パルワールドのマルチプレイを快適に楽しむには、VPS(仮想専用サーバー)の利用が不可欠です。本記事では2026年3月時点の最新情報をもとに、国内主要6社の料金・スペック・管理ツール・サポートを網羅的に比較します。「結局どこを選べばいいの?」という疑問を解決し、初心者から上級者まで最適なVPSが見つかる構成にしました。
パルワールド(Palworld)は、広大なオープンワールドで「パル」と呼ばれる不思議な生き物を捕獲・育成しながらサバイバル生活を送るゲームです。ソロプレイはもちろん、最大32人のマルチプレイに対応しているのが大きな魅力で、2024年のリリース直後から世界的な大ヒットを記録しました。
マルチプレイで遊ぶ方法は主に3つあります。ゲーム内の招待コードを使う方法は最大4人までしか接続できず、公式サーバーは混雑時に入場できないことが少なくありません。そこで注目されるのが自分専用の「専用サーバー(Dedicated Server)」を立てる方法です。専用サーバーであれば5人以上で自由に遊べるうえ、参加人数の上限やワールド設定、MODの導入なども自在にコントロールできます。
しかし、自宅PCで24時間サーバーを稼働させるのは電気代やハードウェア負荷の面で現実的ではありません。ルーターのポート開放やセキュリティ設定にも専門知識が求められます。こうした課題をすべて解消してくれるのがVPS(仮想専用サーバー)です。VPSなら月額数千円の費用で高性能なサーバー環境が手に入り、契約後すぐにテンプレートからパルワールドのサーバーを自動構築できるサービスも増えています。自宅のPCはゲームプレイに専念でき、フレンドはいつでもワールドに接続できるため、マルチプレイの快適さが大幅に向上します。
マルチプレイ3つの方法と比較
パルワールドのマルチプレイには「招待コード方式」「公式サーバー」「専用サーバー(VPS)」の3つの選択肢があります。招待コード方式はホストのPCに他のプレイヤーが参加する形態で、手軽な反面、最大4人までという人数制限があり、ホストがゲームを終了するとフレンドも同時に切断されてしまいます。公式サーバーは設定の自由度が低く、混雑時にはログインすらできないこともあるため、安定したプレイ環境とは言いにくいです。
一方、VPSで構築する専用サーバーは、サーバー本体が24時間クラウド上で動作するため、ホストの接続状況に左右されません。参加上限は設定ファイルで柔軟に変更でき、ワールドの経験値倍率やパルの出現率などの細かなパラメータも自由にカスタマイズ可能です。MODを導入してゲーム体験を拡張できる点も、専用サーバーならではの大きなメリットです。
自宅PCサーバーとVPSの違い
自宅PCでサーバーを立てる場合は、サーバー用のPCを別途用意するか、ゲームプレイ用PCと兼用で動かすことになります。兼用の場合はCPUとメモリの負荷が大きく、ゲーム側のフレームレートが低下しやすいです。さらに、24時間稼働させるとなれば月々の電気代は数千円規模になるうえ、ハードウェアの寿命も縮まります。ルーターのポート開放は外部から自宅ネットワークへの侵入経路を作ることにもなるため、セキュリティ上のリスクも無視できません。
VPSであれば、データセンター内の専用環境で動作するため電気代の心配は不要です。ネットワークも高速回線が標準提供され、セキュリティ対策もサービス側で基本的な部分がカバーされています。月額費用はかかりますが、自宅サーバーの電気代・ハードウェア劣化・セキュリティリスクを総合的に考慮すると、VPSのほうがコストパフォーマンスに優れるケースが大半です。
パルワールドの専用サーバーを安定稼働させるために、まず公式が示しているスペック要件を正確に理解しておく必要があります。ここを見誤ると、プレイ中にサーバーがクラッシュしたり、ラグが多発してフレンドとの協力プレイが台無しになります。
公式ドキュメント(docs.palworldgame.com)によると、最低要件はCPU 4コア、メモリ16GB、ストレージはSSD推奨、ネットワークはUDPポート8211の開放となっています。推奨スペックはCPU 8コア以上、メモリ32GB以上で、ストレージはNVMe SSDが理想です。8GBメモリのプランも存在しますが、実際にはサーバー起動直後で8GB近くを消費するため、侵略者イベントやダンジョンでのクラッシュが頻発する可能性が高いです。
プレイ人数別の推奨メモリとCPU
プレイ人数が増えるほど、必要なメモリとCPU性能は比例して上がります。目安として、1〜4人のカジュアルプレイであれば16GBメモリ・4コアCPUで基本的に問題ありません。ただしワールドを長期運用してセーブデータが肥大化すると16GBでも余裕がなくなってきます。5〜10人規模であれば16GB・6コア以上を推奨し、拠点や建築物が増える後半はメモリ使用量がさらに増加するため、上位プランへのスケールアップを検討すべきです。
10人以上の大規模マルチや、MODを複数導入するケースでは32GBメモリ・8コア以上が安心です。特にMODはサーバー側のメモリ消費を大幅に増加させるため、16GBプランでは動作不安定になることがあります。各VPSサービスはプラン変更に対応していますので、まず16GBで始めて、必要に応じて32GBにアップグレードする方法がコスト面でも合理的です。
ストレージとネットワークの要件
ストレージについては、パルワールドのサーバープログラム自体は数GB程度ですが、セーブデータやMODファイル、バックアップデータなどを含めると30〜50GB程度を使用します。HDD環境ではセーブ時にラグスパイクが発生しやすいため、SSD搭載のプランを必ず選んでください。特にNVMe SSDはSATA SSDの数倍の読み書き速度を持つため、マップの読み込みやオートセーブの処理が高速になります。
ネットワークは、パルワールドのサーバーがデフォルトでUDPポート8211を使用します。ほとんどのVPSサービスではコントロールパネルからポート開放が可能ですが、サービスによってはパケットフィルターの設定が必要です。回線速度は100Mbps共有が一般的ですが、XServer VPS for Gameの16GB以上のプランでは300Mbps対応となっており、大人数接続時の安定性が向上します。
パルワールド向けのVPSを選ぶ際に確認すべきポイントは5つあります。これらを事前に把握しておくことで、契約後に「思っていたサービスと違う」という事態を防ぐことができます。
テンプレート・自動構築の有無
VPS選びで最も重要なのは、パルワールドの専用サーバーを自動で構築してくれるテンプレート機能があるかどうかです。テンプレート対応のサービスであれば、契約時にパルワールドを選択するだけで、サーバーの初期構築からアプリケーションのインストールまでが自動で完了します。Linuxのコマンド操作やSteamCMDの設定が一切不要なため、初心者でも数分でマルチプレイ環境を用意できます。
XServer VPS for Game、ConoHa for GAME、ロリポップ! for Gamers、KAGOYA CLOUD VPSの4社はパルワールドのテンプレートを提供しています。一方、シンVPSとさくらのVPSはテンプレート非対応のため、SteamCMDを使った手動構築が必要です。Linux操作に慣れていない方はテンプレート対応サービスを優先することをおすすめします。
CPU・メモリ・SSDのスペック
前述のとおり、パルワールドでは最低でもCPU 4コア・メモリ16GBが必要です。比較検討する際は各社の16GBプランと32GBプランの内容を横並びで確認してください。同じ16GBプランでもCPUコア数やSSD容量が異なります。たとえばXServer VPS for Gameの16GBプランは8コアCPU・100GB NVMe SSD・300Mbps回線という構成ですが、シンVPSの16GBプランは6コアCPU・100GB NVMe SSD・10Gbps共有回線という違いがあります。ストレージに大きな差があるのがKAGOYA CLOUD VPSで、16GBプランでは1,000GBものNVMe SSDが付属しています。
専用管理ツール(Palworld Manager)
テンプレートで構築した後のサーバー管理を簡単にしてくれるのが専用管理ツールです。XServer VPS for Gameは「Palworldマネージャー」を提供しており、ブラウザ上からサーバーの起動・停止・再起動、パスワード変更、自動再起動スケジュールの設定が行えます。ConoHa for GAMEの「Palworld manager」はバックアップのオン・オフやサーバー設定の変更に対応しています。ロリポップ! for Gamersの「パルワールドマネージャー」も基本的なサーバー操作をGUIで行える仕様です。
KAGOYA CLOUD VPS、シンVPS、さくらのVPSにはパルワールド専用の管理ツールがありません。サーバー設定の変更はSSH接続でコマンドラインから行う必要があるため、管理の手軽さという観点ではXServer・ConoHa・ロリポップの3社にアドバンテージがあります。
料金体系と契約期間の柔軟性
VPSの料金体系は大きく分けて「月額固定制」「時間課金制」「日額課金制」の3種類があります。XServer VPS for GameとシンVPS、さくらのVPSは月額固定制で、契約期間が長いほど割引率が高くなります。ConoHa for GAMEは時間課金と長期割引パス(月額前払い)の二本立てで、数日だけ試したい場合は時間課金、長期利用なら割引パスと使い分けができます。KAGOYA CLOUD VPSは日額課金制で、使った日数分だけ支払い、月額上限が設定されているため、月途中での解約時にも無駄が出にくい設計です。ロリポップ! for Gamersは月額課金で、最低利用期間がなく1ヶ月単位で契約・解約が可能です。
プラン変更(アップグレード/ダウングレード)の対応
プレイ人数の増減に応じてプランを変更できるかどうかも重要です。XServer VPS for Gameはコントロールパネルからアップグレード・ダウングレードの両方に対応しています。ConoHa for GAMEもプラン変更が可能です。さくらのVPSはスケールアップ(上位プランへの変更)のみ対応で、ダウングレードには新規契約とデータ移行が必要になります。シンVPSもアップグレードのみの対応です。KAGOYA CLOUD VPSはスペック変更が可能と記載されていますが、インスタンスの停止中のみ実行できるという制約があります。
ここでは、パルワールドのサーバー運用に実用的な16GBプランと32GBプランを中心に、6社の情報を一覧表で整理します。すべて税込価格・2026年3月1日時点の通常料金(キャンペーン割引除外)です。
16GBプラン 月額料金比較
| サービス名 | 月額(1ヶ月契約) | 月額(12ヶ月契約) | 月額(36ヶ月契約) | vCPU | SSD | 回線 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| XServer VPS for Game | 9,750円 | 7,800円 | 7,200円 | 8コア | 100GB NVMe | 300Mbps |
| ConoHa for GAME(時間課金) | 15,730円(26.6円/時) | ー | ー | 8コア | 100GB NVMe | 100Mbps |
| ConoHa for GAME(長期割引パス) | 3,801円 | 3,355円 | 2,948円 | 8コア | 100GB NVMe | 100Mbps |
| ロリポップ! for Gamers | 4,300円 | ー | ー | 8コア | 100GB NVMe | 非公開 |
| シンVPS | 4,900円(3ヶ月〜) | 4,500円 | 3,700円 | 6コア | 100GB NVMe | 10Gbps共有 |
| KAGOYA CLOUD VPS | 7,810円(日額279円・月上限) | 7,161円(年額) | ー | 8コア | 1,000GB NVMe | 非公開 |
| さくらのVPS(石狩) | 13,200円 | 12,100円 | ー | 8コア | 800GB SSD | 100Mbps |
32GBプラン 月額料金比較
| サービス名 | 月額(1ヶ月契約) | 月額(12ヶ月契約) | 月額(36ヶ月契約) | vCPU | SSD |
|---|---|---|---|---|---|
| XServer VPS for Game | 22,100円 | 19,500円 | 18,500円 | 12コア | 100GB NVMe |
| ConoHa for GAME(時間課金) | 31,460円(53.2円/時) | ー | ー | 12コア | 100GB NVMe |
| ConoHa for GAME(長期割引パス) | 9,724円 | 7,755円 | 7,212円 | 12コア | 100GB NVMe |
| ロリポップ! for Gamers | 11,000円 | ー | ー | 非公開 | 100GB NVMe |
| シンVPS | 12,001円(3ヶ月〜) | 11,000円 | 9,801円 | 8コア | 100GB NVMe |
| KAGOYA CLOUD VPS | 20,130円(日額719円・月上限) | 18,458円(年額) | ー | 12コア | 1,600GB NVMe |
| さくらのVPS(石狩) | 26,400円 | 24,200円 | ー | 10コア | 1,600GB SSD |
機能・サポート比較
| 項目 | XServer VPS for Game | ConoHa for GAME | ロリポップ! | シンVPS | KAGOYA | さくらのVPS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| テンプレート | あり | あり | あり | なし | あり | なし |
| 専用管理ツール | あり | あり | あり | なし | なし | なし |
| バックアップ | 無料 | 有料(363円〜) | 有料 | 有料(1,650円) | 有料 | 有料(NFS別途) |
| プラン変更 | 上下両対応 | 上下両対応 | 要確認 | 上のみ | 停止中のみ | 上のみ |
| 最低利用期間 | 1ヶ月 | なし(時間課金) | なし | 3ヶ月 | なし | 3ヶ月 |
| サポート | 電話・メール・チャット | 電話・メール・チャット | 電話・メール・チャット | メール | 電話・メール | 電話・メール |
| 無料お試し | ー | ー | ー | ー | ー | 2週間(条件あり) |
XServer VPS for Game|総合力トップのゲーム専用VPS
XServer VPS for Gameは、国内シェアNo.1のレンタルサーバー「エックスサーバー」が運営するゲーム特化型VPSです。第3世代AMD EPYCプロセッサと高速NVMe SSDの組み合わせにより、パルワールドの高負荷な処理にも安定した性能を発揮します。
最大の強みは「Palworldマネージャー」で、ブラウザ上からサーバーの起動・停止・再起動だけでなく、自動再起動スケジュールの設定やパスワード変更が可能です。バックアップが無料で付属する点も他社にない優位性で、万が一セーブデータが破損した場合でも復元が可能です。16GB以上のプランでは回線速度が300Mbpsとなり、多人数接続時のネットワーク安定性も確保されています。
プラン変更はアップグレード・ダウングレードの両方に対応しており、人数の増減に応じた柔軟な運用が可能です。料金は1ヶ月契約だと16GBプランで9,750円ですが、12ヶ月契約で7,800円、36ヶ月契約で7,200円まで下がります。キャンペーン時には最大20%オフが適用されることもあるため、契約前に公式サイトを確認してください。
参考記事:ConoHa for GAME vs XServer GAMEs|ゲーム向けVPS徹底比較
公式サイト:
ConoHa for GAME|柔軟な料金体系と充実の管理機能
ConoHa for GAMEは、GMOインターネットグループが運営するゲーム向けクラウドサービスです。最大の特徴は「時間課金」と「長期割引パス」という2つの料金体系を使い分けられる点にあります。時間課金は使った時間だけ支払う方式で、週末だけマルチプレイを楽しむようなライトユーザーや、短期間だけ大人数でイベントを開催したいケースに最適です。一方、長期割引パスは1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月の中から契約期間を選べる前払い方式で、36ヶ月契約なら16GBプランが月額2,948円と、比較対象6社の中で最安値を実現します。
「Palworld manager」は、サーバーの基本操作に加えてバックアップのオン・オフやゲーム設定の変更に対応しています。テンプレートによる自動構築も完備しており、契約直後からパルワールドのサーバーが利用可能です。支払い方法もクレジットカード、コンビニ決済、Amazon Pay、PayPalなど幅広く対応しているため、クレジットカードを持っていない方でも契約しやすいです。
参考記事:ConoHa for GAME vs XServer GAMEs|ゲーム向けVPS徹底比較
公式サイト:
ロリポップ! for Gamers|月額最安クラスの手軽なゲームVPS
ロリポップ! for Gamersは、GMOペパボが運営するゲーム特化型のVPSサービスです。16GBプランが月額4,300円、32GBプランが月額11,000円という料金設定は、月額固定制のサービスとしては最安水準です。最低利用期間がなく、1ヶ月ごとの契約・解約が可能なため、「お試しで使ってみたい」という初心者にも向いています。
パルワールドのテンプレートと専用の「パルワールドマネージャー」を提供しており、サーバーの構築と管理はブラウザだけで完結します。PayPay決済に対応している点や、公式Discordコミュニティで他のユーザーと情報交換ができる点も、ロリポップならではの特徴です。
注意点としては、バックアップが有料オプションである点と、長期契約による大幅割引がない点があります。3ヶ月以上の契約で4〜13%程度の割引は受けられますが、ConoHaの長期割引パスやXServerの36ヶ月契約ほどのインパクトはありません。短期〜中期の利用で月額コストを抑えたい方に最適なサービスです。
公式サイト:
シンVPS|大容量NVMe SSDとコスパのバランス
シンVPSは、エックスサーバー株式会社が運営するもう1つのVPSブランドで、XServer VPS for Gameとは異なるラインナップを展開しています。最大の特徴は大容量プランのストレージです。スタンダードプラン(大容量メモリプラン)の16GBでは800GB、32GBでは1,600GBのNVMe SSDが付属しており、MODやバックアップデータを大量に保存したいユーザーに向いています。
料金は、スタンダードプランの16GBが3ヶ月契約で月額14,400円、12ヶ月契約で12,800円、36ヶ月契約で12,001円です。一方、コンパクトプラン(NEWプラン)であれば16GBが3ヶ月契約で月額4,900円、36ヶ月契約で3,700円と大幅に安くなりますが、SSD容量は100GBとなります。用途に応じてプランを選べる自由度がシンVPSの魅力です。
ただし、パルワールドのテンプレートや専用管理ツールは提供されていないため、SteamCMDを使った手動構築が必要です。プラン変更もアップグレードのみの対応で、ダウングレードはできません。サポートもメールのみとなっているため、サーバー構築・運用の経験がある中〜上級者向けのサービスと言えます。
公式サイト:
KAGOYA CLOUD VPS|日額課金と圧倒的ストレージ
KAGOYA CLOUD VPSは、1998年創業の老舗ホスティング企業であるカゴヤ・ジャパン株式会社が運営するVPSです。日額課金制を採用しており、使った日数分だけ料金が発生します。月額上限が設定されているため、月をまたいで使い続けた場合でも上限額以上は請求されません。16GBプランの場合、日額279円・月上限7,810円です。
ストレージ容量は全プランの中で最大級で、16GBプランに1,000GB、32GBプランに1,600GBのNVMe SSDが付属します。大量のMODを導入するケースや、複数のワールドのバックアップを長期保存したい場合にはKAGOYAの大容量ストレージが活きます。パルワールドのテンプレートも提供されているため、初期構築自体は自動化されていますが、専用の管理ツールは用意されていないため、サーバー設定の変更はSSHで直接行います。
セキュリティ面では、認証パスワードによるアクセス制限やパケットフィルター機能が標準で利用可能です。法人利用の実績が豊富なため、信頼性やデータセンター品質を重視するユーザーにも安心感があります。
参考記事:KAGOYA CLOUD VPS完全ガイド|料金・性能・評判を徹底解説【2026年最新】
公式サイト:
さくらのVPS|安定性と大規模運用の実績
さくらのVPSは、国内最大級のデータセンターを自社運営するさくらインターネット株式会社のVPSサービスです。東京・大阪・石狩の3リージョンから選択でき、24時間365日の有人監視体制で運用されています。16GBプランはリージョンによって料金が異なり、最も安い石狩リージョンで月額13,200円(年額払いで12,100円)です。
ストレージはSSD 800GB(16GBプラン)・1,600GB(32GBプラン)と大容量で、さらにストレージ変更オプションを適用すればそれぞれ1,600GB・3,200GBまで拡張可能です。NFS(外部ストレージ)も月額880円から利用でき、バックアップ用途としても活用できます。
パルワールドのテンプレートや専用管理ツールは提供されていないため、SteamCMDとLinuxコマンドによる手動構築が必要です。プラン変更はスケールアップのみ対応で、ダウングレードには新規契約が必要です。サポートは電話・メールに対応しています。大規模なVPS運用実績とインフラの安定性を求める上級ユーザー向けのサービスです。
公式サイト:
VPSの選び方は、利用者の目的や重視するポイントによって大きく変わります。ここでは代表的な6つのシナリオごとに、最適なサービスを整理します。
初心者・かんたん構築重視
サーバー構築が初めてで、とにかく簡単に始めたい方はXServer VPS for Game、ConoHa for GAME、ロリポップ! for Gamersの3社がおすすめです。いずれもパルワールドのテンプレートと専用管理ツールを備えており、契約からマルチプレイ開始まで最短10分で完了します。この3社はサポートもチャットまたは電話に対応しているため、困ったときにすぐ相談できます。
月額コスト最安を追求
長期利用を前提に月額料金を最小化したい方はConoHa for GAMEの長期割引パス(36ヶ月)が最安です。16GBプランで月額2,948円は他社を大きく引き離しています。次点でシンVPSのNEWプラン(36ヶ月契約で3,700円)、ロリポップ! for Gamers(4,300円・契約縛りなし)が続きます。ただしConoHaの長期割引パスは前払いで途中解約不可のため、確実に長期間利用する見込みがある場合に限り推奨します。
短期・スポット利用
「新作アップデートの期間だけフレンドと遊びたい」「大型連休中だけサーバーを借りたい」というスポット利用にはConoHa for GAMEの時間課金が最適です。16GBプランで26.6円/時のため、1日8時間・土日のみ(月8日)であれば約1,702円で済みます。KAGOYA CLOUD VPSの日額課金(279円/日)も短期向けで、使った日数分だけの請求です。
大人数・長期ワールド運用
10人以上で長期的にワールドを運営する場合は32GBプランが推奨です。コストと性能のバランスではConoHa for GAMEの長期割引パス(32GBプラン・36ヶ月で月額7,212円)が優れています。処理性能を最優先するならXServer VPS for Gameの32GBプラン(12コアCPU・NVMe SSD)が安心です。
MOD導入・大容量ストレージ重視
大量のMODを導入してゲーム体験を拡張したい方は、ストレージ容量が大きいサービスを選ぶべきです。シンVPSのスタンダードプラン(16GBで800GB、32GBで1,600GB)やKAGOYA CLOUD VPS(16GBで1,000GB、32GBで1,600GB)、さくらのVPS(16GBで800GB、32GBで1,600GB)が候補になります。いずれも標準でテラバイト級のストレージが付属するため、MODファイルやワールドの複数バックアップを余裕を持って保存できます。
他社からの乗り換え
現在別のVPSサービスを利用していて乗り換えを検討している場合は、XServer VPS for Gameが「かんたんデータ移行機能」を提供しています。移行先サーバーのセットアップと既存データの移行がスムーズに行えるため、ダウンタイムを最小限に抑えたい方に適しています。
VPSの契約からパルワールドのマルチプレイを開始するまでの流れを、5つのステップで解説します。テンプレート対応サービス(XServer VPS for Game、ConoHa for GAME、ロリポップ! for Gamers)を前提とした手順です。
ステップ1:サービスを選んで申し込む
まず、本記事の比較表や目的別早見表を参考に、利用するVPSサービスを決定します。各社の公式サイトにアクセスし、新規申し込みフォームからアカウントを作成してください。氏名・メールアドレス・電話番号の入力と、SMS認証が一般的に必要です。支払い方法はクレジットカードが推奨ですが、ConoHaはコンビニ決済やAmazon Pay、ロリポップはPayPay決済にも対応しています。
ステップ2:プラン・テンプレートを選択する
申し込み時にメモリ容量(16GB以上推奨)と契約期間を選びます。次にOSまたはゲームのテンプレート選択画面で「パルワールド(Palworld)」を選択してください。この時点でrootパスワードやサーバー名の設定を求められるため、安全なパスワードを設定します。パスワードは英大文字・英小文字・数字・記号を組み合わせた12文字以上を推奨します。
ステップ3:管理ツールで初期設定を行う
サーバーの構築が完了するとコントロールパネルにログインできるようになります。専用管理ツール(Palworldマネージャー等)からサーバーの起動を確認し、最大接続人数やワールド設定(経験値倍率、パルの出現率など)を必要に応じて変更します。管理ツールがないサービスの場合は、SSH接続でPalWorldSettings.iniファイルを直接編集してください。
ステップ4:サーバーを起動しIPアドレスを確認する
サーバーを起動したら、コントロールパネルに表示されるIPアドレスをメモします。パルワールドのサーバーはデフォルトでUDPポート8211を使用しますので、接続先は「IPアドレス:8211」の形式になります。パケットフィルターが有効なサービスの場合は、UDPポート8211の許可ルールを追加してください。
ステップ5:フレンドにIPを共有してマルチプレイ開始
パルワールドのゲームクライアントを起動し、「マルチプレイに参加する(専用サーバー)」からIPアドレスとポート番号を入力して接続します。接続が確認できたら、フレンドにIPアドレス・ポート番号・サーバーパスワード(設定している場合)を共有してください。Discordやチャットツールで情報をシェアするのが一般的です。なお、サーバーパスワードは不特定多数の侵入を防ぐために必ず設定することを推奨します。
サーバーを構築した後の運用フェーズでも、知っておくべきポイントがあります。ここでは、よくあるトラブルとその対処法を4つ紹介します。
メモリ不足によるクラッシュ対策
パルワールドのサーバーは長時間稼働するとメモリ使用量が徐々に増加する傾向があります。特にプレイヤーが多い時間帯や、大規模拠点の読み込み時にメモリが逼迫し、最悪の場合クラッシュにつながります。対策として、管理ツールまたはcronジョブを使って1日1回、プレイヤーが少ない深夜帯に自動再起動をスケジュールしてください。XServer VPS for Gameの管理ツールにはスケジュール再起動機能が標準搭載されています。
定期バックアップの実施
セーブデータの破損は、パルワールドのサーバー運用で最も避けたいトラブルです。XServer VPS for Gameでは自動バックアップが無料で提供されていますが、他社では有料オプションの場合が多いです。バックアップ機能が有料または未提供の場合は、rsyncやcronを組み合わせて外部ストレージにセーブデータを定期的にコピーする運用を推奨します。最低でも1日1回のバックアップが目安です。
MOD導入時の注意
MODを導入する際は、必ず導入前にセーブデータのバックアップを取ってください。MODの相性問題でワールドが読み込めなくなるケースがあり、バックアップがなければ復旧不能になります。また、MODの導入はどのVPSサービスでもサポート対象外となるため、トラブル発生時は自力で解決するか、コミュニティの情報を参考にする必要があります。root権限のあるVPS(比較対象の6社すべてがroot権限付き)であればMOD導入自体は可能です。
セキュリティの基本設定
VPSはインターネット上に公開されたサーバーであるため、セキュリティ対策は必須です。最低限実施すべきことは、rootパスワードを強固に設定すること、SSH接続のポート番号をデフォルトの22から変更すること、パケットフィルターで不要なポートを閉じることの3点です。パルワールドのサーバーで使用するUDPポート8211以外は原則として閉じておくのが安全です。
- メモリ8GBのプランでもパルワールドのサーバーは動きますか?
-
結論から言うと、8GBプランでのサーバー運用は推奨されません。パルワールドの専用サーバーは起動直後でおよそ8GB前後のメモリを消費します。つまり、8GBプランではOS自体のメモリ使用量を加えると空き容量がほぼゼロの状態でスタートすることになります。ソロプレイで短時間なら起動自体は可能なケースもありますが、侵略者イベントやダンジョン進入時などの高負荷場面でクラッシュするリスクが極めて高いです。
公式のスペック要件でもメモリ16GBが最低ラインとして記載されており、安定した運用のためには32GB以上を推奨しています。予算の関係で16GBプランを選ぶ場合でも、8GBは避けてください。各社のプラン変更機能を活用して、まず16GBで始めて必要に応じて32GBにアップグレードするのが賢い選択です。
- パルワールドはクロスプレイに対応していますか?VPSでも可能ですか?
-
パルワールドは、PC(Steam版)とXbox/Microsoft Store版の間でクロスプレイに対応しています。VPSで構築した専用サーバーにもPC版とXbox版の両方から接続可能ですが、サーバー設定でクロスプレイを有効にする必要があります。具体的にはサーバー設定ファイル(PalWorldSettings.ini)でクロスプレイ関連のパラメータを調整します。テンプレートで自動構築した場合、初期設定でクロスプレイが有効になっていることが多いですが、接続できない場合は設定を確認してください。
なお、PlayStation版とPC/Xbox版の間のクロスプレイについては、2026年3月時点では公式に完全対応が確認できていないため、最新の公式アナウンスを確認することをおすすめします。
- サーバー構築にLinuxの知識は必要ですか?
-
テンプレート対応のVPSサービス(XServer VPS for Game、ConoHa for GAME、ロリポップ! for Gamers、KAGOYA CLOUD VPS)を利用する場合、基本的なサーバー構築にLinuxの知識は不要です。申し込み時にパルワールドのテンプレートを選択するだけで、サーバーの構築が自動で完了します。日常的な管理も専用管理ツール(Palworldマネージャー等)やコントロールパネルからブラウザ上で行えます。
ただし、サーバー設定の細かなカスタマイズ、MODの導入、トラブル発生時のログ解析などにはLinuxの基本的なコマンド操作(SSH接続、ファイル編集、プロセス確認など)の知識があると非常に役立ちます。シンVPSやさくらのVPSはテンプレートが提供されていないため、SteamCMDを使った手動構築が必須であり、Linux操作に慣れている方向けです。
- プラン変更はすぐに反映されますか?
-
XServer VPS for GameとConoHa for GAMEはコントロールパネルからプラン変更を申請でき、数分〜数十分で反映されるのが一般的です。プラン変更時にはサーバーの再起動が発生するため、プレイヤーが少ない時間帯に実行することを推奨します。なお、XServerはアップグレード・ダウングレードの両方に対応していますが、さくらのVPSやシンVPSはアップグレードのみの対応です。ダウングレードしたい場合は新規にサーバーを契約し、データを移行する手順が必要になります。
- 各社のキャンペーン割引はどの程度の頻度で開催されますか?
-
XServer VPS for Gameは初回契約時に最大20〜30%オフのキャンペーンを定期的に実施しています。2026年3月時点では「3日・30日契約で10%オフ、90日以上で30%オフ」のキャンペーンが2026年3月12日まで開催中です。ConoHa for GAMEは最大80%オフの大型キャンペーンを頻繁に行っており、長期割引パスの価格が大幅に下がることがあります。シンVPSも30%キャッシュバックキャンペーンを不定期で実施しています。
キャンペーンの内容や期間は変動するため、契約直前に各社の公式サイトで最新情報を確認してください。特に年末年始やゴールデンウィーク、大型アップデートのタイミングでは割引率が高くなる傾向があります。
- サーバーに接続できないときはどうすればいいですか?
-
接続できない場合のチェック項目は、まずサーバーが起動しているかどうかをコントロールパネルで確認すること、次にUDPポート8211が開放されているかをパケットフィルター設定で確認すること、そしてIPアドレスとポート番号が正しいかを再度確認することの3つです。これらに問題がなければ、サーバー側のログファイルを確認してエラーの原因を特定します。ファイアウォール設定やOS側のiptablesルールが原因となっているケースも多いため、不要なフィルタリングが行われていないか併せて確認してください。それでも解決しない場合は、各VPSサービスのサポートに問い合わせることをおすすめします。
- MODを導入した場合、接続するフレンド側にも同じMODが必要ですか?
-
MODの種類によって異なります。サーバー側のみで動作するMOD(ゲームバランスの変更、スポーン率の調整など)はフレンド側へのインストールが不要なケースが多いです。一方、新しいパルやアイテムを追加するMOD、テクスチャを変更するMODなどはフレンド側にも同じMODのインストールが必要になります。MODの配布ページに記載されている「サーバー側のみ/クライアント側も必要」の情報を確認したうえで導入してください。
パルワールドのVPSサーバーを選ぶ際に最も重要なのは、メモリ16GB以上・CPU 4コア以上のプランを選ぶことです。8GBプランはクラッシュリスクが高いため避けてください。
コスト面では、長期利用であればConoHa for GAMEの長期割引パスが16GBプラン月額2,948円(36ヶ月)と圧倒的に安く、月額固定ならロリポップ! for Gamersの4,300円(契約縛りなし)が手軽です。処理性能と管理機能の総合力ではXServer VPS for Gameが頭ひとつ抜けており、AMD EPYC搭載・無料バックアップ・Palworldマネージャー・300Mbps回線といった充実の装備が揃っています。短期のスポット利用にはConoHaの時間課金、大容量ストレージが必要な場合はKAGOYA CLOUD VPSやシンVPS(スタンダードプラン)が候補です。
テンプレートと専用管理ツールの有無はサーバー運用の手軽さに直結するため、初心者はXServer VPS for Game・ConoHa for GAME・ロリポップ! for Gamersの3社から選ぶのが安全です。LinuxやSteamCMDの操作に慣れている方であれば、シンVPSやさくらのVPSもストレージの大きさやインフラの安定性で選択肢に入ります。
本記事の情報は2026年3月1日時点の調査に基づいています。料金やキャンペーン内容は随時変動するため、契約前に必ず各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
関連記事
【2026年最新】ARK PvEサーバー設定 初心者向け完全ガイド|おすすめ倍率を全項目解説
【2026年最新】ConoHa VPSでRustサーバーの立て方|初心者でも10分で構築できる完全ガイド
ConoHa for GAME vs XServer GAMEs|ゲーム向けVPS徹底比較

