的な使い方
- GA4とLooker Studioの連携方法
- 業種別ダッシュボードテンプレート
- 高度なカスタマイズテクニック
- パフォーマンス最適化のTips
実務ですぐに使えるテンプレートも無料配布していますので、ぜひご活用ください。
https://inno-mark.jp/datavista/
CRM/MAツールとの連携
GA4とCRM(顧客関係管理)、MA(マーケティングオートメーション)ツールを連携させることで、マーケティングから営業、カスタマーサクセスまでの一貫したデータ活用が実現します。
Salesforce Pardot連携事例 BtoB企業でよく使われるSalesforce Pardotとの連携により、以下のような高度な施策が可能になります。
実装パターン:
- GA4のユーザーIDとPardotのプロスペクトIDを紐付け
- GA4のイベントデータ(ページ閲覧、資料DL等)をPardotに送信
- Pardot側でスコアリングルールを設定
- 一定スコアに達したリードを営業にホットリードとして通知
具体的な活用例:
- 製品ページを5回以上閲覧したリード:+10点
- 料金ページを閲覧:+15点
- 導入事例を3件以上閲覧:+20点
- 競合比較ページを閲覧:+25点(購買意欲が非常に高い)
これらの行動スコアとPardot側の属性スコア(役職、企業規模など)を組み合わせることで、「今アプローチすべきホットリード」が自動的に抽出されます。
HubSpotでのリードスコアリング HubSpotとGA4を連携させる場合、HubSpotのトラッキングコードとGA4を並行して実装します。両システムのデータを統合することで、以下が実現します。
統合データの活用:
- メール開封率とWebサイト訪問の相関分析
- メールCTA経由の流入とサイト内行動の追跡
- ワークフロー自動化(例:特定ページ閲覧者に自動メール送信)
- リードナーチャリングの効果測定
特に強力なのは、「メールで資料を送付→受信者が実際にサイトで資料を閲覧→その後の行動を追跡」という一連のジャーニーを可視化できる点です。これにより、どのタイミングでフォローコールをすべきかが明確になります。
Zapierを使った自動化 小規模な連携や、特定のアクションをトリガーとした自動化には、Zapierが便利です。プログラミング不要で以下のような自動化が実現できます。
Zapier活用例:
- GA4で特定イベント発生→Slackに通知(例:大口顧客がサイト訪問)
- GA4のコンバージョン発生→Googleスプレッドシートに記録
- GA4のオーディエンス更新→メール配信ツールのリストを自動更新
- GA4データ→週次サマリーをSlack/Teamsに自動投稿
ZapierはGA4と直接連携できないため、間にGoogle Apps ScriptやWebhookを挟む実装が必要ですが、マーケティングと他部門の連携を自動化する上で非常に有効です。
CRM/MAツールとの連携は、初期設定に工数がかかりますが、一度構築すれば長期的に大きな価値を生み出します。特に、BtoB企業や高単価商材を扱う企業では、リードの「質」を見極めることが成果に直結するため、投資対効果は非常に高くなります。
【業界別】GA4マーケティング活用のポイント
GA4の活用方法は業界やビジネスモデルによって大きく異なります。ここでは代表的な3つの業界における、特に効果的な分析手法と施策をご紹介します。
B2B SaaS:長期リードナーチャリングの分析
B2B SaaS企業では、無料トライアルから有料転換までの期間が長く、複数の接点を経てコンバージョンに至ります。GA4を活用した長期的なリード育成の最適化が重要です。
トライアル申込〜有料転換の分析 無料トライアルユーザーの行動を詳細に分析することで、有料転換率を高める施策が見えてきます。
重要な計測ポイント:
- トライアル申込完了(イベント:
trial_signup) - 初回ログイン日時と所要時間
- 主要機能の利用状況(どの機能をどれだけ使ったか)
- ヘルプページやドキュメントの閲覧
- サポートへの問い合わせ有無
- チームメンバーの招待(コラボレーション機能の利用)
- 有料プランへのアップグレード
これらのイベントをGA4で計測し、探索レポートのファネル分析で各ステップの通過率を可視化します。分析により、「初回ログイン後24時間以内にコア機能を使ったユーザーは、有料転換率が3倍高い」といった洞察が得られます。
コホート分析の活用: トライアル開始月別にユーザーをグループ化し、30日後・60日後・90日後の有料転換率を追跡します。これにより、プロダクト改善やオンボーディング施策の効果を定量評価できます。
プロダクト内行動とマーケ施策の紐付け SaaS企業にとって、Webサイト訪問からプロダクト利用までのジャーニー全体を可視化することが成功の鍵です。
統合分析の実装方法:
- Webサイト(GA4)とプロダクト(GA4 for App)で同一のユーザーIDを使用
- プロダクト内の重要アクション(機能利用、設定完了等)をイベント送信
- BigQueryで両データを統合し、カスタマージャーニーを再構築
分析から得られる洞察:
- 「ブログ記事経由のトライアルユーザーは、広告経由より有料転換率が1.8倍高い」
- 「導入事例ページを3回以上閲覧したユーザーは、初回機能利用率が2倍高い」
- 「料金ページ閲覧後7日以内にトライアル申込したユーザーは、転換率が高い」
これらの洞察を基に、コンテンツ戦略やオンボーディングフローを最適化します。例えば、高転換率のコンテンツへの導線を強化したり、プロダクト内で適切なタイミングでアップグレード案内を表示したりする施策が効果的です。
PLG(プロダクト主導型成長)の測定: 最近のSaaSではPLGが主流になっています。GA4でプロダクト利用データを計測することで、「どの機能を使うと定着率が上がるか」「バイラル係数(1ユーザーが何人を招待するか)」などのPLG指標を追跡できます。
ECサイト:購買行動の詳細分析
EC事業者にとって、GA4の拡張eコマース機能は売上最大化に不可欠です。商品閲覧から購入までの詳細な行動分析により、CVRとAOV(平均注文単価)を同時に改善できます。
拡張eコマース設定 GA4の拡張eコマース機能を有効にすることで、以下のデータが自動的に収集されます。
自動収集されるeコマースイベント:
view_item:商品詳細ページ閲覧add_to_cart:カート追加remove_from_cart:カートから削除begin_checkout:購入手続き開始add_payment_info:支払情報入力add_shipping_info:配送先情報入力purchase:購入完了
各イベントには商品情報(ID、名前、カテゴリ、価格、数量など)がパラメータとして付与されます。これにより、「どの商品カテゴリがよく売れるか」「どの価格帯が人気か」といった分析が可能になります。
実装のポイント: ECプラットフォーム(Shopify、BASE、EC-CUBEなど)を使用している場合、多くはGA4連携プラグインが用意されています。自社開発サイトの場合は、GTMとデータレイヤーを活用して実装します。商品データは購入完了ページだけでなく、商品ページやカートページでも送信することが重要です。
カート放棄率改善のための分析 ECサイトの大きな課題は、カート追加後に購入せず離脱する「カート放棄」です。GA4で詳細な離脱分析を行い、改善ポイントを特定します。
カート放棄分析の手順:
- ファネル探索レポートで、カート追加→購入完了までの各ステップを設定
- 各ステップの離脱率を確認
- 離脱率が高いステップを特定(例:配送先入力で50%離脱)
- セグメント別に分析(デバイス、新規/リピーター、価格帯など)
よくある離脱原因と対策:
| 離脱ポイント | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| カート確認画面 | 送料が予想より高い | 送料を商品ページで事前表示 |
| 会員登録画面 | 登録が面倒 | ゲスト購入オプションの追加 |
| 配送先入力 | 入力項目が多すぎる | 住所自動入力機能の導入 |
| 決済方法選択 | 希望の決済手段がない | 決済方法の多様化(後払い、キャリア決済等) |
| 最終確認画面 | セキュリティへの不安 | SSL証明書表示、返品ポリシーの明示 |
リマーケティング施策: カート放棄ユーザーに対しては、24時間以内にリマーケティング広告を配信することで、購入完了率が3〜5倍に向上します。GA4でカート放棄オーディエンスを作成し、Google広告やFacebook広告で配信します。広告クリエイティブには、「カートに商品が残っています」「期間限定クーポン」などのメッセージが効果的です。
商品推奨の最適化: GA4のデータを分析し、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」といったレコメンデーションを最適化できます。商品同時購入データ(item_list内の複数商品)を分析し、関連性の高い商品をBigQueryで抽出します。これをサイトのレコメンドエンジンに反映させることで、クロスセル率が向上します。
オウンドメディア:コンテンツパフォーマンス測定
オウンドメディアやブログを運営する企業にとって、GA4はコンテンツ戦略の最適化に不可欠です。単なるPV数ではなく、ビジネス貢献度を正しく評価することが重要です。
記事別のエンゲージメント評価 GA4では、エンゲージメントを多角的に評価できます。以下の指標を組み合わせて、コンテンツの質を測定します。
重要なエンゲージメント指標:
- 平均エンゲージメント時間:ユーザーがアクティブに閲覧していた時間
- スクロール深度:記事の何%まで読まれたか
- 直帰率:1ページだけ見て離脱した割合(低い方が良い)
- ページ/セッション:1訪問あたりの閲覧ページ数
- イベント発生率:内部リンククリック、SNSシェアなど
これらを「ページとスクリーン」レポートで記事ごとに確認します。探索レポートを使えば、複数指標を同時に比較し、「エンゲージメント時間が長く、内部リンククリック率も高い記事」のような高品質コンテンツを特定できます。
コンテンツ分類と戦略立案: 記事を以下のように分類し、それぞれ異なるKPIで評価します。
- 集客記事(TOFUコンテンツ):SEO流入数、新規ユーザー率を重視
- 育成記事(MOFUコンテンツ):滞在時間、資料DL率を重視
- 転換記事(BOFUコンテンツ):コンバージョン率、問い合わせ数を重視
記事ごとに役割を明確にし、適切なKPIで評価することで、効果的なコンテンツポートフォリオが構築できます。
SEO流入からのCV貢献度分析 オーガニック検索からの流入記事が、最終的にどれだけコンバージョンに貢献しているかを測定します。
分析手順:
- 「トラフィック獲得」レポートでオーガニック検索流入を確認
- 「ランディングページ」別にコンバージョン数を集計
- 直接コンバージョンだけでなく、間接コンバージョンも評価
間接コンバージョンの評価: 多くの場合、ユーザーは初回訪問では購入せず、複数回訪問した後にコンバージョンします。GA4の「コンバージョン経路」レポート(探索機能)を使うことで、「最初にブログ記事Aを読み、後日検索広告経由で再訪問してコンバージョン」といった複雑なジャーニーが可視化できます。
コンテンツ改善のPDCA:
- 低パフォーマンス記事を特定(流入多いがCV少ない)
- 問題点を仮説立て(CTAが弱い、内部リンクがないなど)
- 改善施策を実施(CTA追加、関連記事リンク設置)
- 1ヶ月後に効果測定
定期的にコンテンツ監査を行い、古い記事の更新や統合、低品質記事の削除を実施することで、サイト全体のSEO評価とユーザー体験が向上します。
コンテンツとコンバージョンの相関分析: BigQueryを活用すれば、「どの記事の組み合わせを読んだユーザーがコンバージョンしやすいか」といった高度な分析が可能です。例えば、「製品比較記事→導入事例→料金ページ」という順序で閲覧したユーザーのCVRが高い場合、その導線を強化する内部リンク設計が効果的です。
まとめ:GA4をマーケティングの意思決定基盤に
本記事では、Google アナリティクス(GA4)をマーケティングに活用するための分析手法と実践事例を包括的に解説してきました。最後に、重要なポイントを振り返り、今日から始められるアクションをご紹介します。
本記事の重要ポイント3点:
- GA4の3つの強みを活用する
- イベントベースの詳細なユーザー行動トラッキング
- 機械学習による予測分析で先回りマーケティング
- Google広告・CRMとのシームレスなデータ連携
- 目的に応じた分析手法を選択する
- CVR改善にはファネル分析
- 広告効果測定にはUTMパラメータとアトリビューション分析
- リマーケティングにはオーディエンス作成
- コンテンツ評価にはエンゲージメント指標
- ターゲティング精度向上には属性・デバイス分析
- 継続的なPDCAサイクルを回す
- データ設計から始め、計測設計書を作成
- 定期的なレビューで改善ポイントを特定
- ツール連携で分析精度を高める
- 北極星指標(NSM)を中心に組織を整列
今日から始められるアクション:
初級者向け(今週中に実施):
- GA4のコンバージョン設定を見直し、重要なアクションが計測されているか確認
- 標準レポートで流入元別のCVRを確認し、効果的なチャネルを特定
- Google Tag Managerのアカウントを作成し、基本的なイベント設定を学習
中級者向け(今月中に実施):
- 探索レポートでファネル分析を実施し、離脱ポイントを特定
- オーディエンスを3〜5個作成し、Google広告に連携
- 計測設計書を作成し、不足しているデータを洗い出し
上級者向け(今四半期中に実施):
- BigQueryエクスポートを設定し、LTV分析やコホート分析に着手
- CRM/MAツールとGA4の連携を実装
- 全社的なデータドリブン文化の醸成(週次レビュー会議の定例化)
次のステップ:
GA4の活用をさらに深めたい方には、以下のリソースが役立ちます。
InnoMark運営メディア:
- DataVista(Looker Studio特化メディア):https://inno-mark.jp/datavista/
- GA4とLooker Studioの連携方法
- 業種別ダッシュボードテンプレート
- データ可視化のベストプラクティス
- lead-lab.jp(BtoBマーケティング):https://lead-lab.jp/
- BtoB企業向けのGA4活用事例
- リード獲得からナーチャリングまでの全体設計
- MAツールとの連携ノウハウ
サービスのご案内: InnoMarkでは、GA4を活用したデータ分析コンサルティングや、Looker Studioダッシュボード構築サービスを提供しています。自社での実装が難しい場合や、専門家のサポートが必要な場合は、お気軽にお問い合わせください。
GA4は単なる分析ツールではなく、マーケティング全体の意思決定基盤です。本記事で紹介した手法を実践し、データに基づいた確実な成果を生み出してください。継続的な改善により、マーケティングROIは必ず向上します。
よくある質問(FAQ)
GA4のマーケティング活用について、実務でよく寄せられる質問とその回答をまとめました。導入や運用で迷った際の参考にしてください。
Q1: GA4とユニバーサルアナリティクス(UA)の違いは何ですか?
A: GA4とUAの最も大きな違いは、計測モデルが「セッションベース」から「イベントベース」に変わった点です。
UAではページビューを中心にセッション単位で計測していましたが、GA4ではすべてのユーザー行動を「イベント」として記録します。これにより、ページ遷移だけでなく、スクロール、動画視聴、ファイルダウンロードなど、あらゆる行動を柔軟に計測できるようになりました。
その他の主な違いとして、GA4では機械学習による予測機能が搭載され、プライバシー重視の設計(Cookieに依存しない計測)、BigQueryへの無料エクスポート、クロスデバイス・クロスプラットフォームのトラッキングなどが実現しています。UAは2023年7月にデータ収集を終了しているため、すべての企業はGA4への移行が必須です。
マーケティング担当者にとって重要なのは、GA4では「コンバージョン」の概念が柔軟になり、マイクロコンバージョンを含めた多段階の評価が可能になった点です。これにより、より詳細なファネル分析とユーザー行動の可視化が実現します。
Q2: GA4の導入にはどれくらいの費用と期間がかかりますか?
A: GA4自体は無料で利用でき、基本的な導入であれば1〜2週間程度で完了します。ただし、高度なカスタマイズや他ツールとの連携を含めると、費用と期間は大きく変動します。
基本導入の場合(費用:0円、期間:1〜2週間):
- GA4プロパティの作成とトラッキングコードの設置
- 基本的なコンバージョンイベントの設定(3〜5個)
- Google Tag Managerの導入と基本設定
- 標準レポートでのデータ確認
社内のWeb担当者やマーケティング担当者が対応可能であれば、追加費用は発生しません。Google公式ドキュメントやオンライン学習リソースを活用すれば、初心者でも実装できます。
カスタマイズ導入の場合(費用:20〜100万円、期間:1〜3ヶ月):
- 詳細な計測設計(20〜30個のカスタムイベント)
- eコマーストラッキングの実装
- データレイヤーを使った高度な実装
- 既存システム(CRM、MA)との連携
- Looker Studioダッシュボードの構築
- BigQueryエクスポートとカスタム分析環境の構築
専門業者に依頼する場合、サイト規模や要件によって費用は変動します。中小企業で20〜50万円、大企業で50〜100万円程度が相場です。
ランニングコストについて: GA4本体は無料ですが、BigQueryを使った高度な分析では従量課金が発生します。ただし、月1TBまでのクエリは無料枠があり、中小企業であれば無料枠内で十分運用できるケースが多いです。Google Analytics 360(有料版)は月額150万円〜ですが、大企業以外は通常版で問題ありません。
Q3: GA4で計測できないデータや制限事項はありますか?
A: GA4は非常に強力なツールですが、いくつかの制限事項や計測できないデータがあります。実装前に理解しておくことで、期待値のギャップを防げます。
主な制限事項:
- 個人を特定できる情報(PII)の送信禁止
- 氏名、メールアドレス、電話番号などは送信できません
- 違反するとアカウント停止のリスクがあります
- 代わりにハッシュ化されたユーザーIDを使用します
- カスタムディメンション・指標の上限
- カスタムディメンション:最大50個(イベント)、25個(ユーザー)
- カスタム指標:最大50個
- 上限を超えると追加できないため、設計時に優先順位づけが必要
- データ保持期間
- 標準で2ヶ月または14ヶ月(設定可能)
- それ以前のデータは探索レポートで利用不可
- 標準レポートは全期間閲覧可能
- 長期保存にはBigQueryエクスポートが必須
- サンプリング
- 探索レポートで大量データを分析する際、サンプリングが発生する場合があります
- 正確な分析にはBigQueryを使用するか、Analytics 360にアップグレードが必要
- リアルタイム性
- データ反映に最大24時間かかる場合があります(通常は数時間)
- リアルタイムレポートは過去30分のデータのみ
GA4では計測できない・難しいデータ:
- オフラインでの顧客接点(展示会、電話営業など)
- 競合他社のサイト訪問履歴
- ユーザーの感情や満足度(別途アンケート等が必要)
- サイト外でのブランド認知度
- 詳細な個人属性(企業名、役職など)
これらの情報が必要な場合は、CRMツール、アンケートツール、ヒートマップツールなどと組み合わせた総合的なデータ戦略が必要です。
Q4: 小規模サイトでもGA4を活用する価値はありますか?
A: はい、小規模サイトでもGA4を活用する価値は十分にあります。むしろ、リソースが限られている中小企業こそ、データに基づいた効率的なマーケティングが重要です。
小規模サイトでのGA4活用メリット:
- 少ない予算で最大の効果を出すため
- どのチャネルが効果的かを数値で判断できる
- 効果の低い広告を停止し、効果の高い施策に集中投資
- A/Bテストで改善効果を定量評価
- 競合との差別化
- 中小企業の多くは感覚でマーケティングを実施しています
- データドリブンな意思決定で競合優位を確立
- 少人数でも大企業と同等のマーケティング精度を実現
- スモールスタートが可能
- 無料で導入でき、初期投資が不要
- まずは基本的な流入分析とコンバージョン計測から開始
- 効果を実感してから段階的に高度な活用へ
小規模サイト向けの実装ステップ:
フェーズ1(最初の1ヶ月):
- GA4の基本設定とトラッキングコード設置
- 主要コンバージョン(問い合わせ、購入)の計測
- 流入元別のパフォーマンス確認
フェーズ2(2〜3ヶ月目):
- マイクロコンバージョンの設定
- Google Tag Managerの導入
- 簡易ダッシュボードの作成
フェーズ3(4〜6ヶ月目):
- オーディエンス作成とリマーケティング開始
- ファネル分析による改善ポイントの特定
- 定期レビュー体制の確立
月間セッション数が1,000以下の小規模サイトでも、「問い合わせが月5件から10件に倍増」「広告費を30%削減しながら成果維持」といった成果は十分に実現可能です。重要なのはツールの規模ではなく、データを見て継続的に改善する姿勢です。
Q5: GA4の学習リソースやおすすめの勉強方法を教えてください
A: GA4のスキルを効率的に習得するには、公式リソースと実践を組み合わせた学習が最も効果的です。段階的な学習ロードマップをご紹介します。
初級者向け(学習期間:2〜4週間):
- Google公式の学習リソース
- Googleアナリティクスアカデミー(無料オンラインコース)
- GA4公式ヘルプセンター
- YouTubeの公式チャンネル「Google Analytics」
- 基本操作の習得
- 標準レポートの見方を理解
- コンバージョンの設定方法
- 基本的な用語(セッション、イベント、ディメンション等)の理解
- 実践演習
- デモアカウント(Google Merchandise Store)で操作練習
- 自社サイトにGA4を導入して実データで学習
中級者向け(学習期間:1〜3ヶ月):
- 探索レポートの習得
- ファネル分析、経路データ探索、セグメントの重複
- カスタムレポートの作成
- Google Tag Managerの学習
- GTM公式ドキュメント
- イベント設定の実装練習
- データレイヤーの基礎理解
- 業界特化の知識習得
- 自社業界(BtoB、EC、メディアなど)の事例研究
- 競合他社の分析手法の調査
上級者向け(学習期間:3〜6ヶ月):
- BigQueryとSQLの学習
- BigQueryの公式チュートリアル
- SQLの基礎文法(SELECT、WHERE、JOIN等)
- GA4データスキーマの理解
- データ統合と連携
- CRM/MAツールとの連携方法
- APIを使ったデータ取得
- Looker Studioでの高度な可視化
- コミュニティへの参加
- GA4関連のオンラインコミュニティやフォーラム
- 勉強会やカンファレンスへの参加
- 最新情報のキャッチアップ
おすすめの学習方法:
- 実践重視: 理論学習3割、実践7割の比率が理想的
- 小さく始める: 最初から完璧を目指さず、基本から段階的に
- 定期的なレビュー: 週1回、自社データを見る習慣をつける
- 質問する文化: 分からないことは社内外の専門家に積極的に質問
InnoMark関連リソース: DataVistaメディア(https://inno-mark.jp/datavista/)では、GA4とLooker Studioの実践的な活用ノウハウを多数公開しています。テンプレートや具体的な設定手順も掲載していますので、ぜひご活用ください。
最も重要なのは「継続すること」です。毎週30分でもGA4を触る時間を確保し、少しずつスキルを積み上げていけば、3ヶ月後には実務で十分活用できるレベルに到達できます。
Q6: GA4の設定を外部に依頼する場合、どんな業者を選べば良いですか?
A: GA4の設定を外部委託する際は、技術力だけでなく、マーケティング戦略への理解やサポート体制も重視して業者を選定しましょう。
業者選定の5つのチェックポイント:
- 実績と専門性
- 自社と同じ業界での導入実績があるか
- GA4認定資格(Google Analytics Individual Qualification)保有者がいるか
- 導入事例や成果実績が公開されているか
- 単なる設定代行ではなく、戦略立案から支援できるか
- 提案内容の具体性
- 「何を計測すべきか」の提案があるか
- ビジネスゴールからKPIへの落とし込みができるか
- 実装後の活用イメージが明確か
- 見積もりに詳細な作業内容が記載されているか
- サポート体制
- 導入後のサポート内容(期間、範囲)
- 定期的なレポーティングや改善提案があるか
- 質問対応のレスポンス速度
- 担当者の変更リスクへの対応
- 技術的な対応範囲
- Google Tag Managerの実装ができるか
- データレイヤーの設計・実装ができるか
- BigQueryエクスポートや分析基盤構築ができるか
- 他ツール(CRM、MA)との連携実績があるか
- 価格の妥当性
- 相見積もりで相場感を把握(3社程度)
- 極端に安い業者は品質に注意
- 月額サポート費用の内訳が明確か
業者タイプ別の特徴:
総合型デジタルマーケティング会社:
- メリット:戦略立案から広告運用まで一気通貫で依頼可能
- デメリット:費用が高め、専門性にばらつき
- 向いている企業:予算に余裕があり、包括的な支援を求める企業
GA4専門のアナリティクス会社:
- メリット:技術力が高く、高度な実装が可能
- デメリット:マーケティング戦略の提案は弱い場合も
- 向いている企業:既にマーケティング戦略があり、技術実装のみ必要な企業
フリーランス・個人コンサルタント:
- メリット:柔軟な対応、比較的低価格
- デメリット:属人的、対応範囲に限界
- 向いている企業:小規模で予算が限られている企業
選定時の注意点:
- 「丸投げ」ではなく、社内に知見を蓄積する前提で依頼
- 契約書で成果物や責任範囲を明確化
- 複数年契約ではなく、まずは半年〜1年で試験導入
InnoMarkでは、GA4導入からLooker Studioでのダッシュボード構築、データ分析コンサルティングまで一貫してサポートしています。特にBtoB企業やメディア運営企業の支援実績が豊富ですので、お困りの際はお気軽にご相談ください。
Q7: プライバシー規制が厳しくなる中、GA4の今後はどうなりますか?
A: GA4はプライバシー重視の時代に対応して設計された次世代のアナリティクスツールであり、今後も進化を続けると予想されます。ただし、Cookie規制の強化に伴い、計測精度への影響は避けられません。
GA4のプライバシー対応機能:
- Cookieレス環境への対応
- Googleシグナル(ログインユーザーデータ)の活用
- モデリングによる欠損データの補完
- サーバーサイドトラッキングへの対応
- 同意モード(Consent Mode)v2
- 2024年3月から欧州で必須化
- ユーザーの同意状況に応じたデータ収集
- 同意なしでもモデリングで一部データを推定
- データ管理の透明性
- ユーザーデータの削除リクエストに対応
- IPアドレスの自動匿名化
- データ保持期間の設定
今後予想される変化:
短期(1〜2年):
- サードパーティCookieの段階的廃止(Chrome、Safari)
- ファーストパーティデータの重要性がさらに増大
- サーバーサイドトラッキングの普及
- 計測精度の低下を機械学習で補完
中長期(3〜5年):
- プライバシーサンドボックスなど新技術の実用化
- AIによる高精度な行動予測・補完
- ゼロパーティデータ(ユーザーが自発的に提供するデータ)の活用増加
- オフラインとオンラインの統合がさらに進展
マーケターが取るべき対策:
- ファーストパーティデータの強化
- 会員登録や問い合わせフォームでのデータ収集
- CRMデータの充実化
- アンケートやインタビューによる定性データ収集
- 同意管理基盤(CMP)の導入
- Cookie同意バナーの適切な設置
- 同意率を高めるUI/UX設計
- 同意モードv2への対応
- 複数の計測手段を組み合わせ
- GA4単体に依存しない
- サーバーサイドトラッキングの導入検討
- ヒートマップツール、アンケートツール等との併用
- データリテラシーの向上
- 完全なデータは得られない前提での意思決定
- 定量データと定性データの組み合わせ
- トレンドや相対比較を重視
プライバシー規制が厳しくなっても、データドリブンマーケティングの重要性は変わりません。むしろ、限られたデータから的確な洞察を引き出すスキルがより重要になります。GA4は今後もGoogleの主力製品として継続的にアップデートされるため、早めに習熟しておくことが競争優位につながります。
外部参考記事
Google Analytics公式ヘルプ:https://support.google.com/analytics
Google Tag Manager公式ヘルプ:https://support.google.com/tagmanager
Googleアナリティクスアカデミー:https://analytics.google.com/analytics/academy/
株式会社アドリム「GA4でデータ分析!マーケティング活用の実践ガイド」:https://adrim.co.jp/adma/ga4-data-analysis/
関連記事
【2025年9月最新】GA4アップデート情報|新機能と設定変更点を完全解説
GA4拡張計測機能とは?設定方法から活用法まで完全ガイド【2026年最新】
GA4のコンバージョン経路を完全攻略|確認方法から活用施策まで徹底解説
これらの情報源は、記事執筆時点(2026年1月)で最新の内容を反映しています。GA4は頻繁にアップデートされるため、常に公式ドキュメントで最新情報を確認することをおすすめします。
本記事に関するお問い合わせ: 合同会社InnoMark(イノマーク)
- コーポレートサイト:https://inno-mark.jp/
- DataVistaメディア:https://inno-mark.jp/datavista/
- お問い合わせ:https://inno-mark.jp/contact/
GA4の導入支援、Looker Studioダッシュボード構築、データ分析コンサルティングなど、お気軽にご相談ください。