さくらインターネットのレンタルサーバー・VPS全プラン徹底比較【2026年最新版】

さくらインターネットでサーバーを契約したいけれど、「レンタルサーバーとVPS、どっちを選べばいいの?」「プランが多すぎて違いが分からない」と悩んでいませんか。

実は、さくらインターネットではレンタルサーバー4プラン、VPS 7プランの合計11種類ものプランが用意されており、用途や予算に応じて最適なプランを選ぶことが重要です。この記事では、さくらインターネットの全プランを徹底比較し、あなたに最適なプラン選びをサポートします。

月額121円のライトプランから月額数千円の高性能プランまで、料金・スペック・機能の違いを分かりやすく解説します。この記事を読めば、自分の用途にぴったりのプランが見つかり、無駄なコストをかけずにWebサイト運営をスタートできます。


さくらインターネットのレンタルサーバーとVPSの違いとは?

レンタルサーバーとVPSの最大の違いは、サーバーの管理方法とカスタマイズ性です。レンタルサーバーは初心者でも簡単に使えるように設計されており、サーバー管理の専門知識が不要です。一方、VPSは仮想専用サーバーとしてroot権限が与えられ、自由にサーバー環境を構築できる反面、サーバー管理の技術知識が求められます。

レンタルサーバーは共用サーバーの一種で、複数のユーザーが同じサーバー内のリソースを共有します。さくらインターネットのレンタルサーバーでは、WordPressの簡単インストール機能や自動SSL設定など、初心者向けの便利な機能が標準搭載されています。

VPSは仮想化技術により、1台の物理サーバーを複数の仮想サーバーに分割したもので、各ユーザーに専用のリソースが割り当てられます。さくらのVPSでは、KVM仮想化技術を採用し、OSの選択からアプリケーションのインストールまで、自由にカスタマイズできます。

レンタルサーバーに向いているケース

レンタルサーバーは、技術知識が少ない初心者や、手軽にWebサイトを運営したい方に最適です。

WordPressでブログを始めたい個人や、中小企業のコーポレートサイトを運営する場合、レンタルサーバーのスタンダードプラン以上がおすすめです。管理画面から簡単にWordPressをインストールでき、SSL証明書の設定も自動で行われるため、専門知識がなくてもすぐにサイト公開が可能です。

サーバー管理にかける時間を最小限に抑えたいビジネスユーザーにも適しています。さくらのレンタルサーバーでは、サーバーの保守・メンテナンスはすべてさくらインターネット側が行うため、ユーザーはコンテンツ制作に集中できます。

月額コストを抑えながら安定したサイト運営をしたい場合も、レンタルサーバーが向いています。スタンダードプランなら月額500円(36ヶ月契約時)で、WordPress対応、300GBのSSD容量、無料CDNが利用でき、個人ブログから中小企業サイトまで幅広く対応できます。

VPSに向いているケース

VPSは、サーバー管理の技術知識があり、自由にサーバー環境をカスタマイズしたい方に適しています。

Webアプリケーションの開発環境を構築したいエンジニアにとって、VPSはroot権限により任意のソフトウェアをインストールでき、開発に最適な環境を自由に作れます。Node.js、Python、Ruby on Railsなど、レンタルサーバーでは対応していないフレームワークやプログラミング言語を使用する場合は、VPSが必要です。

アクセス数が多く、高負荷に耐えられるサーバーが必要な場合もVPSが適しています。レンタルサーバーでは同じサーバーを共用する他のユーザーの影響を受ける可能性がありますが、VPSでは専用のリソースが保証されるため、安定したパフォーマンスを維持できます。

ゲームサーバー(Minecraftなど)やBot運用、機械学習の実行環境など、特殊な用途でサーバーを使いたい場合は、VPSのroot権限とカスタマイズ性が不可欠です。さくらのVPSでは、豊富なスタートアップスクリプトが用意されており、MinecraftやDockerなどを簡単にセットアップできます。

両者の料金帯・性能の比較表

レンタルサーバーとVPSの料金帯と基本性能を比較すると、以下のようになります。

サービス最安プラン月額料金容量WordPress対応管理難易度カスタマイズ性
レンタルサーバーライト121円100GB×低(初心者向け)
レンタルサーバースタンダード500円300GB低(初心者向け)
レンタルサーバービジネス1,980円600GB低(初心者向け)
VPS512MB643円25GB△(手動構築)高(技術必須)
VPS1G約1,000円50GB△(手動構築)高(技術必須)
VPS2G約1,700円100GB△(手動構築)高(技術必須)

※料金は36ヶ月契約時の税込価格(VPSは石狩リージョンの目安料金)

レンタルサーバーは初期費用無料、VPSも初期費用無料で、どちらも無料お試し期間(レンタルサーバー14日間、VPS14日間)が用意されています。

性能面では、VPSは専用リソースが割り当てられるため、同価格帯のレンタルサーバーと比べてCPU性能やメモリ容量で優位性があります。ただし、レンタルサーバーはSSD容量が大きく、WordPressの簡単インストールなど初心者向け機能が充実しているため、技術知識がない場合はレンタルサーバーの方がコストパフォーマンスに優れています。


さくらレンタルサーバー全5プラン完全比較

さくらのレンタルサーバーには、ライト、スタンダード、プレミアム、ビジネス、ビジネスプロの5つのプランがあります。各プランはSSD容量、WordPress対応、複数ユーザー管理機能などで差別化されており、用途や予算に応じて選択できます。2024年4月にプレミアムプランは新規受付を終了しているため、現在は実質4プランから選ぶことになります。

料金は月額121円のライトプランから月額3,850円のビジネスプロプランまで幅広く、契約期間が長いほど月額料金が安くなる仕組みです。全プランで無料SSLが標準対応し、2週間の無料お試し期間が用意されているため、実際に使い勝手を確認してから契約できます。

ライトプラン – 月額121円から始める静的サイト向けプラン

ライトプランは、さくらのレンタルサーバーで最も低価格なプランで、月額121円(36ヶ月契約時、税込)から利用できます。

ライトプランの基本スペックは、SSD容量100GB、転送量無制限、メールアドレス無制限、独自ドメイン20個までとなっています。価格を重視した設計のため、データベース(MySQL)が利用できず、WordPressをはじめとするCMSの利用ができません。

メリットとしては、圧倒的な低価格で、年間1,452円(36ヶ月契約時)という驚異的なコストパフォーマンスです。HTMLとCSSのみで構成される静的サイトであれば、十分な容量と機能を備えています。独自ドメインのメールアドレスを使いたい個人事業主や、メールサーバーとしてのみ利用したい場合にも適しています。

デメリットは、WordPress非対応という点が最大の制約です。また、電話サポートも非対応のため、困ったときはメールやチャットでの問い合わせになります。CDN(コンテンツブースト)も利用できず、画像が多いサイトでは表示速度の最適化が難しい場合があります。

こんな人におすすめ:シンプルなHTML/CSSの静的サイトを運営したい方、独自ドメインのメールアドレスのみ必要な方、とにかく低価格でサーバーを借りたい方に最適です。

スタンダードプラン – WordPress運用に最適な定番プラン

スタンダードプランは、さくらのレンタルサーバーで最も人気の高い定番プランで、月額500円(36ヶ月契約時、税込)で利用できます。

基本スペックは、SSD容量300GB、WordPress対応(MySQL50個)、転送量無制限、独自ドメイン200個、無料SSL対応、CDN(コンテンツブースト)100GBまで無料となっています。WordPress簡単インストール機能により、初心者でも数クリックでWordPressサイトを立ち上げられます。

メリットとして、月額500円という低価格ながら、WordPress運用に必要な機能がすべて揃っています。SSD 300GBという大容量により、画像を多用するブログやポートフォリオサイトでも容量不足の心配がありません。無料SSLとCDNにより、セキュリティとサイト表示速度の両面で最適化されています。電話サポートにも対応しており、初心者でも安心して利用できます。

デメリットとしては、複数のWebサイトを別々の担当者で管理したい場合、管理ユーザーは1アカウントのみのため、すべてのサイトを同じアカウントで管理する必要があります。月間数十万PVを超える大規模サイトでは、性能不足を感じる可能性があります。

こんな人におすすめ:WordPressでブログやアフィリエイトサイトを運営したい個人、中小企業のコーポレートサイトを低コストで立ち上げたい方、初めてのサーバー契約で失敗したくない初心者に最適です。

プレミアムプラン – アクセス増加に対応する中級者向けプラン

プレミアムプランは、2024年4月1日をもって新規申し込みの受付を終了しました。既存ユーザーは引き続き利用可能ですが、新規での契約はできません。

過去の基本スペックは、SSD容量400GB、WordPress対応、転送量無制限、CDN 200GBまで無料、月額料金は約1,500円程度でした。スタンダードプランとビジネスプランの中間に位置するプランでしたが、料金対効果の観点からプラン整理の対象となりました。

スタンダードプランからのアップグレードを検討していた方は、現在はビジネスプランを選択することになります。ビジネスプランでは月額料金は上がりますが、複数ユーザー管理機能やさらに大容量のSSD(600GB)、CDN 300GBなど、ビジネス用途に適した機能が追加されます。

アクセス増加に対応したい場合の選択肢としては、スタンダードプランで十分な場合も多く、本当に性能が必要になってからビジネスプランへの移行を検討するのが賢明です。2024年2月からはプラン変更(上位プランへのアップグレード)が可能になったため、スタートはスタンダードプランで様子を見るという選択も有効です。

ビジネスプラン – 複数サイト運営・チーム管理対応プラン

ビジネスプランは、法人や複数サイトを運営する方向けの本格的なビジネスプランで、月額1,980円(36ヶ月契約時、税込)で利用できます。

基本スペックは、SSD容量600GB、WordPress対応(MySQL無制限)、転送量無制限、独自ドメイン無制限、CDN 300GBまで無料、複数ユーザー管理機能対応となっています。最大の特徴は、複数の管理ユーザーを設定でき、サイトごとに編集権限を分けられる点です。

メリットとして、複数サイト運営時に各サイトの管理者を分離できるため、誤って他のサイトを編集してしまうリスクを防げます。example.comとexample.jpという2つのドメインを運用する場合、それぞれに専用の管理アカウントを割り当てられます。SSD 600GBの大容量により、複数のWordPressサイトを1つのサーバーで運用でき、コスト効率が高くなります。

デメリットは、個人ブログや小規模サイト1つだけの運用では、スペックが過剰でコストパフォーマンスが悪くなる点です。月額1,980円はスタンダードプランの約4倍の料金のため、本当に必要な機能かを見極める必要があります。

こんな人におすすめ:複数のWebサイトを運営する企業、制作会社にサイト管理を外注している法人、複数の事業部や担当者でサイトを管理したい組織に最適です。ECサイトや会員制サイトなど、セキュリティと管理体制を重視する場合にもおすすめです。

ビジネスプロプラン – 大規模サイト・高トラフィック対応の最上位プラン

ビジネスプロプランは、さくらのレンタルサーバーの最上位プランで、月額3,850円(36ヶ月契約時、税込)で利用できます。

基本スペックは、SSD容量900GB、WordPress対応(MySQL無制限)、転送量無制限、独自ドメイン無制限、CDN 300GBまで無料、複数ユーザー管理機能対応、モジュール版PHP対応による高速化となっています。ビジネスプランとの主な違いは、SSD容量が1.5倍(900GB)になり、さらに大規模なサイト運営が可能になる点です。

ビジネスプランとの機能差は容量面が中心のため、料金差(約1,870円/月)に見合うかを慎重に検討する必要があります。月額料金で見ると、VPSの4Gプラン(月額約3,500円)と同等の価格帯になるため、技術者がいる場合はVPSも選択肢に入ります。

ECサイトや会員制サイトでの活用事例として、大量の商品画像や会員データを扱うECサイト、メディアサイトで多数の記事と画像を蓄積する場合に適しています。WordPress以外にも複数のアプリケーションを運用したい場合、900GBの容量が活きてきます。

こんな人におすすめ:大規模なECサイトやメディアサイトを運営する企業、複数の大規模WordPressサイトを1サーバーで管理したい方、将来的なデータ増加を見越して余裕を持った容量が欲しい法人に最適です。

レンタルサーバー全プラン比較一覧表

さくらのレンタルサーバー全プランの詳細比較表を以下にまとめます(2026年1月現在)。

項目ライトスタンダードビジネスビジネスプロ
月額料金(36ヶ月)121円500円1,980円3,850円
月額料金(12ヶ月)131円524円2,200円4,180円
月額料金(1ヶ月)無し660円2,750円5,500円
初期費用無料無料無料無料
SSD容量100GB300GB600GB900GB
転送量無制限無制限無制限無制限
WordPress×
MySQL(DB数)0個50個無制限無制限
独自ドメイン20個200個無制限無制限
メールアドレス無制限無制限無制限無制限
無料SSL
CDN(無料枠)×100GB300GB300GB
電話サポート×
複数ユーザー管理××
モジュール版PHP×
無料お試し期間14日間14日間14日間14日間

※プレミアムプランは2024年4月1日で新規受付終了 ※料金は税込価格

長期契約割引が大きく、36ヶ月契約では1ヶ月契約と比べて最大約30%安くなります。特にスタンダードプランでは、月額660円が500円になり、年間で1,920円の節約になります。

2024年2月から上位プランへの変更が可能になったため、最初はスタンダードプランで始めて、必要に応じてビジネスプランやビジネスプロプランへアップグレードする戦略も有効です。


さくらVPS全7プラン完全比較

さくらのVPSは、メモリ容量512MBから32GBまで、7つのプランを提供しています。各プランはメモリ容量に応じてCPUコア数とSSD容量が自動的にスケールアップする設計で、用途に応じた最適なスペックを選択できます。

VPSの最大の特徴は、root権限による完全な管理者権限とカスタマイズ性です。レンタルサーバーでは制限されているOSレベルの設定変更や、任意のソフトウェアインストールが可能で、開発環境からゲームサーバーまで幅広い用途に対応します。

さくらのVPSでは、東京、大阪、石狩の3つのリージョン(データセンター)から選択でき、リージョンによって料金が約10%異なります。最も安いのは石狩リージョンで、最も高いのは東京リージョンですが、国内であればネットワーク遅延の差はわずかです。

512MBプラン – 月額643円から始める入門VPS

512MBプランは、さくらのVPSで最も低価格なエントリープランで、月額643円(石狩リージョン、税込)から利用できます。

基本スペックは、CPUコア数1Core、メモリ512MB、SSD容量25GB、転送量無制限となっています。仮想化方式はKVMを採用し、CentOS、Ubuntu、Debianなど豊富なLinux OSから選択できます。

メリットとして、VPSを初めて使う方が学習用途で契約するのに最適な価格帯です。月額643円というVPS最安値クラスの料金で、root権限を持つLinuxサーバーを自由に操作できます。Dockerやプログラミング言語の学習環境、小規模なテスト環境として活用でき、失敗しても金銭的ダメージが小さいため、気軽にチャレンジできます。

デメリットは、メモリ512MBでは本番環境のWordPress運用には厳しく、同時アクセスが増えるとメモリ不足でサーバーが停止する可能性があります。SSD 25GBも小容量のため、データが増えるとすぐに容量不足になります。あくまで学習用や軽量な用途に限定すべきプランです。

こんな人におすすめ:VPSを初めて触る初心者の学習用、Linuxコマンドの練習環境、軽量なBotやスクリプトの実行環境、開発環境のテスト用サーバーに最適です。

1Gプラン – 小規模WordPress・開発環境向けプラン

1Gプランは、メモリ1GBを搭載したVPSで、月額約1,000円(石狩リージョン、税込)で利用できます。

基本スペックは、CPUコア数2Core、メモリ1GB、SSD容量50GB、転送量無制限となっています。512MBプランと比べてCPUコアが倍増し、メモリとSSD容量も2倍に拡張されています。

512MBプランとの性能差は大きく、メモリ1GBあれば小規模なWordPress1サイトを安定して運用できます。Apache、MySQL(またはMariaDB)、PHPを組み合わせたLAMP環境を構築し、WordPressをインストールしても余裕のあるメモリ容量です。

WordPress1サイト運用の実例として、月間数万PV程度のブログであれば、1Gプランで十分に対応できます。画像最適化やキャッシュプラグインを適切に設定すれば、快適な表示速度を維持できます。ただし、複数のWordPressサイトを運用する場合や、月間10万PV以上のアクセスがある場合は、2Gプラン以上への移行を検討すべきです。

こんな人におすすめ:VPSでWordPress1サイトを運用したい方、Node.jsやPythonなどの開発環境を構築したい初心者エンジニア、小規模なWebアプリケーションのテスト環境に最適です。

2Gプラン – WordPress複数サイト・中規模サイト向けプラン

2Gプランは、メモリ2GBを搭載したVPSで、月額約1,700円(石狩リージョン、税込)で利用できます。

基本スペックは、CPUコア数3Core、メモリ2GB、SSD容量100GB、転送量無制限となっています。CPUコアが3つに増え、メモリとストレージも大幅に拡張されています。

メリットとして、WordPress複数サイト(2〜3サイト程度)を安定して運用できるスペックです。メモリ2GBあれば、MySQLデータベースとApache/Nginxを同時に実行しても余裕があり、アクセスが集中しても安定したパフォーマンスを維持できます。

レンタルサーバーとの性能比較では、さくらのレンタルサーバー・スタンダードプラン(月額500円)と比べると料金は3倍以上高くなりますが、専用リソースによる安定性と、root権限による自由なカスタマイズが可能です。技術知識がある場合、2GプランのVPSの方がコストパフォーマンスに優れる場合があります。

月間10万〜30万PV程度のWordPressサイトや、複数の小規模サイトを運営する場合、メールサーバーとWebサーバーを分離した構成を組みたい場合に適しています。

こんな人におすすめ:WordPress複数サイトを運営したい方、月間10万PV以上のWordPressサイトを運用する方、Web+DB+メールを1台で構築したい中級者エンジニアに最適です。

4Gプラン – ビジネス利用・本格的なWebアプリケーション向けプラン

4Gプランは、メモリ4GBを搭載したビジネス向けVPSで、月額約3,500円(石狩リージョン、税込)で利用できます。

基本スペックは、CPUコア数4Core、メモリ4GB、SSD容量200GB、転送量無制限となっています。CPUコアが4つになり、処理能力が大幅に向上しています。

2Gプランとの違いは、メモリとCPUコアが倍増することで、より高負荷なアプリケーションに対応できる点です。同時接続数が多いWebアプリケーションや、データベースの処理が重いECサイトでも、快適に動作します。

ECサイト・会員制サイトでの活用事例として、WooCommerceやEC-CUBEを使ったECサイトでは、商品データベースの検索やカート処理に負荷がかかるため、メモリ4GB以上が推奨されます。会員数が数千人規模の会員制サイトでも、4Gプランであれば安定して運用できます。

Node.jsやPythonで開発した本格的なWebアプリケーションの本番環境としても適しており、Dockerコンテナを複数実行する場合にも十分なリソースがあります。

こんな人におすすめ:ECサイトや会員制サイトを運営する事業者、本格的なWebアプリケーションを開発・運用するエンジニア、複数のサービスを1台のサーバーで統合管理したい中上級者に最適です。

8Gプラン – 大規模サイト・高負荷アプリケーション対応プラン

8Gプランは、メモリ8GBを搭載した大規模サイト向けVPSで、月額約7,000円(石狩リージョン、税込)で利用できます。

基本スペックは、CPUコア数6Core、メモリ8GB、SSD容量400GB、転送量無制限となっています。CPUコア6つとメモリ8GBにより、エンタープライズレベルのアプリケーションにも対応できます。

適用事例として、月間100万PV以上の大規模WordPressメディアサイトでは、8Gプラン以上のスペックが推奨されます。WordPressのオブジェクトキャッシュ(Redisなど)を導入し、データベースを最適化することで、大量のアクセスにも耐えられる構成を構築できます。

APIサーバーとしての活用も適しており、モバイルアプリやWebアプリのバックエンドAPIサーバーとして、同時接続数が多い場合でも安定したレスポンスを返せます。機械学習モデルの推論サーバーや、データ分析基盤としても活用できます。

複数台のVPSをローカルネットワークで接続し、WebサーバーとDBサーバーを分離した冗長構成を組む場合、それぞれに8Gプランを使用することで、高い可用性と性能を実現できます。

こんな人におすすめ:大規模メディアサイトを運営する企業、高負荷なWebアプリケーションやAPIサーバーを運用するスタートアップ、データ分析や機械学習の実行環境が必要なデータサイエンティストに最適です。

16G・32Gプラン – エンタープライズ級の高性能VPS

16Gプランと32Gプランは、さくらのVPSの最上位プランで、エンタープライズ級の性能を誇ります。

16Gプランの基本スペックは、CPUコア数8Core、メモリ16GB、SSD容量800GB、転送量無制限です。32Gプランは、CPUコア数10Core、メモリ32GB、SSD容量1,600GB、転送量無制限となっており、VPSの域を超えた専用サーバークラスの性能です。

企業向けシステムでの活用として、ERPシステムや基幹業務システムのデータベースサーバーとして、16G/32Gプランが選ばれています。大量のトランザクションを処理する必要がある場合、十分なメモリ容量とCPUコアが不可欠です。

データ分析基盤やBIツールのバックエンドとしても活用されており、数GB〜数十GBのデータを扱うデータウェアハウスや、リアルタイム分析を行うシステムに適しています。

料金詳細は公式サイトで確認する必要がありますが、契約期間による割引(12ヶ月一括払いで約1ヶ月分お得)が適用されます。東京、大阪、石狩のリージョンによって料金が異なり、石狩が最も安価です。

こんな人におすすめ:大規模なデータベースサーバーが必要な企業、数百万〜数千万PVのメディアサイトを運営する事業者、高負荷な機械学習やデータ分析を行うAI・データサイエンスチームに最適です。

VPS全プラン比較一覧表

さくらのVPS全プランの詳細比較表を以下にまとめます(石狩リージョンの料金、税込)。

プランCPUコアメモリSSD容量月額(1ヶ月)月額(12ヶ月)月額(36ヶ月相当)
512MB1Core512MB25GB880円671円643円
1G2Core1GB50GB1,320円1,006円962円
2G3Core2GB100GB2,200円1,678円1,606円
4G4Core4GB200GB4,400円3,355円3,211円
8G6Core8GB400GB8,800円6,710円6,422円
16G8Core16GB800GB17,600円13,420円12,843円
32G10Core32GB1,600GB35,200円26,840円25,685円

※東京・大阪リージョンは上記より約10%高い料金設定 ※初期費用は全プラン無料 ※12ヶ月一括払いで約1ヶ月分お得 ※無料お試し期間14日間(クレジットカード払いのみ)

ストレージ拡張オプションとして、「ストレージ変更オプション」が用意されています。月額料金はそのままで、初期費用のみでSSD容量を永続的に増やせるため、ディスク容量が必要で月額コストを抑えたい場合に有効です。

例えば、2GプランでSSDを100GBから200GBに拡張する場合、初期費用5,500円のみで月額料金の増加なしで容量が倍増します。長期利用を前提とする場合、コストパフォーマンスに優れたオプションです。


【用途別】さくらインターネット最適プランの選び方

用途に応じて最適なプランは大きく異なります。初期投資を抑えたい場合はレンタルサーバーのスタンダードプラン、技術力を活かしたい場合はVPSというように、目的と予算、技術レベルを総合的に判断することが重要です。

プラン選びで失敗しないためには、現在の状況だけでなく、6ヶ月〜1年後の成長も見据えて選択することがポイントです。ただし、さくらインターネットでは2024年2月から上位プランへの変更が可能になったため、最初は控えめなプランで始めて、必要に応じてアップグレードする戦略も有効です。

個人ブログ・趣味サイトにおすすめのプラン

個人ブログや趣味サイトには、レンタルサーバーのスタンダードプランが最もおすすめです。月額500円(36ヶ月契約時)というコストパフォーマンスと、WordPress簡単インストール機能により、技術知識がなくてもすぐにブログを始められます。

スタンダードプラン vs VPS 1Gの比較では、料金面でスタンダードプランが月額500円に対し、VPS 1Gは約1,000円と約2倍の差があります。技術レベルが初心者の場合、サーバー管理の学習コストを考えると、スタンダードプランの方が圧倒的に有利です。

技術レベル別の推奨としては、以下のようになります。

  • 初心者(サーバー知識なし): レンタルサーバー・スタンダードプラン。WordPress簡単インストールと電話サポートで安心して始められます。
  • 中級者(基本的なLinux操作ができる): VPS 1Gプラン。自分でLAMP環境を構築し、カスタマイズしたい場合に選択します。ただし、サーバー管理の手間を考えると、個人ブログ程度ならスタンダードプランの方が効率的です。
  • 上級者(サーバー構築経験あり): 技術的な学びを重視するならVPS、効率重視ならレンタルサーバー。趣味で技術を学びたい場合はVPS 512MBから始めるのも良い選択です。

月間アクセス数が数万PVまでであれば、スタンダードプランで十分対応できます。10万PVを超えてきたら、ビジネスプランへの移行やVPS 2G以上を検討しましょう。

WordPress複数サイト運営におすすめのプラン

WordPress複数サイトを運営する場合、サイト数と技術レベルによって最適プランが変わります。

ビジネスプラン vs VPS 2G/4Gの比較では、以下のような判断基準があります。

レンタルサーバー・ビジネスプラン(月額1,980円)がおすすめの場合:

  • 技術知識が少なく、サーバー管理に時間をかけたくない
  • 3〜5サイト程度の運営で、各サイトの規模は中小規模
  • 複数の担当者でサイトを管理したい(管理ユーザー分離機能が必須)
  • サーバー保守・メンテナンスはプロバイダに任せたい

VPS 2Gプラン(月額約1,700円)がおすすめの場合:

  • Linux/サーバー管理の基礎知識がある
  • 2〜3サイトの運営で、各サイトのカスタマイズが必要
  • レンタルサーバーでは制限されるソフトウェアを使いたい
  • コストを抑えつつ、柔軟な環境が欲しい

VPS 4Gプラン(月額約3,500円)がおすすめの場合:

  • 5サイト以上の大規模運営
  • 各サイトのアクセス数が多い(月間10万PV以上/サイト)
  • メールサーバー、Webサーバー、DBサーバーを分離したい
  • 技術力を活かして最適化したい

サイト数・アクセス数による選択基準としては、サイト数2〜3個で各サイト月間5万PV以下ならスタンダードプラン、サイト数3〜5個で各サイト月間10万PV以下ならビジネスプラン、サイト数5個以上または高アクセスサイトを含む場合はVPS 4G以上が目安です。

企業サイト・コーポレートサイトにおすすめのプラン

企業サイトやコーポレートサイトでは、信頼性とセキュリティ、サポート体制を重視する必要があります。

ビジネスプロ vs VPS 4G/8Gの比較では、技術リソースの有無が判断の分かれ目になります。

レンタルサーバー・ビジネスプロ(月額3,850円)がおすすめの場合:

  • 社内にITエンジニアがいない中小企業
  • サーバー管理を外部に委託したくない(自社管理は避けたい)
  • 電話サポートが必要
  • WordPress+プラグインで十分な機能が実現できる
  • 初期投資を抑えたい

VPS 4G/8Gプラン(月額3,500円〜7,000円)がおすすめの場合:

  • 社内にサーバー管理ができるエンジニアがいる
  • 独自のセキュリティポリシーを実装したい
  • WordPress以外のCMSやフレームワークを使いたい
  • 将来的なスケーラビリティを確保したい
  • Web Application Firewall(WAF)などを独自に設定したい

セキュリティ・サポート面の比較では、レンタルサーバーは電話サポート(ビジネス以上)、自動SSL、CDN、バックアップ機能などが標準で提供されます。VPSは自由度が高い反面、セキュリティ設定やバックアップは自己責任で行う必要があります。

企業の規模や業種による推奨としては、従業員50名以下の中小企業でITリソースが限定的な場合はビジネスプロプラン、従業員100名以上でIT部門がある場合はVPS 4G以上、EC事業や会員制サービスを展開する場合はVPS 8G以上が適しています。

ECサイト・会員制サイトにおすすめのプラン

ECサイトや会員制サイトでは、高トラフィック対応と安定性が最優先事項です。

高トラフィック対応の必要性として、ECサイトでは商品検索、カート処理、決済処理など、データベースへのアクセスが頻繁に発生します。セール時やキャンペーン時にはアクセスが通常の数倍〜数十倍に跳ね上がるため、余裕を持ったスペックが必要です。

会員制サイトでは、ログイン認証、会員データの管理、マイページ表示など、セッション管理とデータベース処理が重要になります。同時ログイン数が数百人を超える場合、レンタルサーバーでは性能限界に達する可能性があります。

VPS 4G以上推奨の理由は以下の通りです。

VPS 4Gプラン(月額約3,500円)の場合:

  • メモリ4GB、CPU 4Coreにより、商品数1,000点以下の小〜中規模ECサイトに対応
  • WooCommerceやEC-CUBEを使ったECサイト構築が可能
  • 同時アクセス数100人程度まで安定動作

VPS 8Gプラン(月額約7,000円)の場合:

  • メモリ8GB、CPU 6Coreにより、商品数5,000点以下の中〜大規模ECサイトに対応
  • 同時アクセス数300人以上でも安定
  • データベースとWebサーバーを同一サーバーで運用しても余裕がある

VPS 16G以上の場合:

  • 商品数10,000点以上の大規模ECサイト
  • 月間100万PV以上の高トラフィックサイト
  • WebサーバーとDBサーバーを別々のVPSに分離した冗長構成

セキュリティ面では、VPSでWAF(SiteGuard Lite)を導入し、定期的なOSアップデートとセキュリティパッチ適用を行うことで、ECサイトに求められる高度なセキュリティを実現できます。

開発環境・テスト環境におすすめのプラン

開発環境やテスト環境には、コストを抑えつつroot権限が使えるVPS 512MB/1Gが最適です。

VPS 512MB/1Gの活用法として、以下のような使い方があります。

VPS 512MBプラン(月額643円)の活用例:

  • プログラミング学習環境(Python、Node.js、Rubyなど)
  • Gitサーバーの構築
  • 小規模なテストアプリケーションのデプロイ
  • Dockerの学習環境
  • シェルスクリプトやLinuxコマンドの練習

VPS 1Gプラン(月額約1,000円)の活用例:

  • Laravel、Django、Ruby on Railsなどのフレームワーク開発環境
  • WordPress開発用のステージング環境
  • CIツール(Jenkins、GitLab CI/CD)の実行環境
  • 小規模なマイクロサービスのテスト環境
  • データベース設計とSQL学習

root権限の重要性は、開発において非常に大きいです。レンタルサーバーでは制限されている以下のような操作が、VPSでは自由に行えます。

  • 任意のプログラミング言語のバージョン管理(pyenv、nodenv、rbenvなど)
  • Nginxやpostgresqlなど、好きなミドルウェアのインストール
  • ポート番号の自由な設定(3000番、8080番など)
  • システムレベルのパッケージ管理(apt、yumコマンド)
  • cronジョブの自由な設定

チーム開発の場合、VPS 1台を複数人で共有し、各メンバーにLinuxユーザーアカウントを発行することで、コストを抑えつつ実践的な開発環境を構築できます。GitLabやGiteaなどのGitサーバーを立てれば、プライベートリポジトリも無料で運用できます。


レンタルサーバーとVPS、どっちを選ぶべき?判断基準を解説

レンタルサーバーとVPSの選択は、技術知識、運用コスト、必要な機能、将来性の4つの観点から判断します。一般的に、技術知識が少なく手軽にサイト運営したい場合はレンタルサーバー、技術知識があり自由にカスタマイズしたい場合はVPSが適しています。

ただし、この判断は絶対的なものではなく、予算や目的によって柔軟に選択すべきです。例えば、エンジニアであってもWordPressブログを運営するだけなら、管理の手間を省くためにレンタルサーバーを選ぶ方が効率的な場合もあります。

技術知識レベルで判断する

技術知識レベルは、レンタルサーバーとVPSを選ぶ上で最も重要な判断基準の一つです。

サーバー管理の経験有無により、選択肢は大きく変わります。

サーバー管理経験がない場合(レンタルサーバー推奨):

  • WordPressの簡単インストール機能により、クリック操作だけでサイト開設
  • SSL証明書の自動設定、自動更新
  • サーバーのセキュリティアップデートは自動で適用
  • トラブル時は電話サポートで解決
  • 学習コストをかけずにすぐサイト運営開始

サーバー管理経験がある場合(VPS選択可):

  • Linuxコマンドでのサーバー操作が可能
  • Apache/Nginxの設定ファイル編集ができる
  • MySQLデータベースの構築・管理ができる
  • ファイアウォール(iptables/ufw)の設定ができる
  • SSHでのリモートログインとセキュリティ設定ができる

コマンドライン操作の習熟度も重要な判断材料です。VPSではGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)が基本的に提供されず、SSH接続でコマンドライン操作を行います。

初心者レベル(レンタルサーバー推奨):

  • コマンドプロンプトやターミナルを使ったことがない
  • cd、ls、cpなどの基本コマンドが分からない
  • エラーメッセージを読んで対処できない

中級者レベル(VPS選択可、ただし学習コスト要考慮):

  • 基本的なLinuxコマンドは理解している
  • ファイルの編集(vi/nano)ができる
  • エラーログを読んで問題切り分けができる
  • Google検索で技術情報を探せる

上級者レベル(VPS推奨):

  • シェルスクリプトが書ける
  • systemdでサービス管理ができる
  • ネットワーク設定(DNS、ルーティング)が理解できる
  • セキュリティベストプラクティスを実践できる

技術レベルに自信がない場合は、無理にVPSを選ばず、レンタルサーバーでサイト運営に集中することをおすすめします。サーバー管理を学びたい場合は、本番サイトはレンタルサーバー、学習用に別途VPS 512MBを契約するという使い分けが理想的です。

運用コスト(時間・費用)で判断する

運用コストには、月額料金だけでなく、サーバー管理にかける時間コストも含めて考える必要があります。

管理工数の違いは、レンタルサーバーとVPSで大きく異なります。

レンタルサーバーの管理工数:

  • 初期セットアップ: 1〜2時間(ドメイン設定、WordPress インストール)
  • 月次メンテナンス: 0時間(すべて自動)
  • トラブル対応: 年間0〜5時間(ほとんど発生しない)
  • 合計年間工数: 約1〜10時間

VPSの管理工数:

  • 初期セットアップ: 5〜20時間(OS選択、LAMP構築、セキュリティ設定)
  • 月次メンテナンス: 1〜3時間(OSアップデート、ログ確認、バックアップ)
  • トラブル対応: 年間10〜40時間(サーバーダウン、セキュリティ対応など)
  • 合計年間工数: 約30〜100時間

エンジニアの時給を3,000円と仮定すると、VPSの年間管理工数は9万円〜30万円相当の時間コストになります。この時間コストを考慮すると、単純な月額料金比較だけでは判断できません。

トータルコストの比較(年間、時間コスト含む)は以下のようになります。

レンタルサーバー・スタンダードプラン:

  • 月額料金: 500円 × 12ヶ月 = 6,000円/年
  • 管理時間コスト: 5時間 × 3,000円 = 15,000円/年
  • 合計: 21,000円/年

VPS 2Gプラン:

  • 月額料金: 1,700円 × 12ヶ月 = 20,400円/年
  • 管理時間コスト: 50時間 × 3,000円 = 150,000円/年
  • 合計: 170,400円/年

この試算から、技術学習目的でない限り、WordPressサイト運営ならレンタルサーバーの方がトータルコストで圧倒的に有利だと分かります。

ただし、すでにサーバー管理スキルがあり、管理工数がほとんどかからない上級者の場合、VPSの方がコストパフォーマンスに優れる場合もあります。また、複数のプロジェクトを1台のVPSで統合管理できれば、コスト効率が向上します。

必要な機能・カスタマイズ性で判断する

必要な機能とカスタマイズ性の要求レベルによって、レンタルサーバーとVPSのどちらが適切かが決まります。

標準機能で足りるか、独自環境構築が必要かの判断基準は以下の通りです。

レンタルサーバーの標準機能で足りる場合:

  • WordPress、EC-CUBE、Movable TypeなどメジャーCMSの利用
  • PHP 7.4/8.0/8.1など、提供されるバージョンで問題ない
  • MySQL/MariaDBで十分(PostgreSQL不要)
  • 提供されるPHPモジュールで機能が実現できる
  • 独自のデーモンプロセスを常駐させる必要がない

VPSの独自環境構築が必要な場合:

  • Node.js、Python、Ruby、Goなどのアプリケーション実行
  • PostgreSQL、MongoDB、Redisなど特定のデータベース使用
  • Dockerコンテナでのアプリケーション展開
  • WebSocketを使ったリアルタイム通信
  • 機械学習ライブラリ(TensorFlow、PyTorchなど)の実行
  • 独自のバッチ処理やcronジョブの自由な設定

具体的な判断例を示します。

ケース1: WordPressブログ + お問い合わせフォーム → レンタルサーバーで十分。Contact Form 7などのプラグインで実現可能。

ケース2: WordPress + Node.jsでのチャット機能 → VPS必須。Node.jsサーバーを常駐させる必要があるため。

ケース3: Laravel(PHP)での Webアプリケーション → レンタルサーバーでも可能だが、Composerや.envファイルの扱いを考えるとVPSが望ましい。

ケース4: Django(Python)でのWebアプリケーション → VPS必須。レンタルサーバーではPythonアプリケーションのホスティングに対応していない。

ケース5: 複数のマイクロサービスをDocker構成で運用 → VPS必須。Dockerコンテナのオーケストレーションにはroot権限が必要。

カスタマイズ性を重視する場合、将来的な拡張性も考慮してVPSを選ぶべきです。一方、標準的なWebサイト運営が目的であれば、レンタルサーバーの簡便性を活かすことをおすすめします。

将来的な拡張性・移行のしやすさで判断する

将来的なビジネス成長や技術変化を見据えた拡張性も、サーバー選択の重要な判断基準です。

スケールアップの容易性について、さくらインターネットでは2024年2月から上位プランへの変更が可能になりました。

レンタルサーバーのスケールアップ:

  • スタンダード → ビジネス → ビジネスプロへの変更が可能
  • データ移行作業は不要(プラン変更のみ)
  • ただし、ビジネスプロが上限のため、それ以上のスケールアップは不可
  • VPSへの移行は別途データ移行作業が必要

VPSのスケールアップ:

  • 512MB → 1G → 2G → 4G → 8G → 16G → 32Gへの変更が可能
  • スケールアップは容易(コントロールパネルから操作)
  • スケールダウンは不可(上位プランから下位プランへは変更できない)
  • 最大32GBまで拡張可能で、拡張余地が大きい

プラン変更時の注意点として、以下の点に留意が必要です。

レンタルサーバーのプラン変更:

  • 変更作業は数時間〜1日程度で完了
  • サイトの一時停止時間はほぼゼロ
  • 料金は日割り計算で精算
  • ライトプランからの変更は、データベース設定が新規になるため注意

VPSのプラン変更:

  • スケールアップは再起動を伴う(数分〜数十分のダウンタイム)
  • IPアドレスは変更されない(DNS設定変更不要)
  • ストレージデータは保持される
  • 料金は日割り計算で精算

移行のしやすさを考えると、最初は控えめなプランで始めて、成長に応じてスケールアップする戦略が有効です。特にVPSは32GBまで拡張できるため、長期的な成長にも対応できます。

ただし、レンタルサーバーからVPSへの移行は、データベースやファイルの移行作業が必要なため、計画的に実施する必要があります。将来的にVPSへの移行を検討している場合、最初からVPS 1G/2Gで始める選択肢も検討すべきです。


さくらインターネットの料金体系と契約期間による割引

さくらインターネットでは、契約期間が長いほど月額料金が割引される料金体系を採用しています。レンタルサーバーは1ヶ月、12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月契約、VPSは1ヶ月、12ヶ月契約から選択でき、長期契約ほど大幅な割引が適用されます。

初期費用は、レンタルサーバー・VPSともに全プランで無料です。2週間の無料お試し期間があるため、実際に使用感を確認してから本契約に移行できます。

契約期間別料金比較(1ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・36ヶ月)

契約期間による料金差は非常に大きく、特に36ヶ月契約では大幅な割引が適用されます。

レンタルサーバー各プランの料金表(税込):

プラン1ヶ月契約12ヶ月契約24ヶ月契約36ヶ月契約年間節約額(36ヶ月 vs 1ヶ月)
ライト131円/月128円/月121円/月
スタンダード660円/月524円/月515円/月500円/月1,920円
ビジネス2,750円/月2,200円/月2,112円/月1,980円/月9,240円
ビジネスプロ5,500円/月4,180円/月4,015円/月3,850円/月19,800円

※ライトプランは1ヶ月契約の設定なし ※年間節約額 = (1ヶ月契約料金 – 36ヶ月契約料金) × 12ヶ月

VPS各プランの料金表(石狩リージョン、税込):

プラン1ヶ月契約12ヶ月契約年間節約額(12ヶ月 vs 1ヶ月)
512MB880円/月671円/月約2,508円
1G1,320円/月1,006円/月約3,768円
2G2,200円/月1,678円/月約6,264円
4G4,400円/月3,355円/月約12,540円
8G8,800円/月6,710円/月約25,080円
16G17,600円/月13,420円/月約50,160円
32G35,200円/月26,840円/月約100,320円

長期契約による割引率は、レンタルサーバーで約24〜30%、VPSで約23〜24%となっており、年間で数千円〜数万円の節約になります。

特にビジネスプランやVPS上位プランでは、36ヶ月/12ヶ月契約による節約額が大きいため、長期利用が確実な場合は長期契約がおすすめです。

初期費用・追加費用の詳細

さくらインターネットでは、レンタルサーバー・VPSともに初期費用は無料です。以前は初期費用が必要でしたが、現在は撤廃されています。

各プランの初期費用:

  • レンタルサーバー全プラン: 0円
  • VPS全プラン: 0円

ドメイン取得費用: さくらインターネットでは、レンタルサーバー申込時に独自ドメインを同時取得できます。主要ドメインの取得費用は以下の通りです。

  • .com: 初年度 1,886円/年、2年目以降 1,886円/年
  • .net: 初年度 1,886円/年、2年目以降 1,886円/年
  • .jp: 初年度 3,982円/年、2年目以降 3,982円/年
  • .co.jp: 初年度 4,238円/年、2年目以降 4,238円/年

※料金は変動する可能性があるため、公式サイトで最新情報を確認してください

SSL証明書費用: Let’s Encryptによる無料SSLが全プランで標準対応しているため、基本的にSSL証明書の費用は不要です。

企業向けの有料SSL証明書が必要な場合:

  • ドメイン認証SSL: 990円/年〜
  • 企業認証SSL: 35,200円/年〜
  • EV SSL: 88,000円/年〜

一般的なWebサイトやブログであれば、無料SSLで十分なセキュリティが確保できます。

バックアップオプション:

  • レンタルサーバー: スタンダードプラン以上はバックアップ&ステージング機能が無料(1世代)
  • VPS: 標準ではバックアップ機能なし。Acronis Cyber Protect Cloud利用で月額2,420円(100GBまで)

VPSでは自分でバックアップスクリプトを作成するか、有料オプションを利用する必要があります。

支払い方法と請求サイクル

さくらインターネットでは、複数の支払い方法に対応しています。

クレジットカード:

  • VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Club対応
  • 自動更新設定が可能
  • 無料お試し期間が利用可能(14日間)
  • 最も手軽な支払い方法

銀行振込:

  • 三井住友銀行、PayPay銀行などへの振込
  • 請求書発行後、指定口座へ振込
  • VPS 4G以上またはNFS 400GB以上のプランを含む場合、請求書発行手数料(550円)が無料
  • それ以外は請求書発行手数料550円が必要

請求書払い:

  • 法人向けの請求書払い(後払い)
  • 請求書発行手数料550円(VPS 4G以上等は無料)
  • 請求書を受け取り後、銀行振込またはコンビニ払いで支払い

自動口座振替:

  • 指定口座から自動引き落とし
  • 申込時は銀行振込を選択し、利用開始後に会員メニューから変更
  • 金融機関での処理完了まで(1〜2ヶ月)は銀行振込での支払い

請求サイクル: レンタルサーバーとVPSでは請求サイクルが異なります。

レンタルサーバーの請求サイクル:

  • 初回: お試し期間終了後、選択した契約期間分を一括請求
  • 2回目: 月末締めに合わせるため、日割り計算で請求(端数調整)
  • 3回目以降: 月末締めで契約期間分を一括請求

VPSの請求サイクル:

  • 初回: お試し期間終了後、選択した契約期間分を一括請求
  • 2回目以降: 契約更新月に契約期間分を一括請求

自動更新の設定方法は、会員メニューにログイン後、「契約情報」→「自動更新設定」から行えます。クレジットカード払いの場合、自動更新を有効にすることで、契約期間終了時に自動的に更新されます。

自動更新を設定していない場合、契約期間終了前に更新手続きを行わないとサービスが停止するため、注意が必要です。


さくらインターネット各プランの付帯サービス・機能比較

さくらインターネットでは、プランごとに異なる付帯サービスや機能が提供されています。無料SSL、CDN、バックアップ機能、サポート体制など、月額料金以外の価値を理解することで、真のコストパフォーマンスを判断できます。

上位プランほど充実した機能が提供されますが、必ずしもすべての機能が必要とは限りません。自分の用途に合った機能を見極めることが、無駄なコストを避けるポイントです。

無料SSL・CDN対応状況

無料SSLは、Webサイトのセキュリティと信頼性を高める重要な機能です。さくらインターネットでは、Let’s Encryptを使った無料SSLが全プランで標準対応しています。

Let’s Encrypt無料SSL: レンタルサーバーの全プラン(ライト、スタンダード、ビジネス、ビジネスプロ)で、Let’s Encryptによる無料SSL証明書が利用できます。コントロールパネルから簡単に設定でき、証明書の自動更新にも対応しているため、管理の手間がかかりません。

VPSでもLet’s Encryptは利用可能ですが、certbotなどのツールを使って自分でインストール・設定する必要があります。自動更新の設定もcronジョブで自分で行うため、技術知識が求められます。

CDN無料提供プラン一覧: CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)は、Webサイトの表示速度を高速化し、サーバー負荷を軽減する機能です。さくらインターネットでは「コンテンツブースト」という名称でCDNサービスを提供しています。

プランCDN対応無料転送量超過時料金
ライト×
スタンダード100GB/月従量課金
ビジネス300GB/月従量課金
ビジネスプロ300GB/月従量課金

ライトプランのみCDNが利用できず、画像の多いサイトでは表示速度が遅くなる可能性があります。スタンダードプラン以上では、月間100GB〜300GBまで無料でCDNを利用できるため、一般的なWebサイトであれば無料枠内で収まります。

VPSでは標準でCDNは提供されていませんが、さくらのクラウドと連携して「ウェブアクセラレータ」を利用することができます。ただし、別途料金が発生し、設定も複雑になるため、CDNが必要な場合はレンタルサーバーの方が簡便です。

CDNの効果として、画像や静的ファイルをエッジサーバーから配信することで、サイト表示速度が向上し、SEO効果も期待できます。特に画像を多用するポートフォリオサイトやECサイトでは、CDNの有無が体感速度に大きく影響します。

バックアップ機能の違い

バックアップ機能は、データ損失リスクから守る重要な機能です。さくらインターネットでは、レンタルサーバーとVPSでバックアップ機能の提供方法が異なります。

レンタルサーバーの自動バックアップ対応プラン: スタンダードプラン以上では、「バックアップ&ステージング機能」が無料で利用できます。この機能では、手動でバックアップを作成でき、1世代分のバックアップデータを保存できます。

バックアップデータから復元する際は、ステージング環境で動作確認してから本番環境に反映できるため、安全にサイトを復旧できます。ただし、完全自動のバックアップではなく、手動でバックアップ作成ボタンを押す必要があります。

ライトプランではバックアップ機能が提供されていないため、FTPでファイルをダウンロードするなど、自分でバックアップを取る必要があります。

VPSのバックアップ方法: VPSでは標準でバックアップ機能が提供されていません。以下の方法でバックアップを取る必要があります。

  1. 手動バックアップ(無料):
    • rsyncやscpコマンドでファイルをローカルにバックアップ
    • mysqldumpでデータベースをバックアップ
    • cronジョブで定期バックアップを自動化
    • NFS(ネットワークファイルシステム)オプションを追加してバックアップ先として利用
  2. 有料バックアップオプション:
    • Acronis Cyber Protect Cloud: 月額2,420円で100GBまでバックアップ可能
    • クラウドストレージと連携したバックアップ(別途費用)

VPSでは自己責任でバックアップを管理する必要があるため、技術知識がない場合は運用リスクが高まります。重要なデータを扱う場合、有料バックアップオプションの利用を検討すべきです。

バックアップのベストプラクティスとして、「3-2-1ルール」があります。3つのコピー、2つの異なるメディア、1つはオフサイト(別の場所)に保存するという原則で、データ損失リスクを最小化できます。

サポート体制の比較

サポート体制は、特に初心者にとって重要な選択基準です。さくらインターネットでは、プランによってサポートレベルが異なります。

電話サポート対応プラン: レンタルサーバーでは、スタンダードプラン以上で電話サポートに対応しています。ライトプランは電話サポート非対応で、メールとチャットのみの対応です。

プラン電話サポート営業時間
ライト×
スタンダード○(コールバック予約)平日10:00-18:00
ビジネス○(コールバック予約)平日10:00-18:00
ビジネスプロ○(コールバック予約)平日10:00-18:00

電話サポートはコールバック予約制で、Webフォームから予約すると、指定時間にさくらインターネットから電話がかかってくる仕組みです。待ち時間なしで相談できるため、緊急時に便利です。

VPSでは、電話サポートは有料オプションです。標準ではメールサポートとチャットサポートのみで、技術的な質問にはメールで対応します。電話で緊急対応が必要な場合、別途費用が発生します。

メールサポート・チャットサポート: 全プラン(レンタルサーバー・VPS共通)で、以下のサポートが利用できます。

  • メールサポート: 24時間365日受付。営業時間内(平日10:00-18:00)に順次回答。技術的な質問にも対応。
  • チャットサポート: 営業時間内にリアルタイムで相談可能。簡単な質問や手続きに適している。
  • サポートサイト: 詳細なマニュアルやFAQが充実。動画マニュアルも提供されており、自己解決しやすい。

サポート品質の評判: さくらインターネットのサポートは、老舗ホスティング事業者としての経験が活きており、技術的な質問にも的確に回答してくれると評判です。特にサポートサイトのマニュアルは詳細で分かりやすく、初心者でも理解しやすい内容になっています。

ただし、VPSの技術サポートは、基本的な設定方法までで、個別のアプリケーション設定やコーディングに関する質問には対応していません。VPSを選ぶ場合、ある程度自己解決できる技術力が求められます。

サポート重視でサーバーを選ぶ場合、レンタルサーバーのスタンダードプラン以上が安心です。電話サポート、充実したマニュアル、簡単な管理画面により、初心者でも安心してサイト運営を始められます。

管理画面・コントロールパネルの使いやすさ

管理画面の使いやすさは、日常的なサーバー管理の効率に直結します。さくらインターネットでは、レンタルサーバーとVPSで異なる管理画面を提供しています。

レンタルサーバーのコントロールパネル: さくらのレンタルサーバーでは、「サーバコントロールパネル」という専用の管理画面が提供されています。主な特徴は以下の通りです。

  • 直感的なUI: メニューが整理されており、目的の機能にすぐアクセスできる
  • WordPress簡単インストール: ボタンをクリックするだけでWordPressがインストールできる
  • ファイルマネージャー: ブラウザ上でファイルのアップロード・編集が可能
  • メール設定: メールアドレスの追加・削除、転送設定が簡単
  • SSL設定: 無料SSLの有効化がワンクリックで完了
  • アクセス解析: 簡易的なアクセス統計が確認できる

初心者でも迷わず操作できる設計で、マニュアルを読まなくても感覚的に使えるのが強みです。ただし、一部の利用者からは「スマホ対応が不十分」という声もあり、外出先からスマホで設定変更する場合はやや使いにくい面があります。

VPSのコントロールパネル: さくらのVPSでは、「VPSコントロールパネル」が提供されています。主な機能は以下の通りです。

  • サーバー起動・停止・再起動: ボタン操作でサーバーを制御
  • OS再インストール: スタートアップスクリプトを選んで簡単再構築
  • コンソール接続: ブラウザからサーバーコンソールにアクセス(緊急時に便利)
  • ネットワーク設定: IPアドレス、ファイアウォール、ローカルネットワークの設定
  • ストレージ管理: ストレージ追加、容量変更
  • リソース監視: CPU、メモリ、ディスク使用率のグラフ表示

VPSのコントロールパネルは、サーバーのハードウェア的な操作に特化しており、アプリケーションレベルの設定はSSHでサーバーにログインして行います。レンタルサーバーほど初心者向けではありませんが、VPS管理に必要な機能は網羅されています。

初心者でも使いやすいか: レンタルサーバーのコントロールパネルは、初心者でも十分使いやすい設計です。WordPressインストールからSSL設定まで、ガイドに従って進めれば迷うことはありません。

VPSのコントロールパネルは、サーバー管理の基礎知識があれば使いやすいですが、完全な初心者には難しい面があります。特にSSHでのコマンドライン操作が必須なため、Linuxの基本コマンドを学習する必要があります。

両者の使い勝手を比較すると、Webサイト運営が目的ならレンタルサーバー、サーバー構築やカスタマイズが目的ならVPSという住み分けが明確です。


さくらインターネットと他社レンタルサーバー・VPSとの比較

さくらインターネットを選ぶべきか、他社サービスを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。ここでは、主要な競合サービスとの比較を通じて、さくらインターネットの強みと弱みを明確にします。

競合比較では、料金、性能、サポート、機能の4つの観点から評価し、どのような用途・ユーザーにさくらインターネットが適しているかを解説します。

エックスサーバーとの比較

エックスサーバーは、さくらのレンタルサーバーと並ぶ国内大手レンタルサーバーです。両者を料金・性能・サポート面で比較します。

料金比較(36ヶ月契約時、税込):

項目さくらスタンダードエックスサーバー スタンダード
月額料金500円990円
初期費用0円0円
SSD容量300GB300GB
転送量無制限無制限
無料お試し14日間10日間

料金面では、さくらのスタンダードプランが月額500円に対し、エックスサーバーは990円と約2倍の差があります。年間で5,880円の差になるため、コスト重視ならさくらが有利です。

性能・機能比較:

項目さくらスタンダードエックスサーバー スタンダード
WebサーバーApachenginx
PHP実行方式モジュール版FastCGI
自動バックアップ手動(1世代)自動(14日分)
MySQL個数50個無制限
独自ドメイン200個無制限

性能面では、エックスサーバーがnginx + FastCGIにより高速化されており、WordPressの表示速度ではエックスサーバーがやや優位とされています。また、14日分の自動バックアップが無料なのも大きなメリットです。

さくらのレンタルサーバーは、2022年にSSD化と高速化を実施し、従来比5倍の性能向上を実現しましたが、それでもエックスサーバーと比べるとベンチマークスコアではやや劣る傾向にあります。

サポート面の比較:

項目さくらスタンダードエックスサーバー スタンダード
電話サポート○(コールバック予約)○(直接受付)
メールサポート○(24時間受付)○(24時間受付)
チャットサポート
運営歴1996年〜(28年)2003年〜(21年)

サポート体制はどちらも充実していますが、さくらは老舗としての運営実績が長く、信頼性では一日の長があります。エックスサーバーは電話サポートが直接受付(待ち時間あり)で、即座に相談したい場合は便利です。

どちらを選ぶべきか:

  • さくらのレンタルサーバーがおすすめ: コストを重視する方、老舗の安定性を求める方、複数サイト運営でビジネスプランの管理ユーザー分離機能が必要な方
  • エックスサーバーがおすすめ: 高速性を重視する方、自動バックアップを重視する方、多少高くても最高の性能を求める方

総合的には、コストパフォーマンス重視ならさくら、性能・機能重視ならエックスサーバーという選択になります。

ConoHa VPSとの比較

ConoHa VPSは、GMOインターネットグループが提供する人気VPSサービスです。さくらのVPSとの比較を行います。

VPSサービスの機能・料金比較(2Gプラン相当、税込):

項目さくらVPS 2GConoHa VPS 2GB
月額料金(1ヶ月)2,200円2,005円
月額料金(12ヶ月)1,678円1,705円
時間課金×○(4.3円/時)
CPUコア3Core3Core
メモリ2GB2GB
SSD容量100GB100GB
リージョン東京/大阪/石狩東京/大阪
初期費用0円0円

料金面では、ほぼ同等の価格帯です。ConoHa VPSの大きな特徴は時間課金に対応している点で、短期間だけVPSを使いたい場合に便利です。さくらのVPSは時間課金非対応で、最低利用期間が1ヶ月です。

機能・サービス比較:

項目さくらVPSConoHa VPS
スナップショット×○(有料)
ロードバランサー×○(有料)
オブジェクトストレージNFS(有料)○(有料)
WordPress簡単構築スタートアップスクリプトテンプレート機能
Minecraft簡単構築スタートアップスクリプトテンプレート機能

ConoHa VPSは、クラウド的な機能(スナップショット、ロードバランサーなど)が充実しており、拡張性が高いです。さくらのVPSは、シンプルなVPSとして必要十分な機能を提供する方針です。

用途別の選択基準:

  • さくらのVPSがおすすめ: 石狩リージョンで料金を抑えたい、長期利用前提(時間課金不要)、シンプルなVPSで十分、NFS利用でストレージ拡張したい
  • ConoHa VPSがおすすめ: 時間課金で柔軟に利用したい、スナップショット機能が必要、ロードバランサーなどクラウド機能を使いたい、管理画面の操作性を重視

総合的には、長期利用でコスト重視ならさくらVPS、短期利用や機能拡張性重視ならConoHa VPSという選択になります。

ロリポップ・mixhostとの比較

ロリポップとmixhostは、低価格帯のレンタルサーバーとして人気です。さくらのレンタルサーバーとの比較を行います。

低価格帯レンタルサーバーとの違い:

項目さくらスタンダードロリポップ ベーシックmixhost スタンダード
月額料金(36ヶ月)500円550円990円
SSD容量300GB400GB無制限
WordPress対応
電話サポート×
自動バックアップ手動有料(330円/月)14日分無料
運営会社さくらインターネットGMOペパボアズポケット

料金面の比較: 最安クラスはさくらスタンダード(500円)とロリポップベーシック(550円)で、ほぼ同等です。mixhostは990円とやや高めですが、SSD容量無制限や自動バックアップ無料などの付加価値があります。

性能・機能の違い: mixhostは、LiteSpeed Webサーバーを採用しており、WordPress高速化に強みがあります。HTTP/3対応、LiteSpeed Cache対応など、最新技術を積極的に導入しています。

ロリポップは、GMOグループの安定性と低価格が魅力ですが、サーバースペックはさくらとほぼ同等で、大きな差はありません。

さくらのレンタルサーバーは、老舗としての信頼性と、ビジネスプラン以上での複数ユーザー管理機能など、法人向け機能が充実しています。

コストパフォーマンスの評価:

  • 低価格重視: さくらスタンダード(500円)、ロリポップベーシック(550円)がコスパ最強
  • 性能重視: mixhostスタンダード(990円)が高速で自動バックアップ無料
  • 安定性・信頼性重視: さくらのレンタルサーバー(28年の運営実績、東証プライム上場企業)

どれを選ぶべきか:

  • さくらのレンタルサーバーがおすすめ: 老舗の安定性を重視、法人サイトで信頼性が重要、複数ユーザー管理機能が必要
  • ロリポップがおすすめ: とにかく低価格、個人ブログやアフィリエイトサイト
  • mixhostがおすすめ: WordPress高速化を重視、自動バックアップ無料が魅力、最新技術を使いたい

総合的には、用途と優先順位によって選択が変わりますが、安定性とコストのバランスではさくらのレンタルサーバーが優れています。


さくらインターネット利用者の口コミ・評判

実際の利用者の口コミや評判から、さくらインターネットの実態を探ります。公式サイトでは分からない、リアルな使用感や満足度、不満点を知ることで、より正確な判断ができます。

口コミは、ITreview、価格.com、Twitter(X)などの複数のソースから収集し、客観的な評価を行います。

レンタルサーバーの良い口コミ・評判

さくらのレンタルサーバーの良い口コミとして、料金の安さと安定性に関する評価が目立ちます。

料金の安さに関する評価: 「月額500円でWordPressが使えて、容量も300GBあるのでコスパ最高です。個人ブログを運営するには十分すぎるスペックです」(個人ブロガー、スタンダードプラン利用)

「他社から乗り換えましたが、年間で1万円以上節約できました。機能的には全く問題なく、むしろサポートが充実していて満足しています」(中小企業サイト管理者、ビジネスプラン利用)

安定性に関する評価: 「3年以上利用していますが、大きなトラブルは一度もありません。サーバーダウンもほとんどなく、安心して使えています」(アフィリエイトサイト運営者、スタンダードプラン利用)

「さくらインターネットは老舗だけあって、安定性が抜群です。東証プライム上場企業という安心感もあります」(法人サイト管理者、ビジネスプロプラン利用)

サポート体制に関する評価: 「電話サポートのコールバック予約が便利です。待ち時間なく相談でき、的確なアドバイスをもらえました」(初心者ユーザー、スタンダードプラン利用)

「マニュアルが非常に詳しく、ほとんどの疑問は自己解決できます。動画マニュアルもあり、初心者に優しい」(個人事業主、スタンダードプラン利用)

その他の良い評価: 「CDNが無料で使えるので、画像の多いサイトでも表示速度が速いです」(ポートフォリオサイト運営者、スタンダードプラン利用)

「ビジネスプランの管理ユーザー分離機能が便利。複数のクライアントサイトを管理していますが、権限を分けられるので安全です」(Web制作会社、ビジネスプラン利用)

レンタルサーバーの悪い口コミ・評判

一方で、速度やサポート面での不満の声も一部あります。

速度に関する不満: 「エックスサーバーから移行しましたが、WordPressの表示速度がやや遅く感じます。体感で1〜2秒程度の差ですが、気になります」(中級者ユーザー、スタンダードプラン利用)

「アクセスが集中する時間帯(夜間)に、表示速度が低下することがあります。月間10万PV超えたあたりから顕著になりました」(ブロガー、スタンダードプラン利用)

ただし、2022年のSSD化・高速化以降は速度に関する不満は減少傾向にあり、多くのユーザーは「十分な速度」と評価しています。

管理画面に関する不満: 「コントロールパネルのスマホ対応が不十分で、外出先からの設定変更がやりにくいです」(モバイル重視ユーザー、スタンダードプラン利用)

「管理画面のデザインが少し古臭く、現代的なUIではありません。機能的には問題ありませんが」(デザイナー、ビジネスプラン利用)

サポート面での不満: 「電話サポートがコールバック予約制で、即座に相談できないのが不便です。緊急時は待たされることもあります」(法人ユーザー、ビジネスプラン利用)

「ライトプランは電話サポートがなく、メールだけなので初心者には厳しいと思います」(初心者ユーザー、ライトプラン利用)

総じて、さくらのレンタルサーバーの不満点は、最高性能を求めるユーザーや、最新UIを重視するユーザーから出ており、一般的な利用では大きな問題にならないレベルです。

VPSの良い口コミ・評判

さくらのVPSの良い口コミとして、カスタマイズ性とコストパフォーマンスの高評価が目立ちます。

カスタマイズ性に関する評価: 「root権限で自由にサーバー構築できるのが魅力です。Node.jsアプリケーションを動かすのに最適でした」(Webエンジニア、VPS 2G利用)

「Dockerコンテナで複数のマイクロサービスを運用していますが、VPS 4Gで十分なパフォーマンスが出ています」(スタートアップ企業エンジニア、VPS 4G利用)

コストパフォーマンスに関する評価: 「石狩リージョンを選ぶことで料金を抑えられます。東京との性能差はほとんど感じず、コスパ最高です」(個人開発者、VPS 1G利用)

「ストレージ変更オプションを使って、月額そのままでSSD容量を倍増できました。長期利用ならお得です」(法人システム管理者、VPS 4G利用)

安定性・信頼性に関する評価: 「3年間運用していますが、予期しないサーバーダウンは一度もありません。稼働率99.9%以上で安定しています」(ECサイト運営者、VPS 8G利用)

「さくらインターネットの老舗としての信頼性は大きいです。企業案件でもVPS選定の際に説明しやすい」(システムインテグレーター、VPS 複数台利用)

機能面の評価: 「ローカルネットワークで複数VPSを接続できるのが便利。WebサーバーとDBサーバーを分離した構成が組めます」(インフラエンジニア、VPS 4G×2台利用)

「スタートアップスクリプトが豊富で、Minecraftサーバーも簡単に構築できました」(ゲームサーバー運営者、VPS 2G利用)

VPSの悪い口コミ・評判

VPSの悪い口コミとして、初期設定の難易度とサポート面での課題が挙げられます。

初期設定の難易度に関する不満: 「VPS初心者には敷居が高いです。LAMP環境の構築だけで1日かかりました。もっと簡単なテンプレートがあれば良いのに」(初級者エンジニア、VPS 1G利用)

「セキュリティ設定(ファイアウォール、SSH設定など)を自分で行う必要があり、知識がないと危険です」(中級者ユーザー、VPS 512MB利用)

サポート面での課題: 「電話サポートが有料オプションなのが痛いです。緊急時に即座に相談できないのは不安」(法人ユーザー、VPS 4G利用)

「技術サポートは基本的な設定までで、アプリケーションレベルの質問には答えてもらえません。自己解決力が必要です」(個人開発者、VPS 2G利用)

機能面での不満: 「スナップショット機能がないのが不便。バックアップを自分で管理する必要があり、手間がかかります」(システム管理者、VPS 8G利用)

「スケールダウン(上位プランから下位プランへの変更)ができないので、最初のプラン選びを慎重にする必要があります」(スタートアップ企業、VPS 4G利用)

他社との比較での評価: 「ConoHa VPSと比べると、時間課金がない点とスナップショット機能がない点で劣ります。ただし長期利用なら料金面では有利」(複数VPS利用経験者)

総じて、さくらのVPSは、ある程度の技術力があるユーザーには高評価ですが、初心者や手厚いサポートを求めるユーザーには向いていないという評価です。


さくらインターネット申し込み手順と初期設定ガイド

さくらインターネットのサービスは、初心者でも迷わず申し込みができるよう、分かりやすい手順が用意されています。レンタルサーバーとVPSでは申し込みプロセスが若干異なるため、それぞれの手順を詳しく解説します。

無料お試し期間を活用することで、実際の使用感を確認してから本契約に移行できるため、失敗のリスクを最小化できます。

レンタルサーバーの申し込み手順

さくらのレンタルサーバーの申し込みは、アカウント作成からプラン選択まで、約10分程度で完了します。

アカウント作成からプラン選択までの流れ:

1. 公式サイトへアクセス さくらのレンタルサーバー公式サイト(https://rs.sakura.ad.jp/)にアクセスし、「お申し込み」ボタンをクリックします。

2. プラン選択 ライト、スタンダード、ビジネス、ビジネスプロの中から、目的に合ったプランを選択します。初めての方は、WordPress対応のスタンダードプランが最もおすすめです。

3. 初期ドメイン設定 さくらインターネットから提供される初期ドメイン(○○○.sakura.ne.jp)を決定します。このドメインは後から変更できないため、慎重に選びましょう。独自ドメインを使う予定でも、初期ドメインの設定は必須です。

4. 契約期間の選択 1ヶ月、12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月から契約期間を選択します。長期契約ほど月額料金が割引されるため、長期利用が確実なら36ヶ月契約がお得です。

5. さくらインターネット会員登録 初めて利用する場合は、会員IDの新規登録が必要です。メールアドレス、氏名、住所、電話番号などの基本情報を入力します。既に会員IDをお持ちの場合は、ログインして進めます。

6. 支払い方法の選択 クレジットカード、銀行振込、請求書払いから選択します。無料お試し期間を利用する場合は、クレジットカード払いを選択する必要があります。

7. 申し込み内容の確認と送信 入力内容を確認し、利用規約に同意の上、申し込みを完了します。

8. 仮登録完了メール受信 登録したメールアドレスに、仮登録完了メールが届きます。メール内のURLをクリックして、メールアドレスの認証を行います。

9. サーバー設定完了通知 数時間〜1日程度でサーバーの設定が完了し、サーバー情報が記載されたメールが届きます。この時点から2週間の無料お試し期間が開始します。

2週間無料お試し期間の活用法:

無料お試し期間中は、本契約とほぼ同じ機能を利用できます。この期間を活用して、以下の確認を行いましょう。

  • コントロールパネルの使いやすさ: 管理画面にログインし、各種設定を試してみる
  • WordPressインストール: 簡単インストール機能を使って、実際にWordPressをセットアップ
  • サイト表示速度: デモサイトを作成し、表示速度を体感
  • サポート対応: 簡単な質問をメールやチャットで送り、サポート品質を確認
  • SSL設定: 無料SSLを設定し、HTTPS化の手順を確認

お試し期間中に解約する場合、2週間以内にキャンセル手続きを行えば、料金は一切発生しません。自動的に本契約に移行するため、継続しない場合は忘れずにキャンセル手続きを行いましょう。

お試し期間終了後、自動的に本契約となり、選択した支払い方法で料金が請求されます。クレジットカード払いの場合は自動引き落とし、銀行振込の場合は請求書が発行されます。

VPSの申し込み手順

さくらのVPSの申し込みは、レンタルサーバーと比べてOS選択など技術的な選択肢が多くなります。

OS選択のポイント:

VPS申し込み時に、サーバーにインストールするOSを選択します。主な選択肢は以下の通りです。

標準OS:

  • Ubuntu 22.04/20.04: 最も人気のあるLinuxディストリビューション。初心者にもおすすめ
  • CentOS Stream 9/8: 企業向けサーバーで広く使われる安定OS
  • Debian 11/10: Ubuntuのベースとなるディストリビューション
  • AlmaLinux 9/8: CentOSの後継として注目されているOS
  • Rocky Linux 9/8: CentOS代替として人気上昇中

スタートアップスクリプト: OSと合わせて、スタートアップスクリプトを選択できます。これにより、特定のアプリケーションが自動でインストール・設定されます。

  • LAMP/LEMP環境: Apache/NginxとPHP、MySQLが自動セットアップ
  • WordPress: WordPressが初期設定済みでインストール
  • Docker Compose: Dockerコンテナ環境が構築済み
  • Minecraft: Minecraftサーバーが動作可能な状態で起動
  • GitLab: プライベートGitサーバーが構築済み

初心者の場合、「Ubuntu 22.04 + LAMP環境」または「Ubuntu 22.04 + WordPress」を選択すると、すぐに使える環境が手に入ります。

初期設定で必要な作業:

VPSが起動したら、以下の初期設定を行う必要があります。

1. SSHでサーバーにログイン ターミナル(Mac/Linux)またはTeraterm/PuTTY(Windows)を使って、SSHでサーバーに接続します。

ssh root@[サーバーのIPアドレス]

初回ログイン時は、申し込み時に設定したrootパスワードを入力します。

2. rootパスワードの変更(推奨) セキュリティのため、初期パスワードから独自の強固なパスワードに変更します。

passwd

3. 一般ユーザーの作成 セキュリティ向上のため、root以外の一般ユーザーを作成し、日常的な作業はこのユーザーで行います。

adduser username
usermod -aG sudo username  # Ubuntu/Debianの場合

4. ファイアウォールの設定 必要なポートのみを開放し、不要なポートは閉じることでセキュリティを強化します。

# UFW(Ubuntu)の場合
ufw allow 22/tcp   # SSH
ufw allow 80/tcp   # HTTP
ufw allow 443/tcp  # HTTPS
ufw enable

5. SSHの強化設定 パスワード認証を無効化し、公開鍵認証のみを許可することで、セキュリティを大幅に向上させます。

6. OSとパッケージのアップデート 最新のセキュリティパッチを適用します。

# Ubuntu/Debianの場合
apt update && apt upgrade -y

# CentOS/AlmaLinux/Rocky Linuxの場合
dnf update -y

これらの初期設定は、サーバーセキュリティの基本です。設定を怠ると、不正アクセスやマルウェア感染のリスクが高まるため、必ず実施しましょう。

初心者の場合、スタートアップスクリプトを活用することで、一部の設定を省略できます。ただし、ファイアウォールとSSHの強化設定は自分で行う必要があります。

WordPressインストール方法

WordPressのインストール方法は、レンタルサーバーとVPSで大きく異なります。

レンタルサーバーでの簡単インストール:

さくらのレンタルサーバー(スタンダードプラン以上)では、「WordPress簡単インストール機能」により、数クリックでWordPressをインストールできます。

手順:

  1. サーバーコントロールパネルにログイン
  2. 左メニューから「クイックインストール」→「WordPress」を選択
  3. インストール先のドメインまたはフォルダを指定
  4. WordPressのサイト名、管理者ユーザー名、パスワードを設定
  5. 「インストール」ボタンをクリック
  6. 数分で完了し、WordPressの管理画面URLが表示される

データベースの作成、WordPressファイルのアップロード、設定ファイルの編集などは、すべて自動で行われます。初心者でも5分程度でWordPressサイトを立ち上げられます。

インストール後は、管理画面(https://ドメイン名/wp-admin/)にアクセスし、設定したユーザー名とパスワードでログインすれば、すぐに記事投稿やデザインカスタマイズが可能です。

VPSでの手動インストール手順:

VPSでは、LAMP/LEMP環境を構築した後、手動でWordPressをインストールします。以下はUbuntu + Apache + MySQL + PHPの環境を前提とした手順です。

前提: LAMP環境が構築済みであること

スタートアップスクリプトでLAMP環境を選択した場合、Apache、MySQL、PHPはインストール済みです。手動で構築する場合は、以下のコマンドでインストールします。

# Apache、MySQL、PHP、関連モジュールのインストール
apt install apache2 mysql-server php libapache2-mod-php php-mysql php-curl php-gd php-mbstring php-xml php-xmlrpc php-zip -y

WordPressインストール手順:

1. MySQLデータベースとユーザーの作成

mysql -u root -p

MySQL内で以下のコマンドを実行:

CREATE DATABASE wordpress_db;
CREATE USER 'wordpress_user'@'localhost' IDENTIFIED BY '強固なパスワード';
GRANT ALL PRIVILEGES ON wordpress_db.* TO 'wordpress_user'@'localhost';
FLUSH PRIVILEGES;
EXIT;

2. WordPressファイルのダウンロードと配置

cd /tmp
wget https://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz
tar -xzf latest-ja.tar.gz
sudo mv wordpress /var/www/html/
sudo chown -R www-data:www-data /var/www/html/wordpress

3. Apache設定ファイルの作成

sudo nano /etc/apache2/sites-available/wordpress.conf

以下の内容を記述:

<VirtualHost *:80>
    ServerName your-domain.com
    DocumentRoot /var/www/html/wordpress

    <Directory /var/www/html/wordpress>
        AllowOverride All
    </Directory>

    ErrorLog ${APACHE_LOG_DIR}/error.log
    CustomLog ${APACHE_LOG_DIR}/access.log combined
</VirtualHost>

4. サイトの有効化とApache再起動

sudo a2ensite wordpress.conf
sudo a2enmod rewrite
sudo systemctl restart apache2

5. WordPressの初期設定

ブラウザでhttp://[VPSのIPアドレス]/にアクセスし、WordPress初期設定画面で、データベース名、ユーザー名、パスワードを入力してインストールを完了します。

VPSでのインストールは、レンタルサーバーと比べて手順が多く、技術知識が必要です。ただし、サーバー構成を自由にカスタマイズできるため、パフォーマンスチューニングやセキュリティ強化が柔軟に行えます。

初心者の場合、VPSのスタートアップスクリプトで「WordPress」を選択すると、上記の手順がほぼ自動化されるため、手動インストールよりも簡単です。


さくらインターネットのプラン変更・解約方法

サーバー運用を続けていると、アクセス増加によるスペック不足や、逆にコスト削減のためのダウングレードなど、プラン変更が必要になる場合があります。さくらインターネットでは、2024年2月から上位プランへの変更が可能になりました。

解約についても、適切な手順を踏むことで、データ損失や予期しない課金を防げます。

プラン変更(アップグレード・ダウングレード)の手順

さくらインターネットでは、レンタルサーバーとVPSでプラン変更の仕組みが異なります。

レンタルサーバーのプラン変更:

2024年2月6日より、レンタルサーバーで上位プランへの変更が可能になりました。対象となるプラン変更は以下の通りです。

  • ライト → スタンダード、ビジネス、ビジネスプロ
  • スタンダード → ビジネス、ビジネスプロ
  • ビジネス → ビジネスプロ

注意点: 下位プランへのダウングレードはできません。また、ライトプランからの変更では、データベース(MySQL)が新規作成となるため、事前の準備が必要です。

変更手順:

  1. 会員メニューにログイン
  2. 「契約情報」→「契約中のサービス一覧」を選択
  3. 変更したいレンタルサーバーの「プラン変更」ボタンをクリック
  4. 変更先のプランを選択
  5. 料金差額の確認と支払い方法の選択
  6. 変更内容を確認して申し込み
  7. 数時間〜1日程度でプラン変更が完了

料金精算: プラン変更時は、既に支払済みの現行プランの残期間と、新プランの料金を日割り計算で精算します。差額が発生する場合は追加請求、またはクレジット(次回請求時に相殺)となります。

データ移行: レンタルサーバーのプラン変更では、ファイルやデータベースは自動的に新プランに移行されます。ただし、安全のため変更前に手動バックアップを取ることを強く推奨します。

VPSのスケールアップ方法:

VPSでは、コントロールパネルから簡単に上位プランへスケールアップできます。

変更手順:

  1. VPSコントロールパネルにログイン
  2. スケールアップしたいサーバーを選択
  3. 「各種設定」→「プラン変更」をクリック
  4. 変更先のプラン(メモリ容量)を選択
  5. 変更内容と料金を確認
  6. 「プラン変更」ボタンをクリック
  7. サーバーが再起動され、数分〜数十分でプラン変更完了

注意点:

  • プラン変更時、サーバーは再起動されます(数分〜数十分のダウンタイム発生)
  • IPアドレスは変更されません
  • ストレージデータは保持されます
  • 下位プランへのダウングレードはできません

ダウンタイム対策: ビジネスクリティカルなサービスでダウンタイムを許容できない場合、新規VPSを契約してデータ移行後、DNS切り替えによる無停止移行を検討しましょう。

データ移行時の注意点:

プラン変更時のデータ移行で注意すべき点は以下の通りです。

レンタルサーバー:

  • 自動移行されるが、万が一のため事前にバックアップ必須
  • WordPress等のCMSは、プラグインを無効化してから変更すると安全
  • メールデータも移行されるが、IMAP/POP設定は再確認が必要
  • 独自ドメインのDNS設定は変更不要

VPS:

  • データは自動的に保持されるが、念のため事前にスナップショット(手動バックアップ)推奨
  • サービス再起動時に自動起動設定が必要なアプリケーションは、systemdなどで設定確認
  • プラン変更後、メモリやCPUのリソース監視を行い、適切に動作しているか確認

プラン変更は、サイト規模の成長に合わせて柔軟に対応できる重要な機能です。2024年以前は変更不可だったため、さくらインターネットの利便性が大幅に向上しました。

解約手順と注意点

サービスを解約する場合、適切な手順とタイミングを理解することで、トラブルを防げます。

解約申請のタイミング:

さくらインターネットでは、契約期間の途中でも解約申請が可能ですが、解約申請のタイミングによって実際の解約日が異なります。

レンタルサーバーの解約タイミング:

  • 契約期間の途中で解約申請しても、契約期間満了日までサービスは利用可能
  • 契約期間満了日の翌日に自動解約
  • 自動更新を無効にすることで、期間満了時に自動解約

VPSの解約タイミング:

  • 最低利用期間は3ヶ月(契約開始から3ヶ月以内は解約申請不可)
  • 3ヶ月経過後は、いつでも解約申請可能
  • 解約申請の翌月末日に解約完了

データバックアップの重要性:

解約前に必ずデータバックアップを取りましょう。解約後はサーバーにアクセスできなくなり、データ復旧が不可能になります。

レンタルサーバーのバックアップ方法:

  1. ファイルのバックアップ: FTPクライアント(FileZilla等)で全ファイルをダウンロード
  2. データベースのバックアップ: phpMyAdminからSQLファイルとしてエクスポート
  3. メールデータのバックアップ: メールクライアントで全メールをローカルに保存

VPSのバックアップ方法:

  1. ファイルのバックアップ: rsyncやscpでローカルマシンにコピー
  2. データベースのバックアップ: mysqldumpコマンドでSQLダンプを作成
  3. 設定ファイルのバックアップ: /etc/ディレクトリ配下の設定ファイルを保存

特に重要なのは、WordPress等のCMSのデータベースバックアップです。ファイルだけバックアップしても、データベースがなければサイトを復元できません。

日割り返金の有無:

さくらインターネットでは、基本的に日割り返金は行われません。

  • 契約期間の途中で解約しても、残期間分の返金はなし
  • 無料お試し期間中にキャンセルすれば、料金は一切発生しない
  • 長期契約(12ヶ月、36ヶ月)している場合、途中解約でも残期間分は返金されない

そのため、長期契約する場合は、本当に長期利用するかを慎重に検討する必要があります。不安な場合は、1ヶ月契約や12ヶ月契約から始め、安定稼働を確認してから長期契約に切り替えるのが賢明です。

解約手順(レンタルサーバー):

  1. 会員メニューにログイン
  2. 「契約情報」→「契約中のサービス一覧」を選択
  3. 解約したいサービスの「解約」ボタンをクリック
  4. 解約理由のアンケートに回答(任意)
  5. 解約内容を確認して申し込み
  6. 契約期間満了日まではサービス利用可能
  7. 満了日の翌日に自動解約

解約手順(VPS):

  1. VPSコントロールパネルにログイン
  2. 解約したいサーバーを選択
  3. 「各種設定」→「解約」をクリック
  4. 解約理由のアンケートに回答(任意)
  5. 解約内容を確認して申し込み
  6. 解約申請の翌月末日まではサービス利用可能
  7. 翌月末日に解約完了

解約後も会員IDは残るため、将来的に再度サービスを利用する場合、同じ会員IDで申し込みできます。

解約時のチェックリスト:

  • [ ] すべてのファイルをバックアップ済み
  • [ ] データベースをエクスポート済み
  • [ ] メールデータを保存済み
  • [ ] 独自ドメインの移管手続き完了(他社に移管する場合)
  • [ ] 利用中のサービス(メール転送等)の代替手段を確保
  • [ ] 解約申請を実行

このチェックリストを確認してから解約することで、データ損失やサービス中断のリスクを最小化できます。


よくある質問(FAQ)

さくらインターネットのレンタルサーバーとVPSに関して、ユーザーからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

さくらのレンタルサーバーとVPSの最大の違いは?

さくらのレンタルサーバーとVPSの最大の違いは、管理権限とカスタマイズ性です。

レンタルサーバーは、共用サーバー環境で、サーバー管理はさくらインターネットが行います。利用者はコントロールパネルから簡単にWebサイトやメールの設定ができますが、OSレベルの設定変更やroot権限が必要な操作はできません。WordPressなどのメジャーなCMSであれば、簡単インストール機能で数クリックで構築できます。

VPSは、仮想専用サーバーで、root権限(管理者権限)が与えられます。OSの選択、任意のソフトウェアのインストール、ファイアウォール設定など、サーバーのすべてを自由にカスタマイズできます。反面、サーバー管理やセキュリティ対策は自己責任で行う必要があり、Linux/サーバー管理の技術知識が求められます。

簡単に言えば、レンタルサーバーは「すぐ使える賃貸マンション」、VPSは「自由に改装できる一戸建て」のようなイメージです。初心者や手軽にWebサイトを運営したい方はレンタルサーバー、技術者で自由にサーバー環境を構築したい方はVPSが適しています。

料金面では、レンタルサーバーのスタンダードプランが月額500円に対し、VPS 1Gプランは約1,000円と約2倍の差があります。ただし、VPSは専用リソースが割り当てられるため、性能面では優位性があります。

途中でレンタルサーバーからVPSに移行できる?

はい、レンタルサーバーからVPSへの移行は可能ですが、データ移行作業が必要です。自動移行機能は提供されていないため、手動でデータを移行する必要があります。

移行手順の概要:

  1. VPSの契約と初期設定: 新規にVPSを契約し、LAMP/LEMP環境を構築
  2. ファイルの移行: FTPでレンタルサーバーからファイルをダウンロードし、VPSにアップロード
  3. データベースの移行: phpMyAdminでSQLエクスポートし、VPSのMySQLにインポート
  4. 動作確認: VPS上でサイトが正常に動作するか確認
  5. DNS切り替え: 独自ドメインのDNS設定をVPSのIPアドレスに変更
  6. レンタルサーバーの解約: 移行完了後、レンタルサーバーを解約

WordPress等のCMSの場合、データベースのURL置換(Search and Replace)が必要になる場合があります。また、パーミッション設定やPHPバージョンの違いにより、一部のプラグインやテーマが動作しない可能性があるため、十分なテストが必要です。

技術知識がない場合、移行作業は難易度が高いため、専門業者に依頼することも検討しましょう。移行代行サービスは、通常3万円〜10万円程度の費用がかかります。

逆に、VPSからレンタルサーバーへの移行(ダウングレード)も同様の手順で可能ですが、VPSで独自にインストールしたソフトウェアや設定は、レンタルサーバーでは再現できない場合があります。

WordPress運用に最適なプランは?

WordPress運用に最適なプランは、サイトの規模とアクセス数によって異なります。

個人ブログ・小規模サイト(月間〜5万PV): レンタルサーバー・スタンダードプラン(月額500円)が最適です。WordPress簡単インストール、無料SSL、CDN 100GB無料により、初心者でも簡単に高速なWordPressサイトを構築できます。SSD 300GBの大容量で、画像を多用するブログでも容量不足の心配がありません。

中規模サイト(月間5万〜30万PV): レンタルサーバー・ビジネスプラン(月額1,980円)またはVPS 2Gプラン(月額約1,700円)が推奨です。技術知識がない場合はビジネスプラン、サーバー管理ができる場合はVPS 2Gの方がコストパフォーマンスに優れます。

大規模サイト(月間30万PV以上): VPS 4G以上のプランが必要です。月間50万PV以上の場合はVPS 8G、100万PV以上の場合はVPS 16G以上を検討しましょう。WordPressのキャッシュプラグイン(WP Super Cache、W3 Total Cache等)やオブジェクトキャッシュ(Redis、Memcached)を導入することで、さらに高速化できます。

複数のWordPressサイトを運営する場合、レンタルサーバーのビジネスプラン以上(複数ユーザー管理機能あり)またはVPS 4G以上が適しています。VPSでは、VirtualminやWordOpsなどのツールを使って、複数のWordPressサイトを効率的に管理できます。

技術知識がない初心者の場合、どのアクセス規模でもレンタルサーバーから始めることを強くおすすめします。サーバー管理の学習コストと時間を考えると、レンタルサーバーの方がトータルコストで有利です。

複数サイトを運営する場合のおすすめプランは?

複数サイトを運営する場合、サイト数と管理体制によって最適プランが変わります。

2〜3サイト、個人運営の場合: レンタルサーバー・スタンダードプラン(月額500円)で対応可能です。独自ドメインは200個まで設定でき、MySQLデータベースも50個まで作成できるため、小〜中規模のサイトなら複数運営できます。ただし、管理ユーザーは1アカウントのみのため、すべてのサイトを同じアカウントで管理します。

3〜5サイト、複数人で管理の場合: レンタルサーバー・ビジネスプラン(月額1,980円)が最適です。複数の管理ユーザーを設定でき、サイトごとに編集権限を分離できます。example.comを担当者A、example.jpを担当者Bというように、権限を分けることで、誤って他のサイトを編集するリスクを防げます。

5サイト以上、または高トラフィックサイトを含む場合: VPS 4G以上のプランを推奨します。VPSでは、VirtualHostやNginxのserver blockを使って、1台のサーバーで数十〜数百のサイトを運営できます。各サイトのPHP-FPMプールを分離することで、1つのサイトに問題が起きても他のサイトに影響しない構成が可能です。

複数サイトを効率的に管理するツールとして、レンタルサーバーでは標準のコントロールパネル、VPSではVirtualmin、WordOps、ServerPilotなどのサーバー管理ツールが利用できます。

料金対効果を考えると、技術知識がある場合、VPSで複数サイトを統合管理する方が、個別にレンタルサーバーを契約するよりも大幅にコスト削減できます。

無料お試し期間はある?

はい、さくらインターネットでは、レンタルサーバーとVPSの両方で無料お試し期間が提供されています。

レンタルサーバーの無料お試し期間:

  • 期間: 14日間
  • 対象: 全プラン(ライト、スタンダード、ビジネス、ビジネスプロ)
  • 条件: クレジットカード払いで申し込み
  • 機能制限: ほぼ制限なし(本契約とほぼ同じ機能を利用可能)

お試し期間中にキャンセルすれば、料金は一切発生しません。自動的に本契約に移行するため、継続しない場合は14日以内にキャンセル手続きを忘れずに行いましょう。

VPSの無料お試し期間:

  • 期間: 14日間
  • 対象: 全プラン(512MB〜32G)
  • 条件: クレジットカード払いで申し込み
  • 機能制限: 一部あり(ローカルネットワーク接続不可、転送速度制限あり)

VPSのお試し期間中は、ローカルネットワークの接続ができず、転送速度にも制限がかかります。本契約後にこれらの制限が解除されます。また、お試し期間中に利用できるサーバーは2台までです。

お試し期間を有効活用することで、実際の使用感、管理画面の操作性、サポート対応品質などを確認してから本契約に移行できます。特にVPSは技術的なハードルがあるため、お試し期間中に十分検証することをおすすめします。

学生割引や長期契約割引はある?

さくらインターネットでは、学生割引は提供されていませんが、長期契約による大幅な割引が適用されます。

長期契約割引の詳細:

レンタルサーバー(スタンダードプランの例):

  • 1ヶ月契約: 660円/月
  • 12ヶ月契約: 524円/月(約21%割引)
  • 24ヶ月契約: 515円/月(約22%割引)
  • 36ヶ月契約: 500円/月(約24%割引)

36ヶ月契約と1ヶ月契約を比較すると、年間で1,920円の節約になります。

VPS(2Gプラン石狩リージョンの例):

  • 1ヶ月契約: 2,200円/月
  • 12ヶ月契約: 1,678円/月(約24%割引)

12ヶ月一括払いで、約1ヶ月分の料金が節約できます。

長期契約は大幅な割引がある反面、途中解約しても返金されないため、長期利用が確実な場合のみ選択すべきです。初めて利用する場合は、まず無料お試し期間で使用感を確認し、満足したら12ヶ月契約、さらに長期利用が確定したら36ヶ月契約に切り替えるのが賢明です。

その他の割引として、不定期でキャンペーン(初期費用無料、割引クーポン配布など)が実施されることがあります。公式サイトのニュースページやメールマガジンで最新情報をチェックしましょう。

サーバーの速度・表示速度は速い?

さくらのレンタルサーバーとVPSの速度は、「十分実用的な速度」というのが客観的な評価です。

レンタルサーバーの速度: 2022年2月にSSD化と機材刷新を実施し、従来比5倍の高速化を実現しました。現在は全プランでSSDを採用し、モジュール版PHP対応(スタンダード以上)により、WordPressも快適に動作します。

ベンチマーク比較では、エックスサーバーやConoHa WINGなどの高速特化型レンタルサーバーと比べるとやや劣りますが、一般的なWebサイト運営では体感差はほとんどありません。月間数万PV程度のサイトであれば、ページ表示速度は1〜2秒程度で、SEOやユーザー体験の観点からも問題ありません。

CDN(コンテンツブースト)を有効にすることで、画像や静的ファイルの配信が高速化され、さらに表示速度が向上します。スタンダードプラン以上では月間100GB〜300GBまで無料でCDNを利用できます。

VPSの速度: VPSの速度は、設定やチューニング次第で大きく変わります。デフォルトのLAMP環境では標準的な速度ですが、以下の最適化を行うことで大幅に高速化できます。

  • NginxとPHP-FPMの組み合わせによる高速化
  • OpCache有効化によるPHP実行速度向上
  • MySQL/MariaDBのクエリキャッシュ設定
  • Redis/Memcachedによるオブジェクトキャッシュ
  • HTTP/2、Brotli圧縮の有効化

適切にチューニングすれば、同価格帯のレンタルサーバーよりも高速になります。ただし、これらの最適化には技術知識が必要です。

実際のユーザー評価では、「エックスサーバーより少し遅いが、気にならないレベル」「価格を考えれば十分な速度」という声が多く、コストパフォーマンスの観点から高評価を得ています。

表示速度を最優先する場合はエックスサーバーやConoHa WING、コストと速度のバランスを重視する場合はさくらのレンタルサーバー、自分でチューニングして最高速度を目指す場合はVPSという選択になります。

セキュリティ対策は十分?

さくらインターネットのセキュリティ対策は、老舗ホスティング事業者として信頼できるレベルです。

レンタルサーバーのセキュリティ対策:

  • 無料SSL(Let’s Encrypt)標準対応: 全プランでHTTPS化が無料
  • WAF(Webアプリケーションファイアウォール): 一部プランで対応
  • 自動セキュリティアップデート: サーバーOS・ミドルウェアのセキュリティパッチ自動適用
  • 迷惑メールフィルタ: 高精度なスパムフィルタ標準装備
  • ファイアウォール: さくらインターネット側で適切に設定済み
  • データセンター物理セキュリティ: 震度6強にも耐える堅牢な自社データセンター

レンタルサーバーでは、サーバーレベルのセキュリティはさくらインターネットが管理するため、利用者は基本的にアプリケーションレベル(WordPressのプラグイン更新など)のセキュリティ対策に集中できます。

VPSのセキュリティ対策: VPSでは、セキュリティ対策は完全に自己責任です。以下の対策を自分で実施する必要があります。

  • ファイアウォール設定: ufw/iptablesで不要なポートを閉じる
  • SSH強化: パスワード認証無効化、公開鍵認証のみ許可
  • 定期的なOSアップデート: セキュリティパッチの適用
  • Fail2ban導入: ブルートフォース攻撃からの保護
  • WAF導入: SiteGuard Lite(無料)などのWAFインストール
  • 定期バックアップ: データ損失に備えた定期バックアップ

VPSでは、これらの設定を怠ると、不正アクセスやマルウェア感染のリスクが高まります。技術知識がない場合、セキュリティ面ではレンタルサーバーの方が安全です。

さくらインターネット全体のセキュリティとして、東証プライム上場企業としての情報セキュリティ管理体制、ISMS(ISO27001)認証取得など、企業レベルでのセキュリティ対策も充実しています。

個人ブログや中小企業サイトであれば、レンタルサーバーのセキュリティ対策で十分です。金融機関や医療機関など、高度なセキュリティが求められる場合は、VPSで独自のセキュリティポリシーを実装するか、さらに上位のマネージドサーバーや専用サーバーを検討しましょう。


まとめ:さくらインターネットで最適なプランを選ぶためのチェックリスト

さくらインターネットのレンタルサーバーとVPS全プランを徹底比較してきました。最後に、あなたに最適なプランを選ぶためのチェックリストとフローチャートをまとめます。

用途別推奨プランの総括:

個人ブログ・趣味サイト: → レンタルサーバー・スタンダードプラン(月額500円) コスパ最強、WordPress簡単インストール、初心者に最適

WordPress複数サイト運営: → レンタルサーバー・ビジネスプラン(月額1,980円)またはVPS 2G/4G 技術知識がない場合はビジネスプラン、ある場合はVPSでコスト削減

企業サイト・コーポレートサイト: → レンタルサーバー・ビジネスプロ(月額3,850円)またはVPS 4G以上 ITリソースがない場合はビジネスプロ、ある場合はVPSで柔軟性確保

ECサイト・会員制サイト: → VPS 4G以上(月額約3,500円〜) 高トラフィック対応、セキュリティカスタマイズ、スケーラビリティ確保

開発環境・学習用: → VPS 512MB/1G(月額643円〜) 低コストでroot権限、プログラミング学習に最適

技術レベル別の選択フローチャート:

Q1: サーバー管理の技術知識はありますか?
 ├─ いいえ → レンタルサーバー
 │   ├─ Q2: WordPressを使いますか?
 │   │   ├─ はい → スタンダードプラン以上
 │   │   └─ いいえ → ライトプラン
 │   └─ Q3: 複数サイトを運営しますか?
 │       ├─ はい(3サイト以上) → ビジネスプラン
 │       └─ いいえ → スタンダードプラン
 │
 └─ はい → VPSも選択可
     ├─ Q4: 月間アクセス数は?
     │   ├─ 〜10万PV → VPS 1G/2G
     │   ├─ 10万〜50万PV → VPS 4G
     │   └─ 50万PV以上 → VPS 8G以上
     │
     └─ Q5: 用途は?
         ├─ WordPress運営 → レンタルサーバーも検討(管理コスト削減)
         ├─ 開発環境・学習 → VPS 512MB/1G
         ├─ Node.js/Python等 → VPS 2G以上
         └─ ECサイト・高負荷 → VPS 4G以上

予算別おすすめプラン:

月額500円以下:

  • レンタルサーバー・ライト(月額121円):静的サイトのみ
  • レンタルサーバー・スタンダード(月額500円):WordPress対応、最もおすすめ

月額1,000円前後:

  • VPS 1G(月額約1,000円):開発環境、小規模WordPress

月額2,000円前後:

  • レンタルサーバー・ビジネス(月額1,980円):複数サイト、チーム管理
  • VPS 2G(月額約1,700円):WordPress複数サイト、中規模サイト

月額3,500円前後:

  • レンタルサーバー・ビジネスプロ(月額3,850円):大規模サイト、余裕のある容量
  • VPS 4G(月額約3,500円):ECサイト、Webアプリケーション

月額7,000円以上:

  • VPS 8G以上:大規模サイト、高トラフィック、エンタープライズ用途

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