サーチコンソールで絶対に見るべき9つのポイント
「サーチコンソールのデータから何を読み取ればいいの?」「どの指標に注目すべき?」「SEOでは何を見るべき?」
本記事では、Webマーケティングの現場で本当に重要な9の指標について、具体的な活用方法とともに解説します。
目次
1. 検索パフォーマンスの重要指標
クリック数とインプレッション数
検索結果でのサイトの露出とユーザーアクションを示す最も基本的な指標です。インプレッション数は検索された時の検索結果で表示された回数になります。自身のサイトがどのくらいニーズがあるかどうかを判断することができます。
そこからクリック数は、ユーザーが結果から自身のサイトをクリックした回数になります。
- クリック数:ユーザーが検索結果からサイトを訪問した回数
- インプレッション数:検索結果でサイトが表示された回数
実務での活用ポイント
- 前年同月比での傾向分析
- 季節変動の把握
- コンテンツ改善の効果測定
CTRの詳細分析
CTR(クリック率)は、インプレッションに対するクリック数の割合を示す重要な指標です。
検索結果として表示された後に、どのくらい自社のサイトがクリックされたかを数値化した指標になります。
- 平均的なCTR:検索順位によって大きく異なる
- 1位:20-30%
- 2位:10-15%
- 3位:5-10%
改善のためのチェックポイント
- タイトルタグの魅力度
- メタディスクリプションの訴求力
- リッチリザルトの有無
タイトルやディスクリプションなどのを変更して検索結果として表示されたときに、ユーザーがわかりやすい且つ欲しい情報が掲載されてるページと認識してもらいやすいタイトル、ディスクリプションにすることが重要です。
また、リッチリザルト対応をすることで検索結果のUIをよくすることで、ユーザーのクリック率向上につながります。
リッチリザルトのテストを行うことも可能です。
Google公式のテストサイト:https://search.google.com/test/rich-results?hl=ja
リッチリザルト以外に検索結果の表示のUIを変更するためのコードがありますので、別の記事でご紹介いたします。
2. 検索クエリ分析
重要キーワードの特定
検索クエリレポートからビジネスにとって重要なキーワードを特定します。
サイトに来ている人がどのようなキーワードで流入しているかを判断することで、自身の獲得したユーザー層にマッチしているかを分析することで、記事やコンテンツの内容を調整することができます。
例えばある地域にある美容クリニックでしたら、
渋谷 美容クリニック シミ取り など具体的なキーワードでの獲得の有無や自身のサイトにしかないようなメニューでの獲得ができているかなどの分析になります。
チェックポイント
- 検索ボリューム
- コンバージョン貢献度
- 競合状況
Googleトレンドなどで検索ボリュームなどの測定することもできますので、活用してみてください。
Googleトレンド
月間での検索ボリュームが少ない広く具体的なニーズに対してアプローチするのも効果的な場合もあります。検索ボリュームが少ない場合は広く具体的なニーズに近いキーワードの方が成果につながることもあります。
クエリカテゴリー分析
検索クエリを以下のように分類して分析します。先ほどのキーワードを分類するものになります。分類することでどのくらい認知や比較されているのかを判断することができます。
- ブランドクエリ
- 商品・サービス関連
- 情報探索クエリ
- 比較・検討クエリ
3. インデックス登録状況
クロール統計
サイトのクロール状況を示す重要な指標です。検索エンジンに認識されているページの状況になります。
公開するべきページが全て検索エンジンに登録されているか確認してください。
検索エンジンに登録が必要ないページはサーチコンソール上でエラーの表示なりますが、エラーになっても無視していただいて問題ないです。
確認ポイント
- クロール頻度
- クロールエラー
- robots.txtのブロック状況
インデックスカバレッジ
サイトのページがどの程度インデックスされているかを示す指標です。
要チェック項目
- インデックス済みページ数
- 除外されているページ
- エラーページの状況
4. モバイルユーザビリティ
モバイルフレンドリーテスト
モバイル対応状況を示す重要指標です。モバイル対応のテストツールは以前はテストツールのURLがありましたが、今後は下記のURLからテストすることができます。
Lighthouseがテストツールになります。詳細はこちらから
チェックポイント
- ビューポートの設定
- タップターゲットのサイズ
- 横スクロールの有無
ページエクスペリエンス
Googleが重視するコアウェブバイタルの指標です。
重要な3指標:
- LCP(Largest Contentful Paint)
- ページの読み込み速度の指標になります。ページの表示速度が低い場合はサイト自体の改修が必要になります。推奨としては、2.5秒以内にLCPをするのが望ましいです。
- INP(Interaction to Next Paint)
- インタラクティビティを計測します。ユーザーが操作した後に視覚的に変化するまでの時間になります。わかりすい例としてはアコーディオンをクリックした際に、見えるタイミングが遅いか早いかの数値になります。早い方が好ましいです。
200 ミリ秒未満にするのが推奨です。
- インタラクティビティを計測します。ユーザーが操作した後に視覚的に変化するまでの時間になります。わかりすい例としてはアコーディオンをクリックした際に、見えるタイミングが遅いか早いかの数値になります。早い方が好ましいです。
- CLS(Cumulative Layout Shift)
- 視覚的安定性を測定します。意図してないレイアウトの崩れや表示の不具合などのことを指します。0.1 以下にする必要があります。
5. リンク分析
内部リンク
サイト内のリンク構造を分析する重要指標です。外部ドメインやサイト内リンクなどリンクがどのくらいありどのくらいリンクされているか重要になります。特に関連しているメディアやサイトからのリンクされているかどうかは重要になります。
チェックポイント
- リンク数の適切性
- アンカーテキストの最適化
- リンク階層の深さ
外部リンク
他サイトからの被リンクの状況を示す指標です。
分析ポイント
- リンク元ドメインの質
- アンカーテキストの自然さ
- リンクの増減トレンド
- リンクされているドメインのランク
6. サイトマップ管理
サイトマップの状態
サイトマップの送信状況と問題点を示す指標です。サイトマップはサイトの本と思っていただければイメージが湧きやすいかと思います。
サイトマップを送信することでどのような内容のものがどのくらいページがあるかなどをGoogleに教える役割があります。ただしい構造でサイトマップを送信しないと不要なページなども送信されてしまうことがあります。
確認項目
- 送信されたURL数
- インデックス済みURL数
- エラーの種類と数
XMLサイトマップの最適化
効果的なサイトマップ管理のポイントです。
重要な設定
- 更新頻度の指定
- 優先度の設定
- 最終更新日の管理
7. ユーザーエクスペリエンス指標
コアウェブバイタル
サイトのパフォーマンスを示す重要指標です。
改善ポイント
- 画像の最適化
- JavaScriptの最適化
- サーバーレスポンスの改善
ページスピード
ページの読み込み速度に関する指標です。
チェックポイント
- FCP(First Contentful Paint)
- TTI(Time to Interactive)
- 総ブロッキング時間
8. セキュリティとHTTPS
セキュリティの問題
セキュリティ関連の警告やエラーを示す指標です。
HTTPS導入状況
HTTPSの実装状況を示す指標です。URLの構造に関わるリダイレクトの部分は特に気をつけた方が良い点になります。記事を書いても評価されてない記事や重複のコンテンツとしてみなされている場合はリダイレクトをさせたりすることでサイト全体の評価を高く保持できることがあります。
そのため適切なリダイレクトを行うことで評価を下げることがないです。
チェックポイント
- SSL証明書の状態
- 混在コンテンツの有無
- リダイレクトの設定
9. 実務での活用方法
レポーティング
定期的なレポート作成のポイントです。データを参照する際には短期的な目線でどうだったかと長期的な目線が重要になります。SEOはすぐに効果が出るものもあれば中長期でしか効果がでないものもあります。見るべきポイントは短期の数値で見るものか、中長期で見るべき数値なのかを決めた上でレポートを作成してください。
弊社ではサーチコンソールのレポートもご提供しておりますので参考として見ていただくとよいかと思います。
含めるべき項目
- 重要KPIの推移
- 問題点と対策
- 改善提案
改善施策の立案
データに基づく改善施策の立て方です。
ステップ
- 課題の特定
- 優先順位付け
- 実施計画の作成
まとめ:効果的な活用のポイント
週次では必ず見るようにするべき且つ流入キーワードを深掘りして観察してクエリでどのような流入があるかどうかを見ることで潜在的なキーワードの掘り起こしを実施して、ニーズのあるキーワードを獲得するようなコンテンツを追加していくことでリード獲得やお問い合わせ獲得につながります。
日常的なモニタリング
- 重要指標の定期チェック
- 異常値の早期発見
- トレンドの把握
長期的な改善計画
- データの蓄積と分析
- 改善施策の実施
- 効果測定とPDCA
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